ダーク・ファンタジー小説
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- 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意
- 日時: 2017/06/07 21:23
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: oS7lpet2)
どうも、おはこんばんにちは。
萌夏といいます!
初期ストーリーで10レスくらい
投稿してましたが、
書き直すことにしました。
不定期・亀更新で
修正も度々ありますが、
こんな私の趣味に付き合って下されば
とても嬉しく思います(´ω`*)
○あらすじ↓
中学校でいじめにあっていた
松山 詩織(まつやま しおり)は、
謎の少女・冥夢と出会い
魔法を手に入れる。
『魔法少女』として生まれ変わり
復讐を始めた詩織だったが…
詩織の周りに次々と現れる、
新たな魔法少女達。
忍び寄る絶望の影。
そして、詩織達に魔法を与えた
少女・冥夢の目的とは…?
※キャラ設定書いた方が
分かりやすいというコメントを
頂いたら、キャラ設定を書きます。
○作品に関する注意事項>>1
- Re: 転生⇔魔法少女 (再執筆) ※閲覧注意 ( No.28 )
- 日時: 2017/05/30 07:04
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: 0vpgU5W6)
今朝も自分のベッドで目を覚ました。
生きてる。
4階の屋上から飛び下りたのに。
頭に手をやると、
少し頭痛がするけど外傷は無い。
他に足が折れてる訳でもないし。
あの時何が起こったのか。
あれは現実なのか、夢なのか。
…夢といえば。
「めい、む……」
彼女の名前。
夢の中で彼女は自分のことを
確かにそう言った。
「呼んだ?」
人って、本当に驚いた時は
声も出ないんだって分かった。
たった今、回想していた相手が
夢の中で冥夢と名乗った彼女が
目の前の椅子に腰かけていた。
私がプリ○ュアみたいだ、と思った
ピンク色のミニドレスみたいなのを
着た冥夢は、夢に出てきた時と
そっくりそのまま、同じ格好。
「おはよう…って、驚くよね。
でも、忘れないでくれてたんだ」
少し首を傾けて笑う彼女の
波打つようなクリーム色の髪が
肩から落ちる。
- Re: 転生⇔魔法少女 (再執筆) ※閲覧注意 ( No.29 )
- 日時: 2017/05/30 17:29
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: 0vpgU5W6)
>>27を修正しました〜
閲覧200!ありがとうございます!!
- Re: 転生⇔魔法少女 (再執筆) ※閲覧注意 ( No.30 )
- 日時: 2017/05/31 00:19
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: 0vpgU5W6)
「夢…じゃ、なかったんですよね?」
「うーん…まあ。それに、
敬語使わなくていいよ」
つい敬語になってしまった。
…というか、私、彼女のこと
名前以外全く知らない。
「冥夢ちゃんは…神様とかなの?
どうして、私は死んでないの?」
私の質問に冥夢は、
少し考える素振りを見せ
「私は神様なんかじゃなくて…
使者、みたいな?うーん…
…先にアナタが生きてる理由を
話そっか。」
彼女の話は壮絶だった。
まず、私はすでに昨日死んでいる。
状況は私の記憶通り。
そして今は、冥夢から魔法を受け取り「魔法少女」として
生まれ変わった状態である。
冥夢は魔法の使者、魔法遣いとして、
ある特定の死んだ人物に
魔法を与えているらしい。
魔法にも相性があり、
さらにその人物に執念が無いと
転生出来ないらしく、
私がたまたまその条件に
当てはまったからだと彼女は言う。
「…復讐、したいんでしょ?
