二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- CLAYMORE 運命の道筋
- 日時: 2012/08/14 21:07
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
プロローグ
「いつの世も戦士とは、多くのものを背負っている 」
そう、その男は静かにゆっくりと語った……
一体、どれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか、
どれ程の屍の山を乗り越えてきたのか。
彼の纏う気迫と眼差しには、
それは、本当の地獄と悲しみを知る者だけが持つ……
凄みというものが有った。
とうに過ぎ去った時間の中で、
焼き付いて離れず逆光する記憶と痛みは、
とてつもなく深く、悲しく、忌まわしく
そして、懐かしい思い出でもあった。
全てを失った男は大剣を取った。
それが例え、血で血を洗う呪われたものあったとしても、
醜態を晒してでも、そうしたかったのだ。
己が生き長らえるが為に……
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- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.216 )
- 日時: 2013/04/13 20:36
- 名前: 珈琲猿 (ID: jF5f2bDU)
久々ですwww
ゲオルギウス!!!!!!(涙)
よく、グレなかったなあ 奇跡的に
て、いうか。
あんたは、ワンピのゲダツかッッ!!!と
モニタごしに突っ込みますた。
あの兄弟も相変わらずだしwww
? 同じ印?!
ということはウンディーネとちがって、始めから認められてたの??
あと、新キャラのテーオドル。
登場が素敵すぎだようwww
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.217 )
- 日時: 2013/04/16 02:37
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: NTjRWWeg)
「……まあ、いいだろう。
だが、こいつが役立たずだったのは事実だぜ?
誰だって、こんな腰抜けはイラつくだろう……ゲオルギウス? 」
Scene30 攻防の爪牙
「戦え無い者には、死を 」
それは、ゲオルギウスが子供時代…
最初に知った不条理な世界の真理であった。
いつの世の中も、いずこの場所にても、
そして、如何なる立場であっても。
この美しくも残酷な世界に生まれて来たからには、
人間であろうと、何であろうと生きると言う戦いにある事。
生き残りたければ、死ぬまで。
あらゆる不条理や不幸と戦うしか道はない。
ましてや、戦士という立場にある以上は……。
「さあ……?
デイビット君とは、今しがた出会ったばかりですし、
実際、それを見た訳でも無いので何とも…… 」
聴いた限りでは、そうなのかもしれない。
だが、その場に居合わせた訳でも
自らの目で直接、見た訳でも無いにもかかわらず。
それを、そうだと。 判断するのは、浅はかなものだ、とゲオルギウスは頷く。
「ーー それが、闘いの掟であったとしても。
本当にデイビット君が“腰抜け”かどうかは、
本人が己の弱さに打ち勝ち、判断する事です 」
「……ふん、どうだかな。
てめぇは弱いから、と諦め……
そのまま傷つく事を恐れ、てめぇの足で歩く事を忘れた。
そんな奴に一体、何を期待するんだ? 」
何もしないで、逃げる事は簡単かもしれない。
しかし、それは自分に対する甘えでしかなく
自分の無力さを人のせいにしているだけの事。
それを克服する事が出来ると出来ないのでは、
意味が違うのだと、ランドルフは語る。
「戦う事がオレら戦士の存在意義……
それを止める事が出来るのは、死ぬ時だけ。
それは、幾らてめぇでも
その力を持って、一番理解しているはずだ…… 」
「だから、あまり期待しないほうが。
期待するよりも落胆は少ないと……? 」
「あぁ……
期待をするだけして、落胆するよりはマシだろう?
戦いの意味と覚悟を知らねぇ。
心が弱い…戦えねぇ奴は、過酷極まりない戦士には要らねぇ。
何も出来ねぇ甘ったれは、死ねば良いと思っているし 」
隣で「ひ、酷い」という言葉が聞こえるが、
ランドルフは、知ったところでは無いと無視を決め込む。
「しかしながら、それでは余りに酷いのでは? 」
「酷くて結構っ!
こいつも、もう子供じゃねぇんだし。
それぐらい理解出来なくて、どうするんだ? 」
続く
後書き
ノーコメント
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.218 )
- 日時: 2013/04/16 04:11
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: NTjRWWeg)
コメント返し
珈琲猿さん
ですね。 人間不信になりかけて(?)いましたが。
ワンピースのゲダツ…それは、空の番長の?
え…と……あれとは、レベルが違います。一応。
あと、へんな頭でもありません。
はい。
ランドルフは印を受ける前から、ニ刀流を認められておりました。
それに関しては追々、話しに書く予定です。
あと、いつもご意見を有難う御座います。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.219 )
- 日時: 2013/04/16 21:33
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: NTjRWWeg)
今でも、オレは思う……
もし、“あいつ”に生きるという意思があり
人としての限界を迎えずにいられたら…。
今でも、“あいつ”が生きていたら……
この新人の下位戦士をどう見たのか。
気紛れとはいえ、戦いの掟を教えやったのか。
あいつの魂を背負う事はなかったのか。
その答えは、“あいつ”の首を跳ねたと同時に
死と共に、永遠に失われた。
Scene31 攻防の爪牙2
「クソッタレ!!
