二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第四章— 《未来編》
日時: 2010/07/22 20:26
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

がんばりたいと思います!
補習やら部活やらで最近大変ですが、更新がんばります!

:100クリック有難うございます!
実にうれしいです!


—夜空の使命

《全てを見透かしファミリーを在るべき存在へと導きある時はファミリーの敵となり仲間となる気ままな時空》

現在は未来編です。



・現在進行状況
—第一章— もう一つの原作の始まり 《日常編》
—第二章— 夜空と偽る霧 《黒曜編》
—番外編— ×××
—第三章— vsヴァリアー 《ヴァリアー編》 
—×××— 歯車
番外編で、またヴァリアー編に戻ります。
—第四章— 未来の夜空  《未来編》

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Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− ( No.1 )
日時: 2010/07/20 17:51
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

−第零章−


大好きだった、キミ。

笑顔で笑っていた君。


だけど、何時からか、思いは擦れ違って——。


キミは、笑うことを忘れた。
キミは、拒絶することを覚えた。

「ちょっと刹那!あんたまた学校で問題を起こしたそうね!」
「…——五月蝿い」

俺はそういって、自分の部屋に引きこもる。


—大好きでした。


過去形の、全ての意味の言葉。

Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− ( No.2 )
日時: 2010/07/20 18:08
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

—第一章— もう一つの原作の、始まり


—コレは、ずっと昔の思い出。

「・・・——」

俺の目線は常にある一転に絞られていた。
「青い空だね、綱吉」
俺は空を見上げて、綱吉に微笑みかける。
綱吉もにっこり笑って俺の手を握り締めた。
「つっくん、刹那。ちょっと来なさい」
「なぁに?母さん」

母さんのところに行くと、一人の老人が居た。


—ドクッ・・・


眼帯で隠した左目が——疼く。
「…——」
俺は、綱吉の手を離して、本来なら誰も居ないはずの場所を見つめる。

—気配だけで、辿る。

「キミたちが綱吉君と刹那君だね?」
「・・・」
綱吉が、俺の手を握った。
人見知りの激しい子だから。
俺は、一旦視線を老人へと合わした。
「…誰?」
「ツナ、刹那。この方は父さんの会社の社長さんだ」
「ふぅん・・・」

絶対、違う。

なぜか、確信を持てた。

「刹那君、その眼帯はどうしたんだい?」
「あぁ、少し前に、本人が眼がいたいと言いまして…それで眼帯を」
「そうか…」
「少し、腫れてたから」
もちろん、コレはうそだった。
人とは違う異形で異型で異端で異邦な物を、隠すための物だ。
「刹那君、キミは——」

—ズガンッ

俺は左手を、ギュッと、握り締めた。
「今、何か聞こえなかったか?」
「空耳じゃないの?」
「そう、かな・・・」
流石にこれには社長さんは気づいたらしく、(年なのに凄い洞察力だ)俺を不振そうに見ていた。

「…内緒に、しててくれますか?」

俺は、社長さんにだけに聞こえるように言った。
社長さんは微笑むと、俺の頭をなでる。

「あぁ…その眼が何かは知らないが、約束しよう・・・」

俺は、まるで無邪気な子供のように笑った。


—もう、本物の笑顔さえ出来ないと言うのに。

Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− ( No.3 )
日時: 2010/07/20 18:26
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

「あれ…兄さんは?」
「刹那?それならもう出て行ったわよ」

怪訝そうに母さんは顔をゆがめて、そういった。
俺の兄——沢田刹那は、並森中学で、最強の存在と恐れられている。

俺は——そんな、恐怖で支配する兄が、嫌いだ。

学校内では刹那は問題児扱い。
母さんも、出来損ないと評している。

「——行って来ます」
「行ってらっしゃいツッ君」





「・・・」

影口が聞こえる。
不快でもないし、今更どうも思わない。
慣れてしまった。
それに、突っかかっても、何にもならないことは明白だからだ。

「はよっす、刹那!」

そんな、何時も通りな日に、そんな陽気な声を上げたのは、顔も知らぬ少年。

同年代らしい。

「・・・誰」

素っ気無く答えた俺に、彼は笑顔で答えた。
「同じクラスの山本海かいって言うんだぜ。忘れたのか?」
「…—— 一々、覚える必要なんてない」
「ハハッ!刹那ってやっぱり面白い奴だな!」

そんなの、知ったこっちゃ無かった。

俺は席に座り、頬杖を付いた。
「なぁ刹那、俺たち友達にならねぇか?」
「・・・友達なんて必要無いから」
「んな事言うなよ・・・」
困ったようにしながらも、やはり笑っていた。
俺は無視して窓ガラスの外を見ていた。
「な?俺、お前に赤丸チェック入れてるんだし…」
「勝手にすれば」
めんどくさくなってきた。
すると目の前にいる、山本が笑顔になった。

