ダーク・ファンタジー小説

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とある町の何でも屋の無能力者
日時: 2025/05/18 16:08
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)
参照: http://kakiko.info/profiles/index.cgi

能力がある世界で生きる無能力者の何でも屋の人生。

注意 駄文&下手くそストーリー

列強・・・この世界での5人の最強能力者。国家を滅ぼせる。5人だけが入ることが出来、入るには列強に勝利する必要がある。
A級能力者・・・軍隊とある程度殺り合える。
B級能力者・・・軍隊の一部隊。
C級能力者・・・熊と同等の強さ。
D級能力者・・・一般人よりかは強い。
E級能力者・・・無能力者。強さも一般人レベル。

この小説はフィクションです。グロもあるので注意。

追記 小説☆カキコ大会2024・夏 ダーク・ファンタジー板では銀賞受賞


全部見たい方へ>>1-

世界の光教編>>1-3
ドミナター編>>4-20
外伝 異世界転生編>>21-29
赤眼の過去編>>30-44
揺らぐ列強編>>45-54
黄金の都編>>55-67
世界大戦編>>68-72

炎上 ( No.7 )
日時: 2024/01/04 12:09
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

ドミナター構成員死亡の事件はニュースになり(神谷の名前は出ていないが)、世間は驚くと同時に嘲笑った。SNSでは、「馬鹿すぎるww」「あーあ、やっちゃった」「殺した奴何を四天王?」などのコメントがされ、ドミナターが圧勝すると予想していた。

神谷は24時間寝てる間も警戒しているが、何でも屋はやっていた。曰く、「よほどの事をしない限りこっちからやるつもりはない」だそうだ。


神谷「えっ、今日は来てないの?」
綾香&桃華「「うん……」」

子供の綾香と桃華の母である田中は母子家庭であるため、よく依頼をしていた。そのため、何でも屋の常連であり、来る時はいつも三人だった。が、この日は何故か綾香と桃華しか来ていなかった。
二週間前、いい条件の仕事が見つかって以来来ておらず、神谷は忙しいと思っていた。

神谷「そっか、じゃあ、なんでここに?」
綾香「それはね…お母さんを見つけてほしいの」
神谷「お母さんを?」
桃華「うん。このままだと、悪いおじさんに連れてかれちゃうの。だから…」
神谷「分かった。お兄さんが見つけるよ」
綾香&桃華「「ほんと!?」」

神谷は田中を見つけるために、行動を開始した。田中の就職先を調べた結果、ある事実が分かった。
二週間前、田中はS商事という会社に”好条件 ”で入った。高収入や残業なし、社員寮といった条件でだ。入社すると、携帯を没収、これは機密保持のためで、代替え金が用意されていると文句は言えない。

いざ仕事をすると残業や注意、罵倒のオンパレード、仕事をろくに教えていないのにだ。しばらくすると命令を告げられる。「風俗(キャバクラもある。男性は炭鉱)にいけ」到底受け入れられないが、社員寮の経費を払えと言われたら従うしかなく、仮に子供がいたら海外に売り払う事になっており、被害者は逃げられない。


神谷は老鶯町の外れにあるS商事の本社に行き、カチコミをする。会社内は能力者と無能力者であふれており、神谷を殺そうとした。
ある者はバットで、ある者は鉄パイプで攻撃した。バットの男は神谷に振ろうとしたが、逆に取られ、

神谷「ホームラーン」
男「ぐはあっ!」

逆にバットで顔面が粉砕し、

神谷「残業手当だよ」
男「かっ…かかっ」

首を絞められ、ものの数分で制圧する。
社長室にいくと、突然氷の針が飛んできた。首を動かして避けると、青髪の男と社長がいた。

社長「やっちまえ!!」

命令されたと同時に、男はかなりのスピードで神谷に接近し、氷をまとった拳で神谷に殴りにかかる。神谷はそれに対応すると、男に問いかける。

神谷「何でそんなクズに手を貸す?」

男はこう答えた。

青髪の男「俺は上に言われてここに来ただけだぁ。早く死んでくれない?」

青髪の男は言い終わると同時に氷の剣で神谷に突撃をする…が、神谷は氷の剣を拳を突き出しただけで粉砕する。
青髪の男は驚くが、神谷はナイフで男をめった刺しにし、赤い液体は噴水のように飛び出し倒れた。
神谷は周りを見渡すが、社長の男はすでに逃げていた。


