二次創作小説(紙ほか)

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【家庭教師ヒットマンREBORN!】生徒会からのお知らせです
日時: 2015/11/20 00:41
名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)


 みなさん初めまして。
 今作が初投稿の彼方といいます。

 今までは読むだけだったのですが、最近、家庭教師ヒットマンREBORN!の小説を書かれている方が現れ、私も書いてみたい!!と思い、挑戦することとなりました。

 内容が不十分なところや、おい、どっかで見たぞ!!と思うところがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。


 Attention!!!!!!!!!!!!!!!
・更新がまちまちです
・いらっと来ることがあったら落ち着いて、深呼吸してお使いの端末またはPCを握りつぶしましょう


 では、本編STARTです。

 

標的20 快諾 ( No.33 )
日時: 2016/01/26 17:56
名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)


 これまで起きてきた数々の事件は、おそらくこの赤ん坊と沢田綱吉が関係していると見て間違いない。
 翡翠はそう確信した。

 「じゃあ、その勧誘、受けさせてもらおうかな。」

 翡翠の言葉には、沢田綱吉の監視ができる、問題が起きたときの対応がしやすい。そんな意図が見えていた。
 しかし、それだけでなく、翡翠の好奇心で輝く目から、どれだけ堪えようにも緩んでしまうその口元から、「おもしろそう」という気持ちももはや隠れることなく見えていた。

 「だろうな。」

 リボーンは、まるでそうなることがわかっていたように答えを返す。

 「あ。
  一つ質問してもいいかな?」

 翡翠は何を思ったのか、急に質問しだす。

 「今回とか、前回とか、雲雀はなにも言ってこなかった?」

 リボーンが、

 「誰だ?」

 と返すと。

 「知らないんならいいや。」

 と翡翠は笑う。

 「じゃあな。
  雲雀についてはコッチで調べるからいいぞ。」

 そう言って、用事は済んだとばかりに、窓を開けて外へ出て行くリボーン。

 彼の開け放った窓から流れ込んでくる初夏の風が翡翠の髪を揺らす。

 「髪伸びてきたし、このまま伸ばそうかな・・。」

 翡翠の中学生らしい考えは、カーテンの煽られる音によって、誰にも聞こえることはなかった。


 そして、リボーンは、

 「雲雀か・・・・
  面白そうな奴だな。」

 と校舎の影で一人笑みを零すのだった。

標的21 問7 ( No.34 )
日時: 2016/01/28 21:57
名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)


 夏休み真っ只中の3時少し前。
 翡翠は、沢田家の前に立っていた。
 なぜか、と聞かれれば、それなりの理由があるのだが、時間を少し遡らなければならない。

 そう、それは2時30分を少し過ぎた頃だった。


 翡翠は、夏休みとなっては、ほぼ習慣のように図書館に通っている。
 今日も、クーラーのきいた館内で、ゆっくり本を読んでいたのだが、一件の着信があった。

 見知らぬ番号で、不審に思って出てみた翡翠だったが、電話の相手はリボーンだった。

 「なぁヒスイ。
  お前、今からツナん家これねぇか?」

 そう言うリボーンだったが、翡翠はあまり乗り気ではない。
 しかし、

 「ちょっとお前に解いてほしい問題があってな。」

 と伝えられ、引き受けざるおえなかったのである。



 そしてやって来た沢田家。
 意を決してチャイムを押すと、

 「は〜い。」

 と出てきたのは沢田奈々。
 つまり、沢田綱吉の母親だった。

 「あら、つっくんのお友達?」

 そう聞かれたが、ここで一つ上の学年の者だと名乗る必要もないため、

 「そうです。」

 と答えた。

 「上にいると思うから上がっちゃって。」

 優しげに笑う奈々に

 「じゃあ、失礼します。」

 といって上がった。



 二階に上がると、

 「うわっ。」

 ツナの部屋の入り口であろう場所に、どよーんとした暗い顔の女子生徒がいた。
 女子生徒といっても、このあたりでは有名な、緑中の制服を着た少女だったが。

 「・・・・どうも。
  ハルは三浦ハルと申します。
  どうぞ、ハルと読んでください。」

 唐突に自己紹介を始めるハル。

 「えっと・・・」

 そう言って自己紹介しようとしたが、

 「ちょっとオレ、ハルに聞いてくる。」

 そんな声がしたかと思うと、部屋のドアが開き、沢田綱吉が現れた。

 「ハル・・・と会長!?」

 宿題の途中であろう彼から、そんな驚きの声が漏れた。

標的22 騒然 ( No.35 )
日時: 2016/08/18 16:18
名前: 彼方 (ID: KpEq4Y5k)

