二次創作小説(紙ほか)
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- ポケモン二次創作 裏の陰謀
- 日時: 2022/09/29 16:23
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 5VUvCs/q)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12800
ここはは地球。
この星の不思議な不思議な生き物、ポケットモンスター
ちぢめて「ポケモン」
彼らは、海に大地に空に森に、至るところに生息している。
この世界には『表』『裏』があり、どちらを潰しても作っても、必ず表裏は現れてしまう。5年前それを無くそうとした哀れな小さき人は、結局世界に絶望し、失望し、仲間だけを助けようとしたが、仲間も、自分自身も失い、体を溶かした。これは、そんな世界で旅を始めた4人の少年少女達が『裏』に巻き込まれ、時には巻き込み牙を向け向かれる。そんな誰かを救おうとする哀れな人の物語。
※注意
〇これはポケモン二次創作です。原作とはなんの関係もございません。
〇微グロ注意です。
〇二次創作キャラもいます。殆どがオリキャラ、リクキャラです。
〇こんなのポケモンじゃねぇ!という方は閉じていただいて…
〇総合リクにて連載されているsidestory『最期の足掻き』も見てもらえれば更に楽しめると思います。
【目次】
〇第1部 ~イッシュ編~
始まりの始まり。いや、もう本当は始まっていた。その始まりを活発化させるレイナ、ヒュウ、トモバ、マオが四苦八苦しながら自分に向き合い、自分なりの答えを探す旅。
「登場人物紹介」
ホドモエシティ※ネタバレ注意
(トモバ~私~)時点の紹介 >>86
《プロローグ》 >>1-8
【第一章】レイナ
〜旅に出る〜 >>10-21
【第二章】ヒュウ
〜ジム戦と成し遂げないといけないこと〜 >>24-28
【第三章】トモバ
〜逃げる責任感〜 >>29-34
【第四章】マオ
~目的~ >>35-42
【第五章】レイナ
~信じる~ >>43-51
《第5.5章》レイナ
~進歩~ >>52
【第六章】ヒュウ
〜強さ〜 >>57-73
《6.6章》ヒュウ
〜俺のち俺〜 >>74
【第七章】トモバ
〜私〜 >>75-90
【第八章】マオ
〜PWT〜 >>92-102
【第九章】レイナ
〜過去と仲間と霊 麗菜〜 >>104-111
【第十章】ヒュウ
~海だ!春だ!夏じゃねぇのかよッ!〜 >>112-118
【第十一章】トモバ マオ
〜1歩先へ踏み出すために〜 >>120-124
【第十二章】〜終わりの始まり〜
>>125-
ーーーーーーーーーー
【短編集】
イッシュ編
マオとレイナのバレンタインデー >>96
- Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.47 )
- 日時: 2020/11/17 21:46
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: Re8SsDCb)
「お預かりしたポケモンは元気になりましたよ!
ジム戦!がんばってください!」
ジョウイさんの明るい声が私の脳内にひびく。
ここはポケモンセンター。誰もが知る、ポケモンを無料で回復してくれる場所だ。
「ありがとう…ございます…」
私はそういって、四つのボールを持った。
そして…ボールからポケモンを出す。
「オッル! ブイッ!
ポー! ツタージャッ!」
リオル、イーブイ、マメパト、ツタージャ。
二つ目のバッチを貰ったのなら、遅くても第2進化はする筈なのに…皆はしてるのに…
「私は…」
何も成長していない…
すると『ピロピロリロー』とライブキャスターが鳴った。
ライブキャスター 腕時計型の通信機で、同時に四人まで可能な便利な道具だ。
相手は…トモバ?
