ダーク・ファンタジー小説
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- とある町の何でも屋の無能力者
- 日時: 2025/05/18 16:08
- 名前: monmon (ID: Jolbfk2/)
- 参照: http://kakiko.info/profiles/index.cgi
能力がある世界で生きる無能力者の何でも屋の人生。
注意 駄文&下手くそストーリー
列強・・・この世界での5人の最強能力者。国家を滅ぼせる。5人だけが入ることが出来、入るには列強に勝利する必要がある。
A級能力者・・・軍隊とある程度殺り合える。
B級能力者・・・軍隊の一部隊。
C級能力者・・・熊と同等の強さ。
D級能力者・・・一般人よりかは強い。
E級能力者・・・無能力者。強さも一般人レベル。
この小説はフィクションです。グロもあるので注意。
追記 小説☆カキコ大会2024・夏 ダーク・ファンタジー板では銀賞受賞
全部見たい方へ>>1-
世界の光教編>>1-3
ドミナター編>>4-20
外伝 異世界転生編>>21-29
赤眼の過去編>>30-44
揺らぐ列強編>>45-54
黄金の都編>>55-67
世界大戦編>>68-72
- 近藤恵子の真実 ( No.2 )
- 日時: 2023/12/30 17:15
- 名前: monmon (ID: Jolbfk2/)
長髪の女性が事務所から退出して、神谷は世界の光教について調べ始めた。二日かけて施設の近くの近隣住民に聞き込みをしたところ、分かったことがある。
神谷「…そこまで規模はでかくない感じか?テレビでもやっていたが、少し前から問題がある組織なのは分かっていたが、ここまでとは…」
神谷が聞き込みで分かったことは、”その行動 ”についてである。場所は問題ないが、信者の行動がおかしかった。夜な夜な”施設に集まる ”ことだった。依頼主いわく、近藤恵子は入ってから、やつれていったという。
神谷は、近藤恵子をどうやって戻そうか考え、一つの結論にたどり着く。
聞き込みの二日後、神谷は依頼主に連絡を取った。
神谷「作戦は一通り考えました」
依頼主『どんな作戦ですか?』
神谷「強行突破です」
依頼主『えっ?えっええっ!?』
神谷「だって、色々考えましたが、強行突破で教祖を殴り飛ばした後、近藤恵子を連れ戻すのが、一番早いと思って」
依頼主『いや…そうですけど…失礼ですが、貴方は無能力者ですよ?世界の光教の教祖は、能力者ですよ?』
神谷(失礼だな…)「…頑張ればいけます!」
依頼主『……』
こうして、神谷は強行突破で近藤恵子を連れ戻す事になった。
神谷「本当にいいんですか?仮に死んでも俺は責任は取りませんよ?」
依頼主「大丈夫です。どうしてもしたかったんですから」
神谷「…分かりました。絶対服従ですからね」
依頼主は、なんと神谷のカチコミについてきたのである。神谷は反対したが、責任を取らないという条件で付いてきた。
今は、拠点の前である。神谷と依頼主は進むと、入り口に受け付けはいなかった。今は深夜、信者たちは”集まっている ”のである。壁に貼られた地図を頼りに地下に進むと、お経のような野太い声が聞こえ、扉の前についた。
神谷は、依頼主に問う。
神谷「今からでも間に合います。それでも行きますか?」
依頼主「もう決めた事です。迷いはありません」
依頼主はそう返すと、神谷は扉を蹴破った。部屋にはローブを羽織った信者らしき姿と、中央の台の上にいる教祖らしきおっさんが見えた。
蹴破った音で、神谷に注目がいく。
信者「なっ…なんだお前!教祖様の経の最中だぞ!!」
神谷「はいはい、その胡散臭い教祖のいう事聞いて、何の意味があるんだ?」
信者「なっ…お前!!」
?「静まりなさいっ!」
信者がそう叫ぶと、お経を読んでいた声が聞こえる。信者たちは、その声の方向に向いて、神谷と依頼主もその方向に向く。教祖らしき男は、こういった。
教祖「貴方は何者ですか?」
神谷「俺か?俺は神谷悠。何でも屋だ。隣のは依頼主だ」
教祖「なるほど…どうしてここに?入信したいなら、また明日来てください」
神谷「違う、そういう事じゃない。俺は依頼主に、近藤恵子を連れ戻すようにと依頼された」
神谷はそういうと、教祖はこういった。