 現在、沢田綱吉の部屋では驚くくらいドヨーンとした空気が流れている。
 その理由は、2つ。
 1つは、獄寺の出す翡翠への警戒心&怒り。
 もう1つは、翡翠が女子だと知ったことでハルが拗ねたからだ。



 「えっ、このハイパーでパーフェクトなお方が女の子!?
  もしかしてツナさん浮気ですか?
  ハルにはもう飽きちゃったんですか〜〜〜。」

 怒涛の勢いで喋りだすハルに、呆然としながら翡翠は沢田に聞く。

 「ねぇ、綱吉く「てめぇ、十代目に気安く話しかけてんじゃねぇ!」

 ・・・。
 唯一話を聞いてくれる余裕がありそうな山本武のほうを見るが、のほほーんとした顔でみんなを見てるだけだ。


 「ちょっと黙ろうか。」

 よく通る翡翠の声で発せられたその言葉は、一同の動きを止めた。
 翡翠はにっこりと笑うと、

 「そろそろ、真面目に取り組んだほうがいいんじゃないの?」

 そう言った。

 その言葉は何気ないものだったが、威圧感に、獄寺さえも黙ってしまうのだった。

標的23 解答 ( No.36 )
日時: 2016/08/18 16:20
名前: 彼方 (ID: KpEq4Y5k)

 鶴の一声、いや翡翠の一声と言ったところか、勉強を再会しだす面々。

 「あの、これさぁ・・・

 翡翠は何かを言おうとするが、ハルの、

 「これ習いました。
  わかると思いました。」

 という言葉によってかき消されてしまう。
 が、一同の瞳に希望が灯る。

 5分後
 「あとちょっとです。」

 10分後
 「もうちょっとです。」

 1時間後
 「みえてきました。」

 3時間後
 「ごめんなさい!!わかりません!!」

 それは、翡翠としては予想通り、沢田たちにしては怒りとやるせなさでいっぱいになるような答えだった。

 「てめーっわかんねーならハナっから見得切ってんじゃねー!!」

 切れる獄寺。
 あわあわしだす沢田、苦笑いをする山本。

 そこから更に、翡翠にとって初対面のランボ、ビアンキがやってきて沢田綱吉’S ROOMは勉強どころではなくなっていた。

 「明日までに解けるのか?」

 誰もがそう思っていたとき、

 「返事が無いのであがらせてもらったよ。
  どれだね?わからない問題というのは。」

 救世主とも呼べるハルの父親が入ってきた。
 どうやら大学で数学を教えているらしく、答えを導いてくれた。

 「答えは、3だよ。」

 「いいや、4だぞ。
  おまえネコジャラシの公式ミスってるぞ。
  答えは4だ。」

 三浦(父)はリボーンの言った答えが正しいといい、最後には

 「あなたは天才数学者ボーリン博士じゃありませんか!!」

 と言い出した。



 結局、すべては事なきを得、みなそれぞれの家路につこうとしたのだが、沢田が翡翠を呼び止めた。

 「会長、今日はリボーンが勝手に呼び出したりしてすみませんでした。」

 そう言って頭を下げる沢田に、翡翠は笑顔を見せ

 「いや、面白かったしいいよ。
  あ、あと会長、じゃなくて名前で呼んでよ。
  会長、って響き好きじゃないんだ。」

 と答える。

 「あの・・会長・・カワセミ先輩は、あの時何を言いかけたんですか?」

 疑問を投げかける沢田に、

 「あぁ、あれね。







  あの問題、2年生でもまだ習ってないよ、って言いたかったんだけよ。」

 夏の大三角の輝く星空に、沢田綱吉の驚きと落胆の叫びが吸い込まれていった。

作者からのお知らせです ( No.37 )
日時: 2016/02/27 00:30
名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)


 長らく雲隠れした挙句、久しぶりの更新がぐだぐだで申し訳ありません。
 心入れ替え、今日から更新頑張っていこうと思いますので、どうかよろしくお願いします。


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