ダーク・ファンタジー小説

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とある町の何でも屋の無能力者
日時: 2025/05/18 16:08
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)
参照: http://kakiko.info/profiles/index.cgi

能力がある世界で生きる無能力者の何でも屋の人生。

注意 駄文&下手くそストーリー

列強・・・この世界での5人の最強能力者。国家を滅ぼせる。5人だけが入ることが出来、入るには列強に勝利する必要がある。
A級能力者・・・軍隊とある程度殺り合える。
B級能力者・・・軍隊の一部隊。
C級能力者・・・熊と同等の強さ。
D級能力者・・・一般人よりかは強い。
E級能力者・・・無能力者。強さも一般人レベル。

この小説はフィクションです。グロもあるので注意。

追記 小説☆カキコ大会2024・夏 ダーク・ファンタジー板では銀賞受賞


全部見たい方へ>>1-

世界の光教編>>1-3
ドミナター編>>4-20
外伝 異世界転生編>>21-29
赤眼の過去編>>30-44
揺らぐ列強編>>45-54
黄金の都編>>55-67
世界大戦編>>68-72

嫌な真実 ( No.62 )
日時: 2024/10/11 11:55
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

『覚醒』
能力者、無能力者が死の淵に追いつめられると稀に発生する現象。既存の能力が覚醒し強力なものになる(神谷悠の赤眼は少し違う)。
ザハブは覚醒を終え目を覚ました。近くにはブルカの遺体がある。が、信じられない光景を目にした。

ザハブ「…は?」
クラリッサ「が…は…」

目に映ったのはぼろ雑巾のようになっているクラリッサ、その胸倉をつかんでいる異形の人間。その姿は複数の人間が混ざり合った、何とも言い難い恐ろしい姿。そしてその後ろにいるのは、今の状況に合わない少女。

??「…あら?覚醒したのね」
ザハブ「…誰だ」

喉にたまった血を咳で吐きながら問う。少女はクスクスと笑う。

??「せっかくなら見る?この男の最後」
クラリッサ「なん…でや…女ごときに……俺が負けるねん……」
??「女性差別は良くないことよ?男が女性差別をするのって、大体2種類だと思うの。自分の無能さを隠したいがためか、そのみみっちいプライドのためか、まあ貴方は人形になるもの。どうでもいいけど」

少女は微笑を浮かべながらクラリッサに触れる。すると、クラリッサはさっきの余裕からは考えられない悲鳴を上げる。

クラリッサ「がっあああっああああああああっあああああああああああああああああ!!!!!!!!」
??「…いいわね、貴方、いい人形になるのね。いいわあ」

クラリッサはどんどん小さくなっていき、最終的には人形と化す。少女はその人形をボリボリ食す。その光景に、ザハブは呆然とする。

ザハブ「何がどうなって…!?」
??「おいしかったぁ。どうだったかしら?この男の末路は」

少女はクラリッサとは全く比較にならない速度で、それこそ瞬間移動と錯覚するほどの速度でザハブのすぐ隣に移動する。
ザハブは少女に気づき黄金の剣で彼女を切ろうとする。が、彼女は人間の顔の形をした盾で防ぐ。

ザハブ「なっ…!?」
??「いい反応ね。でも遅い」

少女はザハブより早く動き、ザハブに触れる。ザハブは全く動けなくなってしまった。

??「人生お疲れさま。最後に何か言い残すことは?」
ザハブ「…お前の名は」
??「…えっ」

少女は名を聞かれクスクスとおかしく笑った。

??「フフッ…そうね…ジハード。それが私の名前」
ザハブ「聖戦を意味する名とは、皮肉だな」

少なくとも彼女の行動は聖なる事ではないだろう。ザハブは倒れる。

ジハード「さてと…サンプルは手に入った。後は…”彼”に任せましょう」


ジハード「お願いね?ザハブ」
ザハブ「…分かった」

王城のテスラにいるのはザハブとジハード。だがザハブには生気がない。顔色も優れていない。
ザハブは能力を発動する。

パキキキキキキキキキキキキキキキキキキ………………………

ザハブは能力で王城を、街を黄金にしていく。街に住む国民は気づかずに黄金と化していく。やがて”黄金の都”が形成されていく。


「くそっ!なんだあの化け物ども!」
「知るか!!とにかく矢を一本でも飛ばせ!!何としてでもあの化け物たちを足止めしろ!!」
「あ”あ”ー!!腕がー!!!助けてくれー!!!」

