二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- レッドレイヴン 〜Cat End〜
- 日時: 2012/03/29 16:53
- 名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)
初めまして!黒簾香菜と申します。
ちゃんと書けるかは分かりませんが、頑張ってみます。
注意
・荒らしはしないでください。
・キャラ崩壊するかもしれません。
・もしも気に入ってくれましたら、感想を貰えると有難いです
以上です!
この他にも、「小説家になろう」という所で小説を書いています。そちらも見ていただけると嬉しいです。
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- Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.197 )
- 日時: 2012/12/14 18:06
- 名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)
視認不能のスピードでヘヴンが庭中を飛び回る。その動きを予想していたかのように、彼の目の前で銃弾がはじけた。それを避けると、今度は鋭利な刃が足元に突き刺さる。
「珍しいね。シグマさんが戦うなんて」
にやりと、ヘヴンが口元を歪める。
その視線の先には、右手にマシンガン。左手に刃物を持ったシグマが立っていた。
「ルートナンバー1、戦うのが嫌いだったのに・・・・やっぱり、その女のせい?」
シグマは無言を貫いた。動きやすいように開けた胸元から見えるのは、スキャッグスの文字。
尋常ではないスピードで銃弾を放ち、どこからか取り出した手榴弾を投げつける。
「シグマ・・・?」
「パパ・・・?」
明らかに戦い慣れた動きでヘヴンに攻撃を加えるシグマ。
そこには、穏やかで無邪気な笑顔を浮かべる、誰かが傷つくのを嫌う戦闘嫌いな彼はいなかった。
「早く隠れてろ!こいつは、ルートナンバー1の戦闘狂だ!!俺じゃ、長くは持たな」
赤い血が、流れた。
「余裕だね・・・余裕だね?シグマさん」
いつの間にかシグマの放った刃物を手に持っているヘヴン。それは、赤い血で染まっていた。
シグマの肩も、同じ赤色で染まっている。
「ボクはね、ちょっと嬉しいよ。だって、最後にシグマさんとこうやって殺し合えたんだから」
完全に狂気の色に染まったヘヴンは、刃物を持ったまま大きく振りかぶる。
その切っ先は、シグマの心臓を狙っている。
動かなければ。
そう思った。慣れた手つきで、左手にティアラを抱えたまま腰に仕舞っていた拳銃を取り出す。
状況理解が追いつかず、頭は上手く働かない。それでも、引き金を引くことは出来た。
ドンッ
鮮血が舞い、ヘヴンが脇腹を押さえながら倒れ伏す。しかし、手遅れだと本能的に感じる。
ヘヴンの刃物は、既にシグマに突き刺さっていた。
- Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.198 )
- 日時: 2012/12/28 15:45
- 名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)
「ははっ・・・・はははっ!」
何とか上半身を起こしたシグマ。脇腹の痛みを感じていないかのように彼を見下して、ヘヴンは含み笑いをする。
「いらないよ・・・・ボクを必要ないシグマさんなんて、いらない。いらないんだ」
しかし、その目は彼に拒否された今も鈍く輝いている。未だに彼を求めるように、血に濡れた手は不気味に蠢く。
「いらないんだから、消えてよ。消えてっ!偽物でも出来損ないでも良いッボクをいらないなんて言わないシグマさんが欲しいッ他には何もいらないッ皆みんな皆みnな皆皆皆死んでしまえばいいのにッ」
悲痛な叫びとともに、コートの下に隠していたもう一本の刃物。ステイレットを振りかぶる。
「ぱぱっ!」
状況がよくわからないのだろう。それでも、ティアラが叫ぶ。
「——————っ」
あたしは、もう一度ヘヴンに狙いを付ける。
だが、引き金を引く前。
「—————えっ?」
いきなり立ち上がったシグマが自分に突き刺さっていた刃物を引き抜き、無防備になった彼の胴へ血塗れたそれを深々と突き刺した。不意を突いたその攻撃に、ヘヴンは目を丸くする。
「なん・・・・で?」
「悪っ————な。確かに、俺はッ・・・戦うのが嫌いだ。けど・・・・けどな」
体勢を崩して地面に尻餅を付いたヘヴンに刃物を刺したまま。シグマは血の滲んだ声で笑いながら言った。
「ちゃんと、戦ってでも守りたいものがあるんだよッ!!」
- Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.199 )
- 日時: 2013/01/04 07:56
- 名前: Ana (ID: xJuDA4mk)
- 参照: http://www.nicovideo.jp/mylist/34802148
シグマが倒れ伏す。
その姿は、まるでスローモーション映像のように目に映る。
悔しそうな顔をしたまま、ヘヴンは脇腹を抑えて逃げ出した。
「絶対に諦めない・・・・手に入れてみせる。ボクの傍にいてくれる、シグマさんを」
そう呟き、彼はあっという間にいなくなる。
その場に残ったのは、おびただしい血を流し続けるシグマだけ。虚ろな瞳があたしとティアラを映し、彼は微かに微笑んだ。
「良か・・・った。無事で」
「馬鹿っ!どこが無事なんだ!どこが・・」
そこで、言葉に詰まった。ティアラがあたしの頬をペチペチと叩く。その手は、水で濡れている。
「まま・・・?」
「だ、丈夫・・・大丈夫だから」
今更気付く。あたしは、涙を流すほど。
シグマが、好きだったんだ。
- Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.200 )
- 日時: 2013/01/04 09:04
- 名前: 故雪 (ID: 2rVxal1v)
お久しぶりです♪
故雪です。
風邪、大丈夫ですか・・・?
これからの更新、楽しみにしてます!
私は、黄色と、薄桃色 は終わってしまったので、新しい小説作りを頑張ります!
- Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.201 )
- 日時: 2013/01/05 18:38
- 名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)
- 参照: http://www.nicovideo.jp/mylist/34802148
名前、何だかしっくりこないので元に戻しました。
風邪、大丈夫です!胡雪さんも、十分気を付けてくださいね。
恐らく、この番外編も残すところあと数回。
そしたら、私も続きを新しいスレッドで続けます。
お互いに頑張りましょう♪
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