二次創作小説(紙ほか)
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- 〜路地裏Diary〜
- 日時: 2025/01/10 12:43
- 名前: ねずみかちょー。 (ID: O/vit.nk)
今を懸命に生きる、1人の男。
戦争や、苦しい時代なども体験してきた。
そんな彼の、心の内、
そして、本当に愛するものとは…?
※この小説は、ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター、『ねずみ男』の目線から見た、二次創作小説です。
語彙に乏しいところもありますが、ご笑納頂けると幸いです。
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第79話 >>86
第80話 >>87
第81話 >>88
第82話 >>89
第82話 >>89
番外編 『遅くに来たぞ!?サンタクロース!!』>>4
番外編 ② 『俺らの夏。ゲゲゲの夏。』 >>24
番外編 ③ 「ハロウィンの夜に見えたもの。」 >>41
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.86 )
- 日時: 2024/11/19 09:55
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: 1CRawldg)
第79話
夢魔が発した言葉。
唐突な行動と人畜非道な行為は決して許されることではないが、何故か俺には、その言葉の意味が痛いほどわかる気がして、その場に立ち尽くすしかなかった。
「何やってるんだ、ねずみ男」
その鬼太郎の一言で、ハッと我に返った。
そうだ、俺は何をやっているんだろう。
夢魔なんかに怒鳴るよりも、もっと大切なことがあるじゃないか……!!
急いで梨緒を横にさせた岩場に行くと、彼女は薄く目を開いている。
身体の透明感は先程よりも強くなっているようだ。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.87 )
- 日時: 2024/11/25 12:49
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: /dHAoPqW)
第80話
俺はつくづく自分の無力さが情けなくなり、残っていた涙がポタリと1滴、梨緒の顔に落ちた。
拭かなきゃ、と思った矢先、梨緒の身体が眩しいほどに光り始めた。顔も血色を取り戻しているようだ。
まさか、これも夢魔の術か…?と思い、ちらりと様子を伺うと、きょとんとしている。どうやら違うみたいだ。
いきなりの出来事に一言も発せない俺に、目玉の親父が「お主の強い思いが、きっと梨緒さんの魂に届いたんじゃろう」と伝えてきた。
そんなお伽噺のようなことあるのか…!?と思い、鬼太郎や猫娘の方を見回したが、2人とも頷くばかりで肝心の答えが返ってこねぇ。
それどころか、猫娘には「あんた、すごいじゃない。見直したわよ♪」と本気か冗談か分からないことを言われるしよ…
……まあいい。
まずは梨緒をこの夢の世界から連れ出すことが先だ。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.88 )
- 日時: 2024/12/04 09:44
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: Xr//JkA7)
第81話
俺は、枕返しにこの夢の世界から出すように促す。
しかし、なぜか奴は首を縦に振ることはしなかった。それどころか意地悪くにやついてやがる。
「この世界からは、出たい、と心から願わないと出られねぇんだ。永久にな」
この期に及んで、酷い奴だ…!
俺は腹の内で枕返しへの嫌味を言いつつも、外の世界へ出られるように必死で祈った。
今まで他人のためにこんなに一生懸命になるなんてムダだと思っていた。
でも、この胸を突き動かす熱い思いには変えられない。
梨緒がいなくなったら俺は…
「元の世界に帰してくれー!!!」
気づくと、全力で叫んでいた。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.89 )
- 日時: 2024/12/24 09:44
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: O/vit.nk)
第82話
俺のその声に、枕返しはもちろんのこと、猫娘や鬼太郎、梨緒までが驚いた表情でこちらを見てきた。
そのことに少々の気恥しさを覚えながら、俺は枕返しに「…なぁ、元の世界、戻してくれよ」とダメ元で頼んでみた。
すると、枕返しはニカッと笑い、
「おう、いいぞー!お前のその気持ちがあれば十分だ〜!」
とよく分からない理由を並べたと思いきや、呪文のようなものを唱え始め、最後に大声で掛け声らしきものを叫んでいた。
すると、辺りの景色がみるみるうちに見慣れた調布の駅前に戻っていた。
ちょうど人間たちは帰宅時間だろうか、辺りは薄暗く、スーツ姿の奴らがチラチラと一瞥をくれてくるが、誰も俺たちを咎める者はいなかった。
- Re: 〜路地裏Diary〜 ( No.90 )
- 日時: 2025/01/10 09:45
- 名前: ねずみかちょー。 ◆fCJR3geAiY (ID: ae8EVJ5z)
第83話
俺たちは雑踏を抜け、駅前から少し離れた寂れた公園に場所を移ることにした。
傍らにいる梨緒は顔色も良く、嬉しそうに周りの景色を見つめている。
……元気になった証拠だな。良かった。
そう安心して見守る俺に、鬼太郎は一つの言葉を投げかける。
「…ねずみ男、本当に後悔はないのか?」
こいつは、夢の国に行く前にはあれだけ梨緒と揉めていたくせに、肝心なところでしゃらくさいんだよな。
思うところは色々あったが、ひとまず今回のお礼はきちんとしておこうと思い、梨緒に向き直った。
「……今回の件、本当にありがとな。一緒に過ごせた毎日、楽しかった」
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