「はい。もしもし。」
するとトモバの画像とヒュウ、マオの画像も写る。
『レイナやっほー!』
「で、用事は何?」
『相変わらず冷たいなーw 現状確認よ!』
トモバがニコニコしながら言う。
『俺は今5番道路でキャンプしてる。』
確かに、マオの背景にはメラメラと炎が燃えている。
『私はホドモエの羽橋を観光中!』
こんな夜中に…その度胸すごいわねトモバ…
『俺はホドモエのポケセンだ。』
『ホドモエっ?!早くないっ?!』
『別に。明日ジムに受けるし。』
『マジかよ…レイナは?』
言えない。言えない。私だけ…
私だけライモンジムで止まってるなんて…
今日…三回も挑んだのに…
「私は…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
……見たくなかったな……
私がライモンジムに止まったと聞いた三人は…
すっごい、すっごい驚いた顔しててさ…
ははは…無様だな…私…
「…誰かと思えば、あの時の雑魚ガキか。」
私は一瞬鳥肌がたった。
聞いたことある…聞きたくない…この声っ…
「セブン…どうしてここに…」
「雑魚が知るほどのことでもない。」
「っ…」
雑魚雑魚雑魚雑魚うるさい…
だけど、私はセブンより弱いことは事実なため言い返す事ができない…
「お前にジム巡りは向いてないだろ。」
…もう何も言い返せない…
やめ…ようかな…
その時。
『バリン!バリン!バリン!』
とポケセンの窓ガラスが割れていく。
黒服の大人達…プラズマ団だっ!
『ゴホンッ! 只今~このライモンシティは俺率いるプラズマ団に完全に支配されました~。
もう降参してないのはここだけでーす。
早く白旗振ってくれると助かるっス~』
前のクリーム色のローブを着た大人…?いや、高校生…かな?
の人がメガホンを持って言う。
ら、ライモンシティが支配された…?!
ジュンサーさんはっ?!
「んだとっ!そんなことさせねぇよっ!」
「そうよ!」
回りの人達はそう言うとそれぞれポケセンを構えた。
私も…
「待て。」
セブンが止める。
えっ?なんで…
その疑問は一瞬で解決した。
『バァァーーン!』
いつの間にか…数十体いたポケセン達は…
あの人に負かされている…
「っ?!」
「あー、手応えないっスね~
お前も退屈だろー」
そう言うとその人はポリゴンzを撫でる。
強い…いやっそんな次元じゃないっ!
「とゆーことで、他に抵抗する人ー!てーあーげてっ!」
誰も手を上げない…
「はーい。じゃあここも制圧~っと。じゃあ俺計画の現状見てくるから。見張ってろ。」
「「「はっ!」」」
私は…一瞬の事で頭が回らなかった…
でも…1つだけ分かったことがある…
あの人…ピラミッドだっ…!
- Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.48 )
- 日時: 2020/11/22 16:05
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: fQORg6cj)
「プラズマ団の…幹部か…」
セブンが無声音でいう。
正しくは違う…と言いたい所だが『何故それを知っているか』と聞かれると厄介だ…
「強い…わね。」
複数のポケモンを一瞬で吹き飛ばす実力…
ヒュウよりも…いや、チャンピオンより強いかも知れない。
これからどうするか…助けを待とうか…
「よいっしょと」
するとセブンが立ち上がる。
「…どこへいくの…」
「雑魚には関係ない。」
セブンはそう言うとポケセンの外へ走っていった。
セブンは…あんな強い奴が要る中ポケセンの外へいく勇気があるっていうの…?
どうすれば良いのだろう…
今の私じゃあいつとバトルができない…
どうしよう…
「さてと…私もいこうかな…」
「ま、まって…」
私はその人の袖を掴む。
「?」
「あ…」
私は声にでない声を出す。
「どうされました?」
「……私も…私も…
私も…行かせてくださいっ…」
しっかりと、はっきりと私はその人の顔を見る。
「…この先は危ない…君を連れていくことはできません…といいたい所ですが…
君の瞳から並々ならぬ決意が見てとれる…」
「……」
「しかし、ついていくのであれば…
負傷しても私は責任をとりませんよ
たとえ死んだとしても…」
その人は低い声で唸るようにいう…
怖い…けどそれだけの決意が必要ってことか…
「はい…お願いします…」
「…良いでしょう。」
その人はフッと笑う。
今よくよく見るとその人は黒髪に髪先が赤みがかっている。そして青い瞳、黒色の上着…
声は低いけど…女性…かな?
「では行きましょうか。私はミツキ。
イッシュリーグに参加するためにフェルム地方から来たものです。」
フェルム地方…
たしか一対一のポケモンバトルを主流とする地方だっけ…?
