二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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CLAYMORE 運命の道筋
日時: 2012/08/14 21:07
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: ???)  

プロローグ

「いつの世も戦士とは、多くのものを背負っている 」
そう、その男は静かにゆっくりと語った……
一体、どれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか、
どれ程の屍の山を乗り越えてきたのか。
彼の纏う気迫と眼差しには、
それは、本当の地獄と悲しみを知る者だけが持つ……
凄みというものが有った。

とうに過ぎ去った時間の中で、
焼き付いて離れず逆光する記憶と痛みは、
とてつもなく深く、悲しく、忌まわしく
そして、懐かしい思い出でもあった。

全てを失った男は大剣クレイモアを取った。
それが例え、血で血を洗う呪われたものあったとしても、
醜態を晒してでも、そうしたかったのだ。
己が生き長らえるが為に……

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Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.134 )
日時: 2013/01/02 01:27
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: M22.tfSC)  

IF番外編 醜悪なる者ども5

始めは、単純な退屈凌ぎと好奇心であった。
リフルが七年前の戦乱の際に拾ったという
“それ”
その存在が如何なるものかと、リフルとダフの二人に探知されない。
西に限り無く近い南の端の山奥から、“それ”を覗いた。
それが、今回……
できるだけ多くの元一桁ナンバーと同盟を組もうとした切っ掛けであった。

(自分が知り得る彼女達の実力からして、
 “あれ”の危険性は、拭いきれない気する…… )

リフルの目論みである融合体を起こす行為。
それは、果たして彼女の思惑通りになりえるのだろうか?
限りなく深淵の者に近く。
それでいて、僅か程度の差ならば彼ら四人の共闘で倒せる可能性はある。

しかし、その想定を超えた……
深淵の者との力の差が開いた存在だとしたら、
リフルの計画は、頓挫どころではなく。
その化け物を解き放ってしまう愚行ではないだろうか?
そう、ゲオルギウスの生存本能が直感した。

「…………私も、最初にそれを聴いた時には耳を疑った。
 だが、千里眼の言う事には一理ある…… 」

「ーー だから、オレら兄弟は話しを信じて此処まで来たんだ。
 でなきゃ、てめぇを助けるわけがねぇだろうが? 」

ランドルフは露骨な態度で言うものの。
昔も、今も決して仲が良くなかった自分達は、
ゲオルギウスの説得と理由も無しに協力はしなかっただろう。
それが例え、自らの生死を分かつのだとしても……
嫌だと。

しかし、そうは言っていられない理由があるからこそ。
彼等は重い腰を上げて、この西へやって来たのだった。

「………だが、そのただならぬ理由があるからこそ。
 渋々でも一応、来たのだろう……八番? 」

イースレイは喉の奥でクククっ……と笑う。

「やっぱ、嫌な野郎だぜコイツはよ…… 」

「………… 」

続く

後書き

新年明けまして、
おめでとう御座います。

Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.135 )
日時: 2013/01/02 05:05
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: M22.tfSC)  

IF番外編 醜悪なる者ども6

「何だと……新たに解き放ったものを含めた。
 全ての深淵喰いが潰されただと? 」

リムトは表面的には、静かに落ち着いた面持ちで隻眼の黒服に尋ねる。

「はい。 ディートリヒの報告によりますと……
 新たに、ニ体の覚醒者の妖気が突如として街の外に出現し
 深淵喰いに動きを反応されない遠距離からの攻撃で倒したそうで…… 」

別の黒服からは、瓦礫と廃墟と化した街に残されていたのは、
弱点である頭を破壊され尽くした深淵喰いの死体。
しかも、今度は再び深淵喰いが追って来れないようにしたのだろう。
その街には、肉欠一つ落ちていなかったという報告が出される。

「それで、その覚醒者共は? 」

「深淵の者イースレイは……
 今、その行方を眩ませて南にはおりません。
 そして…今の所はっきりとした事は言えませんが、
 もう、一体の覚醒者が現れたのですが……
 街の生き残りの情報から恐らく。
 その覚醒者は、かつてのナンバー9 千里眼のゲオルギウスでしょう…… 」

その名前が出たとたん。
周囲は「今まで目立った事はせずに、
大人しくしていた奴が何故、今頃? 」
「まさか…… 」と騒ぎ出す。

「ルヴル…ロートテクの方はどうだ? 」

「西の深淵リフルとダフは依然として目立った動きはしてはおりません。
 しかしながら、ルネの報告によりますと……
 同じく目立った動きをしていなかったはずの二体。
 元ナンバー6 “血濡れのランドルフ”と……
 その異母弟である元ナンバー2 “殲滅のレーヴァント”が、
 事の数日前に、自らの縄張りから離れ…南に向かったそうです 」

恐ろしく知恵が働く彼等が何の理由も無しに、
自らの縄張り(テリトリー)を離れるはずか無い。
そして、その僅か数日のちに南の地ミュシャに現れた三体の覚醒者。
それは即ち……

