二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- CLAYMORE 運命の道筋
- 日時: 2012/08/14 21:07
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
プロローグ
「いつの世も戦士とは、多くのものを背負っている 」
そう、その男は静かにゆっくりと語った……
一体、どれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか、
どれ程の屍の山を乗り越えてきたのか。
彼の纏う気迫と眼差しには、
それは、本当の地獄と悲しみを知る者だけが持つ……
凄みというものが有った。
とうに過ぎ去った時間の中で、
焼き付いて離れず逆光する記憶と痛みは、
とてつもなく深く、悲しく、忌まわしく
そして、懐かしい思い出でもあった。
全てを失った男は大剣を取った。
それが例え、血で血を洗う呪われたものあったとしても、
醜態を晒してでも、そうしたかったのだ。
己が生き長らえるが為に……
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- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.248 )
- 日時: 2013/07/08 03:27
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
IF番外編 醜悪なる者ども9
私は、見知った面々と幻影ら共にカサンドラと戦かった。
はいがいのが奴の動きを捕らえ。
神速剣のと同系等の技を使う女が、支配されたカサンドラの胸元を砕いた。
「行け クレア! 」
クレア。
これが、その女の名前だった。
(クレア…。
そうか、あの女が……
“ 微笑の ”の血肉を受け継ぎし者……… )
あの狸…もといルヴルと言う偽りの黒服が言う事がまことならば、
漸く、この奇妙なる感覚も得心がいく。
家族を奪われ。 支えものも失い。
地獄を見た者の凄まじい憎悪。 絶え間ない復讐心。
憎しみの対象と細かい過去は異なれども。
その陰惨なる経験や心でくすぶる烈火の炎は…。
同じだったのだ。
我らが兄弟と、あのクレアという女は……。
そして、微笑のと同じ気配が………。
(成る程……。
今更ながら組織も、えげつない事をするものだ…… )
少なくとも、自分と同列には見ていなかった。
多くの訓練生や戦士が命を落とそうとも、
反目しようとも、そして覚醒しようとも。
決して、省みられはしない。
故に、組織は戦士の強さの永続を実験したのだ。
全ては、戦乱の大陸での戦いを勝利に導かんが為に……。
(……恐らく貴様らは、幻想と結論付けただろうが。
あながち失敗ではなかったようだぞ? )
だから人の心を、命を軽視した事で滅びたのだ。
ふん……
精々、あの世で歯噛みをすれば良い。
歴任の長どもと最後の長リムトよ……
いずれ、そっちで復讐を成し遂げるまでな………。
続く
後書き
終わらない。
そして、本編が進まない。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.249 )
- 日時: 2013/07/09 22:37
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
IF番外編 醜悪なる者ども 終 「上」
SIDEレーヴァント
ここ最近、過去の夢を頻繁に見るようになった。
今はもう、微かにしか思い出せない家族の顔と思い出。
訓練生の頃、模擬大剣を使用しての試合。
正式に印を受け、戦士として生きた復讐の日々。
そして、塵喰いのとあの女との戦い……
全てが遠く、二度と戻らぬ過去。
それを何故、今更……
もしかすると、私は長くないのかもしれん………
SIDEクレア
「ラキ……
また来たぞ 」
ラキの墓前に持って来た花束を供えると
私は、そのまま地面に腰をおろした。
「暫くの間、お前の墓参りに来れなくてすまなかった…。
許してくれ…… 」
ラキの名が刻まれた墓石をそっと、指でなぜる。
「五十年……。
お前が死んで、もう五十年も経つのか…早いものだな 」
ー 年に勝てなくてごめん……。
俺は先に逝く。
でも、クレアは後からゆっくり来て…欲しいんだ。
先に逝ったみんなが…待っているから…
急いでこなくても、寂しくはな…いさ ー
ラキは私などと一緒で幸せだったのだろうか?
その人生は満足だったか?
私はまだ、この世界で生きてるぞ……。
(後、何年生きるのかはわからんが。
待っててくれ…… )
それから、墓の前でどれ程の時を過ごしただろうか。
太陽は既に傾き、西の地平線への飲み込まれるように沈みかけている。
「もう、こんな時間か……。
」
突然、街の外に強大な覚醒者の妖気を感じた。
「!?
(この妖気は……
元ナンバー2 殲滅のレーヴァント……。
ロートレクにいるはずの奴が何故…? )
」
続く
後書き
いきなり百年もの時間が飛びました。
それはもう、突然に
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.250 )
- 日時: 2013/07/14 19:53
- 名前: 珈琲猿 (ID: jF5f2bDU)
こんばんわ。
ようやくですか。
ようやくIF編のひとつが終わる…。
これはこれで面白いけども、本編が進まなさ過ぎます。
醜悪なる者どもがおわったらしばらくはそっちに専念してください
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.251 )
- 日時: 2013/07/14 23:45
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
はい、今晩は……。
…………自覚はしております。
相変わらず拙くて、本編放置をしてすみません。
耳が痛いです……
えぇ。
この編が終了いたしましたら、
当分の間は珈琲猿さんのおっしゃる通りに、本編を書く事に専念します。
- Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.252 )
- 日時: 2013/07/30 15:09
- 名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)
IF番外編 醜悪なる者ども 終 「中」
突然、西の方角に出現した一人の覚醒者
男戦士時代の元No.2 殲滅のレーヴァント。
彼は百年前の最後の攻防戦ののち…
深淵の者 “女帝”のリフル亡き後を。
半ば強引に、その後釡を引き継いだ西の実質的な支配者となった存在で。
南に戻った深淵の者ほどでないにしても、それに次ぐ強力な覚醒者に変わりは無い。
それ故に、クレアは勿論。
聖都ラボナにいる彼の妖気を察知した全ての戦士の心に戦慄が走った。
「これは、殲滅のレーヴァントの……!? 」
聖都付近の村に出た妖魔を討伐し終えて西門から戻って来た最後の世代 “ 砂塵 ”のアビゲイルと……
覚醒者レーヴァントの接近を察知して、慌てて出て来た“神眼”のガラテア。
二人は、まだ姿は見えない接近者の方を見る。
「あぁ…間違いなく奴だな。
妖気を読んだ限りでは、特に何か危害を加えるつもりはないようだ 」
「……だが、何故。
襲う理由もないのに、この聖都に来るんだ?
ただ、人を襲うだけなら西でも構わないはず…… 」
「あぁ、奴の事だ。 何かしら思惑はあるんだろうが…。
奴は元々、感情の起伏が常人のそれより少なく…
恐ろしく巧妙に妖気を隠蔽しているお陰で、
10番や“千里眼”のゲオルギウス程の妖気読みではない私では。
とても、他人の深層心理までは読めんよ…… 」
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ヒュン!
何の前触れもなく聖都に急接近してきた覚醒者は人間形態のまま。
人間の目では捉えきれないスピードで、あっという間に壁を乗り越え。
真っ直ぐ墓場へと向かっていった。
ドンっ!
「お、お前はっ……!
元ナンバー2にして、最も深淵に近い男…
殲滅のレーヴァント……っ!!? 」
続く
後書き
またしても、短い……………。
次こそ、醜悪なる者どもが終われますように………
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