二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第四章— 《未来編》
日時: 2010/07/22 20:26
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

がんばりたいと思います!
補習やら部活やらで最近大変ですが、更新がんばります!

:100クリック有難うございます!
実にうれしいです!


—夜空の使命

《全てを見透かしファミリーを在るべき存在へと導きある時はファミリーの敵となり仲間となる気ままな時空》

現在は未来編です。



・現在進行状況
—第一章— もう一つの原作の始まり 《日常編》
—第二章— 夜空と偽る霧 《黒曜編》
—番外編— ×××
—第三章— vsヴァリアー 《ヴァリアー編》 
—×××— 歯車
番外編で、またヴァリアー編に戻ります。
—第四章— 未来の夜空  《未来編》

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Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第二章— ( No.16 )
日時: 2010/07/21 15:49
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

「グッ…」
「…」

俺はフラッと立ち上がり、六道幻華を見据えた。

後ろに立つ——沢田綱吉は、沢田刹那を見ていた。

ゲホッと一度咳き込んで俺は倒れている六道骸と、幻華を見た。
どうやら、ツナが倒したらしい。
「オイ、刹那お前なんで——」
「黙れ」
俺はリボーンに苛立ちを含めた言葉を放った。
「ヴィンディチェ(復讐者)に連れて行かれる前に一つ言っておく」
「何ですか…」

もう、幻術を作り出す力さえ、無いだろう。
《俺が奪ったから》。

「幻覚は、全てを偽る。霧は、全てを隠す。お前の言葉が真実か偽りか——俺には判らないけど」

俺は。
幻華の目を見た。

「お前の、気持ちは判った」

「…本当、不思議な方ですね…」

そういって、幻華はフッと笑って目を閉じる。
それから、ヴィンディチェが現れ、六道達を連れて行った。

俺は只、その場を見ていた。





刹那は、凄く辛そうに骸たちを見送っていた。
何故だかは知らない。

判るわけが無い。

判ろうとも、しない。

「…帰る」
「兄さん・・・?」

フラフラと、重症らしい体を引きずりながら刹那は歩き始めたが、倒れこんだ。

「兄さん!?」
「・・・(何故、あいつが復讐者の事を知っている…?)」





—取りあえずは、全てが収まった。

—束の間の休息を、夜空は送る。

Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第二章— ( No.17 )
日時: 2010/07/21 16:25
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

「オイ、刹那」

「…何?実は今凄く体中が痛いって判ってて来てる?」

俺は不機嫌そうに扉から入ってきたリボーンを見た。
実はあれから三日。
俺は意識不明だったらしい。
何度も生死の境をさまよっていた、らしかった。
当然と言えば当然の結果で、俺は別に驚かなかった。

「お前、何でヴィンディチェの事を知っている」

「・・・」

思わず呟いたあの言葉について指摘をされた。
いえるわけが無い。
触れないでほしかった。
「・・・さぁね、そこらへんは自分で考えろ」
「答えやがれ」
銃口が頭に当てられる。
「答えられない」
「・・・何故だ」
「俺は、お前たちとは仲間じゃないからだ」
そういって、ベッドに再び寝転がる。
体中が痛いのは嘘ではなかった。

「・・・そうか、お前は《敵》なんだな」

殺気が降りかかった。
痛くないって言うのだ。

「さぁ、どうだろう」
「・・・」

リボーンは無言で俺をにらんで帰っていった。

俺はその後で無理やり体を起き上がらせ、病室を抜け出した。





「たまには外で体を動かさないと訛るからな…」

俺はブラブラとそこらへんを歩いていた。

「ふぇっ…うぇぇぇん…」
「うわぁぁぁん…」
そこに、双子らしい二人の子供が立って泣いていた。
俺は近づく。
「どうした?」
「ひっく、みちに、まよっちゃ、って…」

つまりは、迷子と言う訳だ。

俺は二人の頭をなでて、手を握った。

「じゃあ、一緒に探しに行くか」
「ひっく、いいの?」
「あぁ…」

俺は何故かこの二人に親近感を覚えた。
少しだけ笑って、俺は二人の手を引っ張る。
「おにいちゃん…その怪我、どうしたの?」
「あぁ…コレは、少し喧嘩した後だよ」
「痛くないの?」
「別に、痛くない。だけど、きっと向こう側の方が痛かっただろうな」
「なんで?」
「結構、傷つけるような言葉を言っちゃったからな」
俺がそういうと双子の一人が、顔を歪めた。


—ゾクッ


俺は双子を振り返る。

「あ、居た!」
「おかあさん!」
「あの、有難うございます!」
「いや、いいんですよ」
俺はお母さんにそういって、双子の頭をなでた。
「もう迷うなよ」
「うん!」
「…おにいちゃん」
「?」