その魔法はもうアナタのものだから、
どんな使い方をしようと
アナタを咎められる人はいないわ」
「復讐…。」
…美紀。舞と知恵実も…
許さないって決めた。
「あっ、1日戻ってるのは、
私からのサービスだからね!」
置いてあるデジタル時計を見ると、
成る程、確かに私の記憶の中の
昨日と同じ日付。
「じゃあ、今日学校に行ったら…」
また美紀に屋上に呼び出されて…
「きっと大丈夫。アナタは選ばれて
素晴らしい魔法を手に入れたんだし。
一度目の昨日と二度目の今日は
同じ日付でも全然違うから」
そう言うと、彼女は椅子から
立ち上がり私に笑いかけた。
「それじゃ!今日はこの辺で…
また会えるからね、約束だよ」
彼女の、大きなピンク色の瞳を
見つめていたハズなのに、
まばたきのうちに彼女の姿は
部屋から消え去っていた。
物音1つ無かった部屋に、
人の気配と朝のざわめきが
戻ってきた。
- Re: 転生⇔魔法少女 (再執筆) ※閲覧注意 ( No.31 )
- 日時: 2017/05/31 00:17
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: 0vpgU5W6)
支度を済ませ、リビングに行く。
「おはよう詩織ちゃん」
「おはよう〜」
「おはよう詩織。…ほら、誠も
お姉ちゃんに挨拶ぐらいしなさい」
「…おはよう」
やっぱり、朝の会話は
昨日と大して変わっていない。
「優子ー、昨日、隣町で火事が
あったらしい。一家心中だとさ…
おっと、朝から暗い話は嫌だよな」
そういってお父さんは
テレビのチャンネルを変えた。
「最近どうだ?」
「うーん、まあまあかな〜…」
「あら、詩織ちゃん、
今日は機嫌良いのね〜。
何か良いことでもあったの?」
「え…うーん、秘密(笑)」
そういうことか。
お母さんが、今朝の私は
いつもより明るいと思ったから、
会話の内容が変わった。
一度目の昨日と二度目の今日は違う。
「いってきまーす!」
「「いってらっしゃーい!」」
両親の声に送り出される先は、
私にとっての地獄じゃない。
今日だけは、決戦の場。
きっと、今日を境に何かが変わる。
いや、変えるんだ。
- Re: 転生⇔魔法少女 (再執筆) ※閲覧注意 ( No.32 )
- 日時: 2017/05/31 22:14
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: 0vpgU5W6)
「松山さん、ちょっと来てくれる?」
ほら、やっぱり。
美紀達は、そこが教室だったり
周りに誰か居るときは、私のことを
「松山さん」と苗字で呼ぶ。
「嫌だ」
その返事に、美紀の目が
スッと細くなる。
「すぐに済むからさ〜…
忘れてないよね?昨日の約束。
…絶対、つーか今すぐ来いよ」
勿論、すぐ済む訳じゃ無いのだって
覚えてますとも。
「…うん」
そう、昨日の私と同じように、
渋々といった感じで後をついていく。
昨日の美紀は屋上に着くなり
私のお腹を蹴りつけてきたから、
今日こそはサッと右に避けた。
「は?私達に蹴られることでしか
存在意義を発揮出来ない
ゴミクズのくせに、何避けてんの?
…知恵実、押さえつけてよ」
「へいへーいw」
近寄ってくる二人を前に、私は
どうすればいいか分かっていた。
深く考えずに、身体の動くままに。
知恵実に向けた手のひらの先に
ピンク色の魔法陣が浮かんだかと
思うと、小さな衝撃が沸き上がり
知恵実を後方のフェンスへと
吹っ飛ばした。
フェンスをガシャンと揺らして
知恵実の体が崩れ落ちる。
「?!……え、今……え?」
「…っ、知恵実…?!」
しばらく呆然としていた美紀は、
知恵実へ駆け寄る舞の声で
我に帰ったようだ。
「っ…アンタ、今…!
知恵実に何したのよ?!」
「何って…吹き飛ばしたっぽいね」
勿論、まだ知恵実は死んでない。
全身を打ったから痛いだろうけど。
「知恵実っ…知恵実、大丈夫?!
しっかりして…っ!」
「けほっ…だい、じょぶ…」
「はァ?!吹き飛ばしたって…っぐ」
掴みかかってきた美紀に
今後は上から少しずつ重圧をかける。
気圧の重さに耐えきれなくなったのか
美紀はガクッと座りこんだ。
「…床に腕ついてると、
多分そのうち折れるよ?」
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