「……点と線はつながった。
 つまり、南の地に現れた三体の覚醒者は高い可能性で、
 今、挙げられたゲオルギウス、ランドルフ、レーヴァントに間違い無いだろう。
 恐らくゲオルキウスは、その細やかな妖力操作で
 確実に深淵喰いへ攻撃を当てたのだろう 」

「そうでしょうな……。
 すると考えらるるのは、悲壮のウィルフレド、神速剣のキース
 クロノス、ラーズ、はいがいのオクタビア等の有力な覚醒者との同盟を組み。
 北の戦乱の再現をするつもりなのかもしれませんね…… 」

それが例え違うにしても。
イースレイの性格からして、組織の存在をほうっておくはずも無く
いずれ、再現どころか以前とは違い……
一桁ナンバーを集めた徹底的に潰す戦いにする事だろう。
組織への復讐を今度こそ成し遂げる為に……

「して、どういたしますか? 」

「あのイースレイが生きているとなると。
 深淵喰いを案内役にアリシアとベスを西へ向かわせるわけにはいかない。
 だが……仕方あるまい。
 二人をリフル討伐に西へ向かわせろ 」

続く

Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.136 )
日時: 2013/01/03 03:47
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: M22.tfSC)  

書き間違いです。

>>126

>>このミーシャ×
>>このミハイル○

あと>>135は……
>>深淵喰いを案内役にアリシアとベスを西へ向かわせるわけにはいかない。
 だが…仕方あるまい×
>>北の戦乱の再現も十二分、考えらるる。
  だが、奴の所在地が定かでない以上は先に

Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.137 )
日時: 2013/01/04 23:25
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: M22.tfSC)  

それは、久々の食事中の事だった。
一つの妖気がこっちに向かって接近している事に気づいたのは……。
それで、曖昧な記憶ん中からやっとこさ思い出しかけた頃、
そいつは、大昔と変わっていやしねぇ……
頭ん中が花畑じゃねぇか?と思える間抜けなツラで現れやがった。
IF番外編 醜悪なる者ども「幕間」 

愛憎のロクサーヌを倒してから、
また、暇になったオレは前と変わらねぇ
時々、盗賊や山賊共か人里を襲って“食事”をする喰っちゃ寝を繰り返しの、
何の変わり映えも面白くもねぇ生活を送っていた。
そんな、ある日 ーー

ドン!

「あ? 何しに来たんだてめぇ……? 」

正直、あのムカつく……
殺すつもりでぶん殴りたくなる間抜けヅラを見た時には、
わざわざ南のミュシャから喧嘩を売りに来たのかと思ったぜ。

「何しにって、お久しぶりでございます。
 お元気でしたか? 血濡れのランドルフさん…… 」

はぁ!?

「んな事、訊いてねぇっての!
 オレが聞きてぇのは、南にいるはずのてめぇが何故、わざわざ遥か遠くの。
 この西…ロートテクに来たんだって事だ!!
 いい加減 その性格を直さねぇとぶっ殺すぞ!!! 」

「へぇ……そうなんですか? 」

そうなんですか、じゃねぇぇ!!!!
オレは天然ボケとすかした野郎は、
組織、イースレイ、リカルド、ダフの順の次に嫌いだ。

「……てめぇ、ふざけてんのかコラ!
 深淵の者程じゃなくても部外者や気に入らねぇ奴が、
 てめぇの縄張りへの侵入者を許すとでも思ってんのかよ? あぁ!? 」

「勿論、存じてますが……
 昔も、今も。
 何故、会う度に怒っていらっしゃるのですか? 」

コイツはいつも、この調子だった。
訓練生の頃、あまりにすっとぼけた事抜かすから。
眼鏡ごとぶん殴って、前歯をへし折ってやったのだが……
防御型だから暫く時間が経つと、腫れ上がったツラは元通り
次の日には、歯を再生させてやがった。

戦士になった後も、こういう風にすっとぼけた事を抜かし、
まま、話しをエンドレスさせるから。
オレの堪忍袋の尾がぶちキレて、そして叩きのめしてやっても。
まだ、懲りも理解もしてねぇのかよ!!?

「当たり前だ! この天然ボケぇ!!!
 てめぇと話すと、ちっとも言葉が進まねぇわ。
 てんで的外れな事ぬかすわ、とにかくムカつくからだ!!!
 てか、何の用事だ? これ以上ふざけた事ぬかせば本気でぶっ殺すぞ!! 」

「それは、困りますね。
 いくら防御型でも、再生させるのは少し大変ですし…… 」

なら、早くいえよ。
てめぇのせいで、少し残ってた山賊めしに逃げられちまったじゃねぇか……

「ここは過去の事は無しにして、
 例のお嬢さんの計画を…
 とある“もの”を潰す協力をしていただけないでしょうか? 」

「……例のって…西のリフルか? 」

「はい。
 とある“もの”とは ーー 」

続く

後書き

こ、コミックが本棚に入らない……

Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.138 )
日時: 2013/01/05 15:19
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: M22.tfSC)  

>>137に書き損じ

>>まま、話しをエンドレスさせるから×

>>そのまま、話しをエンドレスさせるから○


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