ダーク・ファンタジー小説

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嫌いだ【作者より】
日時: 2019/03/14 22:11
名前: riyal (ID: Zodo8Gk0)

嫌いな人。
恨んでる人。
許せない人。

じゃあ。

殺っちゃえばいいんじゃない?

『あたし、君みたいな奴って』

冷たく嗤ってさ。

『嫌いだ』
***
はい。riyalです。
スレを立てるのは初めてです…!
なので初心者を見る目で見てくださると嬉しいです←

それでは。

目次 >>2
歳を食った作者より >>104

Re: 嫌いだ【オリキャラ募集中】 ( No.35 )
日時: 2016/02/14 00:18
名前: riyal (ID: bUOIFFcu)

第11話 可愛くない

「南様…!危ないですよ」
「うるさい黙ってな。で、あんた誰?私は南よ」

南と名乗ったその女の子。
奥から出てきながら話しかけてくる。
こっちがクラスメート?なら納得なんだけど。

『誰と言われるとねぇ…さぁ?』

実際、殺し屋なんてやってるんだから、本名を迂闊にバラすことはできない。

「誰かって聞いてんのに。答えろよ」
『答えられないから答えないんだけども』
「自分の名前もわからないバカなの?」
『ま、それでもいいよ?』
「あっそ」

あたしの態度が気に入らないんだかなんなんだか、なんとなく態度がつんけんしてる。可愛くない。
可愛くないとかあたしが言えたことじゃないかもしれないが。

いや勿論、態度が可愛くないだけで、容姿は可愛いんだけど。お嬢様かな。お嬢様だろうな。

「んで、何の用よ」
『よくぞ聞いてくれました!』
「は?」
『まずはそっちのからだね』

言うが早いか、ナイフを筋肉男の心臓のあたりに投げ込み、殺す。
何を言う間も無く、男は殺された。そのまま仰向けに倒れる。心臓に直撃したらしい。
投げナイフって、ダーツみたいで綺麗だよね。

そんなこと思うあたしこそ可愛くないのかもしれない。

そして、振り返った

…時には、もう南の姿は洞窟の外にあった。

Re: 嫌いだ【オリキャラ募集中】 ( No.36 )
日時: 2016/02/14 00:21
名前: riyal (ID: bUOIFFcu)

第12話 GPSチップ

『ちょ、待っ!』

洞窟の先まで走って追いかける。
意外に足速い。足が長いからか?
完全に逃げられる前に...アレつけとかなきゃ。

『...っ』

無事につけられたものの、逃げ足が速い。
追いかければ捕まえられなくもない距離だが、サンが先だ。
引き返してサンのもとに駆け寄る。

「ルキちゃん」
『ごめん、遅れたね』
「え?ううん全然...それより」
『ん?何?』
「捕まえなくてよかったの?」
『サンの方が大事だもん。...それに』

ちらりとポケットに入ったスマホを見やる。

『あいつの居場所、すぐわかるようにしといたから』

さっきGPSチップをつけたのだ。
家の場所を探し、生活を観察し、着実に殺ってやろう。
格好からして金持ちっぽいし、ハルレも誘おうかな...


「ルキちゃん...この人は?」
『ん?あぁ...ま、大丈夫。誰かが片付けといてくれる!』
「大丈夫なのかな...」

サンに苦笑されてしまった。

『さて!帰りますかぁ』
「あ、うん」

なんて言って振り返ったら___

___ハルレがいた。

あたしと目が合うや否や、がばっと抱き着かれる。

『え!?ハルレ!?』
「出て行く寸前にGPSチップつけといたんですよ」
『えぇぇ...』
「もう!勝手に飛び出してくなんてっ」
『ごめんごめん〜』
「こんな遠いところに来るとか、どうかしてますよ!」
『だってサンのためだし』
「サンって...あ」

そこでハルレがサンに気づいた。
多分、会うのは初めてだろう。

「へー...」

まじまじとサンを見つめるハルレ。
その表情は、何故か、なんとも微妙なものだった。

Re: 嫌いだ【オリキャラ募集中】 ( No.37 )
日時: 2016/02/14 00:23
名前: riyal (ID: bUOIFFcu)

第13話 似てる

「…」
「…」
『…』

沈黙が、続いた。
誰この人とか、ルキちゃんの友達なのかとか、色々訊きたいのは山々だけど、ルキちゃんとラン以外の人とは口を利けないボクはそのまま固まってしまう。

「…似てます」

先に沈黙を破ったのは、ハルレと呼ばれたその人だった。

『「…?」』

しかしその発言の意味が分からず、ルキちゃんと首を傾げる。
似てるって…ボクが?誰に?

