二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第四章— 《未来編》
- 日時: 2010/07/22 20:26
- 名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)
がんばりたいと思います!
補習やら部活やらで最近大変ですが、更新がんばります!
:100クリック有難うございます!
実にうれしいです!
—夜空の使命
《全てを見透かしファミリーを在るべき存在へと導きある時はファミリーの敵となり仲間となる気ままな時空》
現在は未来編です。
・現在進行状況
—第一章— もう一つの原作の始まり 《日常編》
—第二章— 夜空と偽る霧 《黒曜編》
—番外編— ×××
—第三章— vsヴァリアー 《ヴァリアー編》
—×××— 歯車
番外編で、またヴァリアー編に戻ります。
—第四章— 未来の夜空 《未来編》
- Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第三章— ( No.41 )
- 日時: 2010/07/22 19:49
- 名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)
—零地点突破・ダークエディション。
刹那の声が、グラウンドに響いた。
両手を凍らせられたザンザスも、反応してモニターを見た。
黒い炎が揺らめく。
刹那は、零地点突破の構えを——取っていた。
「刹那は・・・零地点突破の技を知らないはず・・・」
俺は、呆然と立ち尽くしていた。
刹那の瞳は、凄く漆黒で、闇をそのまま映したようだった。
◆
「ダーク・エディション・・・だと?」
「そうだ。夜空の初代守護者が独自で生み出した、初代大空と対となる技」
周りの空気が、冷えていく。
炎が小さくなり始め、炎は消える。
目を閉じて、祈るように。
「零地点突破・ダークエディション!」
最後の力を振り絞って、炎を爆発させる。
黒い氷が、闇の氷が光を包むようにレインを凍らせていく。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「光が遮断された世界で永遠に——さまよい続けろ」
◆
氷に包まれていく中で。
アイツの絶望が体中を襲った。
絶望と、苦しみ。
人を傷つけていくたびに襲う、痛み。
今まで何故、アイツが人を避けていたか——。
判った気がした。
「巻き込まない、為・・・か」
自分が、《人外》と認めて。
◆
「ぜぇ、ハァッ・・・」
ひざを地面に付いた。
死ぬ気の炎を大量に使用したためか、体中がフラフラする。
「・・・クッ・・・」
俺は、重い足を引きずって、綱吉のところへ向かった。
ツナのところへ行くと、マーモンが手のひらに全てのリングをそろえていた。
俺は、レインの指から貰った夜空のボンゴレリングの半分を、合わせた。
マーモンの手の中にある守護者のリングと、ツナのリング、そして夜空のリングに炎が灯る。
「この、現象は・・・」
—ジュウ・・・
ツナの零地点突破の氷が解け始めた。
「返してもらうぜ」
ベルがツナの持っていた大空のリングを奪った。
そして、俺のリングも。
—ドオッ
ザンザスが、氷から開放され倒れこんだ。
そして、ほかの守護者も集まった。
「どいつもこいつも新ボス誕生の為に立会いごくろーさん」
「・・・!待て・・・」
俺は。
判っていた。
その、リングは、
マーモンが全てのチェーンにリングをはめ込んだ。
そして、大空のリングを。
ザンザスの指にはめた。
リングが光りだす。
「これで俺はボンゴレの十代目に・・・」
—ドクンッ
「!」
—ゴバッ
ザンザスが吐血した。
ツナはぼそりと呟いた。
「リングが・・・ザンザスの・・・血を、拒んだんだ・・・」
- Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第三章— ( No.42 )
- 日時: 2010/07/22 20:00
- 名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)
ザンザスは、自分が九代目と血がつながっていない事を明かした。
俺は、そんな事は知っていた。
話は上の空で。
俺は、只、終わりが来るのを待っていた。
「師匠・・・」
「刹那・・・」
「・・・」
「沢田刹那・・・死んだら僕が乗っ取ってあげますよ」
そんな声が聞こえた気がした。
俺は、体力の限界を感じて、目を閉じた。
その後、どうなったのかは——知らない。
◆
夢の中で。
俺は誰かに出会った。
凄く、懐かしい気がした。
—刹那。
—……誰?
