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ニゲラ
日時: 2014/02/27 22:22
名前: 葵宇宙 (ID: u3utN8CQ)

はじめまして。
葵宇宙(あおい・そら)といいます。
見ていただいてありがとうございます。


アドバイス、感想を書いていただけるとありがたいです。



*プロローグ  >>1 >>2

*記憶  >>3 >>4 >>5 >>6 >>9 >>10 >>11 >>12

*決意  >>13

*出会い  >>14 >>15 >>16 >>17 >>18

*凶器‐疑い‐  >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27

*希望  >>28 >>29 >>30 >>31 >>32

*絶望  >>33 >>34 >>35

*侵入者  >>36 >>37 >>38 >>39 >>40

*犯人‐解決‐  >>41 >>42 >>43 >>47 >>48 >>49 >>53 >>54 >>55 >>56 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67

*エピローグ

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Re: ニゲラ ( No.63 )
日時: 2011/07/02 19:24
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


「ねぇ、奏真?

私の復讐は終わったのかしら?」



「どうして?」


「今日、秀が笑ってたの。」



少し驚いて、そして言った。



「今度は悠希が笑顔になる番じゃない?」




どういうこと?

って聞こうとしたときに、私と奏真は署長室に呼ばれた。


署長室って緊張する。

背筋がピンとなる。




「君たちは、『H市少年殺人事件』の犯人を見つけてくれたね。

実に見事だ!!」



「「ありがとうございますっ。」」



うんうん頷いて、優しい笑みを浮かべている署。


「それでな。その実力を見込んで警視庁へ昇進の話が来ているんだ。」



私も奏真も驚きと嬉しさが隠せない。



「引き受けてくれるかな?」



「「もちろんですっ!!」」

Re: ニゲラ ( No.64 )
日時: 2011/07/02 19:28
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


嬉しい、嬉しい、嬉しい!!

奏真も同じ同じ気持ちみたいだ。



署長室を出ると、いろんなひとから

おめでとう、って言ってもらった。



「悠希、秀に伝えに行くか?」


「うんっ!!」





今まで、秀のお墓に行くのは気が引けていた。

現実を突き付けられるのが怖かったから。


今は晴れ晴れとした気持ちで向かえる。


もちろん秀が死んでしまったのは、

今でも涙がでるほど悲しい。


でも、犯人を見つけられたことで、やっと現実と向き合うことができる。

Re: ニゲラ ( No.65 )
日時: 2014/02/27 14:12
名前: 葵宇宙 (ID: u3utN8CQ)






「秀。やっと犯人捕まえられたよ。

8年も経っちゃったね。ごめんなさい。

やっと秀の笑顔が見れて、私安心した。

今までも、これからも、秀は私の大切な人。初めて愛した人。


…ありがとう。

それと、私たち、警視庁に昇進になったの。

奏真との出会いに感謝してる。

秀が出会わせてくれたんだよね?

本当にありがとう…。」






最後のほうは涙があふれてきた。



秀、大好き。

愛してる。





今までも、これからも、ずっとずっと。


Re: ニゲラ ( No.66 )
日時: 2014/02/27 17:45
名前: 葵宇宙 (ID: u3utN8CQ)



「秀。

お前と一緒にサッカーやるって約束、守れなくてごめん。

俺には、犯人を見つけることしかできない。

けど、俺なりの精一杯の気持ちだ。

また絶対、サッカーしような。」




目をつぶって、涙をこらえている奏真。




「それと、悠希を俺に譲ってほしい。

秀の代わりにはなれないけど、悠希を守りたい。

一生大事にする。




…いいか?」





そのとき、急に太陽の日差しが強くなって、空が輝きだした。

まるで、秀の笑顔のように。





「…ありがとうっ。」




奏真は一筋の涙を流した。

Re: ニゲラ ( No.67 )
日時: 2014/02/27 21:39
名前: 葵宇宙 (ID: u3utN8CQ)



「悠希。」


「…。」



「おい、悠希。」



「……。」



「なんで黙って、そっち向いてるんだよ!」




手を引っ張り、私の顔を見る。



「お前、顔真っ赤じゃん。」


「…だって!奏真が不意打ちにっ…。」



「告白したって?いや、プロポーズか。」




「そんなさらっと!」




「秀には言わなきゃいけないだろ。」



「そうだけどっ。」




もう、なんでいつも普通にそういうことするのかなあ。




「私、奏真のことなんて…。」



「好きじゃないって?大丈夫。惚れさせるから。」





惚れさせるって…。

私、もう奏真のこと…。








「一生、お前を守るよ。」





「…はい。」


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