ダーク・ファンタジー小説
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- 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意
- 日時: 2017/06/07 21:23
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: oS7lpet2)
どうも、おはこんばんにちは。
萌夏といいます!
初期ストーリーで10レスくらい
投稿してましたが、
書き直すことにしました。
不定期・亀更新で
修正も度々ありますが、
こんな私の趣味に付き合って下されば
とても嬉しく思います(´ω`*)
○あらすじ↓
中学校でいじめにあっていた
松山 詩織(まつやま しおり)は、
謎の少女・冥夢と出会い
魔法を手に入れる。
『魔法少女』として生まれ変わり
復讐を始めた詩織だったが…
詩織の周りに次々と現れる、
新たな魔法少女達。
忍び寄る絶望の影。
そして、詩織達に魔法を与えた
少女・冥夢の目的とは…?
※キャラ設定書いた方が
分かりやすいというコメントを
頂いたら、キャラ設定を書きます。
○作品に関する注意事項>>1
- Re: 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意 ( No.53 )
- 日時: 2017/06/12 17:22
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: oS7lpet2)
「んー、今日も暑くなりそうだね…
あ、梅雨入りは来週だって。
早く夏休みにならないかなー!」
解っていても、目の前でこんなにも
眩しく笑う彼女が、実はもう
死んでいるだなんて思えなかった。
それも自殺で、だ。
自分も冥夢との出会いがなければ、
到底信じられなかっただろう。
「それで……って、
詩織ちゃん、聞いてた?」
ハッと我に帰ると、綾が少し怒った
ように私の顔を覗きこんでいた。
「ご、ゴメン…
えと、何の話だっけ…?」
「だから…今日、もう一人の
魔法少女に会わせる、って話!」
え?もう一人、の…?!
「ぇ…?…ええっ?!い、いつ?!」
「学校で。…ほら、もう着いたから」
…昨日に続いて、今日も
とんでもない日になりそうだ。
- Re: 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意 ( No.54 )
- 日時: 2017/06/12 18:24
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: oS7lpet2)
授業中。
私の席はどちらかというと
後ろの方だから、
気圧の重みに耐えてる美紀達が
よく見える。
舞なんてほら、
ちょっと震えてるし。
そういえば美紀達はもう、
一緒に行動するのをやめたらしい。
美紀に付きまとってた舞は
「何?裏切り者の癖に
着いてくんなよ…」
という美紀の一言で切り捨てられ、
知恵実に至っては近寄りもせず
態度から無関係を主張していた。
一連の「いじめ」という出来事が
明るみになったおかげで
クラスでの美紀達の株は没落、
当然ながら、落ち込む彼女達を
慰める者も居なかった。
でもこの程度で復讐だなんて
まだまだ足りない。
気まぐれに美紀達にのしかかる
気圧の重みを少し増やす。
ちょっとずつちょっとずつ
苦しんで、後悔し続ければいい。
美紀達を相手に魔法を試して
過ごした放課後、
佐々木 綾…彼女に呼び出された。
※順番入れ換えました。
続き>>35
- Re: 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意 ( No.55 )
- 日時: 2017/06/11 15:26
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: oS7lpet2)
お昼は、綾ともう一人の魔法少女
であるその子と一緒に食堂で食べた。
ショートカットに、
ぱっつんではないけど
綺麗に切り揃えられた前髪。
フレーム細めの茶色い眼鏡をかけた、
いかにも地味で暗そうな子。
「4組の荻野 千里(おぎの ちさと)
です…えっと…そちらは…?」
オドオドしてるけど、
警戒心は強いらしい。
綾につつかれて、慌てて自分も
自己紹介する。
「あ、3組の松山 詩織です。…あの」
うつ向いて縮こまったままの千里に
綾が説明する。
「千里ちゃんに用事っていうのは…
詩織ちゃんもつい昨日、
冥夢に会ってるんだ」
えっ、と目を丸くした千里に
うんうんと頷いてみせる。
「じゃ、じゃあ…詩織さんも…」
「うん。…魔法、もらった」
…うん、沈黙気まずい。
- Re: 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意 ( No.56 )
- 日時: 2017/06/12 19:47
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: oS7lpet2)
- Re: 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意 ( No.57 )
- 日時: 2017/06/25 13:05
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: oS7lpet2)
その瞬間、フッと
周囲のざわめきが消える。
いや…止まっている。
食堂で騒いでいた他の生徒も、
外でさえずっていた鳥の声も
全て。
「詩織ちゃん…驚いた?」
綾の声に続いて千里が言う。
「これが私の魔法…『時間停止』。
周囲の時間を自由に止められて…
私が触れるとその人の魔法も
解けて、動けるようになる」
見ると、千里の左手首には
淡いピンクに発光する二本のラインが
少し浮いて巻き付いている。
「…凄い」
魔法のことだけじゃなかった。
「まさか、クラスは違えど
同じ学年に二人も魔法少女がいたなんて…」
綾は、はぁーっと息を吐いて
懐かしそうに言った。
「私も最初はビックリしたよー、
千里ちゃんは私より先に
魔法少女になってたしね」
「う…ん、まあ。1ヵ月も
経ってない頃だったけど…
で、でも…詩織さんが増えて、
その、良かった…というか、
何というか…」
言いながら自信が無くなって
きたのか、千里の声が萎んでいく。
まあ、そりゃそうだ。
だって、私も死んだから今、魔法少女な訳で。
でも…
「私は嬉しいよ。
死んじゃったとはいっても、
今のところプラスばっかりだし。
…多分、二人ともほとんど関わりが
無いままだったと思うから…」
「…なんかそういうの照れくさいよ」
そう言って吹き出したのは
綾だったけど、千里と私も
つられて笑い合った。
「…じゃあ、よろしくね、詩織ちゃん」
「うん!…よろしく」
また素敵な友達が増えたと思って
ちょっと嬉しかった。
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