二次創作小説(紙ほか)
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- 【家庭教師ヒットマンREBORN!】生徒会からのお知らせです
- 日時: 2015/11/20 00:41
- 名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)
みなさん初めまして。
今作が初投稿の彼方といいます。
今までは読むだけだったのですが、最近、家庭教師ヒットマンREBORN!の小説を書かれている方が現れ、私も書いてみたい!!と思い、挑戦することとなりました。
内容が不十分なところや、おい、どっかで見たぞ!!と思うところがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
Attention!!!!!!!!!!!!!!!
・更新がまちまちです
・いらっと来ることがあったら落ち着いて、深呼吸してお使いの端末またはPCを握りつぶしましょう
では、本編STARTです。
- 標的16 死ぬ気 ( No.28 )
- 日時: 2016/01/15 18:28
- 名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)
「うぁぁぁぁぁぁぁ」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」
山本、沢田、二人の絶叫が轟く。
おそらく、本人たちでさえ予想だにしていなかった事態だったのだろう。
屋上にいた者たちからも悲鳴が起きる中、校舎では一人の赤ん坊が、銃の撃鉄を起こしていた。
多くの生徒が去り、静寂を保つ廊下に、彼・世界最強のヒットマン リボーンの声が響く。
「今こそ 死ぬ気になる時だぞ。」
彼の銃弾が窓を破り、落下途中の沢田の額に吸い込まれる。
そして、沢田は思う。
「友達を・・・・
山本を助けたい。」
と。
次の瞬間、
「空中 復活(リ・ボーン)
死ぬ気で山本を助ける。」
頭から炎を出し、パンツ1枚の姿となった沢田が、自分よりも少し前を落下していた山本に向かって、校舎の壁を走り出した。
- 標的17 新しいファミリー ( No.29 )
- 日時: 2016/01/17 23:17
- 名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)
「ツナ!」
山本が叫ぶ。
自分のことはいい、そういうかのような叫びだった。
屋上にいた笹川京子もフェンスから顔を出し心配そうに下を見下ろす。
そんな心配や気遣いをよそに沢田は山本の体を捕らえる。
「くそっ とまらない!!」
校舎の壁を裸足で滑る沢田。
その時、校舎内からもう一発の銃弾が放たれた。
「追加だ。」
そんな声とともに放たれた銃弾は、沢田の頭へと直撃し
「かゆーーーい!!!」
つむじから、バネが出る、というありえない現象に至った。
「うそーーっ」
「ぶ・・無事だぞ!!」
「こんなことありえんだろ」
さまざまな呟きがもれる中、翡翠は・・・・
屋上に居なかった。
山本、沢田両名が着地した場所には、明らかに黒い笑みを浮かべた翡翠が居た。
先ほどまで、二人の間には、
「お前のおかげで助かったよ。ありがとう。」
「いやいやそんな。」
みたいな雰囲気が流れていたのだが、翡翠の顔を見るや否や二人の会話から温度が消えた。
寒々しい雰囲気を感じさせる中翡翠は喋る。
「君たちはさぁ、こんな問題起こしといてよく笑っていられるよね。
特に沢田君、君ここ最近グラウンド割ったり、ほぼ全裸で告白したり、問題起こしすぎ。
あとで先生から反省文の用紙もらうだろうからちゃんと書いてね。
と、まぁここまでは会長としての意見で、ここからは私個人の感想なんだけど、山本君、屋上ダイブ楽しかった?」
急にその場の温度が戻るような笑顔になったかと思うと山本に問う。
「いや・・・別に・・・。」
山本がそう答えると、
「そうだよね。
そんな風にこの先、そのときの気分でなんかすると後悔するよ。」
そんな言葉が返ってきた。
「これからは問題起こさずに過ごしてね〜。
あと、沢田君は後で保健室で制服貰いなよ〜。」
普段、壇上に立つ翡翠から感じられないような軽い感じに戸惑いながらも、沢田と山本は校舎に戻っていった。
そして、リボーンはというと
「新しいファミリーゲット。」
と、思うと同時に、
「翡翠 蒼。面白い奴だな。」
翡翠を新しいファミリーの一員として数えようとしていた。
- 標的17.5 大雪ですね、会長さん ( No.30 )
- 日時: 2016/01/19 21:08
- 名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)