会社内に収容されていた社員たちを解放し、今回の騒動は終わった。神谷は男が言った”上 ”はドミナターだと推測しつつ、田中や綾香、桃華に感謝され、事務所に帰ると、

事務所は”燃えていた ”。

天使 ( No.8 )
日時: 2024/02/14 14:45
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

神谷「……は???」

神谷はその光景に言葉が出なかった。事務所が”燃えていた”からである。事務所の周りには人が囲って、

?「やっぱ、敵の家は燃やすに限るよな」

隣で声が聞こえ、神谷は隣に首を動かすと、オールバックでスーツを着た男がいた。身長は194センチで、神谷の175センチより高い。

神谷「…おい、どういうことだ?」
男「はぁ~?決まってんじゃん」

男は神谷の逆鱗に触れる言葉を、当たり前のように言った。

男「神谷悠、お前の事務所を燃やしたんだよ」

神谷はその言葉を聞いた瞬間、恐ろしい速度で男の腹を殴り、男は壁にぶつかった。
男は口から血を流していたものの、すぐに立ち直る。

男「…痛ってえな、只の無能力者だったんじゃないのかよ」
神谷「うるせえぞ、かかってくるならサッさとこい」
男「はいはい、ああそうだ、俺の名前はノア・ルーセル。フランス人。上に言われて、お前を殺しに来た」
神谷「お前もドミナターか?」
ノア「正解~。じゃ、死ね」

ノアは凄まじい殺気を放ち、殴りかかった。神谷は両腕でガードするも、吹き飛ばされ壁に激突する。ノーダメージだが、神谷はその光景に驚いた。空を飛び、ノアの背中から天使の羽が二つ生えていた。その神々しい姿に、一般人は驚くことしかできなかった。

ノア「驚いたか?俺は準列強だ。俺の動きに対応できたのはやるが、天使にかなわねえよ」
神谷「…自分を天使って思っているのか?随分脳内お花畑だな」
ノア「仕方ないだろ、天使だから」

ノアの羽からレーザー光線が飛んできて、神谷は後ろに飛んで避けるが、すぐに対応され拳をまた喰らう。神谷は家の天井に飛び、体制を整う。ノアはすぐに動き、光線で家ごと破壊する。神谷が別の家に飛ぶと、語り掛けてきた。

ノア「……分からないな」
神谷「…何に?」
ノア「お前のその実力だ。それだけの実力があるのに、何で上は教えてくれなかったんだ?」
神谷「簡単だ。俺は等級に興味が無いからだ」
ノア「もったいねぇ~」

会話が終わると攻撃を再開した。神谷のいる地点を光線で破壊、神谷は別の家屋に飛ぶ移る寸前で、ノアの羽は神谷を貫く勢いで飛んできた。

神谷「……っぶね!?」

神谷は寸前でナイフでさばいたが、さばいたと同時にノアが突撃し、神谷の腹に直撃した。

神谷「ぐっ!?」

神谷は吹き飛ばされ、歩道にたたきつけられる。たたきつけられた場所は大きなひびが入り、一般人は突然の事に驚く。ノアは歩道に降り立つ。

ノア「どうだ?これが天使だ。負けを認めろ、楽に殺してやる」

ノアは攻撃をしようとしたが突然やめた。神谷の気配がおかしくなったからだ。神谷は立ち、そしてこう言った。

神谷「もう、止まらねえぞ?」

神谷の左目は…赤かった。

天使 2 ( No.9 )
日時: 2024/01/07 19:53
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

ノア「っは、目が赤くなっただけで俺に勝てるとでも言うのか?冗談きつ」

ノアが言い終わる前に神谷はナイフで攻撃を仕掛けた。ノアは左腕で対応したが、神谷の力が強すぎて後方に吹っ飛ぶ。天使の羽で無理やり止まるが二十メートルも移動して、歩道にはくっきり跡がついていた。

ノア「が…あぐ…」

神谷の力が強すぎたのか、ノアの左腕の骨は粉砕されていた。余りの痛さにうめき声をあげる始末だ。神谷はノアに瞬時に近づいて、こう言った。

神谷「おい…まだ全然本気を出していないぞ?この程度で根を上げるのか?」
ノア「…っ!なめるなぁ!」

ノアは神谷の煽りに乗って、空中に飛んだ次の瞬間、恐ろしい量の光線の弾幕が飛んできた。普通の人間なら抵抗も出来ずに蹂躙される、”普通の人間”なら。
神谷はその弾幕を軽々と避け、ナイフでさばく。そのままノアにジャンプで近づき、ナイフを突き立てる。

ノア(何だあいつ、強すぎる!?勝てるビジョンが見えねぇ!?)

