ダーク・ファンタジー小説
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- 転生⇔魔法少女 ※閲覧注意
- 日時: 2017/06/07 21:23
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: oS7lpet2)
どうも、おはこんばんにちは。
萌夏といいます!
初期ストーリーで10レスくらい
投稿してましたが、
書き直すことにしました。
不定期・亀更新で
修正も度々ありますが、
こんな私の趣味に付き合って下されば
とても嬉しく思います(´ω`*)
○あらすじ↓
中学校でいじめにあっていた
松山 詩織(まつやま しおり)は、
謎の少女・冥夢と出会い
魔法を手に入れる。
『魔法少女』として生まれ変わり
復讐を始めた詩織だったが…
詩織の周りに次々と現れる、
新たな魔法少女達。
忍び寄る絶望の影。
そして、詩織達に魔法を与えた
少女・冥夢の目的とは…?
※キャラ設定書いた方が
分かりやすいというコメントを
頂いたら、キャラ設定を書きます。
○作品に関する注意事項>>1
- Re: 転生⇔魔法少女 (再執筆) ※観覧注意 ( No.23 )
- 日時: 2017/05/29 23:20
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: 0vpgU5W6)
「…で、学校はどうだ。」
「う…ん、まあまあ、かな…」
ホントはそれどころじゃなくて、
毎日暴行受けてるけど。
「詩織ちゃん、最近顔色悪いのよ。
悩みとかあったら相談しなさいね?」
「あ…朝が辛くて。貧血かなー?」
あはは、と笑って誤魔化す。
優しい両親に心配かけたくない。
でも、学校で美紀に対抗する時は
その優しさは武器にもならない。
「いってきます…」
「「いってらっしゃーい!」」
両親の元気な声を背中に受けて、
私は今日も地獄へと向かう。
- Re: 転生⇔魔法少女 (再執筆) ※観覧注意 ( No.24 )
- 日時: 2017/05/29 23:50
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: 0vpgU5W6)
結局、今日も屋上へ行った。
「あははははっ!いい気味っ」
「いッ…!ぅぐっ」
「お前みたいなっ、ゴミクズは…
大人しく、蹴られてれば、
いいんだよッ!」
美紀は、ゴミクズだのキモいだのと
罵りながら私を蹴り続ける。
「ねえ美紀…ちょっと
やり過ぎじゃないかな…?」
その言葉に一旦、私を蹴る足が
止まり少しほっとした。
「はっw何?私に逆らう訳?…あっ、
舞ってば、ゴミを庇ってるの?」
うずくまった視界の端に、
舞が真っ青になっているのが見えた。
「あっ…いや、そういう訳じゃ…!」
「美紀様、舞は誰にでも
優し過ぎるんですわ〜w
うーん、甘いっ!」
いつもフザけて、美紀様、と
呼ぶのは知恵実だ。
「えっと…ほ、ほら、痣とか残って
バレるといけないかなーと思って…!
…それとも私、知恵実の言う通り
その…甘過ぎる、のかなぁ?」
「ふーん……ゴミにまで優しいとか、
舞は天使か〜wそれに、大丈夫だよ!
腕とか顔とか目立つ場所じゃなくて、
腹とか背中とかだからw」
私に向き直ってまた蹴り始める美紀。
愛想笑いを貼り付ける舞は、
二人に引きずられながら
必死に合わせているんだと思う。
自分が標的にされないために。
…でも、私は全員を許さない。
いつか絶対、三人共後悔させてやる。
そう、例え自分が死んでも。
- Re: 転生⇔魔法少女 (再執筆) ※観覧注意 ( No.25 )
- 日時: 2017/06/12 23:31
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: oS7lpet2)
「…美紀様、お楽しみのとこ悪いけど
そろそろ午後の授業ですぜ!」
「えー?もうそんな時間かー…
じゃあ今日はこれで許してやるかな」
「へー、許してあげるんだー…
美紀の方が天使だったりして〜」
「ちょっ、舞ったら…照れるわ(笑)」
この会話が始まったら
私はやっと解放される。
だけど、今日は違った。
そそくさと階段へ向かおうとすると、
おさげを掴んで引っ張られた。
「ちょっとー、
何勝手に帰ろうとしてんの?
