ダーク・ファンタジー小説

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とある町の何でも屋の無能力者
日時: 2025/05/18 16:08
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)
参照: http://kakiko.info/profiles/index.cgi

能力がある世界で生きる無能力者の何でも屋の人生。

注意 駄文&下手くそストーリー

列強・・・この世界での5人の最強能力者。国家を滅ぼせる。5人だけが入ることが出来、入るには列強に勝利する必要がある。
A級能力者・・・軍隊とある程度殺り合える。
B級能力者・・・軍隊の一部隊。
C級能力者・・・熊と同等の強さ。
D級能力者・・・一般人よりかは強い。
E級能力者・・・無能力者。強さも一般人レベル。

この小説はフィクションです。グロもあるので注意。

追記 小説☆カキコ大会2024・夏 ダーク・ファンタジー板では銀賞受賞


全部見たい方へ>>1-

世界の光教編>>1-3
ドミナター編>>4-20
外伝 異世界転生編>>21-29
赤眼の過去編>>30-44
揺らぐ列強編>>45-54
黄金の都編>>55-67
世界大戦編>>68-72

黄金の化け物 ( No.57 )
日時: 2024/06/14 16:42
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

2日が過ぎ、神谷はついに出発をする事になった。軍用車に乗り、車列は出発する。森を走っていると、車に近づくように男が走って近づいてくる。

ムージャ「誰でしょうか?」
神谷「さぁ?」

そのまま無視して進もうとしたが、男が車の前に仁王立ちして強制的に進行を止めた。
車列にいた数人の兵士がAKを持って、男に銃口を向ける。神谷とムージャもなんだなんだと思い車から降りる。

男「なあ、助けてくれ!!」
「何を言っている?ふざけているのか?」
ムージャ「まぁ少し待ってください。俺が聞きます」
「!?…失礼しました」

ムージャが前に出ると、男はムージャに縋りつく。

男「仲間が全員殺された!あれは化け物だ!最初は軽い気持ちで行ったんだ!!行ったら仲間が化け物に殺された!黄金の化け物だ!!助けてくれよ!お願いだ!お願いだ!!」
ムージャ「…一度落ち着きましょう」
男「落ち着けるか!?なあお願いだよ!助けてくれ!!!」

男が叫んだ瞬間、足に異変が起こった。足は金になっていた。

男「あ、あ、ああああああ!!!!助けてくれぇ!!!!!」
神谷「くそ!」

神谷が赤眼を発動するまでもなく、男は黄金の像と化した。

ムージャ「何が…」
神谷「…」

神谷は赤眼を発動して男だった黄金像に触れたが、何も起こらなかった。

神谷(…本物の黄金になったから、何も起きないのか?)
ムージャ「神谷さん、その黄金は偽物です」
神谷「どういう事だ?」
ブラウン「その黄金、いや物質は、見た目が黄金なだけで、構造が黄金とは違う。売っても価値がないですよ」

車から降りてきたブラウンにそう言われ、神谷は黄金像を見つめていた。

神谷(ここに来てから、今まで起こったことが黄金がついてくる。どういう事だ…?)

一両は黄金像を抱えベースキャンプへと帰ってくる。神谷たちはそのまま黄金郷へと向かう。


??「いい嫌がらせじゃない。けど引いていく様子が無いわね」
??「なら俺が作った黄金郷で、神谷悠を迎え撃つ。それでいいだろう、ジハード」
ジハード「そう、好きにしたらいいじゃない、ザハブ」

ザハブと言われた男は家から出ていく。扉を閉めていかない様子に、ジハードと呼ばれた女性は機嫌が若干悪くなった。

ジハード「全く、ドアくらいは閉めてほしいのだけれど」

黄金郷の主 ( No.58 )
日時: 2024/10/10 23:57
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

ついに神谷達は黄金郷にたどり着いた。神谷達は黄金郷の少し遠くにキャンプを設置し、神谷とムージャ、学者団と数人の兵士と共に黄金郷へと入る。

ブラウン「しかし、扉が開いててよかったです。危うく扉を壊すことになったかもしれません」
神谷「そ、そうか…しかし、黄金郷って名前がついているが、全部黄金なのかよ…」

この黄金郷、街の全てが文字通り黄金で出来ている。これが本物の黄金だったら、一体いくらになったのだろうか。
ブラウンは写真を撮りながら街を道に沿って歩いていると、複数の黄金の像を見つけた。だがその像達は銃をある方向に向かって向けている。