ノアは圧倒的な実力差に焦っていた。列強を除いてここまでの実力を持った人間はここまでいない。ノアは戦闘中なのにいつかの記憶を思い出す。彼がまだフランスに居た頃だった。

ノア『が…こんな……』
?『おい、最後のチャンスをやる、俺に従え』

あの頃感じた、とてつもない恐怖を…とてつもない強さを…。

ノア『おいあんた…名前は?』
?『ああん?俺の名前?』

忘れることのできない名前を…。

?「ガブリエル。ガブリエル・マルタン。列強4位だ。俺のドミナターに入れ」

ノアの生まれは現在も分かっていない。学生時代は喧嘩に明け暮れ、殺人未遂に発展した日もあった。そんな中、ノアはガブリエルに勝負を挑み、惨敗。そして流れるように、この時はまだ小さかったドミナターに入った。
そして現在…そんな記憶を思い出していると、ノアは気が付くと地面に仰向けで倒れていた。腹は裂かれており、血を流していた。

ノア(…何故だ?回復しねぇ)

ノアの天使の能力は自動で回復する効果も含まれていた。が、何故か機能せず、羽も生やそうとしても生やせなかった。これは出血や体力消耗が原因じゃない。
ノアは周りを見渡すと、神谷が見下すように立っていた。

神谷「ったく、事務所を修理する金は払ってもらうぞ?」
ノア「…ははっはははっはははははっ!」
神谷「??何がおかしい?」

神谷が質問すると、ノアはこう答えた。

ノア「いや、なんでもない。昔の事を思い出してただけだ」

ノアはガブリエルに惨敗した一度だけしか負けたことがなかった。だが、神谷という圧倒的強者に惨敗した事実に、ノアは笑うしかなかった。

ノア「最後に…ほらよ、スマホだ。日本語を鍛えるつもりで文字を日本語にしたが、ここで役立つとはなぁ」

ノアはどこからか出したスマホを神谷に渡した。

神谷「…これは?」
ノア「俺のスマホだ。パスワードはめんどいからつけていないが…口座、好きに使え」
神谷「…はははっ、最後の遺言がこれかよ」

神谷はこれを笑った。神谷が言い終えたと同時に、準列強であるノア・ルーセルは…息を引き取った。


こうして今回の騒動は終わったが、ノアが死亡したことはドミナター本部に知られ、戦争は激化していく…。

まさかの再開 ( No.10 )
日時: 2024/01/05 21:20
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

結局、事務所が燃えた神谷は近くの公営住宅に住むことになった。家具や電化製品はノアの貯金を使って買いなおした。あの戦いから一週間たち、現在はノアの貯金と火災保険などで暮らしている。

神谷「…まさか、あいつの貯金額が億いってたとはなぁ。金には困らないな」

事務所が治るまで後二週間、公営住宅で暮らさなければいけない神谷にとって、何でも屋が出来ないこの時間はこの上なく暇なのである。勿論家事をしたりなど、やることはあるにはあるが、それでも時間が出来てしまっている。

