二次創作小説(紙ほか)

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〜路地裏Diary〜
日時: 2020/10/05 12:53
名前: ねずみかちょー。 (ID: nWfEVdwx)

今を懸命に生きる、1人の男。
戦争や、苦しい時代なども体験してきた。

そんな彼の、心の内、
そして、本当に愛するものとは…?



※ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター、『ねずみ男』の目線から見た、二次創作小説です。

語彙に乏しいところもありますが、ご笑納頂けると幸いです。


第1話 >>1
第2話 >>2
第3話 >>3
第4話 >>5
第5話 >>10
第6話 >>11
第7話 >>12
第8話 >>13
第9話 >>14
第10話 >>15
第11話 >>16
第12話 >>17
第13話 >>18
第14話 >>19
第15話 >>20
第16話 >>21
第17話 >>22
第18話 >>23
第19話 >>25
第20話 >>26
第21話 >>27
第22話 >>28

番外編 『遅くに来たぞ!?サンタクロース!!』>>4
番外編 ② 『俺らの夏。ゲゲゲの夏。』 >>24

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Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.24 )
日時: 2020/08/13 17:42
名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: fMHQuj5n)

番外編 ②
『俺らの夏。ゲゲゲの夏。』

俺は、あの日もいつものように、ゴミ箱でゴミ漁りをしていた。

路地裏は熱気がこもり、じっとしていても汗が滴るほどだ。
しかも、ここ連日のうだるような暑さで、コンクリも燃えるかのように熱い。
太陽はじりじりと、嫌味のように俺たちを焼きつけていく。

『はぁー、この暑さ、何とかならんもんかねぇ』
そう呟いてみたが、暑さは変わらない。
変わるわけがない。

俺は肩を落とし、再びゴミ漁りに励もうとした、次の瞬間だった。

懐に入れていたスマホが通知音を発した。
恐らく、RAINかメールだろう。

…それとも、新たな仕事の依頼が舞い込んできたか?

そんな期待を胸に秘めつつ、誰から通知があったのか確認する。


…それは、まさかの猫娘からだった。
見間違いかと思い、何度も確認してみるが、間違ってはいないようだ。

『明日、鬼太郎の家で花火することになったから。
それと、今週末、まなの近所でちょっとしたお祭りがあるんだって。
お祭りの日のメンバーはまなと私と鬼太郎。
人数足らないからあんたも来なさい。
猫娘より』

“人数足らないから”は余計だが、面白そうだな。

…よし、いっちょ乗ってやろうじゃねぇか…!!

Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.25 )
日時: 2020/09/02 12:49
名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: jtELVqQb)

第19話


『悪いな、その女にはこの俺様が取り憑かせてもらってるぜ!』

その瞬間、俺の中で何かがはち切れるのがはっきりと感じ取れた。

ー梨緒は何もしてないだろ…。
ましてや女にそんなことするなんて…!

俺は居ても立ってもいられなくなり、思わず犬神のもとへと駆け寄る。

そんなことしても何もできるはずねぇのに。
アイツらみたいに強くなんてねぇのに。

いつもなら笑って流せるようなことが、今日は何故だか妙に歯痒かった。

そのやるせなさをもみ消すように、もう一歩を踏み出そうとした、その時だった。

Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.26 )
日時: 2020/09/02 12:55
名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: jtELVqQb)

第20話

『やめて!ねずみ男さん!』

梨緒が、この静寂をかき消すかのように大声を張り上げた。

もちろん俺も驚いたが、何よりも彼女を捉えている犬神のほうが面食らったのだろう。
まるで漫画やアニメの中のキャラクターのように、目を丸くして驚いているようだ。

ーそうだ、この隙に…。

梨緒は、そんな俺たちを気にも止めず、こう続けた。
よく見ると、目元にはうっすらと涙も滲んでいるようだった。

『…ごめんなさい!! 私、この方と、〝秘密の契約〟してたんです…!! ねずみ男さんには内緒にしてたけど…。』

…秘密の、契約…?

Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.27 )
日時: 2020/10/05 12:58
名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: nWfEVdwx)

第21話

俺が首を傾げていると、梨緒はこう続けた。

『…あの日、ねずみ男さんに渡したあの懐中時計。あれは、実はこの方と私を結ぶ〝契約書〟のようなものだったんです』

それからも梨緒は、〝その懐中時計は、まだ何も分からない小さな時にこの妖怪から手渡されて、気がついた時にはもう契約を交わしたことになっていた〟ということや、〝受け取ったからには生涯添い遂げていく義務がある〟ということを、涙ながらに語ってくれた。

それは、あまりに現実味のない言葉だった。
さすがの俺でも、突発的に言われて『はいそうですかー』と受け入れるほど、世間知らずではない。

半ば夢うつつのような気持ちで、頭の片隅で考えたこと。


ーもし、契約を破ったら、どうなるんだろう。


でも、それを彼女に聞く勇気はなかった。

彼女を失うのが、恐ろしくてたまらなかったから。

Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.28 )
日時: 2020/10/05 12:52
名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: nWfEVdwx)

第22話

ここまで梨緒が説明してくれた情報は、心の中に浮かんでくる『怒り』や『焦燥感』などといった感情によって、ほぼ耳へは届かなかった。

訳もなく心臓の鼓動が早まっていくのが感じる。

『くそ…!』

下を向き、ぐっと血管が浮かぶほど拳を握りしめる。

俺はこいつに何もしてやれない。
そんな惨めさが、どんどん心を貪っているような気がしてならなかった。

自分の非力さを、これほど感じた日は初めてだった。

ー何で、何で、何で…!!


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