『…ちょ、ハルレ、似てるってどういう?』

ルキちゃんが問う。
しかしハルレさんは無意識に呟いた言葉だったのか、一瞬ハッとなってから我に返ったように何か考え込み始めた。

それを見守ること3分程度。
なかなか熟考してから、ハルレさんはゆっくりと話し始めた。

「似てるんです。…弟に」
『弟…?』
「はい」

どうやらハルレさんには弟がいるらしい。
そしてその弟さんはボクに似てるらしい。

「目つきとか髪質とかふにふにのほっぺたとか、全部似てます」
『へぇ』
「似過ぎてて弟かと錯覚しちゃいまして…」
『…それで?』

続きを煽るかのようなルキちゃんの視線に、ハルレさんは、ぽつりと殆ど呟くように言った。

「………昔生き別れた弟を、思い出しました」

Re: 嫌いだ【オリキャラ募集中】 ( No.38 )
日時: 2016/02/14 00:26
名前: riyal (ID: bUOIFFcu)

カコバナシ-1 ハルレ
憎しみは転じて

「…姉ちゃん…お腹すいた」
「ちょっと待ってて、すぐ作っちゃうから」

これで3日だろうか。
何も食べていない。

辛うじて今日は、さっき八百屋でくすねてきた野菜なんかを使って料理したりできる。…が、そうやって生き延びられるのはあとどれくらいなのだろう。

既に離婚している母と父には、捨てられた。
弟1人を残して、兄や姉は母や父についていった。
そいつらは今でも金持ちなんだろう。実際、父と母がいた頃はすごく裕福だった。でも、捨てられた。

理由は明確。
ただ単に、病気の弟が邪魔だったからだ。

弟の病気は、黙っていれば知られないほど見た目には何も表れない。家でゆっくりしている分には、何も差し支えない。

不定期に吐血する以外は。

よくわからないが、少し運動をしたりだとか、なにか衝撃を食らったりだとか、そういうことですぐに吐血してしまう。

だから体育の時間はいつも休んでいて、休み時間はいつも読書しかできなくて、すると周りの人は結構気を使わなきゃいけなかったりして、そんなんだから友達も段々いなくなっていって。

気づけば家族さえいなくなっていった。

気を使うのが面倒だ。理由はそれだけ。
普通に過ごす分にも衝撃を与えちゃいけないとか、気を使う。そんな存在が、邪魔だっただけ。

「出来たよ、__×××__」

そんな弟を見捨てず、家族を失うことさえ構わずに、私は弟と共に辛うじて生きていた。

病気だから捨てるなんて、そんなの間違ってる。
綺麗事かもしれないけど、私が弟を見捨てなかった理由だって、そんな単純なことだ。
ただ、自分の中の正義に問いかけて、間違ってると判断しただけだ。

それだけのこと。
理由は全て単純なのに、その所為でこんなにも苦しい。

「ありがと…姉ちゃん」

弟がすっかり痩せた腕を伸ばしたその時だった。

((ガンッ!!))

立派なはずのドアが蹴破られたような音がしたのは。

Re: 嫌いだ【オリキャラ募集中】 ( No.39 )
日時: 2015/03/14 23:57
名前: 緋狼 (ID: yVzoEsG0)


初めまして。緋狼と申します。

読ませて頂いたのですが、とても面白いです!

キャラも立っていて、目が離せません!

オリキャラ、良かったら使ってやって下さい。

これからも頑張って下さい!!


[名前]カイン
[性別]女
[年齢]15〜19(本人が教えてくれない)
[性格]普段は麻薬商売人だが、殺し屋稼業も
している。徐々に効いてくる薬を主に使い、
殺人の様子を録画して楽しむ、快楽殺人者。
[容姿]非常に中性的な美人。一目じゃ性別が
分からない。藍色のショートヘアで、右目が
髪で隠れている。
[服装]黒を好み、いつも黒ずくめ。また、いつも
十字架のアクセサリーをどこかに付けている。
[備考]どんな状況でも、笑みを浮かべている。
飄々としていて、騙しが得意。特徴的な笑いをする。
[サンプルボイス] 「カハハッ♪もう死んだのォ?」
「ボクはカイン。何?キミ、クスリ
買ってくれるの?それとも、殺しの依頼かなぁ?」


長文失礼しました。




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