ダーク・ファンタジー小説
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- 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意
- 日時: 2017/06/07 21:23
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: oS7lpet2)
どうも、おはこんばんにちは。
萌夏といいます!
初期ストーリーで10レスくらい
投稿してましたが、
書き直すことにしました。
不定期・亀更新で
修正も度々ありますが、
こんな私の趣味に付き合って下されば
とても嬉しく思います(´ω`*)
○あらすじ↓
中学校でいじめにあっていた
松山 詩織(まつやま しおり)は、
謎の少女・冥夢と出会い
魔法を手に入れる。
『魔法少女』として生まれ変わり
復讐を始めた詩織だったが…
詩織の周りに次々と現れる、
新たな魔法少女達。
忍び寄る絶望の影。
そして、詩織達に魔法を与えた
少女・冥夢の目的とは…?
※キャラ設定書いた方が
分かりやすいというコメントを
頂いたら、キャラ設定を書きます。
○作品に関する注意事項>>1
- Re: 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意 ( No.68 )
- 日時: 2017/07/23 11:56
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: pm796894)
「……あ、そだ、最近のニュースとか見てる?」
暗い雰囲気を吹き飛ばすように話題を変えたのは綾だった。
「最近のニュースって、連続火災のこと……?」
「私あんまりニュース見てないから知らない」
二人がええっ?!と驚いた。
「2週間前から不定期に火事が起こってるんだけど、
どれも火元が分からないんだって!怖いよねー」
「……正確には、
“出火した場所に出火する原因が見当たらなかった”ということ。
だから、連続放火事件として扱われてるみたい……」
「へ、へぇ……」
どうりで最近パトカーや救急車が多いと思った……
二人共すごいな。
……私がニュースを見なさすぎるんだろうか。
「ん?2週間前って……」
私が魔法を手に入れた日?
そういえばお父さんが言ってた気がする。
「あ、でも、2週間前、最初の火事は一家心中だったから
無関係ってされてたよ!」
「あ、そうなんだ」
しばしの沈黙。
「……っていうか、もう5時じゃん!
詩織ちゃん、課題進めなきゃじゃない?」
「あ"っ」
- Re: 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意 ( No.69 )
- 日時: 2017/07/23 13:37
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: pm796894)
「よし!終わったー!」
ぐーっと伸びをして時計を見ると、いつの間にか50分経っていて。
「あ……私急いで帰らなくちゃ」
「綾が帰るなら私も」
「分かった……」
千里に見送られながら、綾は自転車で、私は徒歩で、それぞれ逆方向に帰る。
のんびり歩いていたら、帰り道の途中で6時のチャイムが鳴った。
綾は、ちゃんと間に合っただろうか。
門限に間に合わなくて、怒られてないだろうか。
「わっ?!」
ぼーっとしていた私の肩に誰かがぶつかった。
「あ、ごめんね」
慌てて振り返ると、相手はもう曲がり角を曲がった所だった。
でも、あの横顔は。
「高橋、さん……?」
- Re: 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意 ( No.70 )
- 日時: 2017/07/23 14:15
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: pm796894)
「詩織?どうした?」
「え?……あ、ごめん、ちょっと考え事してて」
つい、ぼーっとしてたみたいだ。
「なんだ、父さん特製カレーが嫌いになったのかと思ったよ……」
「ううん、美味しい」
ほっとした様子のお父さんを見てると、なんか笑えてきた。
「それにしても、詩織ちゃんが食事中に考え事なんて珍しいわね」
「え?そうかな?」
うふふ、と楽しそうなお母さん。
「……俺もそう思うよ」
「誠まで?!」
私一体どう思われてるの……
でも。
あの横顔はそうだ。
高橋 冴子(たかはし さえこ)……絶対に彼女だった。
彼女とはあまり話したことは無かったが、去年は同じクラスだったし
その時にはすでに浮いた存在だった。
二次元オタクでボクっ子。
そんな、現在不登校の彼女が外にいたなんて驚きだった。
- Re: 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意 ( No.71 )
- 日時: 2017/07/24 10:21
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: pm796894)
気付くと、私はピンク色の光の中にいた。
布団に入ったところまでは覚えているんだけど……そうか、これは夢だ。
周りをキョロキョロと見回して何も無いことを知り、
顔を正面に戻した私はそこにいた人物に驚きを隠せなかった。
そこにいたのは、冥夢では無かった。
黒髪のショートヘアー、右の方で分けた前髪。
間違いなく、高橋 冴子だった。
「やあ、初めまして……じゃない、よね?
……君も魔法少女だろ?」
「え……あ、うん」
何故、彼女がそれを……いや、答えは明確だ。
ククッ、とイタズラっぽく笑うと彼女は
「夢の中とはいえ、立って話すのは疲れる気がするから
まあ、座りなよ」
と言った。
その言葉にもう一度辺りを見回すと、
さっきまで淡いピンクに包まれていただけの空間が
クリーム色の壁、テーブルとソファーという
質素な部屋になっている。
冴子が座っている向かいのソファーに恐る恐る腰掛けると、
冴子はまたククッと笑った。
「驚いた?ボクが“魔法少女”だなんて」
「うん。ビックリした……けど、私達、夕方会ったよね?」
「そ。君の夢に干渉するには、
君に触れておかないといけなかったからね。
……ボクの魔法は『夢操作』、
相手の夢に意識を繋いで干渉出来る魔法なんだ」
だからこうやって私の夢に……。
「へぇー……でも、何で私が魔法少女だって分かったの?」
「学校の裏掲示板見てないの?
君とあのクズ達の事件が載ってるよ。
……美紀達を潰してくれてありがとうね」
去年、冴子は美紀達の標的だった。
不登校もそれが原因だというのは耳にしたことがあるけれど……
「じゃあ、高橋さんも学校に来れる?」
「冴子でいいよ。でもボクは、学校には戻らない。
……それより、君も気を付けた方がいい。
最近君と急に仲良くなった二人……
佐々木 綾、荻野 千里も恐らく魔法少女なんだろ?
命を狙われる可能性高いよ」
「え、ちょ、ちょっと待ってよ!」
何が何だか分からない。命を狙われる?
「正確には、“命の代わりになっている魔法”を狙われている、
ってところかな」
- Re: 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意 ( No.72 )
- 日時: 2017/07/24 10:24
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: pm796894)
「それって……どういうこと……?
命の、代わり?私達は生き返ったんじゃ……」
「……詳しく話すよ。ボクが集めた情報、全て」
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