教祖「ああ…あの悪魔ですか」
神谷「…?」
そうして、教祖は言う。依頼主にとって、重たすぎる真実を。
教祖「あの悪魔…近藤恵子は、神の教えで、殺しました」
- 進歩 ( No.3 )
- 日時: 2023/12/31 22:11
- 名前: monmon (ID: Jolbfk2/)
神谷「なっ…」
依頼主「…ぇ…」
神谷と依頼主は絶句した。殺されていたとは夢にも思わなかった。
依頼主「…嘘…」
教祖「嘘じゃありません。悪魔は殺しましたので、大丈夫ですよ」
教祖はそう笑顔で言った。周りの信者たちは教祖を尊敬の眼差しで見ていて、本気で信じているらしい。
だが、この事実は依頼主にとって到底受け入れられるものではなく…。
依頼主「なんで…なんで殺したの!!!」
依頼主の悲痛な叫びが、部屋全体に響き渡る。
依頼主「殺す理由が無いでしょ!!なんで…なんで!!」
教祖「教えを信じなかった罰ですよ。教えを信じなくなった…これでは、邪教徒と同じです。神は邪教徒は決して許しません」
依頼主「そんなの、貴方の都合でしょ!自分の都合で人を殺すなんて…最っ低!」
依頼主がそういうと、信者は依頼主を一斉に非難し始めた。「こいつこそ邪教徒だ!」や、「神の冒涜だ!」と、散々罵倒してきた。すると、教祖はこういってきた。
教祖「貴方は、世界の光教に入りませんか?」
神谷「…俺?」
なんと教祖は、神谷に入信を進めてきた。が、神谷は、
神谷「そんな誘いに乗るとでも?俺はこんな所に入りに来たわけじゃない。どうせ依頼主はこの後殺す気だろ」
教祖「…そうですか…」
神谷はそういうと、教祖は突然こんな事を言い始めた。
教祖「皆の者!あの二人は悪魔です!殺してしまわないと、殺されてしまいますよ!」
教祖が言い終えた瞬間、信者たちはいっせいに襲い掛かってきた。隠し持っていたのか、拳銃やナイフを持つものもおり、中には能力者が炎を飛ばしてきた。神谷は依頼主を掴んで、驚異的な身体能力でジャンプし、信者がいない壁際まで飛んだ。
依頼主「あっ…ありがとうございます」
神谷「例はいい。後は任せろ」
神谷は言い終えた瞬間、強力な踏み込みで瞬く間に信者にたどり着いた。瞬時で三人の手刀を首にあて、気絶させた。
信者「悪魔め!」
二人の信者が拳銃を撃ったが、神谷は放たれた弾丸を両手でキャッチし、二人を殴り気絶させた。神谷には、信者を殺すつもりはなく、あくまで気絶させている。
能力者も混じっている信者を無傷で全員気絶させた後、教祖に顔を向けた。
すると、教祖の目はピンクに染まった。
教祖「kaudioanddnhajwhdisdnjehfoniudfsni」
お経を読んでいるのである。教祖の等級はAであり、等級が下の者や無能力者は彼の能力にはまる。だが…
教祖「きっ効かない!?催眠が!?」
神谷「…なるほど…」
神谷は信者の能力は”催眠 ”と分かった。
神谷(能力で催眠し、入信料を取っていたわけか)
教祖「こっこんなことをして、列強が黙ってないぞ!!」
聞いてもないのに教祖は突然こう言い、命乞いをしてきた。この発言に呆れ、手刀で気絶させた。
そして、依頼主に顔を向け、歩み寄った。
神谷「大丈夫ですか?」
依頼主「…大丈夫なわけないでしょ!!大切な友人を失ったんだよ!?」
神谷「…確かに、そうですね…ただ」
神谷は一泊を置いて、こう言う。
神谷「それでも…人は進まなくちゃ、いけないんです。貴方の友人は、進んでほしいと望んでいるはずです」
神谷はこう言うと、依頼主は泣いた。子供のように泣きじゃくった。
そして…神谷たちは教祖を刑務所に送った後、帰った。
- ドミナター ( No.4 )
- 日時: 2023/12/31 21:42
- 名前: monmon (ID: Jolbfk2/)
二日後の朝、世界の光教についてのニュースがテレビに流れていた。内容は、勿論昨日の事についてだった。
神谷「やっぱり…社会問題になりつつあったこの宗教は、テレビに出たか」
そう呟きながら、神谷は優雅にブラックコーヒーをすする。この日は休みなので、こうしてブラックコーヒーを飲んでいるわけだ。
神谷「…そういえば…」
神谷は昨日の教祖が言っていたことを思い出す。
教祖『こっこんなことをして、列強が黙ってないぞ!!』
神谷(何であいつから列強が出てきた?まさか列強の誰かがあいつと繋がっていたのか?……まさかな…)