1月19日、その日日本は全国的に大雪に見舞われていた。
そして、並中でも学校内・外での衝突、は勿論のこと、自転車でのスリップなどなど怪我が発生していた。
そして、本作の主人公・翡翠は
「はぁ、ついてない。」
朝から体操服に着替えて授業に参加していた。
なぜかというと・・・・
時間は朝まで遡る。
登校時間。
いつものように家を出て、通学路を歩く翡翠。
ただ、朝早くから降り始めた雪のせいで通学路は一面の銀世界となっていた。
「ああ、さむっ。」
マフラーに顔をうずめながら学校までの道を急ぐ。
その時、
「やったー雪だ!!」
「雪合戦していこーぜ!!」
元気な小学生たちが翡翠の横を通り過ぎていった。
「私にもこんな時期あったな〜。」
そんなことを思っていた翡翠だが、次の瞬間、その思いは一気に消し飛ぶこととなった。
「とりゃ!!」
そんな掛け声とともに投げられた雪玉は、小学生Aの狙った小学生Bから逸れ、翡翠に直撃した。
しかし、雪合戦に夢中の小学生’Sはそれに気づかない。
さらに翡翠には、2投目、3投目が次々と直撃した。
雪まみれになった翡翠は、生徒会長・・・・というカンジがなくなり少々悲惨な雰囲気さえ漂い始めた。
そうこうしているうちに学校に到着し、雪を落とそうとしたのはいいものの、体温の上昇から雪が溶け始め、もともと霙(みぞれ)に近かった雪は、ほぼ水となり、翡翠の制服に吸収されていった。
と、まあこのような具合で体操服に着替えたのだが、後日、休日に行われる「ファミリー対抗雪合戦大会」を知らないだけマシだろう。
- 標的18 接触 ( No.31 )
- 日時: 2016/01/23 00:57
- 名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)
みんなびっくり屋上ダイブ!!も無事解決した翌日の放課後。
翡翠は呼び出しをされていた。
差出人不明の相手によって。
「うーん、誰かな?
何か恨まれるようなことしたっけな?
最近は割りとおとなしくしてたんだけど・・・。」
ぶつぶつと呟きながら夕日の差し込む廊下を歩く翡翠。
初夏、とはいってももうすぐ夏休みのため、じっとりとした暑さが、校舎を包み込んでいる。
「暑い・・。」
汗ばんだ首元をパタパタと扇ぎつつ、待ち合わせ場所である応接室へと向かう。
ガラガラガラ。
無用心にも、何も思わず扉を開けた翡翠の前には、彼女を呼び出した張本人、リボーンがいた。
「ちゃおっす。」
独特の挨拶に対して、
「こんにちは。」
とだけ返しておく翡翠。
ここまでの様子を伝えれば、赤ん坊という姿をしたリボーンにふざけた態度をとらなかった翡翠に驚くが、この会話はもっと驚くべき状況で行われていた。
リボーンは、
愛銃を構えたまま。
翡翠の額に標準を合わせたままの状態で。
そして翡翠は、
その時が来れば瞬時にリボーンを蹴り上げられる状況で。
自分よりも小さいものを蹴るのに躊躇しない瞳をして。
「やっぱ、おもしれぇ奴だな。お前。」
リボーンはにやりと笑ってそう言った。
- 標的19 勧誘 ( No.32 )
- 日時: 2016/01/23 15:53
- 名前: 彼方 (ID: TeXDu9yk)
しばしの沈黙が流れる。
しかし、その沈黙を先に破ったのは翡翠の方だった。
「はじめまして。
名前を伺ってもいいかな?
ああ、それとも先に名乗ったほうがいい?
人に名を聞くときには先に名乗れ、みたいな感じで。」
にっこりと笑いかけるが、若さゆえか、隠しきれない殺気が零れている。
そんな彼女に対し、リボーンは淡々と答える。
「翡翠 蒼、14歳、2年生。
並森中生徒会長、最近は問題を起こす生徒が増えてきたことが悩み・・・だろ?」
一筋縄じゃいかない。
それが翡翠の抱いた感情だった。
しかし、それを悟られぬよう崩れかけた笑顔を再構築して答える。
「凄い、大正解だよ。
で、君は?」
翡翠のその問いに、リボーンは考えていたとおりの、
「俺の名はリボーン。
沢田綱吉のかてきょーだ。
お前は違うかもしれないが、人を見かけで判断すると怪我するぞ。
俺はこんなナリしてるが銃の腕は百発百中。
お前をスカウトしに来た。」
というセリフを答える。
「ふーん、沢田君のねぇ・・・。」
少し考え込むように呟く翡翠。
「ちなみにスカウトって言うのは、イタリアで代々続いている、マフィア、ボンゴレファミリーの一員としてだ。」
・・・・?
マフィア?このご時勢に?
と疑問符を浮かべる翡翠。
「君の格好からして嘘とは思えないけど、本当に?」
ストレートに疑問をぶつけると、
「そうだ。」
さも当然、といった風に返ってきた。
「ちなみに、ボスはツナで今んとこ、ファミリーは、獄寺と山本だな。」
その言葉で、すべての糸が繋がった。