ジハードの能力は『人間を操る能力』。文字通り人間を操り、人間同士を合体する能力。その能力には自身も含まれる。彼女は能力で寿命という概念を自身から消し、2023年に至るまでおよそ3000年生きながらえてきた。
ザハブの国は滅亡。王城を攻めてくる敵軍を能力で作り出した異形の人間の軍団で襲い、生け捕りにした兵を能力で駒にする。その内、黄金の都が他国に知れ渡ると近づくことはいつしかなくたって行った。そして、ザハブは完全にジハードに操られていた。

ジハード「…フフフッ」
ザハブ「?」
ジハード「いや、何でもないわ」


神谷「頭がいてえ」
ムージャ「大丈夫ですか?」
神谷「ああ、問題ない」

時は現代。現代のザハブが忘れてしまった記憶を神谷は見た。溜息を思わず吐く。ブラウンはムージャの容体を見るためにキャンプに入ってくる。

神谷「…!」
ムージャ「どうしました?」
神谷「ブラウンさん、もう離れてください。あいつともう一人」
ブラウン「…!分かりました。ですが神谷さんは?」
神谷「俺は残って対処します」
ムージャ「俺も残ります」
神谷「…」

神谷は何とも言えない顔をしていた。だがムージャの目は覚悟の目だった。

神谷「…分かった。だが無理はするな」
ムージャ「はい!」

神谷とムージャは向かう。来る敵を打ち取りに。

マッドサイエンティスト ( No.63 )
日時: 2024/10/11 14:55
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

ブラウンたちは急いで荷物をまとめる。だが遠くから数十体の異形の人間が押し寄せてくる。

神谷「面倒だな。いくぞ」
ムージャ「はい!」

神谷とムージャはすぐに走り出し異形の人間にたどり着く。先陣を切ったのは神谷。異形の人間に飛び移り首を斬っていく。
ムージャは殴ってきたり引っ搔いてくる異形の人間を殴り殺す。
一分もしないうちに異形の人間を全滅させる。

ジハード「あら?もう全滅していたのね。流石列強」
神谷「…!?」

神谷は驚愕した顔で後ろを振り返る。そこにはジハードがいた。
全く気付かなかった。気配の消し方がそれこそ列強の上位にも匹敵、或いは凌駕する。赤眼を発動していない神谷はそれこそ戦闘能力はアクシオンにも劣る。
圧倒的な実力の差。それに神谷は戦慄する。ムージャも信じられないといった顔でジハードを見ていた。

ジハード「初めまして、神谷悠。私の名前はジハード」
神谷「…」
ジハード「そんなに怖がらなくてもいいじゃない」

ジハードは頬を膨らませながら不満を零す。ただの女の子だったら、男は彼女に対して可愛いと思うかもしれない。”普通だったら”どれだけ良かったのだろう。

ザハブ「おい、そんなくだらないことをしてる場合じゃないぞ」

遅れてきたザハブがジハードに文句を言う。

ジハード「いいじゃないそれくらい、どうせ人形にするんだし、最後くらいいいじゃない」
ザハブ「…好きにしろ」

ザハブは黄金の剣を生成しムージャに突撃する。ムージャは剣を引いて防いだが遠くに吹き飛ばされる。土埃が舞う。
神谷は赤眼を発動し、ナイフでジハードの喉を突こうとするが、人間で生成した盾で防がれる。ナイフは盾に深々と刺さるが破壊には至らない。

ピイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!