ブラウン「何だこれは…」

そう呟きながら像に近づき写真を数枚撮る。更に進むと、顔つきがヨーロッパ人らしき男が何かを睨みつけている像を見つける。同じように写真を数枚撮り、更に進むと、複数人のヨーロッパ人の男女が、何かに視線を向けた像が見つかる。

ブラウン「神谷さん、ムージャさん、これは失踪した学者団でs」
??「やれやれ、二つ目の像を見つけた時点で引き返せば良いものを」

ムージャが振り替えようとした瞬間、腹部に激痛が走った。

ムージャ「ぐっ…!」
??「石で作った弾丸だ。生きては返さんぞ」

神谷は即座に赤眼を発動し、ナイフを持って”それ”に近づいた。
??「速い…!ジハードの言う通りだな」
神谷「ジハードかなんか知らないが、とりあえず寝てもらうぞ」
ムージャ「神谷さん待って」

神谷と”それ”は声のした方に首を向けるが、ムージャは”それ”に近づき、腕に触れる。
1秒後、ムージャは鼻から出血し倒れた。

神谷「とりあえず、お前は邪魔だ」
??「がっ…!」

神谷は”それ”を蹴り飛ばし、家屋を巻き込んで吹き飛んでいく。そして神谷はムージャを抱える。

神谷「ブラウンさん!撤退するぞ!ムージャがそろそろヤバイ!!」
ブラウン「分かりました!」

”それ”が戻る前に神谷達はその場を離れ、黄金郷を脱出する。”それ”が戻ってくる頃には、神谷達はいなくなっていた。


ザハブ「…くそ…」
ジハード「お疲れさま。どうだった?神谷悠とムージャ・アッザーム・ジブリールは?」
ザハブ「ムージャはまだまだ粗削りだが腕はいい。問題は神谷悠だ」
ジハード「と、言うと?」

ザハブは服についた埃を払いながら言う。

ザハブ「あの実力、今の俺じゃまず勝てない」
ジハード「ようやく分かったかしら」

ジハードは自慢げにそう言う。

ザハブ「褒めてるんじゃない。だがお前の言った事が正しかったら、確実に神谷悠は俺を殺しにかかってくるぞ」
ジハード「その時は簡単。私が神谷悠を、貴方がムージャを相手すればいい」
ザハブ「そうか、頼んだぞ。お前は俺よりも強いからな」
ジハード「あら?貴方にしては嬉しいことを言うじゃない」
ザハブ「黙れ」


ムージャ「…ここは?」
??「あら?起きたかしら?」

ムージャが目覚めるとそこはベースキャンプにいた。医療テントらしいが、おかしいのは、おかまの医者がいる事だった…。

黄金の主の過去 ( No.59 )
日時: 2024/06/30 22:50
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

ムージャ「??????」

ムージャはおかまという人間を見たことがない。というか会ったことがない。だが自分が目を覚ますと、ヨーロッパ人でおかまで医者はムージャにとって恐怖の対象だった。

??「おはよ~。体調はどう?変なところはある?」
ムージャ「え、ええと…」

話しかけられて困惑と恐怖が入り混じっているが、「大丈夫です」というと医者は微笑んだ。瞬間、ムージャに悪寒が走った。

神谷「ようムージャ、起きたのか」
ムージャ「神谷さん、この人は一体…」
神谷「この人はラディー。イギリス、というか世界でも特に優秀な医者だ」

ムージャはそう言われるが、おかまが世界でも特に優秀…?と思ってしまった。

ラディー「今失礼なことを考えたでしょ」
ムージャ「す、すみません…ああそうだ神谷さん」
神谷「俺?」

ムージャは握手を催促するように手を差し出した。ラディーは机に戻って何かパソコンをいじっていた。

神谷「これは?」
ムージャ「俺の能力は記憶の共有です。触れた相手のの記憶を読んだり、共有をすることが出来ます。神谷さんには今から俺と握手をしてもらい、あの男の記憶を見てください。あの男、つらい過去を持っているようですし、神谷さんにも知ってもらいたいです」
神谷「あいつの情報を一気に知ったら俺の脳がやばくないか?」
ムージャ「記憶を厳選したので、頭痛が起きる程度です」
神谷「そうか、それなら」

