ダーク・ファンタジー小説
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- 嫌いだ【作者より】
- 日時: 2019/03/14 22:11
- 名前: riyal (ID: Zodo8Gk0)
嫌いな人。
恨んでる人。
許せない人。
じゃあ。
殺っちゃえばいいんじゃない?
『あたし、君みたいな奴って』
冷たく嗤ってさ。
『嫌いだ』
***
はい。riyalです。
スレを立てるのは初めてです…!
なので初心者を見る目で見てくださると嬉しいです←
それでは。
目次 >>2
歳を食った作者より >>104
- Re: 嫌いだ【オリキャラ募集中】 ( No.55 )
- 日時: 2016/02/14 15:27
- 名前: riyal (ID: bUOIFFcu)
第16話 crazy
「私は、ルキちゃんとも、サンとも、一緒にいたいです」
『うん』
「それから、もう、お金に困って、餓死すれすれの生活も、したくないです」
『…うん』
「そして、折角パートナーとして出逢えたルキちゃんと離れて、仕事がし辛くなるのも、嫌です」
『……うん』
「メリット、デメリット、天秤にかけて…私は」
姉ちゃん-----ハルレさんは、ルキちゃんとボクの両方を見据え、言い放った。
「ルキちゃんを選びます」
「-----」
それはつまり、仕事の効率とお金を選んだということだった。
意識が途切れそうになった。
捨てられた。
また…捨てられ、た。
ガクガクと身体が震える。
立っていられなくなりそうな足をなんとか踏ん張る。
…踏ん張る?
何で?
踏ん張る意味も理由もないんじゃないか?
瞬間、ガクリと膝を折り、その場に崩れ落ちる格好になった。
姉ちゃんなんて何処にもいないじゃないか。
いるのは、盗人に成り果てた、ハルレさん。
ルキちゃんと手を組み、お金の為に弟を捨てた、怪盗。
…何でだよ。
何でまた捨てられなきゃいけないんだ。
家族に捨てられ、残ってくれた姉にも捨てられ、その姉に再会できたと思ったら突き放されてまた捨てられて。
…希望が無いなら、まだ良かった。
でも、希望をちらつかせられて、いつも捨てられてきた。
お金持ちだったボクらの家、もし家族の失態に気づいて、必死に止めていたなら。
1人だけ残ってくれた姉ちゃんが出て行くのに気づいて、止めていたなら。
そして今、崩れ落ちることなく、意思を持って、姉ちゃんを説得する気力があったなら。
両膝をつくボクを見放す視線が突き刺さるみたいで、痛い。
痛くて痛くて…たまらない。
「あはは…は」
「さ、サン…?」
「あはは…あはは、あはははは!」
乾いた笑い声が洞窟に木霊する。
目から流れ落ちる透明な液体は、何て言うんだっけ?
今まで優しかった世界がボロボロになるみたいだった。
ハルレさんが洞窟の外へと出て行く。
そしてルキちゃんが慌ててその後を追い、無情にも2人が遠ざかっていく。
あぁ、やっぱりいなくなっちゃうのか。
世界は、ボクが望む方向が嫌いなのかな。
進んでほしい方へ進んでくれない。
ひんやりした洞窟の中に、たった独りぼっちで取り残され、虚無感が全身を支配し、感覚すらおかしくなりかけて、
そのまま、ボクは独り、笑い続けていたのだった。
- Re: 嫌いだ【オリキャラ募集中】 ( No.56 )
- 日時: 2016/02/14 15:30
- 名前: riyal (ID: bUOIFFcu)
第17話 ファルルちゃん
「………あは、は」
泣きすぎて涙が枯れちゃったようで、もう何も出てこなかった。
同時に声も枯れちゃったみたいだ。
ふらふらと、あてもなく、取り敢えず洞窟を出ようとする。
洞窟を出て、家に帰って、ランを呼ぼうかな…。
洞窟の外まで出て、辺りをふらふら彷徨う。
家に帰る方向とは違ったんだろうけど、気にかけられない。
不意に、ゴツっ、と誰かにぶつかった。
「…?」
反射的に顔を上げたところで、その人が誰かを知る。
「…あ、サン君?」
クラスメートのファルルちゃん。
本来ならここじゃなくて、違う国のお姫様な筈だけど、その身分を嫌って逃げてきた、って言ってたっけ。
泣き腫らしたのが一目瞭然なボクの目、それから顔を見て、心配してくれた。
「ど…どうしたの?」
相変わらず聞き心地の良い声でこちらの身を案じてくれる。
エンジェルボイス、とかって言ってたかな?