ジハードは血のレーザーを神谷の横っ腹に振るう。その速度はマッハ6。

神谷(…”悪趣味”だな)

神谷はジハードに嫌悪感を感じながらよける。

神谷「人間だろ。その血のレーザーといい、あの盾といい」
ジハード「よく気づいたわね。流石列強」
神谷「お世辞は良いんだよ。ヤな趣味だな」

嫌悪感を示す神谷を見て、ジハードは笑う。

ジハード「別にいいじゃない。人間の一人二人、どうせ増えていくもの。それに」
神谷「…?」
ジハード「人間の可能性、私はそれを信じている。改めて名乗るわ、私の名はジハード。3000年を生きた科学者」
神谷「マッドサイエンティストが言うか」
ジハード「私は1000年をかけて思い至ったの。人類の可能性を。人間は強制的に合体するとそのそれぞれの強さが掛け算で強くなる。私はそれに気づいてこう考えたの」

ジハードの口調はあくまで穏やかで、だが心底楽しそうに言う。

ジハード「この世界の人間、約80憶人を合体させる。そうすれば宇宙で最も強い人間が誕生する」
神谷「…それは、笑えないな」
ジハード「笑えない?面白そうじゃない。最強になれるのよ?」
神谷「仮にお前が生み出したその最強の人間に殺されるってなったらどうするんだ?」
ジハード「最初の犠牲者になれるのもまた面白そうじゃない」
神谷「そうか」

神谷は消える。ジハードと同様恐ろしい速度でジハードの後ろを取る。

ジハード「流石ね」

ジハードは感心した顔を見せる。神谷が首を狙おうとした瞬間、地面から大量の手が飛び出してくる。神谷は上空に退避する。

神谷「どんだけこいつの目的のために犠牲になったんだよ」

赤いオーラをナイフに宿しナイフを振る。大量の手はオーラの斬撃により消し飛ばされジハードに近づいていく。
ジハードは超スピードで即座に避ける。オーラは地面にぶつかり、深い跡を残して消える。

「ピイイイイイ!!!」

大量の人間の面影を残した怪鳥がマッハ3で神谷を襲う。神谷は器用に突進してくる怪鳥を切り伏せる。神谷は頭をジハードに向ける。

ドオオオオオオオン!!

とてつもない音が鳴る。空気を蹴り音速を超えジハードに突進する。ナイフを一気に振り落とす。
が、ジハードは人間の面影を残した大剣を片手で持ち神谷のナイフを防御する。途轍もない衝撃波があたりを襲う。草は激しく煽られ土埃が舞う。
神谷は着地し土埃でジハードの姿は見えなくなる。神谷の後ろの存在は大剣で神谷を袈裟斬りにしようとしたが神谷は後ろの存在に気づき飛び避ける。大剣は神谷を切ることなく空振りする。

神谷(気配が読みづらい、赤眼を使ってもだ。しかも相手は人間を使った多彩な手を使ってくる)
ジハード(彼、強いわね。はっきり言って想像以上。フフフッ、人形にするのが楽しみ)

二人にとっても全くの未知数な戦いが続く。一方そのころ、ムージャはザハブ相手に大苦戦を強いられていた。

閉じ込めた記憶 ( No.64 )
日時: 2025/02/18 15:48
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

ザハブは駒のような何かを2個後ろに走っているムージャに投げつける。
駒は怪物になり黄金に包まれる。

ムージ「くそっ!」

ムージャに向けて黄金の怪物はラッシュをするにつれ、地面がボコボコになっていく。よけた瞬間に、もう一体に殴られ、吹き飛ばされ岩にぶつかる。岩が崩れていくときに起き上がろうとしたらザハブが剣を振り下ろす。