神谷はムージャの手を握り目を瞑る。そして脳内には、ザハブの記憶が流れ始めた。


中東はかつて戦乱の世だった。ザハブは小国の王子だった。

「ザハブ様、隣国の○○国から、婚約をしたいとの申し出がありましたが、どうしますか」
ザハブ「そんなもの興味ない。さっさと拒否の趣旨を送ってこい」
「分かりました」

ザハブはその容姿と、強力な能力で他国から結婚の申し込みが後を絶たなかった。だがザハブはそんなものは興味が無く、申し出が来るたびに蹴っていた。

「ザハブ様、○○国からの侵攻が確認されました…!」
ザハブ「分かった。俺が対処する」

ザハブが邪魔な国、結婚の申し込みを一蹴させられた事に憤りを覚えていた国は、ザハブの国に度々侵攻を仕掛けていた。だがザハブは侵攻軍をことごとく壊滅させ、侵略をはねのけていた。軍が壊滅した後は、他国に攻め入り占領。そうしてザハブの国は中堅国になりつつあった。


ある日、ザハブはとある国に攻め込んでいた。既に王城は陥落しており、都は瓦礫の山と人が焼ける生臭い死臭、熱い炎に包まれていた。ザハブは御前に一人入ると瓦礫の山と炎の中、ある少女が空いた天井から来る月の光に照らされていた。

ザハブ「お前はなんだ?何故逃げない?」
少女「すべて、どうでもいいの。この国が滅びようと、親が死のうと、誰かに殺されようと」

少女は透き通った声でそう言った。ザハブはその少女に興味が湧いた。今までザハブの見た女は、自分に媚びを売り、自分の顔と能力にしか興味のない生き物と思っていた。だがこの少女はザハブに一寸も興味を沸かそうともせず、空いた天井から見える月を見ていた。
ザハブは面白半分でその少女を国に連れ帰った。

十字軍最高司令官 ( No.60 )
日時: 2024/07/24 16:34
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

ザハブは彼女に高度な教育、うまい飯、広い部屋を与えた。ザハブを知る従者や王は驚いた。女性を嫌悪しているザハブが、女性をだ。従者の中には「ザハブ様が女性を連れて帰ってくるとは!喜ばしいことだ!」という者や、「女性を嫌悪しているザハブ様が女性を連れて帰ってくるのはおかしい。何かあったに違いない」と心配する者もいた。


王城のテラスでは、ザハブと少女が紅茶をたしなんでいた。

ザハブ「どうだ?王城の生活は」
少女「…」

だが少女は何も答えない。

ザハブ「どうだと言っているんだ。どうでもいいのか、よくないのか」
少女「…貴方が私を勝手に連れてきた。捨てたければ捨てればいい」

ザハブは思わず顔をしかめた。少女はいつもと変わらないペースで、表情も変えずにそう答えたが、ザハブはイライラと同時に、ここまで自分に興味が無い少女に興味が一層湧いた。

ザハブ「…はぁ…まあいい。4日後、十字軍の将軍と会談をする。お前もついて来い」

少女はこくりと頷く。


十字軍は聖地エラサレムを奪還し、イメニア周辺諸国に侵攻を何度も繰り返していたが激しい抵抗にあい、停戦交渉をしようと通達が来た。交渉は隣国の「ムヘーレス王国」の部屋で行われるようになった。

ザハブ(緊張するな…)
少女「…」

ザハブは初めてする国家間の交渉に緊張しており、少女は無関心だった。イスラム風の椅子に座り、将軍を待つ。

??「へぇ~、なんや、一応王城だけあるんなや」

そう言ってきたのは、数人の護衛を連れてきたつり目の将軍だ。彼は椅子に座り足を机に置く。ザハブは彼の行動に嫌悪感を感じつつも丁寧に話しかける。

ザハブ「お待ちしていました。使者であるザハブと申します」
少女「…ブルカと申します」
??「十字軍最高司令官のクラリッサや。今日はよろしく」

クラリッサの言動は相手を敬おうという気が全くしない。ザハブは更に嫌悪感を増大する。

ザハブ「今日は停戦についt」
クラリッサ「そうやね。じゃ、おたくらの条件を聞きましょか」
ザハブ「まず、サウジェラビア以降は撤退し今後不干渉を守ること、エラサレムには信者の自由な出入りの許可です」