何が「人間の意識がある内に殺してくれ 」だっ!?
てめぇの命を、オレに背負わせやがって!!! 」
組織の連中にに断りも無く配属地域を離れ。
朝日を背に現れたあいつは覚醒して妖魔になる前に、
てめぇを殺してくれと。 人間の尊厳をたもったまま死にてぇと言った。
何故、そうなったんだか……
何故、この手で親友の命を奪わなきゃいけないのか?
何故……
そんな、過酷な運命を背負ったのか……?
実際の時間にして数秒。 オレにとっては、永遠に等しいそれを感じながら。
地面に刺したままだった大剣を抜き、
心ん中が慟哭、怒り、悲鳴の感情でない混ぜに。
親友の首を一気に、一息も入れずに跳ねた……
ー 先に逝く、あとからゆっくり来い。
さらばだ 親友 ー
「何が、後からゆっくり来いだっ!
そんなん、自己満足じゃねぇか!?
クソが、クソが……!! 」
反吐が出た。 胸くそ悪いくらいに。
あいつの自己満足さ加減に反吐が出た。
「ああ、こいつは親父と一緒なんだ 」って……
他人にてめぇの命を背負わせる
ク…大馬鹿野郎と同じなんだとな!!!
「この、卑怯者が!!! 」
看取る側の事を考えやがれっての……
クソ野郎。 クソ親父。
あの後、気が付けば…
あいつの大剣で渇いた土を引っ掻きながら。
涙をこぼしながら、ひたすら墓穴を掘っていた。
そして、あいつを埋葬した後……
オレは、暫くの間、何をしていただろうか?
ただ、あいつの墓標である大剣を眺めていた気もする。
何かを言ってた気もする。
気が付けば、いつの間にやら後ろに担当の黒服がいた。
「……何だ、てめぇか 」
「何だ、とは何だ。
随分とぞんざいな物言いだな……? 」
「けっ! 」
「…………。
それは、そうと……
何故、お前は此処に?
そして、何故自問自答を繰り返していたんだ? 」
「……何故?
何故って? こっちが訊たいくらいだ!
ダチを殺さなきゃなんねぇんだって!!
覚醒したくねぇからって…ダチに背負わるなって…!! 」
まるでガキのようだとは、わかっていたから出来なかったが。
心の奥底では、喚きたかった。 怒嗟の込った声でひたすら喚きたかった。
「……父親と重ねてしまうのか? 」
「あぁ……。
あいつもそうだった。
てめぇが先に死ねた事に自己満足して、
相手に命を背負わせた大馬鹿野郎にな…似てんだ
あいつ…シモンは…… 」
「ほう、お前にも繊細なところがあったのか?
意外だ 」
「意外、は余計な世話だ。
狸野郎 」
続く
後書き
文字化けの板を削除いたしました。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.220 )
- 日時: 2013/05/06 21:45
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: tVCgD/M1)
「テーオドル? ……あぁ、思い出したわ。
凡そ、百年昔の戦士にそんな名前の奴がいたとか…… 」
結構前に誰かから聞いた気もするが、
あれから時間が経っている為、細かい所は覚えてはいない。
だが、確信は有る。
「確か…組織の黎明期に主だった名の有る戦士は ーー 」
ーー 千里眼のゲオルギウス。
強欲のグラント。 豪腕のアイレスター。
血濡れのランドルフ。 神速剣のキース。 悲壮のウィルフレド。
閃光のバルドル。 粉砕のヨハン。 二枚舌のロプト。 沈黙のクロード。
骨折りのジャック。 寛大のピピン。 殲滅のレーヴァント。 獅子王リカルド等が台頭していた、とオフィーリアは語る。
「そして……
当時のナンバー7 紫電のテーオドル 」
「紫電のテーオドル…… 」
SIDEクレア
オフィーリアが口にするかつての……
男戦士時代に台頭していた者達の名。
異名からして、いずれもかなりの手だれであり。
くせ者揃いだったのかもしれない名ばかりだな。
そして、目の前の此の男……。
妖気を完全に封じ込めているが。
少なくとも、こいつはオフィーリアと戦える。
私よりもずっと強い戦士という事だけは、はっきりしている……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほぅ……。
君はまがりなりにも、組織のナンバー4
我々を知っていて当たり前か…… 」
テーオドルは感嘆の声をもらす。
「それで……
…何で化石のような古い世代のあなたが。
今の世代である あたしの名前を知っているのよ? 」
「さあな。
まあ、一言で言えば。
君以外の上位勢は知っているが、君だけが知らないという事だけだ…… 」
「へぇ…… 」
続く
あとがき
今回は凄く短めです。
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