双子の一人が、凄く悲しそうな表情で見てきた。

「喧嘩の相手を…恨んでないの?」
「うらんでない」
俺はキッパリと言い放った。
「恨んでない。恨んでないさ。俺は——あいつと一番気が合ってたからな」
「…そう」


—また、いずれ。貴方と話し合いたいですね…。


「…?」

俺は、双子が去っていった後の道を見た。

Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第二章— ( No.18 )
日時: 2010/07/21 16:35
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

—番外編— ×××


お前と出会った日。
俺はお前が嫌いだった。

何時も、笑顔を出さないお前が、

何時も、恐怖で支配していたお前が。


—お前は俺がずいぶんと嫌いらしいな、

—当たり前だ。大嫌いだ、

—なら俺はお前を全力で殺せると言うこと、だな。


お前は只、笑顔で言った。
初めての笑顔。
だけどそれは作り笑顔に過ぎなかった。
お前は、霧と仲が良く、俺よりも交流があった。

だから——嫌いだった。

お前が、そういったとき。
俺は悟ったんだよ。
お前は決して、心からそう望んでいないことを。

だから——この手紙が、お前に届く事を。


俺は、心のそこから、願っている・・・。

Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第三章— ( No.19 )
日時: 2010/07/21 16:57
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

—第三章— vsヴァリアー


「刹那!一緒に遊びに行こうぜ!」

「…何、急に…」

俺はめんどくさそうに山本を振り返った。
「ショッピングモールで、色々遊ぼうぜ!」
「それもいいけど、家に父さんが帰ってくるんだ」
「お父様、ですか?」
「そう、今まで行方不明だった父親がね」
「会ってみたいです!師匠!」

俺は少し、溜息を吐いた。

またこのパターンか…。


—ドクッ


何かが、

「・・・やっぱりショッピングモール行こう」
「え、あ、いいのか?」
「いい、あんな父親他人としか認識してないから」
「(汗)」





ショッピングモールに辿り付いた時、あちらこちら回って少し疲労した。
「ちょっと・・・休もう」
「そうだな」


—ドゴォォォッ


建物が爆発した。

俺はそこに視線を合わす。
「な、何だ・・・!?」
「・・・獄寺、山本」
「何だ?」
「何ですか、師匠」
「先に帰ってろ」

俺がそういうとやはりと言うべきか二人は反論した。

「何でですか!俺が頼りないって言うんですか?」

「違う、もう、怪我をさせたくないだけだ」

そういって俺は走り出す。


誰かは——もう、直感的に判っていた。

Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第三章— ( No.20 )
日時: 2010/07/21 17:16
名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)

「跳ね馬・・・か」

俺はツナの事情はあまり知らないが、関わってたみたいだ。
俺は建物の上に建つ人物に視線を合わした。

「ヴォォォイ!よわっちぃなぁ!」


—スペルビ・スクアーロ。


ヴァリアー隊の作戦隊長…。

「何、やってるの、スクアーロ」

「!?・・・刹那、かぁ!?」
「兄さん!?」
「・・・」

俺は、コツ、と。

靴を鳴らしながらスクアーロに近づいた。

「《貴様》は、闇社会の人間のはずだ。何故、表舞台に出てきている」

「・・・ッ・・・」

スクアーロは、一歩後ろに下がる。
俺は低い声で言葉を放つ。
「何故だ」
「・・・ッお前は、知っているはずだぜぇ…。俺たちが動けるのは、《アイツ》が目覚めた時だと…」
「・・・あ、そ」
俺は踵を返して、殺気を仕舞い、歩き始めた。

「これ以上、関わらないから安心してよ。だけど、もし不可抗力な出来事が起きた場合は、俺は動く」

「・・・ッ」
「お、オイ!お前待てよ!」





「ただいま」

「おぅ、刹那帰ってきたか!」

ドスドスと音を立ててやって来たのは自分の父親だった。
「見ないうちにでかくなったな!」
ワシャッと音を立てて頭をなでる父親。
俺はうざったいように手をどかした。
「・・・で、何か用があって家に帰ってきたんでしょ。何のよう?」
「相変わらず、勘がいい奴だな・・・。さすがブラッド・オブ・ボンゴレを持っていると言うべきか・・・」
そういって、
フッと真剣な表情に移り変わった。
母さんは居ないらしい。
父さんは、ポケットから一つの黒い水晶の付いた半分のリングを取り出した。

「コレをお前に渡してほしいと言われて持ってきたんだ」

「・・・」

俺はそのリングを手に取る。

黒い水晶のソレは、形状的にもう一つとあわせるようになっていた。

「このリング…」
「まぁ、後は跳ね馬が教えてくれるだろう」
父さんはそういって、奥に向かった。

俺はリングを、チェーンに通して、首に下げた。




—夜空は運命に巻き込まれる。

—必然的に、真実を暴き出すことになる。

—大空は、そんな夜空の事がまだ、嫌いだった。


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