約束を守らなかった詩織ちゃんは、
お仕置きとして屋上に
閉じ込められるんだよー?ww」
耳を疑った。
「は?!だ、だけど、授業…!」
「だいじょーぶだいじょーぶ、
先公には私らが言っとくからさw」
「美紀様、そんなの言わなくても、
誰も気付かなかったりしてー!w」
「でも、どうせ夕方には
事務のおじさんが鍵と生徒を
確認して回るから、その時には
見つかっちゃうしねー」
「舞は真面目か!(笑)
あ、扉の鍵閉めるから。
まあ、授業が終わらないうちに
戻ってきたいなら、
フェンス乗り越えて下りてきなよw」
「いやいや、ここ
4階建ての屋上ですぜww死ぬw」
「つか、いっそ死んじゃえば、
事務のおじさんの仕事減るからw」
「美紀それな」
目の前で話がどんどん進んでいく。
私に選択など用意されて無い。
「それじゃ、また明日ーww」
鍵の閉まる無機質な音がして、
笑い声が去っていく。
本当に、屋上に一人で
閉じ込められたのだ。
- Re: 転生⇔魔法少女 (再執筆) ※観覧注意 ( No.26 )
- 日時: 2017/05/30 00:58
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: 0vpgU5W6)
午後の授業の開始を告げる
チャイムが鳴ってから、
30分は過ぎただろうか。
本当は屋上自体が
生徒は立ち入り禁止だから、
この屋上へ続く階段なんて
誰も気にしない。
授業が始まってしまったから尚更だ。
本当に誰も気付かないだろう。
正面のフェンスを乗り越えれば、
その二階下が自分達の教室。
無理だ。死ぬ。
…死ぬ。
数十分前の美紀の言葉を思い出した。
『いっそ死んじゃえば…ww』
今ここから本当に飛び下りたら、
美紀達はどう思うだろうか。
自分達のせいだと後悔するだろうか。
それとも、知らない振りをして
また標的を変えるのだろうか。
でも、少しでも後悔するなら_
私が学校で自殺したとなると、
先生達は情報収集を始めるだろう。
美紀達の標的が私だと知っている
クラスメイトは何人かいるから
誰か一人ぐらいは、自分の潔白を
証明するためバラしてくれるだろう。
家族には申し訳ないけど、
優しさだけじゃ成し遂げられない。
私は、自分の死をもって復讐する。
頭から落ちていく。
映画なんかだと、
スローモーションになったりするけど
全然そんなことなくて
落下していく途中、
教室の美紀と目が合った気がした。
私は、美紀を、美紀達を、
死んでも許さない。
一生、呪い続ける。
それはきっと…
全てが一瞬の出来事で、
耳元で唸る風の音を最後に
私の意識は途絶えた。
- Re: 転生⇔魔法少女 (再執筆) ※閲覧注意 ( No.27 )
- 日時: 2017/05/30 20:57
- 名前: 萌夏 ◆IrmWJHGPjM (ID: 0vpgU5W6)
私の意識はフワフワと漂っていた
限りのないただ暗い空間を
そう 何をすることもなく
それでもまだあの子達が憎い
死んでも呪うって決めた
気付くと 暗い空間から脱け出して
淡い光の中にいた
ピンク色のベールの向こうに
少女がいた
私と同じ14才ぐらいの女の子が
『…復讐するんでしょ?
…アナタにとっておきの
チカラをあげるから』
チカラ?何ソレ
でも あの子達に復讐出来るなら
どんな方法だって
『私は冥夢…
また会いにいくから覚えててね』
ニッコリ微笑んだ彼女の
煌めくピンク色の瞳に
その色に手を伸ばした
『新しい魔法少女として…
いつか、___を…___て』
彼女の色が閃光と共に脳内で弾けた
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