「じゃあ俺たちは今日から友達だぜ!」
「————」

《友達》。
何て、不快で、恐怖に値する言葉なのだろうか。

「——あ、そ」
「ハハッところで、刹那のその髪って地毛なのか?」

唐突に何を言い出すんだこいつは。

俺の髪・・・金色に近い、茶色で、ツナみたいな癖毛。
俺の場合目は吊り目だけど。
「一応、地毛だけど」
「フゥン…」
クルクルと、俺の髪で遊びだした山本。

・・・。

「止めろ」
「ハハハッ!」
何がおかしいんだ、こいつは。

コレが、俺とアイツの初めの出会い。


「———?」


俺は、視線を窓の外に移した。
何も、無い。

「どうしたんだ?」
「・・・」

俺は、視線を元に戻す。


—残ったのは、微かな殺気。

Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− ( No.4 )
日時: 2010/07/20 18:43
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

「チャオッス」
「・・・」

俺は存在を無視した。

階段を上ろうとしたところで、銃弾によって止められた。
「・・・何?」

「二年A組、沢田刹那。部活は帰宅部で、学校内では恐怖と戦慄を与えている存在、だな」

「長い説明どうもご苦労さん」

俺はそういって、再度階段を上ろうとした。
が、それもまたもや防がれる。

—階段を下りてきた弟によって。

「え・・・」
「チャオッス」
「・・・」

俺はめんどくさそうに視線をそらす。
なぞの赤ん坊は綱吉にも挨拶をした。
「三時間早く来ちまったが…特別に見てやる」
「僕・・・どこの子?」
途中で降りてきた母さんも不思議そうに聞いた。
赤ん坊はにっと笑うと、

「ん?俺は家庭教師のリボーンだ」

ぶっと、綱吉が噴出した。

「・・・(甘く見ると殺されるな…ま、俺には関係無い事か)」

すると挑発したような口ぶりのツナに蹴りを入れた赤ん坊、リボーン。
どんだけキック力あるんだこの赤ん坊。

「刹那、お前も特別に見てやる」
「遠慮する。俺の学歴とか身体能力とか知ってる訳だろ。それに俺はそういう相手に絡まれるのが苦手なんだ」

「・・・」

殺気が、降りかかってきた。
俺はその殺気をただ、見据える。
痛くなんて無い。


あいつに、比べたらこんな殺気なんか、小さかった。


「・・・あぁ、後」

俺は怪談を上ろうとした最中で足を止める。

「俺はマフィアなんかには成らないから」
「・・・何時から」
「最初から。拳銃とか持ってるし、お前」

俺はそういって、アタッシュケースを指差す。

そういって、俺はその場を後にした。




—それは明らかに原作の、序章だった。

Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− ( No.5 )
日時: 2010/07/20 19:49
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

次の日。

何か校内で色々あったらしく(どうせあの赤ん坊とツナだろうけど)、なんだか騒がしかった。
おかげで影口は少なく、耳障りな音は聞こえなかったともいえる。

「・・・」
「はよっす刹那!」
「…山本」

俺は顔を上げて、山本の顔を見て息を吐く。

—今日は何か胸騒ぎがする。

左目が疼いた。
「・・・」


—ガラッ


担当の先生が入ってきた。

「実は今日、新しい生徒が仲間になる」

どうやら転校生らしかった。
周りが騒々しくなり始める。
「じゃあ、入って来い、獄寺」


—ガララッ


コツ、と。
気持ちいい靴の音が教室に反響する。
そして教卓の前に立った生徒。
俺は、顔を上げずに、頬杖を付いて目を瞑っていた。

「獄寺、自己紹介をしろ」
「・・・獄寺辰巳たつみ。」

すると女子から黄色い声が上がった。
俺は顔をゆがめる。

「獄寺の席は——・・・っておい!」


—ガンッ


机が、蹴り上げられた。

周りの声がいっせいに止まる。
担当の先生まで顔が真っ青だった。
静かになって、数秒後、俺は口を開く。

「・・・——別に気にしてませんから」

「そ、そうか…」

担任の先生は、いまだ真っ青な顔を黒板へ移した。





昼。

何故か獄寺に体育館倉庫裏へ呼ばれた。

俺は無視しようとしたが、関ったほうがいいと俺の勘が疼いたので従ってみる。
「何のよう?」
「てめぇ何かがボンゴレ十代目の・・・兄なんてゆるさねぇ」
あぁ、そうか。
コレが朝から五月蝿かった胸騒ぎの原因。

—裏社会関係者か・・・。

ザッと、獄寺はダイナマイトを取り出した。
それに火をつける。

「果てろ!」


—バッ


空中を舞うダイナマイト。

俺はそのダイナマイトを見ながら、何時も護身用に持っているナイフを取り出した。


—ザンッ


全てのダイナマイトの導火線を切り落とす。

「なっ・・・」
「これだけか」
「・・・ッ」
獄寺はさらにダイナマイトを投げるが、俺はそれを切る。
攻撃がい終わったのを見ればダイナマイトの残量がなくなったらしい。



「・・・御見それしました!」



ザッと、獄寺は土下座した。
なぜ、土下座。

「あなたのことを師匠と呼ばせてください!」
「・・・ハ?」

《師匠》?

何故、師匠なんだ。

「師匠!俺、あなたのことなら何でもします!」
「・・・勝手にすれば」

俺はそういって、付きまとう獄寺に五月蝿そうにした。



—嵐の、豪風の兄。


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