二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- しゅごキャラ!×妖界ナビ・ルナ
- 日時: 2009/12/09 13:04
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ZB358Aub)
クリックありがとうございます!
どうも、李逗です。
しゅごキャラとナビ・ルナの小説を書きますm(__)m
私はナビ・ルナ、小説の方が好きなんですが、ルナの容姿は漫画のほうが好きですww
なのでりボン&銀髪ですよ——
読んだらコメ下さい。
気軽に声かけてくださいね!
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「夢日和」
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銀魂×妖界ナビ・ルナ
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更新情報——・。・。・。——
第29話更新!
(12月9日)
>>24は違います。
——————・。・。・。——
+第一章+ +第二章+
>>2-38 >>44-
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- Re: しゅごキャラ!×妖界ナビ・ルナ ( No.46 )
- 日時: 2009/11/27 10:28
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ZB358Aub)
№19 転校初日
「竜堂さん、緊張しなくて良いからねぇ」
「……はい」
そう返事はしたものの、内心ルナは緊張していた。
約1年半ぶりに通う小学校だ。
今までもっけに勉強は習っていたものの、それでもやはり怖かった。
唯世によって、ややと同じクラスに転校する事はできた。
(友達、出来るかな)
ルナは、スカートのポケットに入れておいた、五ぼう星のペンダントに触れた。
盗られてはいけないからと、朱雀、青龍から貰った品は置いてきている。
ただ、このペンダントだけは持っておきたかったのだ。
「今日は転校生がいますよ—」
一足先に入っていた先生の声と共に、教室では歓声が上がる。
「マジ? 男、女? 」
とか、
「どこからの転校生なの?」
とか、
「カッコいい男の子!? 」
など、えとせとら、えとせとら。
そんな教室の空気に耐えかねた先生が言う。
「はい、静かに!竜堂さん、入って」
ルナの心臓が跳ね上がる。
教室に入ると、皆の視線が体中に突き刺さるようで、怖かった。
「竜堂ルナです。よろしくお願いします」
少し声が震えているのが、何となくわかった。
「じゃあ、竜堂さんは結木さんの隣ね」
「はい」
ややの隣に座ると、ややが小さくピースサインをしてくれて、やっと心が軽くなった。
- Re: しゅごキャラ!×妖界ナビ・ルナ ( No.47 )
- 日時: 2009/11/27 10:49
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ZB358Aub)
№20 お約束
休み時間。
転校生の周りには人だかりができるというのは、
ざらによくある話だ。
ルナの机の周りにも、黒い人だかりができていた。
お約束のように、質問攻めに逢うルナ。
「どこの小学校から来たの? 」
この質問に、ルナは困り果ててしまった。
ずっと学校には行っていないのだ。
前の学校の名前を言うのもなんとなく嫌だったので、
仕方なく適当に作った小学校の名前を言った。
「波群小学校だよ」
「ふうん……」
自分から質問したくせに、興味なさげに言うカールヘアの女の子。
ルナはほんの少し嫌な気分になった。
その時、いきなりの放送が入った。
声は唯世。
「これから、緊急ガーディアン総会を開きます。
至急体育館に集まってください」
(いよいよ、だ……)
ルナは、このガーディアン総会で、ガーディアンの新メンバーとして紹介される事になっている。
ルナは目立つのが嫌で拒否していたが、
スネリともっけに言われては、
二人に迷惑をかけてしまっている事を思って、
もう拒否できなかった。
- Re: しゅごキャラ!×妖界ナビ・ルナ ( No.48 )
- 日時: 2009/11/27 11:12
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ZB358Aub)
№21 kindチェア
教室の前に並んでいた時、ルナは背後から声を掛けられた。
「君が竜堂ルナちゃんですか〜?」
間の抜けた、のんびりとした声。
ルナははい、と返事をして振り向いた。
天然パーマなのか唯の寝癖なのか分からない、オレンジ色の髪。
ヨレヨレになったネクタイ……。
ここにスネリがいたら、間違いなく説教されるような出で立ちだ。
「ややちゃんと一緒について来て〜」
言われるがまま、ややと一緒に着いて行ったのは、体育館だった。
そこには、あむ達ガーディアンが居て、ごそごそとマイクの点検をしたりしている。
ルナ達に気付いたあむは、駆け寄ってきた。
「二階堂先生!連れてきてくれたんだ」
