ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ----もう一度、君に逢えたら----
- 日時: 2011/07/23 17:16
- 名前: 雅 ◆QU/0I6a5/6 (ID: pUqzJmkp)
こんにちわOR初めまして!雅(みやび)と言います
シリアスで書くのは3回目です。
前は、優香(ゆか)で書いてました^^
ウチの事を知ってる方や、そうでない方もどうぞ見てって下さい^^
でわココでルールを・・・
*・*・ルール・*・*
★荒らしはダメ(来たとしてもシカトします)
★チェンメ、コピーも駄目
★作者の事が嫌いな人は、はいUターン
上の3つの事が守れる人は、私の新作楽しんでください☆
- Re: ----もう一度、君に逢えたら---- ( No.10 )
- 日時: 2011/07/25 18:28
- 名前: りえ (ID: JZUESnRS)
応援しています。
これからも頑張ってください。
- Re: ----もう一度、君に逢えたら---- ( No.11 )
- 日時: 2011/07/25 18:55
- 名前: 雅 ◆QU/0I6a5/6 (ID: pUqzJmkp)
夏休みが近づいている、残り二週間。弥栄は彼氏と帰ることが多くなった。
だから、ほとんど毎日私と李香の二人で帰るようになった。
ある日、いつものように李香と帰っていたら、
「弥生、ちょっと話あるんだ。そこのカフェ寄ってかない?」
李香と学校帰りに寄り道するのが久しぶりだった私は、何の疑問も持たず喜んでOKした。
「いらっしゃいませ〜!」
店員さんの明るい声と涼しげな店内が、私たちを迎え入れた。
私たちは、窓際の席に座った。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「私、アイスティーで」
李香は、注文を聞きに来た店員さんに、そういった。
「じゃぁ私は・・・オレンジジュース!」
「弥生って、ホントそれ好きよね」
そう言って、李香はクスクス笑った。
「いいじゃん、美味しいんだもん」
大人っぽくてクールな李香から見れば、私はどうせお子様ですよーだ。
ちょっとふてくされ気味の私に、李香は戸惑うように口を開いた。
「それでね、話ってゆうのは・・・「お待たせしました〜」
「「・・・・・・・・」」
タイミングが良いのか悪いのか、李香の話を遮って店員さんがアイスティーとオレンジジュースを運んできた。
「ごゆっくりどうぞ」
そう言い頭を軽く下げると、店員さんは厨房の方まで消えてった。
「・・・でね、さっきの続きなんだけど」
コホン、と咳払いをした李香がまた口を開いた。
「うん、何々??」
「私ね、実は・・・」
「うん」
そう言ったまま、李香は黙り込んでしまった。
「じれったいなぁ〜、どうしたの?言わなきゃ分かんないじゃん」
私がそう言うと、やっと李香が話し始めてくれた。
「言うか迷ったんだけど、言うね。実は私、・・・玲也君の事、好きなんだ・・・・・」
「・・・・・へっ?!」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。李香が、あの玲也の事を好き?!
「李香、それ本気?」
「うん。ごめんね、ビックリしたよね・・・?」
「そりゃぁモチロン。なんで、あんなヤツを」
だけど、李香は私の質問には答えず、こんな質問をしてきた。
「弥生は、玲也君のコト好き?」
「は?何いきなり。好きだよそりゃぁ、幼なじみだもん」
「そうゆうイミじゃなくて、恋愛感情で好きかって聞いてるの」
李香のその質問に、私は目をぱちくりさせた。
「アイツを?恋愛感情で好きか・・・?あははは・・・!!んなワケないじゃん!!玲也はただの幼なじみだよ!」
「ホントに」
「ホントホント!あんなヤツ、好きになるワケないじゃない。私、李香のコト応援するからっ!!」
私のその言葉に、李香は嬉しそうに笑った。
「ありがとう、弥生。弥生に言ってよかったよ!」
「そう?」
「うん。でも玲也君かわいそうだな・・・」
李香の、その後の言葉がよく聞き取れなかった。そして何となく、ホントになんとなくだけど、
李香の目がまた切なさそうに見えた。
「ん?何か言った?」
「え?!何も無いよ!!」
何か言った気がするんだけどな・・・。ま、いっか!
「さっ、そろそろでよっか!今日は私のおごり!」
「えっ、いいの?!」
「うん!弥生に話し聞いてもらったからね、そのお礼」
「わぁ〜、ありがとう李香!」
お会計を済ませて、私たちは外に出た。店の中があまりにも涼しかったから、外はすごく暑かった。
でも、李香の恋バナが聞けたからそんな嫌な気分ではなかった。
- Re: ----もう一度、君に逢えたら---- ( No.12 )
- 日時: 2011/07/25 18:57
- 名前: 雅 ◆QU/0I6a5/6 (ID: pUqzJmkp)
>>りえs
応援ありがとうございます<(_ _)>
はい、頑張ります!