ファルルちゃんの家に代々伝わる伝説の声らしい。
その問い掛けに、頭を横に振る。
別に何でもないよと、下手くそな嘘をつく。
「…辛かったら言わなきゃダメだよ」
どうやったらこんなに優しい人になるのか、にっこりと笑いかけてくれる、ファルルちゃん。
尚更、ボクのことなんて言えない。
「これから何処行くの?」
「………」
あっち、と家の方向を指す。
ファルルちゃんは怪訝そうな顔をしつつも、「そっか」と言って逆方向を向いた。
「気をつけて帰ってね」
そのまま歩き出すファルルちゃん。
その後ろ姿を見送り、さっき指した方とは逆の方に向かってまたふらふらと彷徨い出す。
途端、手首を握る、色白な手。
ファルルちゃんは、こうなるのを見透かしていたかのように、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「何があったかは知らないけど…放っとけないよ」
そしてそのまま、ファルルちゃんに連れられて、歩き出した。
- Re: 嫌いだ【オリキャラ募集中】 ( No.57 )
- 日時: 2016/02/14 15:31
- 名前: riyal (ID: bUOIFFcu)
第18話 情けないけど
連れられてやって来たのは、ファルルちゃんの家。
「…っ」
ノートを数ページ使って事の顛末を簡単に説明した。
ファルルちゃんは、ずっと聞いていてくれた。
「そんな…お姉さんが…」
何やらぶつぶつと呟き、それから、ボクを真っ直ぐ見て話してくれる。
「私、助けるよ」
「………?」
「またあの時みたいに。少しの間、ここで暮らそう?」
その提案に。
迷いが、生じる。
「……………」
「ふふ、そんな顔しないで…全然迷惑なんかじゃないから。寧ろ、私独り暮らしだし…誰かがいると、楽しい」
そう言ってくれる女の子に。
肩の力が抜け、つい、甘えてしまうことになる。
「………」
「うん、そう、そんな風に笑ってよ」
また。
お世話になることを、選んだ。
情けないかな。
情けないよね。
でも…。
「遠慮しなくていいよ、だって親友でしょ?」
親友。
親友が、そう言ってくれるなら。
少しだけ、頼っても、いいだろうか。
ボクは頷いていた。
目の前の親友も、嬉しそうに頷いてくれた。
情けないなぁ、また助けられて、と誰かに言われた気がした。
情けない、か…。
ぎゅうぎゅうとボクを締め付けるその言葉から目を逸らし、ファルルちゃんの好意を見つめることにした。
- Re: 嫌いだ【オリキャラ募集中】 ( No.58 )
- 日時: 2015/03/22 18:34
- 名前: 燐想 (ID: iyrsvThs)
こんばんはー。
題名に惹かれてクリックしてみましたが、とても面白いですね!
私のキャラどうぞ!
名前 星無月 亜樹
性別 女
年齢 16
性格 冷静で、一見普通の女の子だが、キレると、炎のようになり、
周りが見えなくなる
容姿 ポニーテールの髪の毛に、黒いコート。
ポケットに2丁の銃が入っている。
服装 黒い長袖、長ズボン、ブーツ
設定 暗殺者(アサシン)
備考 幼い頃に親を殺され、親戚の元で育てられた。
幸せな毎日を送っていたが、ある時突然、親戚がパチンコに目覚め、
パチンコで負けた怒りをぶつけられるようになり、13歳で家出。
裏で武器を仕入れている。
ブーツには小型のナイフがついており、長袖のポケットには、
拳銃が入っている。
ルキ達の味方。
ボイス
「亜樹。よろしくね。」
「うるさい。黙って死ね。」
「なかなかやるじゃん。本気出すか。」
よろしくお願いします!
- Re: 嫌いだ【オリキャラ募集中】 ( No.59 )
- 日時: 2015/03/22 19:16
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: wJ5a6rJS)
来たよー
私の、小説にコメントありがとう!
また、話そ〜ね。
18話も、面白かったよ!
オリキャラ、よろしいですか?
【名前】本末/ホンマツ
【性別】男
【年齢】17
【性格】プライド高い。高飛車な面もあり、周りから嫌われることが多い。
【容姿】見た目は、女だが、男。銀髪、セミロング。
【服装】黒い猫耳パーカー・黒いスキニー・ショートブーツ
【設定】殺される
【備考】よく、女と見間違われることが、悩み。色白。
猫を、こよなく愛し、自分自身も『猫』となることができる。
これは、本人曰く、猫の日々の観察の賜物だと。
高飛車は、自分でも直そうと奮闘中。
上のがダメならば、下も作りました。
【名前】朱羅/シュラ
【性別】なし
【年齢】20前後
【性格】大人しいが、「狩り」の時は、気性が荒くなる
【服装】赤い着物。花が刺繍されている。
【容姿】黒いロングヘアー。
【設定】殺されます
【備考】蛇になることができる。
元・猛毒蛇の使い。
昔は、巫女だったが神聖な蛇を殺してしまい、巫女を辞めさせられた。
そして、殺した蛇が、朱羅に呪いをかけ、蛇にさせた。
蛇の呪いは、朱羅を呪い続ける。死ぬまで、呪われる。
呪いを解く方法は、人を殺すことだと、知り、殺し続けている。
殺し続けることを、朱羅自身、「狩り」と呼ぶ。
昔は、女だったが、化け物化した為、性別は無くなった。
しかし、服装だけは、蛇になる前のまま変わっていない。
なんか、他の人とかぶってたらごめんなさい。
長文失礼いたしました。
2つも、ごめんなさい。
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