買い物を終えて駐車場に着くと、ここに住んでいるのか同じ住居者が見えたので、神谷は声をかけた。

神谷「こんにちは~今日はいい天気ですね~」
?「そうですねってえ?」
神谷「え?」

声をかけた事は良かった。住居者が列強二位という事以外は。

那由多「あっ久しぶり~」
神谷「ああ、久しぶりだな」
那由多「大変だったねぇ~」
神谷「ああほんと、稼げないし暇だし、ひどい目にあったよ」

まるで友人にあったかのように話す神谷と那由多の光景は、チラホラいる通行人にとって驚きの事だった。

那由多「せっかくだし、僕の部屋に入らない?」


那由多「依頼をしていいかな?」
神谷「…は?」

那由多の部屋に入った神谷は、突然こんなことを言われていた。

神谷「別にいいが…何を依頼するんだ?」
那由多「それはねぇ…これ」

那由多は神谷にある写真を渡された。その写真は那由多と女性だった。中がいいのか、二人は笑っていた。

神谷「…なんだこれ?」
那由多「これは僕と妹の写真、今はドミナターに拉致られているんだ」
神谷「…まさか…」
那由多「そう…」

那由多は神谷にこういった。

那由多「僕の妹…厘を助けてほしい」


那由多と厘は親を亡くした後、列強レベルの那由多に日本政府からの義援金を使って暮らしていた。金銭は義援金によって問題なかったが、同時に寂しい思いをしていた。
那由多が17歳、厘が16歳の頃、高校の修学旅行で奈良に行っていた時、班行動をしていた厘はドミナターに連れていかれた。

厘『いやぁ!助けて!誰かぁ!』

学校は厘の解放を要求できなかった。相手が列強ガブリエル率いるドミナターだったため、学校も強く出れなかった。

神谷「あんた、列強二位だから解放を要求しなかったのか?世界は実力主義、要求すれば一発なのに」
那由多「僕は気が弱いからね…強く出れなかったんだ…」

すると、神谷は那由多を拳で殴った。那由多の頬には赤い跡ができている。那由多が立っている神谷を驚いた顔で見ていると、神谷は那由多の胸倉を握りながらこう言った。

神谷「お前…ふざけるなよ?」

まさかの再開2 ( No.11 )
日時: 2024/01/07 19:49
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

那由多「ふざけるなよって…一体何が?」

殴られた上に胸倉をつかまれている那由多は困惑と怒気が混じった言葉で質問すると、怒気を含んだ言葉でこう言った。

神谷「ああふざけてるさ。気が弱いから妹を取り戻せないって言い訳で、お前は妹を助けようとしない、こんなにふざけている事をふざけていると言わずして何という?」
那由多「…!確かに僕はふざけてるかもしれないよ……けどね」

那由多は一泊をおいて、こう言った。

那由多「けどね!あいつらは『救出しに来たら殺す』って言ってたんだよ!殺されるかもしれないのに、救えるわけがないだろ!こう言い訳してないと、どうにかなっちゃうんだよ!!」

那由多は神谷に怒鳴った。もともと温厚な那由多は人生で一度も怒鳴ったことは無い。

那由多「人の気持ちを分からないくせに…言ってこないでよ!」

神谷の顔に那由多の拳が突き刺さる。神谷は痛みを覚えた。…だが、神谷は微動だにせず、首を動かして那由多を見つめる。

神谷「…分かるよ、俺も大切な人を失ったんだ。もっとも、お前のように妹って訳じゃないけどな」
那由多「……」

那由多は神谷を殴った事に申し訳なさを覚えたと同時にこう思った。

那由多(…神谷君は、大切な人を昔失ったのか…。厘が生きている僕よりずっと、辛い思いをしてたのか…)
神谷「…まあいい。ああそうだ」

神谷は何かを思い出したのか、突然神谷にこう言った。

神谷「お前には…ある作戦に乗って欲しい」
那由多「…作戦?」

神谷が言う作戦に那由多は疑問を持った。

神谷「その内…ドミナター本部を直接攻撃をする」
那由多「えっ!?はっ!?さっきのシリアスな展開は!?」
神谷「俺からしたらシリアスより作戦だ!シリアスなんてくそくらえだ!!」

那由多はあまりにも唐突な展開で頭を抱え込む。

那由多「はぁ…で、作戦は?」
神谷「それはな…」

神谷は作戦を伝えると、こう言った。

神谷「正直一人でやってもいいが、さすがにめんどくさいからな。どうする?」
那由多「うーーーーーーーーん………」

那由多は迷う。攻撃したら厘が死ぬかもしれないからだ。だが、作戦の内容には『厘がいる日本支部を那由多が攻撃』のため、那由多は考えに考えた結果…。

那由多「分かったよ、その作戦に乗った!」
神谷「ああ、そう来なくちゃな」

神谷と那由多は手を組み、タッグは成立した。ガブリエルにたどり着く日は近い…。


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