二次創作小説(紙ほか)

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【家庭教師ヒットマンREBORN!】生徒会からのお知らせです
日時: 2015/11/20 00:41
名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)


 みなさん初めまして。
 今作が初投稿の彼方といいます。

 今までは読むだけだったのですが、最近、家庭教師ヒットマンREBORN!の小説を書かれている方が現れ、私も書いてみたい!!と思い、挑戦することとなりました。

 内容が不十分なところや、おい、どっかで見たぞ!!と思うところがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。


 Attention!!!!!!!!!!!!!!!
・更新がまちまちです
・いらっと来ることがあったら落ち着いて、深呼吸してお使いの端末またはPCを握りつぶしましょう


 では、本編STARTです。

 

標的4 運命の女神 ( No.11 )
日時: 2015/11/22 18:05
名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)


 屋上の扉を開けると、そこには探し求めていた彼の姿が・・・・そんなリード文をつければ、素敵な恋の物語にでも発展しそうな状況だが、雲雀と翡翠ではそうもいかない。

 無表情の雲雀と真っ黒な笑みの翡翠。
 これのどこが恋の始まりだというのだ。
 断言しよう。
 無理である。


 と、まぁおふざけはこのくらいにして二人の様子を見てみると、

 「あ!良かった、見つかって。」

 今日は早く仕事が終わるかもしれない・・ついてる!雲雀が話を聞いてくれるかも、神様ありがとう!!という内心を隠し笑みを浮かべ話しかける翡翠だが雲雀は話を聞いていない模様で

 「何の用?
  早く終わらせて。」

 と言ってきた。

 前言撤回しよう。
 運命の女神は今日も通常運転で、翡翠に優しくないらしい。

標的5 本題 ( No.12 )
日時: 2015/11/23 15:25
名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)


 「じゃあ、本題に入ろうか。」

 そう言って話を始める翡翠。

 「最近風紀を乱す奴らが多いのはわかるんだよ。
  春だから浮かれてるやつら多いしね。
  そんなやつらを咬み殺すしてくれるのはありがたいんだけど、ちょっと校舎壊し過ぎかな。」

 「ふぅん。で?
  なにか僕に関係あるの?」

 全く聞く耳を持たない雲雀に、翡翠はキレかけである。

 「自分の欲望に忠実なのはいいけど、周りを巻き込むのはやめろよ。
  いい加減こっちも迷惑なんだよ!!!」

 訂正だ。
 キレた。


 「久しぶりだ。
  君が怒るなんて。でも、噛みつく相手は考えた方がいいよ。」

 トンファーを構え翡翠を見据える雲雀。
 一方、翡翠はというと・・・

 「るっせぇ。どうでもいいから一回入院でもして学校来なくなりやがれ。
  このトラブルメーカー。」

 拳を構え完全に目が据わっている翡翠は、誰が見ても近寄りたくない奴になっている。
 しかも、拳の握り方が完璧にケンカ慣れしている人間の握り方だ。

 相手が動けば勝負が決まる・・・。
 そんな緊張の中、雲雀が待ちに飽きたのか足を踏み出した。

 その時、

 「会長ぉぉぉぉぉぉ。」

 バカ・・・庶務が転がり込んできた。
 しかもコケた。

 「なぁ、庶務。
  お前が日頃から馬鹿だとは思ってたけど、まさかここまでとは思わなかったよ。
  何の用があってきた。」

 普段の翡翠からは想像もつかないようなどすの利いた声。
 堺は、ガクガクと震えながら。

 「いや、あの、その・・・・会議の方が・・・。」

 後になるにつれて、小さくなっていく声を聴きながら、翡翠は拳を収める。

 「雲雀、今回はやめとくが、次やったら、そっちで責任とってもらうからな。」


 そう言い残し、堺の首根っこを掴んだ翡翠は、生徒会室に戻って行った。


 「ふぁ〜あ。」

 大きな欠伸を一つして、

 「次はほんとに勝負してみようかな。」

 そう呟いて、

 雲雀はもう一度寝るのだった。

標的 6 生徒会会議 ( No.13 )
日時: 2015/11/24 17:46
名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)


 「あの・・会長?」

 先ほどの凄味が残っているのであろう、堺は翡翠の少し後ろを歩きながら話し掛けた。

 「何?」

 そっけない返事に、ビクッと反応し、

 「これからの会議の事なんですけど・・・。」

 歯切れの悪い堺の発言に、冷たく返す翡翠。

 「ああ、あれでしょ。
  なんか、生徒会費用がどーたらこーたらいうやつ。
  めんど。
  なんかあったら、すぐ雲雀が動いちゃうし、解決しないと思うんだけどなぁ・・・。」