クラリッサは考え込むが、直ぐに口を開ける。

クラリッサ「別にオタクらの条件は飲んでもいいけど、一つうちの条件を飲もか」
ザハブ「なんですか?」

クラリッサは嫌らしい顔をする。

クラリッサ「そこのブルカちゃんをちょーだい。そうしたら飲んでもええよ」
ザハブ「それは…無理ですね。人質は認めません」
クラリッサ「そうかいな」

周りの護衛は剣を抜き始め、クラリッサも剣を抜く。

ザハブ「なに?」
クラリッサ「この剣はアロンダイト。俺の家に受け継がれている骨董品や。あと交渉決裂ね」

砂と黄金 ( No.61 )
日時: 2024/10/09 14:49
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

大変申し訳ございません!!!久しぶりの投稿です…言い訳をすると、どうしても内容が思いつかなくて…

追記 小説☆カキコ大会2024・夏 ダーク・ファンタジー板では銀賞を取りました!!!!やったぁぁぁ!!!!!


護衛はザハブに剣を向ける。一人の男は叫ぶ。

「かかれえぇぇ!!」

護衛たちはザハブたちに飛んでいく。

パキキ………

護衛たちは一瞬、1秒もかからず黄金の像にに変えられる。

クラリッサ「へえ…これがザハブ君の能力、あのカス達をきれいな黄金にするとはやるね」
ザハブ「部下の心配を知ったらどうだ?」
クラリッサ「カスの心配をしてどうするんや?別に変わりはいくらでもいるんや。カスが死んでもどうでもいいやろがい」
ザハブ「…クズが」

ザハブはクラリッサに嫌悪感を示す。そんなザハブを見て、クラリッサは嘲笑する。

クラリッサ「ザハブ君の国にもあるやろ?奴隷。どうせ君も奴隷をカスだと思っとるんやろ?同じやで」
ザハブ「お前と俺を同類にするな」
クラリッサ「ならそのブルカちゃんはどうや?奴隷やろ」
ザハブ「…黙れ」

ザハブは剣を抜きクラリッサに飛び込む。クラリッサはザハブの剣を受け止める。

クラリッサ「おっそ」

ザハブの剣は砂と化しサラサラと崩れていく。驚いたザハブは飛びのく。

クラリッサ「俺の能力、『あらゆる物質を砂に変える能力』や。君の能力とは相性最悪、詰みやね君」
ザハブ「どうかな?」

クラリッサの真上の天井から黄金のつららが無数に落ちてくる。

クラリッサ「うっとおしいなぁ…」

つららを剣でさばいていく間に、ザハブはブルカを左腕でつかむ。

ブルカ「…少し苦しい」
ザハブ「悪かったな!」

無理やりドアを右拳で破壊し部屋を脱出する。だがそれをクラリッサは逃していない。

クラリッサ「待ちいや!」

激高しすぐに部屋を出てザハブを追う。ザハブは黄金の矢を30本だしクラリッサに飛ばすが瞬時に剣で落とされてしまう。クラリッサは剣を振る。

ザハブ「ちっ!!」

ザハブはすぐにジャンプする。瞬間、人を肉塊にせんとするほどの風圧がザハブのいたところをすり抜け壁にぶつかる。風は部屋をいとも簡単に破壊し外界に飛んでいく。ザハブは避けたが右足を欠損してしまう。

ザハブ「ぐっ…この程度!」

ザハブは黄金で右足を義足として修復する。だがクラリッサは許さずザハブのいたところにジャンプする。

クラリッサ「じゃあねザハブ君。楽しくもなかったわ」

クラリッサは剣をザハブに向けて振り下ろす。ザハブは黄金で生成した剣で受け止めるが、破壊されそのままブルカもろとも切られてしまう。更にクラリッサはザハブを蹴り床に大きなひびが入るほどの勢いで落とす。


クラリッサ「さって、これからどうしたもんやね。もうこのまま俺がこの国を…」

クラリッサはブツブツ独り言を話す。騒ぎを聞いた兵団は現れる。

「ザハブ様!?」
「ブルカ様も…」
「貴様あぁぁ!!!!」

全員がクラリッサに剣を構えて突撃する。が、クラリッサは兵団に向けて睨む。
恐ろしいまでの重圧。これだけで数万人を虐殺を出来てしまうのではないかというほどまでに。

「あっ…あっ…」
「………」
「あっあっははははははははははは!!!!!」

その恐ろしさに兵士たちは一瞬で戦意喪失する。中には精神に異常をきたしているものや植物人間になっているものまでいた。
クラリッサは兵団に向けて剣をふるう。さっきと同じ威力の風はいとも簡単に兵士たちを粉々にした。


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