「私はレイナ…ポケモントレーナーです。」
「そうですか。よろしくお願いしますね!」
ミツキさんはニコット笑う。
見れば見るほど美人だ…
「一応情報交換しますか…」
「はい…私が知っている情報は…
あの軍団はプラズマ団。
なにかしらの目的でライモンシティを乗っ取った…」
「なるほど…では私の情報で補正させて貰いますね。
あの軍団はプラズマ団の片方。
このライモンシティの電気を盗みに来た。
そして…あの強いやつはピラミッドの一人ですね…」
この人…ピラミッドのことを知っている…?
「ピラミッド…」
「実は機密事項なんですけどねw
ある組織の幹部十数名をランク付けしたことをピラミッドといいます。
まあ、どんな組織かも、どんな強さかも、何人要るのかもまだ不明何ですがね…」
「それは…どこからの情報なんですか…?」
「あぁ、前に国際警察官の資料で見ましてね」
さらっと悪いことしてない?!この人っ?!
「あ、勿論許可はとりましたよw」
よ、よかった…
でも国際警察でも、ピラミッドのことは全く分からないんだ…
「な、なるほど…そんな情報流して良いんですか?!」
「あっ、今のことは秘密ですよw」
ミツキさんはニコッと笑う。
「は、はい…!
てか私達今どこに行ってるんですか?」
「ふふっここですよ。」
ここは…遊園地の中にある…
ポケモンジム…!
「このライモンジムはファッションショー兼発電所なんですよ。」
なるほど…ってことはここから先は危険ってこと…?
「はい。と言いたいところですが…」
入り口には複数のプラズマ団が倒れている…
え、なんでっ…?
「多分…あの、少年が倒したんでしょう。」
少年ってセブンのこと…かな…
「さぁ。行きましょう!」
「は、はいっ!」
私達はジムの中に足を踏み入れた…
- Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.49 )
- 日時: 2020/11/22 21:56
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: fQORg6cj)
ドォォォォーーーン!
ジムの奥で物凄い音がした…
「ミツキさん…!」
「…レイナ…注意して進みましょう。」
「は、はい…」
なにか…なんか…とても匂う…
吐きそう…
すると…
ビチャっと足元のなにかを踏んだ…
なに…これ…
この匂い…っ!
「っっ…!…血…!」
ミツキさんも気づいたようだ。
なんで…
するとパッと明かりがつく。
回りを見ると…前にはモンスターボールを握りしめているセブンと、その向こう側にクリームのローブを来た人…
そして回りには…
血が飛び散っている…所々には…ポケモンや人間の…
「ヴっ」
ミツキさんが気持ち悪いのか倒れる。
「あ、またネズミがきた…
楽しませてくれよ」
クリーム色のローブの人は…そう言うと楽しそうな声だった…
- Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.50 )
- 日時: 2020/11/30 00:37
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: gKP4noKB)
私はミツキさんの背中をさすりながらクリーム色のローブの人をよく見る。
顔は…よく見えない…
身長はヒュウよりももっと高い…中高生かな…
「だ、誰…セブンは…!」
クリーム色のローブの人は呆れたように答える。
「名前は自分からなのるのが礼儀っすよねぇ…
まぁ、俺のことは12(トゥウェルブス)とかでも呼んでくれ。」
ダサい…
私はそんな思いを書き消して辺りを見回す。
吐きそうになる異臭、グロティスくな様子…
私の視線に気づいたのか、クリーム色のローブの人…もとい12は丁寧に説明してくれる。
「それはお役に立てなかった下っぱやポケモンだよ。目的を果たすまでに暇だったから遊んだだけ。」
遊ぶって…遊ぶって…
私は声が出なかった…
私が…何かを言える立場ではない…
「せ、セブンは…」
「あーこの男?
雑魚の癖にとっしんしてきたから少しあしらってやっただけだよ。」
…負けたのだろうか…バトルに…
「ゴホッゴホッ レイナ…もう…大丈夫ですよ…」
全く大丈夫ではないであろうミツキさんが立ち上がる。
「でも…」
「安心してください。レイナ。私が片付けます。」
ミツキさんがそういって12をキッと睨み付ける。
「へぇ、なかなか度胸あるねオニーサン
まぁ、楽しませてくれっす。」
12がニタァと笑う…
て、オニーサン?!ミツキさん男性なの?!
て、今はそんなこと考えたらだめだ…
「楽しませる前に終わらせてあげますよっ!