このダメナオニイサンは、どうやらあむの担任なのかもしれない。
あむは先生にありがとう、と言うと、ルナとややをステージへと連れて行った。
「今日、ルナは此処で紹介されるから。そうだった…・・・よね? 唯世君」
「うん。僕が『kindチェア、竜堂ルナさん』て言ったら、
その場に立っておじぎしてね」
「かいんど……ちぇあ?」
訊きなれない言葉にルナが首を傾げると、横から海里が説明してくれた。
「kindとは、優しいなどの意味がある英語です」
「優しい……」
ルナが呟いた時、1年生達が入ってきた。
「———さぁ、始めようか」
- Re: しゅごキャラ!×妖界ナビ・ルナ ( No.49 )
- 日時: 2009/11/27 12:06
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ZB358Aub)
№22 紅茶とクッキー
放課後になると、ロイヤルガーデンに集まるのだとややが教えてくれた。
ロイヤルガーデンに来たのは、ルナとややが最期だった。
「遅れてごめんね〜」
あむ達が囲む白いテーブルの上には、紅茶とクッキーが用意されていた。
ルナの腹の虫が騒ぐ。
「そういえば、ルナ」
「へっ!? 」
クッキーに意識が飛んでいたルナは、思いっきり変な声を出してしまった。
「どうだった?転校初日は」
「あ……ガーディアンってすごいんだね。それだけで皆の私を見る眼が変わっちゃった」
ルナが言うと、あむは右手のひらをヒラヒラさせて答えた。
「あたしもだったけど、すぐに慣れるよ」
「あむちゃん始めの頃はガッチガチに緊張してたもんね—」
ランがおどけた調子で言うと、あむの顔はとたんにユデダコのように紅潮する。
それを見て、ルナは思わず吹き出してしまった。
ルナにつられて、笑い始める唯世達。
その時—
全員のしゅごキャラが、ある気配を捉えた。
「×キャラの気配だよ!」
身に覚えのない言葉に、ルナは首を傾げる。
しかし、あむ達の慌てように、只事ではないと感じ取った。
「×キャラって? 」
「持ち主が悩んだり、何かが嫌だって強く思った時、
ココロのたまごは×キャラになっちゃうの」
「はやく浄化しないと、何が起こるか分からない」
ガーディアン全員が外に出ようとした時、思わずルナは叫んでいた。
「待って!私にやらせてください」
皆に恩返しがしたい。
そう思った瞬間、言ってしまった言葉だった。
「皆に恩返しがしたいの。お願い、やらせて」
「でも……」
唯世が困惑した顔でルナを見る。
ダメだ、と口が開きかけた時、あむの声に遮られた。
「わかった。あたしとルナで行こう。唯世君、お願い」
唯世はしばらく黙っていたが、やがてふっと表情を緩めるた。
「わかった。頑張ってね」
「うん! 」
そう言うや、あむはルナの手を引き、外に飛び出した。
- Re: しゅごキャラ!×妖界ナビ・ルナ ( No.50 )
- 日時: 2009/11/27 12:48
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ZB358Aub)
№23 ×キャラ
ロイヤルガーデンの外、中庭に×キャラはいた。
黒い人型に、赤い×をつけた×キャラをみて、
ルナは正直可愛いと思った。
×キャラから漏れ出す負のエネルギーには、たじろぐものがあったが。
「ミキ、キャラなり!」
あむは首もとの四つ葉を模ったハンプティ・ロックの前で四角を作ると、数回動かしながら唱えた。
「あたしのココロ、アンロック! 」
水色の光があむとミキを包み込む。
光が弾けるように消えると、あむはピースサインのようにした右手を頬の横で振り、ウインクする。
「キャラなり、アミュレットスペード! 」
あむの変身に見とれていたルナだったが、我に返るとスカートのポケットに入れておいたペンダントを首にかけ、りボンをほどいた。
「封印解除、第三の眼を開眼する! 」
ルナがうず目に変わるのを見計らったように、×キャラが攻撃を仕掛ける。
「算数……ムーリー!!!! 」
瞬間、×キャラから黒い気流に乗った数字が襲い掛かる。
超動体視力を得たルナは、あむと共にとびのく。
「ムリ——!!! 」
ルナの方が戦りやすいと思ったのか。
今度はルナ目がけて、黒い気流をはいた。
さきほどの物よりもはるかに大きい。
「ルナ、危ない! 」
ルナは右手でペンダントを掲げると、唱える。
「天の父と母よ。我が身を守りきたり、百鬼をして、我を中傷せしむることなし。急急如律令! 」
ペンダントから溢れた光が、気流を跳ね返す。
×キャラが体勢を崩した時、ルナは唱えた。
「天兵きたりて我を助け、符神をつくらせよ」
ルナの胸の前で掲げた両手の間に、和紙が浮かび上がる。
「万鬼伏蔵せよ。厭驚恐鬼符、急急如律令! 」
呪符が×キャラにはりつき、動きを止めた。
その瞬間、あむはハンプティ・ロックの前で手をハート型に組む。
「ネガティブハートにロックオン! 」
ハートに組んだ両手を、×キャラに向かって突き出す。
「オープンハート!! 」
「ムッ……ムリィ————……」
やがて、×キャラについていた赤い×が取れ、
本来のココロのたまご——白く美しい姿に変わる。
たまごは元の自分の持ち主を求め、去って行った。
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