 いつの間にか戻っていた翡翠の口調に、安心する堺。

 「まぁ、詳しいことは会議でね。」

 そう言って、生徒会室の扉を開く翡翠。

 「遅いよ。蒼。」

 「どこで油売ってたの。」

 「早く始めましょう。」

 「まったく、呼びに行った奴がだめだから。」

 それぞれの性格がわかるような声をかけられる2人。

 「ごめんごめん。」

 そんなものは関係ない、と軽く受け流して席に着く翡翠と堺。
 2人が座ったのを合図に、生徒会役員会議が始まったのだった。


 「翡翠。今月の校舎の修理費用について・・・・。」

 「昼に起きた問題のまとめだけど・・・。」

 「先生からの頼まれごとなんですが・・・。

 「生徒会目安箱の中身で・・・。」

 並中には今のところ問題がありすぎて、きっと休む暇がない。
 見たものをそう思わせそうな会議だが、

 「それは校長に回して。」

 「読んどくからこっち頂戴。」

 「各委員会で分担できるところ探してやって。」

 「それはほんとに必要?
  必要なのはボクシング部くらいでしょ。」

 それをやりきってしまうのが今期生徒会なのだ。
 山積みだった問題を解決していると、

 キーンコーンカーンコーン

 下校のチャイムが鳴る。
 会議を終わらせ、帰り支度をする翡翠は思う。


 「なんか、その場の勢いで、雲雀に喧嘩売った気がする。」

標的7 風紀委員の検査 ( No.14 )
日時: 2015/11/26 17:33
名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)


 次の日、のんびりと登校する翡翠は、周りの並中生の様子を見て、大切なことを思い出した。

 「あ・・・・今日風紀委員の検査の日じゃん・・。」

 翡翠もいかに生徒会長と言えど忘れものだってする、制服が乱れていることだってある。
 しょうがないよ、人間だもの。

 
 只・・・風紀委員(雲雀)には通用しないんだよなぁこの言い訳。
 と悩む翡翠。

 どうするべきか・・・・。
 彼女が苦渋の上にいたった結論とは・・・。


 そうだ!!
 塀を超えていけばいいんだ。

 雲雀に咬み殺されるくらいなら・・と誰も見ていないようなところを選び塀を上り始める翡翠。

 「よっ、ほっ。」

 もともと運動神経のいい翡翠は、いとも簡単に塀を登りきる。

 「っと。」

 少し高さのある塀から飛び降り、着地する。
 軽く屈伸をして、歩き出そうとすると・・・・


 「ねぇ、なにやってんの?」

 朝から死亡フラグが立ちましたね。
 会長さん。

標的8 「趣味をロッククライミングにしようと思って。」 ( No.15 )
日時: 2015/11/27 18:54
名前: 彼方 (ID: BB67RT0Y)


 わざわざ、誰もいないはずの場所を選んで登校してきたはずなのに、いったい誰が・・・・。

 そう思って振り向いた翡翠の目に飛び込んで来たのは風紀委員長雲雀恭弥、その人だった。

 「ねぇ、ヒスイ。
  なんで君はそんなところから登校してきたの?」


 お前に見つかりたくないからだよ!
 心の中で叫ぶが、絶対に口に出せない一言だ。
 普段なら対等に話せる翡翠だが、今日に限ってはこちらの分が悪い。
 なぜなら、今日、翡翠は持っていなければいけないはずの、生徒手帳を持っていないからだ。

 それに、おとといクラスの友達から借りた漫画も入っている。

 持ち物検査によって奪われるわけにはいかない。
 そうおもいながら、どうにか言い訳を絞り出す。

 「いやぁ〜、その、最近ロッククライミング趣味にしようかなって思ってて、それの練習的な?」

 言っている本人ですら、悲しくなってくるような言い訳だが、いまの翡翠にはこれしか思いつかなかった。


 どうにかして逃げないと・・・。
 そう思いながら後ずさりをする翡翠だが、何かに躓く。
 はて。
 そう思いながら下を見ると、雲雀にカミコロ☆されたであろう男子生徒諸君が・・・。

 朝からお疲れ。

 自身も遠い目をしながら彼らを労う翡翠。

 「ちょっと、急ぎの用があるから行ってもいいかな?」

 遠い目のまま、雲雀に頼む翡翠だが、

 「やだ。」

 即答で断られる。
 しかも自慢の獲物、トンファーを構えて。

 逃げよう。
 心に決める翡翠だが、雲雀にそんな隙はない。

 意を決して、

 「ゴメン、雲雀カミコロだけは勘弁。」

 足元の拳ほどの大きさの石を投げる。と同時に昇降口まで駆け出す。


 「そんなに戦いたいんなら言ってくれればいいのに。
  いいよ、咬み殺してあげる。」

 雲雀は、誰に聞かせるまでもなくそう呟き、翡翠の後を追い始めた。


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