行けっ!ミュラバー!」
ミツキさんがポケモンをだす…
そこには…そこには…
「ミュウツー…?!」
回りが唖然としている。
「レイナ!あの少年の安全を確保してください!」
ミツキさんに言われはっとした私はすぐさまセブンをミツキさんの後ろにつれていく。
「なっ…」
不意をつかれた12はびびってか、少し下がる。
「さぁ、始めますよ!12!」
「…慌てなさんな…
いけっポリゴンZ」
ポリゴンZ…ノーマルタイプか…
ミツキさんのミュウツーが波動弾やグロウパンチ等の格闘技を持っていたら勝てるかもしれない…
「先手奪うっす。ポリゴンZ。でんじほう。」
はやいっ!ポリゴンZが二つの電気玉をミュウツーに飛ばす。
「ミュラバー!避けてくださいっ!」
そういうが、でんじほうが早すぎて、ミュラバーに直撃する。
「アガッァッ!」
ミュウツーが苦しそうに叫ぶ…
えと、でんじほうって確か…
「まひか…」
セブンがボソッと呟く。
そうそう麻痺が100%の確率でつくんだったわよね。
「あと、威力も凄いような…」
「あぁ…威力120で追加効果で必ず麻痺がつく。
そしてあのポリゴンZはとくこうがバケモノだ…
俺は一発でやられた…」
セブンが…?!
ミ、ミツキさんはっ?!
「グ,ヴヴグゥ」
ミュウツーは苦しそうだがまだ立てる。
「はへぇーポリゴンZのでんじほうを受けて倒れないなんて…
もしかして…フェルムの奴か?」
12がそう言う…
当たりだっ!
「はい。フェルム地方から来た者です。
私のミュウツーは少し格が違いますよ…!
反撃だ!ミュラバー!波動弾っ!」
格闘技っ!これは行けるかも…!
しかし麻痺で動けない…
「無様っすねwww
ポリゴンZ 雷」
雷…!命中率は低い技だ…!
お願い!外れてっ!
「ガァァーー!」
「ミュラバー!」
私の思いは無念に届かず…
ミュウツーは雷をもろに食らう…
「おやおや、ここまでっすか…」
12が呆れたように言う…
「ミツキさんっ!」
私はクラボの実をミツキさんに投げる。
ミツキさんはそれを器用にキャッチし、ミュウツーに食べさせる。
クラボの実 麻痺を直せる木の実だ。
「ありがとうございます!レイナ!
ふ……久しぶりに全力が出せそうです……ダークミュウツー、その力でフィールドを……捕食せよ!
メガシンカっ!」
メガシンカ?!なにっそれ…!
ミュウツーの姿はみるみる変わる。
「メガシンカ…確か別地方の進化を越えた進化と言われてるものだな…」
え、なにそれ意味が分からない。
「メガシンカか…ちぃと厄介っすね…
少しだけ本気だすっすか…
ポリゴンZ トリックルーム」
トリックルーム…?!
すばやさを逆転させる技だけど…
ポリゴンZの方が早いから、自分を遅くさせただけ…
なんで…
「好都合です…!ミュラバー!波動弾!」
「ピピピッ!」
今度はポリゴンZにもろに当たる。
やったぁ!
効果は抜群っ!けど少ししかHPが減らない…固いっ!
でも、なんでトリックルームをだしたのか…
まだ疑問だ…
「アナライズ…」
セブンが呟く。
はっ!それかっ!
「ミツキさんっ!ミュウツー!避けてっ!」
私は絶望に似た顔でミツキさんを見る。
「え?」
ミツキさんは訳が分からないといった表情をしている。
「遅い。ポリゴンZ。破壊光線。」
「「避けててぇーー!!(ろぉーー!!)」」
私たちの声色からヤバイと感じたのかミツキさんも焦りだす。
「ミュラバー!避けてくださいっ!」
ミュウツーは急いで避ける。破壊光線がミュウツーにかする。かすっただけでもHPがごっそり削られ、あと5ほどになってしまった。
「「っ!」」
「え、どう言うことっ?!」
ミツキさんが驚く。破壊光線。そのもの事態はとても威力が高い。
でもそれにしては高すぎる気がする。
そう…ポリゴンZの特性 アナライズだ。
しかも隠れ特性。
基本ポリゴンZの特性など使う人は見たことがないためすっかり忘れていた。
アナライズは自分のターンが一番遅い時、攻撃力が1.3倍になるのだ。
12はそれを狙って、技とトリックルームで、自分のすばやさを遅くさせたのだ。
で、でもっ!