ムージャ「ふんっ!」
ザハブ「ほう……」

ムージャは両手で剣を受け止める。だが長くはもたない。

ザハブ「終わりだ」

二本の黄金の巨大針がムージャを刺そうと襲い掛かる。張りが到達する一秒前、彼は走馬灯を見た。


ムージャは貧しい家に生まれた。村ではその力で村人を助けながら暮らしていた。

子供は嫌な記憶を閉じ込め封印する力がある。彼はある少女にしゃべりかけられた。

道端で寝ていた。夜だった。起きて家に帰ったが両親がいなかった。泣きながら知り合いの家に行った。いなかった。村人を訪ね続けた。だが誰もいなかった。

「どこにいったのぉ!お母さん!お父さん!おじさん!おばあさん!みんなぁ!!!」

朝になり泣くのも疲れて呆然としていたら反乱軍がやってきて、保護され所属する。
ムージャは「自分は軍に生まれ、軍と祖国のために生まれてきたんだ」。そう自分に暗示をかけた。そうして自分を維持してきた。

ジジジジジジジ……………

ザハブ「!?」

黄金がムージャに近づくほど分解されるように消えていく。能力が維持できない。黄金で生成した剣が消えザハブは後ろに飛び、ムージャが起きる。

ムージャ「…思い出しましたよ、神谷さん。すべて」
ザハブ「…覚醒したか」

ザハブはムージャを睨みつけ、殺気を更に出す。

ザハブ「…良いだろう、俺もお前を弱者とは思わない。俺も全力を出し」

ザハブの後ろから大量の黄金が噴出される。

ザハブ「お前を殺す」


はい、大変申し訳ございませんでしたぁ!!!!!投稿できずにすみません!!
2024年受験シーズンに突入→勉強なり面接練習なりでてんやわんや→面接で合格→今ここナウ!!
といった感じです。受験は終わったため、投稿を再開しようと思った所存でした。皆さんは勉強はちゃんとやろうね~。
さて、この編が終わったらようやくあと2編!(やだなあ)。次は戦争もの(でもどうせボス戦までは無双)、その次は列強会議で梓涵(列強3位)がいっていたハルマゲドンが登場します。

次書く作品は和風のものにしようかと考えますが、ひとまずはこの作品が終わってからにしたいと思いますし、和風になるかも分からないし…
では皆さんお元気で~。

勝利は勝っても確信するな ( No.65 )
日時: 2025/03/09 22:18
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

互いは傷だらけだが、傷のどれもこれも薄皮一枚程度で済んでいる。だが互いの攻撃次第でどちらかが致命傷を負う。

ジハード「これはどうかしら?」

ジハードは巨大な芋虫を生成し神谷に放つ。芋虫が繰り出した拳を避ける瞬間、拳を放った腕から針が飛んでくる。

神谷「鬱陶しいな」

神谷は飛んできた針をナイフで捌くが、同時にジハードが突っ込んできた。剣同士が衝突し衝撃波が発生する。
神谷は問う。

神谷「ザハブ、お前が操っているだろ」
ジハード「あら?わかっていたの?」
神谷「さっき見た時、お前の気配を感じた。お前の能力だったら、不思議じゃないからな」
ジハード「ついでにザハブの記憶を読んだから」
神谷「.....正解だ。よくわかったな」
ジハード「年上を舐めないようにね」
神谷「隠居してくれよ老害」

両者は攻撃を再開する。ナイフと剣のラッシュで周りの地形が破壊されていく。
だが神谷が若干速度が速い。傷だらけになりつつ、ジハードは耐えきれず、剣を落とす。

ジハード「しまっーー」
神谷「震電」

炸裂する。赤い雷はピンポイントでジハードの腹に炸裂する。ジハードは吹き飛ぶが受け身を取る。

ジハード「っ!げほ...なんて威力...!」

ジハードは人間を盾にして塞いだがそのすべてを突き破られた。例えるなら、ガラスで戦車砲を防ぐようなものだ。
だが、

ジハード「いいわぁ...想像以上。これほどいい素材は初めて。どうなるのかしらぁ..」
神谷「...狂ってんな」

どこまでも、ジハードは狂っていた。

ジハード「狂っている?生物としての普通の感情よ。知りたいものを知りたい、未知の世界にワクワクする。それが"生きる"事。この感情は貴方にもあるはずよ。
神谷「...確かにな。高校でも分からない問題もあったし、昔のことも今でもその時の答えも分からない。だがな」