神谷はこの時知る由もなかった。この事件をきっかけに、とんでもない展開になっていくことになる事に。
二日後、依頼を終え、依頼金を依頼主から貰った後、神谷がゆっくりしていた時だった。突然、事務所にサングラスを付けているスーツ姿の男が二人入ってきたのである。
神谷「どんな依頼ですか?何でもやりますよ」
いつものセリフを言ったが、男たちの目的は依頼じゃなかった。
男1「私たちは”ドミナター ”だ。貴方には、日本支部に来てもらおう」
そう言ってきた。ドミナターはフランスのマフィア組織であり、世界最大規模である。この組織は、薬物や殺人、売春や密輸など、ありとあらゆる犯罪に手を染めている。本来なら、現実の暴対法のような法律で規制されるのだが、この世界は実力主義である。つまり、ドミナターのボスは相当の実力を持っている。
神谷「…?」
男2「お前は我々と繋がっていた世界の光教を壊滅させた疑いがある。その話を聞くため、ついてきてもらおう」
ドミナターは、神谷が世界の光教を壊滅させたのを感づいていたのだ。
神谷「それは…無理ですね。それに、俺は壊滅なんかさせていませんよ」
そう言うと、男たちは「そうか」と、言ってあっさり帰っていった。この行動に神谷は疑問に感じたが、依頼主が依頼にきて、夜まで依頼をこなした。
神谷「…疲れたな……」
神谷は依頼を終えた後、深夜に一人で事務所に戻ってきたのである。今は薄暗い道を歩いている。
その時、声をかけられた。
?「待て」
神谷は振り返ると、ナイフを持ったいかつい男が二人いた。
神谷(アサシンか…)
その瞬間、二人の男はナイフを突き立てて神谷の懐に飛んできた。が、神谷は瞬時に避ける。
アサシン1・2「なっ…!」
神谷「成ってないな。俺がそれの使い方を教えてやるよ」
神谷は”無能力者なのに ”持ってないはずのナイフを握っていた。二人のアサシンは、それに驚愕する。
そして…その片目は”赤かった ”。
アサシン1「くそっ!調子の」
神谷は瞬時に近づいて、一人の首を切り、その男は血を流しながら倒れた。
もう一人は…神谷に恐怖を感じたのかは分からないが、即座に逃げ伏せる。
神谷「なに逃げてんだ。戦いで逃げるのは…死ぬぞ??」
アサシン2「ぎゃっ!」
ナイフをもう一人の頭に投げ、戦いは終わった。
神谷「はあ…面倒な事にならないといいな……」
そんな神谷の願いを踏みにじるように、事態は進んでいく。
- 列強第二位 ( No.5 )
- 日時: 2024/01/01 12:35
- 名前: monmon (ID: Jolbfk2/)
アサシンを返り討ちにした神谷は何事もなかったように薄暗い道を抜け、今は繁華街に来ていた。この先に事務所があるのである。老鶯町とは違う町並みで、神谷は新鮮さを感じる。
神谷「しかし、老鶯町と違ってここは栄えてんなぁ。また今度行ってみたいなぁ」
老鶯町は普通の町という印象を受けるが、繁華街はビルや駅、レストランなど、さながら都会のような印象を受ける。
だが、こんな都会のような街にも事件というものは起きるもので…。
?「キャアアアアアっ!!」
女性の叫び声が聞こえた先には、刃物を持った男と肩を負傷している男性がいた。神谷は救援しようとしたが、突然誰かに肩を触れられた。
神谷「…誰だ?」
警戒しながら振り返ると、神谷と同年代に見える眼鏡の男がいた。
?「ごめんね、止めちゃって。けど、ここは僕に任せてくれないかな?…ああ、自己紹介が遅れたね」
その男はこう言う。
?「僕の名前は…冬月那由多。列強第二位だよ」
神谷「…なんで、そんな大物のあんたが俺なんかに?」
那由多「いやぁ、君、やる気満々でしょ?危ないと思ってね」
神谷「嘘つけ。おいしいところを取りたいだけだろ」
那由多「あはは…確かにそうだね」
那由多と会話をしていると、刃物をもった男が声をかけてくる。
男「おっおっおいぃぃ!お前、俺を馬鹿にしてるだろぉっ!?」
那由多「あっ落ち着いて!馬鹿になんかしていませんよ!」
男「俺を……馬鹿にするなあぁぁ!!!」
男は刃物を突き立てて、那由多に向かって突撃をした。
…が、那由多はそれに対応し、刃物を持っている手首を握り、手首の骨を粉砕する。
男「がっがあああああああああ!?!?」
那由多(すみません!!)