—俺は………。
—聞こえないよ。
— —————。
—聞こえ、無い。
—大丈夫。キミなら。
そこで、夢は終わる。
- Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第三章— ( No.43 )
- 日時: 2010/07/22 20:23
- 名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)
「・・・」
目を覚ませば真っ先に白い天井が目に入った。
「お、眼が覚めたか刹那ー」
「・・・アルナ」
「あれからお前ずっと寝てたんだぜ?死んだかと思った」
「勝手に殺すな・・・。・・・ッ」
—ズキンッ
「おいおい。体を動かすな。お前の体、相当来てるんだから」
「・・・」
俺はおとなしくベッドに横になった。
骨が何本か折れているらしい。
俺は溜息をして、体をアルナの方向へ向けた。
「そうそう、レインの事だけどよ。氷を説かされて九代目たちが罰を考えるっていってたぜ」
「・・・どうせ、監視で終わると思うけどな」
「まぁ、甘いもんな、九代目は」
そういって、ククッとアルナは笑った。
俺は、溜息を吐く。
早く、過去は忘れよう。
忘却したほうが、いい。
「刹那!」
「ッ!?」
ギュウッと誰かに抱きしめられ、俺は苦しそうに動いた。
「や、山本・・・痛い・・・」
「あ、ご、ごめん!」
バッと離れる山本。
気まずそうにしながら、頬をかいて、
「あの、さ。アルナさんから聞いたぜ。お前の、全ての事・・・」
「・・・そう」
俺は、それだけ言って目を閉じた。
「もう、寝させて」
「あぁ・・・」
山本は病室から出て行った。
俺は、アルナの居た方向を見る。
既に、アルナは居なかった。
只、そこには虚空だけが存在していた。
コレでいい。
コレで。
俺は窓の外の大空を見上げ、微笑んだ。
首元には、夜空のボンゴレリングが光っていた。
◆
—さぁ、物語は次へと進む。
—始まりの終わりが存在するように、
—終わりからの始まりが存在する。
- Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第四章— 《未来編》 ( No.44 )
- 日時: 2010/07/22 20:34
- 名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)
—第四章— 未来の夜空
あれから数日後。
俺は体が回復し、普通に中学にいけるようになった。
—帰り道。
嫌な予感を感じた。
発作のような、物だった。
「・・・」
今日は一人で、帰ることにした。
巻き込みたく、無いから。
家に帰ると、上が騒がしいのでツナの部屋に入ってみた。
「・・・ツナ?」
「え、兄さん・・・?」
「何してんの?」
俺が聞くとツナはむっとした顔になった。
「・・・リボーンが帰って来ないんだ。未来に、行ったっきり」
「・・・」
だから、ランボに十年バズーカを打たせようと。
俺は納得した。
そしてツナは再びランボに向き直って、十年バズーカを強要した。
「いッ!?」
—ドカンッ
バズーカが、綱吉に当てられた。
「え・・・」
「・・・マジか」
そして、俺にも。
—その時、俺の首には、ボンゴレリングが光っていた。
- Re: 嫌われ者の大空の兄−REBORN− —第四章— 《未来編》 ( No.45 )
- 日時: 2010/07/22 21:05
- 名前: 保持者 (ID: NdLDblhC)
次に目を開けたとき、そこはまるで牢獄のような場所だった。
とにかく、状況を整理してみる。
「確か、十年バズーカに打たれて・・・」
—じゃあ、此処は十年後?
「・・・」
だけど、何なんだこの手錠は。
俺の両手には何時の間にか手錠をはめられていた。
「・・・」
—ガチャッ…
「!」
俺は、扉を見る。
そこから入ってきたのは白い髪の男。
知らない奴だった。
「誰・・・?」
「やぁ、始めまして、だね。刹那君♪」
何故かマシュマロを口に運びながら、歩いて近づいてきた。
「本当、未来のキミとは性格が全然違うね」
「・・・未来、の」
俺。
俺は男を見た。
笑っているが——それは、所詮作り物だ。
「お前は、誰だ?敵なのか、それとも、仲間なのか」
そんな事、判ってるのに。
コイツは——。
「僕は、《仲間》だよ」
—判っているのに。
「・・・そう」
何故か、酷く安心した。
このまま、戦えばきっと俺は殺されるだろうから。
コレで、今はコレでいいんだ。
「あぁ、手錠の事には触れないでね、十年前の刹那君♪じゃあ、また後で来るから♪後・・・僕の名前は白蘭だから」
そういって、白蘭は、部屋の扉から出て行った。
◆
『白蘭さん、どうですか、沢田刹那の様子は?』
「あぁ、それがね、過去の刹那君が・・・十年前の刹那君が現れたんだよ♪」
『!ついに・・・』
「うん♪73(トゥリニセッテ)+(ぷらす)夜空・・・」
『では、僕は、コレで・・・』
モニターの正ちゃんは電源を切った。
僕はマシュマロを口に放り込み、微笑む。
「だけどなぁ・・・刹那君、《バグ》だし・・・」
どうしよう、かな・・・。
◆
「え・・・」
「沢田刹那は、ボンゴレの裏切り者だ」
ラル・ミルチと言う人に貰った魚を食べながら、俺と獄寺君は驚いた声を出す。
「どういう事だ!」
「知るか。只、アイツは・・・この時代のボンゴレ十代目を殺した張本人だ。今じゃ・・・夜空の守護者はボンゴレリングこそ剥奪できなかったが、守護者の立場を剥奪した」
「・・・!」
「十代目の、お兄様が・・・!?」
俺の思考は、止まった。
真っ白になって——何も考えられない。
「何で・・・」
ラル・ミルチと言う人は、気球を見て、目を見開く。
—ザッ
隣にあった皮袋をつかんで、火にかぶせた。
「何すんだ!」
「敵だ!感傷に浸っている場合ではないぞ!奴等は強い!見つかったら終わりだと思え!」
「・・・!」
◆
全てはその場に戦慄する。
白の悪魔は夜空に微笑み。
橙色の希望は絶たれたこの世界で。
未来の夜空は、何を思ったのだろうか。
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