「破壊光線は打ったら次のターンは動けないはず…!ミツキさん!今ですっ!」
「はいっ!ミュラバー!ダークエンドノヴァ!」
な、なにその技っ?!
するとミュウツーは大きな黒色の玉を作る。
そのままポリゴンに向けて投げる。
「いっけぇぇーーーー!!!」
『ドォーーーーンッ!』
と凄い音がする。
見た限りではポリゴンZに直撃だ…
やったか…?といいたいところだがフラグになるのでやめておこう。
「甘いっすよ。」
12がニタリと笑う。すると…
「ポリゴンZ。でんじほう。」
すると…ミュウツーの後ろにポリゴンZが…
「ガァァーーーーー!!!」
ミュウツーに直撃する…
ミュウツーは姿が元に戻り…戦闘不能に…
「ミュラバー!」
ミツキさんが急いでミュウツーの元へ行く。
「なんで、破壊光線をだして動けないはずじゃ…」
セブンが震えながら言う。
「ははっ!その顔いいっすねー
俺のポリゴンZもそのオニーサンのミュウツーと同じように格が違うんっすよ"俺達"にはそんな常識通用しないと思ってくれっす。」
ずるい…そんなの…ずるいっ…!
「完敗しましたか…………『I need more power―――――!』…………失礼。」
ミツキさんの笑顔はひきつっている。
「さぁ、次のポケモンはなんっすかね?」
「生憎、今日はミュラバーしかいなくてね…
完敗です…」
えっ…てことは…
「なーんだ…もう終わりっすか…つまんねーの。
ポリゴンZ。殺れ。」
っ…この感じ…ミツキさんが殺されるっ!
でも…ここにいるポケモンは私の手持ちだけ…
…もう…行くしかないっ!
「マメパト…!」
私はマメパトをだしてミツキさんをどかせる。
するとポリゴンZの攻撃は不発に終わった。
「まだいたっすか…
見るからによわそうっすけど…
さぁ、いくら時間が稼げるっすか?」
12はニタァと笑いながらそういう。
私はマメパトを相手につきだし、コラッタの威嚇のように強く睨み付けた…
- Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.51 )
- 日時: 2020/12/28 12:03
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 0WV2matm)
「へぇ…睨み付けても俺は効かないっすよ」
12が無言の圧力に逃げたくなる…
「このこには手出しをさせませんよ…」
ミツキさんが生身で私を庇う。
「えっ、ナツミさんっ…」
「はっ、死ぬぞっ!」
セブンが焦る。
そっか、さっき、セブンは12に殺されかけていたんだ…
「あー、、、めんどくさい…」
12が頭をボリボリとかく。
すると腕をあげたかと思うとミツキさんへ向かう。
ミツキさんが私に覆い被さる。
セブンもミツキさんも戦ったのに…
私だけ何もしないなんて…嫌だっ…!
『バシッ』
私はミツキさんを突飛ばし12の腕をつかみ頑張って奥へ飛ばす。
「私も…戦う…!」
私も後ろに下がる。
「レ、レイナ!」
ミツキさんが叫ぶ。
「時、時間稼ぎをします…
逃げてください…」
声が震えてるのが自分でも分かる…
「…雑魚…頼む…」
「君っ!」
セブンをしかるようにミツキさんが叫ぶ。
「まて、コショコショコショ…」
「…そうですね…倒せるかは分かりませんが…
今は最善かもしれません…
レイナ…スミマセンお願いします…」
なんか作戦会議をしていたのだろうか…?