神谷はナイフを構えて答える。

神谷「痛みも、後悔も、絶望も、乗り越えてこそ、生きているんだ」

神谷は地面が抉れるほど踏み込み、ジハードに突進する。
ジハードは大量の人間を剣にし神谷に向けて飛ばすが神谷は捌き、避ける。

ジハード「ああ神谷悠!貴方は最高のーー!」

神谷はジハードを切り裂いた。


神谷「何か言い残すことは?」
ジハード「道半ば、残念ね。けど私の意思は、恐怖の大王に継がれる」
神谷「...?」

「ついでに」と、ジハードは言う。

ジハード「勝利は、勝っても確信しないものよ」

刹那、地面に刺さっていた剣が変形し、

ーー神谷悠の腹と"心臓"を貫いた。

解かれた黄金の束縛 ( No.66 )
日時: 2025/03/10 22:04
名前: monmon (ID: Jolbfk2/)

神谷がジハードと戦闘を行っている中、ザハブとムージャは互角の戦いを繰り広げていた。

黄金の波がムージャを襲う。ジャンプで避けた彼には波から飛び出した枝がムージャを襲うが、ムージャは剣で捌いている間にザハブは思考する。

ザハブ(ジハードの言う通り、こいつは記憶を読む能力。だが覚醒している現状、その能力は大きく強化されているため、何かしらの変化は起きているはずだが...)

ムージャの覚醒した能力は"記憶情報に適応する能力"。記憶から読み取った情報を元に物質を構築と分解を行う。分解は負担がほぼかからないが、構築は物質の価値や原子構成により決まる。勿論元々の能力は使用できる。

ムージャ「っ...こんなに強いのに、あいつに操られているなんて」
ザハブ「?何を言っている」
ムージャ「!分からないんですか...?!」

ムージャは飛んできた何千の黄金のつららと、何万の黄金の拳を分解しながら剣でザハブの足を切ろうとするが地面から飛び出た針で防ぐ。

ムージャ「あのジハードという人に、貴方は操られているんですよ?!」
ザハブ「本当に、何を言っている....?」

混乱しているザハブに、ムージャは過去を伝えた。

ザハブ「そんなことがあるわけないだろう。妄想もここまでくると笑えるな」
ムージャ「ブルカちゃんとの生活、楽しかったでしょう」

ピシリ、ザハブの動きは止まる。ムージャは追い討ちをかけるように言う。

ムージャ「悔しかったでしょう、クラリッサとの戦い」
ザハブ「...」
ムージャ「鬱陶しい女性の婚約」
ザハブ「黙れ」
ムージャ「思い出せないんですか?」
ザハブ「黙れと言っている」

ザハブは徐々に殺気を強くしていくが、お構いなしにザハブは続ける。

ムージャ「王子としーー」
ザハブ「黙れ!!」

ザハブはムージャに剣を振るうが簡単に避けられてしまい、逆に右拳を喰らってしまう。

ザハブ「ぐふっ?!」
ムージャ「黙りません。貴方が思いだすまで」

ムージャは掌でザハブの頭に触れる。

.....思い出した。全て、大河のように次から次へと。


ああ、自分は愚かだ。結局何がしたいかも分からず、民を穢わらしい黄金に変えてしまった。
分かってしまった。自分はもう生きている人間でなく、屍だということを。

思わず幻覚も見えるようになったか。あの頃と変わらない自室。

ザハブ「...ブルカ」
ブルカ「貴方がしたことは正しいか全く分からない」

「けど」とブルカは僅かに頬を赤らめながら答える。

ブルカ「...ほんの少し、楽しかった」
ザハブ「...そうか」


現実ではザハブは砂になり消えていく。ムージャは最後まで眺め、神谷の元へ向かうが、

神谷は倒れていた。


はい、monmonです。すみませんでした。9ヶ月も掛かってしまい申し訳ございません。
黄金の都編はこれでお終いですが、時間をかけ過ぎてしまいました....。もう少し執筆速度を上げます。


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