- Re: ----もう一度、君に逢えたら---- ( No.13 )
- 日時: 2011/07/26 17:58
- 名前: 雅 ◆QU/0I6a5/6 (ID: pUqzJmkp)
その翌日。そろそろ帰ろうかと李香と一緒に教室を出たとき、
玲也に呼び止められた。
「おーい弥生、今日空いてる?一緒に帰ろーぜー」
チラッと、李香の方を見てみた。案の定、李香は切なそうな目で玲也の方を見ていた。
「あっ、ごめーん玲也!今日用事あったんだった!悪いけど、李香とさき帰っててくれない?」
そう言って私は廊下を走って行った。作戦成功☆
李香の方を見て、
『頑張れ』って、口ぱくで言った。李香は嬉しそうに微笑んでた。
†
家に帰り、自分の部屋に言った。そして、着替えもせずにベットに倒れこんだ。
------------李香、うまくいったかなぁ・・・。
そんな思いが頭を過った時、携帯の着メロが鳴った。送信相手は-------
李香だった。急いで携帯の画面を開き、メールの内容を確認した。
【弥生、用事って嘘だよね?ありがとう。嬉しかった。実はね、あの後2人で帰ったんだ。
そしたら凄く話が弾んだの!でね、・・・今度2人で遊びに行こう!って事になったの!!
コレも弥生のおかげだよ♪感謝してます^^また何かあったらヨロシクね
FROM 李香】
李香うまくいったんだ〜!良かった。しかも2人で遊びに行くとか・・・展開早っ!!まぁいいや。
そう思いながら、私は急いで返信した。
【上手くいったみたいだね(>∀<)V良かった。遊びに行くなんて・・・早っΣ
でも、いい感じじゃん。もっと仲良くなれるかもね☆
玲也はイイ奴だから、きっと大丈夫だよ^^
モチロン!私にできる事があったらなんでも言っちゃって!!
From 弥生♪】
これからの2人の展開が楽しみだな。そんな思いで、私は思わず二ヤついていた。
- Re: ----もう一度、君に逢えたら---- ( No.14 )
- 日時: 2011/07/27 19:02
- 名前: 雅 ◆QU/0I6a5/6 (ID: pUqzJmkp)
『弥生—、なんで今日さき帰ったんだよー」
「だぁかぁらぁ、用事だったっつってんじゃん」
李香とのメールのやり取りが終わった後、玲也から電話が来た。
さっきから私に、なんで先に帰ったのか聞いている。
『ホントかぁ〜?』
「ホントだってば!それよりさ、李香と帰ったんでしょ?どうだった?」
これ以上、用事だったと言い続けるのにも無理があるからさりげなーく
話題をそらした。
『あぁ、帰ったよ。結構いい奴だな、アイツ。』
「でしょでしょ〜!!李香はすごいイイ子なんだよ!」
嬉しかった。玲也が李香を褒めてくれて。これでまた一つ、進展したかな?
「そういえばさ、今度李香と遊びに行くんだって?本人から聞いたよ」
『あ?あぁ、行くよ。まだ行き先は決まってないけど』
「そうなんだ?楽しんできてね!」
『お前も一緒に行くか?』
「・・・は?」
予想外の一言だった。まさか誘われるとは。そんなもん、行けるわけないじゃん!
「いい、行かない」
『なんで?あ、用事?』
「そ、そうそうそう!用事用事・・・!」
『ふーん?最近お前、用事多いのな」
ドキィ・・・っ!
「そ、そうかな・・・?」
『そうだよ。気のせいかもしんないけど、俺が誘う日にはいつも用事が入ってる』
ドキドキドキドキ・・・-------
「気のせいだよ〜、それに、タイミング悪いだけじゃん?」
『そうか・・・。じゃぁ・・・』
な、何・・・・?
『今度、俺と遊びに行くぞ』
「は?ちょ、ムリムリムリ・・・!!」
『なんで?何もないはずだろ?まさか、また用事とか・・・』
「うっ、・・・」
さすがに、この理由(うそ)をつき続けるのは辛い。でも、行けるわけないじゃん・・・。李香に申し訳ないよ・・・。
『違うんだろ?じゃぁ、別にいいじゃ「ごめん・・・」
「用事とかじゃないけど、でも、やっぱり・・・行けないよ・・・」
『なんで?弥生、こんな事聞くのは嫌だけど。俺のコト・・・嫌いか・・・?』
電話越しに、玲也の哀しそうな声が聞こえてきた。
「そんなワケないじゃん!玲也は好きだよ?でも・・・」
『でも何だよ?やっぱり嫌いじゃんか。嫌いな奴とは行きたくないもんなぁ?』
・・・なにそれ。何か分からないけど、玲也の言い方にムカついた。
だから、勢い余って言っちゃった。
「何よっ、そんな言い方ないじゃん・・・!!じゃぁ、ちゃんとした理由を言ってあげましょうか?!
李香は、李香はね、アンタの事が好きなんだよっ!友達の好きな人と一緒に遊びに行けると思う?!
ただでさえアンタと幼馴染で、李香に辛い思いさせてんのに・・・!!」
・・・言い終わってからしまった、と思った。李香の想い、玲也に言っちゃった。それに、ちょっと言い過ぎたかも・・・。
案の定、玲也は私の言い方にイラついたらしくかなり怒った。
『あぁ、そうかいそうかい。そんなら、お前との幼なじみの縁、切りましょうか!』
「いいよっ、切ってやるよっ!!」
私のこんな言い方で、玲也は電話を切るかなと思った。だけど、違った。
『・・・ホントにいいんだな?後悔してもしらねぇぞ・・・?』
その声は、ホントに辛そうで哀しそうで正直ちょっと恐かった。
「・・・いいよ」
私がそういった瞬間、電話がプツリと音を立てて切れてしまった。
その後に残ったのは、酷い事を言ってしまった自分への怒りと、後悔と、ズキズキと痛む心だった-------・・・・・。
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