手首が粉砕され、男は絶叫する。
一般人1「!?何が起こったんだ!?」
一般人2「どうなって…」
周りの一般人たちは何が起きたのか分からなかったが、この中で神谷だけが那由多の動きをとらえることが出来ていた。
神谷(…さすが列強ってところだな…今まで見てきた中で一番速んじゃないか?)
刃物の男は駆け付けた警官に逮捕された。神谷は那由多に声をかける。
神谷「あんた、さすが列強だな。あの男に近づいての手首粉砕だ。中々筋がいい」
那由多「ありがとう。僕なんか・・ってえ?」
神谷「…?どうした?」
那由多「いや…君、今の動きが見えたの?」
神谷「まあな」
那由多「すごいね…僕の動きが見える人なんて少ししかいないのに」
神谷「…そういえば、自己紹介が遅れたな。俺の名前は神谷悠。老鶯町のしがない何でも屋だ」
那由多「じゃあ、悠君よろしくね」
と、このように新たな出会いがありつつ、神谷は事務所に戻り、睡眠をとった。ドミナターはどうなっていくのか、まだ知らない。
- 株式会社 ( No.6 )
- 日時: 2024/02/14 14:43
- 名前: monmon (ID: Jolbfk2/)
アサシンや那由多との出会いといった事が起きた夜を越し、神谷は何でも屋を再開していた。
不倫相談の依頼を終えた後、次の男性の依頼主が来た。いつものセリフを言うと男性はソファに座り、依頼内容を話し始めた。
神谷「闇バイト、ですか」
依頼主「あいつ、やめろつってもやめないんです」
依頼主の依頼は、「闇バイトに加担している友人をやめさせてくれ」というものだった。その友人は村田という男で、聞けば村田が働いてる店がつぶれた後、金欲しさにやってしまった。組織の事を言ったり抜けたりすると殺されてしまうらしい。村田は依頼主に相談して、今に至るという。
神谷「その闇バイトの名前はなんですか?」
依頼主「名前は…『株式会社玄墨』らしいです。会社って言ってますが、村田曰く、詐欺グループらしいです」
神谷「…なるほど…とりあえず、村田さんに連絡して、やめるように促してください。俺は玄墨に電話してみます」
依頼主「本当ですか!?ありがとうございます!」
依頼主が帰った後、神谷は玄墨に問い合わせをしてみたら、そんな社員はいないと言われてしまった。加えて雑な態度だったので、会社の程度が知れた。
電話を終えた数分後、突然依頼主から電話が来た。なんだと思いつつ、神谷は電話に出るとある真実が伝えられる。
依頼主『村田が…出ません!』
神谷「…!どういうことですか?」
依頼主『分からない…何度掛けても出ないんです』
神谷「…分かりました。後は私一人で何とかします」
依頼主『???分かりました…』
依頼主は神谷の言葉の意味が分からなかったが、この日は血が流れる事は確かである。
夜、神谷は玄墨の拠点に来ていた。理由は勿論”カチコミ ”であると同時に、村田の救出である。
ここの社員たちは全員クズなので…。
神谷「よぉ。か弱い人たちからとった金はおいしかったか?」
社員「なっなんだぁ!?こいつ!?」
ドアを勢いよく蹴破った瞬間に、社員たちは一斉に戦闘準備しようとしたが、神谷はさせるはずもなく攻撃を開始した。部屋の中を血まみれにしていく。サブマシンガンを撃っている奴もいたが、弾をナイフで全部弾き飛ばして撃破する。
いくら犯罪者集団と言っても所詮無能力者の集まり。イケメンで強い神谷に勝てるはずもない。社員たちを倒しながら進んでいくと、社長がいた。奴は慌てて何者かを呼ぶ。
?「こいつですかぁ?」
出てきた太っている男は命令されると、神谷にパンチしてきたが、神谷は避け、質問する。
神谷「何でそんなクズの仲間になったんだ」
男は嘲笑い、こう答えた。
男「そりゃあ、女と金に決まっている」
神谷「……そうか」
…神谷に迷いはなかった。神谷は瞬時に近づいて男のはらわたを殴る。男は悲鳴を上げる間もなく、神谷は持っていたナイフで腹をめった刺しにする。男の格闘服は赤色に染まり、倒れて動かなくなった。
社長の男は驚く。
社長「ばっ馬鹿な!?あいつはドミナターの」
言い終わる前に胴と首は分かれていた。
結局、村田は地下室で見つけた。達磨の状態で。それを依頼主に報告すると、「……そうですか」の一言で、今回の依頼は終了した。
…だが、これが神谷とドミナターとの全面戦争になる引き金だと、神谷は知らずに…。
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