するとセブンが薬草を取り出し乳鉢で擂り潰していく。
私が戦ってる間にポケモンを回復させる作戦か…
たしかに最善の判断か…
「なんでそんな高価な薬草もってんだよ…
めんどくせぇ…早く終わらせるか…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自分が弱い。それがひしひしと思いやられる…
手持ちはもうリオルだけ…
他は全部瀕死…
一発で…
薬草はまだできてないみたい…
これじゃ一分も持たない…
「これは勝ち確っすね…
はい。でんじほう。」
12がだるそうにいい放つ…
「リオル避けてっ!」
そういってもリオルにはクリティカルヒット…
「…急いでください…!」
「無理だ。レイナを置いて逃げるぞ。」
セブンが言う。
「何言ってるんですか…!それなら私が…!」
だめだ…
私も役に立たなきゃ…
「オ,オル…」
リオルが動く。
「な、なんで…っ!」
「リオルには…気合いのハチマキを持たせてるのよ…」
「ふぅん…まぁ、終わりだけどな…」
12がめんどくさいように言い、ポリゴンZに指示を出そうとする…
私ははっとし、死ぬ気で叫ぶ。
「動いてっ!リオルうごけっ!
へばるなっ!うごけっ!
死んでもうごけぇぇぇっーー!!!」
しかしリオルは立たない…
「立てって言ってんだローがっ!」
リオルっ!立てよっ!
「レイナ!」
私が叫んでいると、ミツキさんがその数倍もの声で叫ぶ。
すると回りがシン…とする…
「レイナ…ポケモンは道具じゃないです。」
ミツキが私を睨み付ける。
「ポケモンは道具のように扱っては行けません!
生き物です!感情があるんですっ!
ポケモンをポケモンを…道具みたいに扱わないでっ!
ポケモンを…信じて…!」
私ははっとする。
そうだ…ポケモンは道具じゃない…
生き物だ…
ポケモンを…リオルを信じなきゃ…
「リオル…信じてる…」
私がそういった瞬間…
リオルの回りが光出した。
私の1/3ぐらいの大きさがみるみるうちに大きくなり、私と近くなる…
「ガルッ!」
光が溶けた瞬間…
そこには…そこには…
ルカリオが居た。
「ルカリオ…!」
私は…その目の前の光景に感動した…
自分のポケモンが初めて進化するということもあるが…
ルカリオはリオルのなつき度が高くなければ進化しない。
でも、ずっと私はリオルを乱暴に扱ってきたはずだ…
ポケモンに言葉が理解できるかは分からない…
でも…信じると言うと…
ずっと自分の気持ちが一方通行で、不安で進化できなかったのかもしれない…
乱暴に…扱ってきてたのに…
なにもしてないのに…ずっとなついてくれてて…
ごめん…
それしか…言えなかった…
考えられなかった…
でも、今これを言うのは少し違う気がする…
今は…12をなんとかしなければ…!
「進化したところで差は変わらない。
いけっでんじほう。」
12がいい放つ。はやいっ!これを食らったら一溜りもない…!
「ルカリオ!ボーンラッシュ!でガード!そのまま受け流して!」
ルカリオは新しく覚えた技
ボーンラッシュをクロスにしてでんじほうを受け止め、そのまま後ろに流す。
すると…
『バァァーーーーンっ!』
と壁に当たり、その瞬間に電気が当たりに飛び散る。
すると、電器に囲まれ、電器フィールドとなった。
「なっ、どういうことだっ!」
12が叫ぶ。
「た、大変です!リーダー!溜めていた電気が…一気に放出それましたっ!」
下っぱらしき男が叫ぶ。
「なっ…!」
「レイナ!ナイスです!」
ミツキさんの声が弾む。
そうか、そういえばプラズマ団今回は電気を盗みに来たんだっけ…
「ルカリオ…ナイスよ!」
私が反射的にそういうとルカリオはとても嬉しそうにニカッと笑う。
その瞬間…私はポケモンバトルというものが理解できた。
「おめぇら…ぜってぇゆるさねぇ…」
12の口調が変わる。
え…?
「ポリゴンZ!破壊光線!破壊光線!破壊光線ッッ!」
するとポリゴンZが破壊光線を連続で打ってくる。
それはっずるくないっ?!
「ルカリオ避けてっ!」
ルカリオは紙一重でかわしていくが、破壊光線のスピードが早まっていき…
「ルカリオぉぉーーー!!」
当たるっこんなの食らったら瀕死どころじゃ済まないっ!!
『ドォーーーーンッ!』
砂埃で辺りが見えない。
もし、これでルカリオが死んでしまったら…
私は…後悔で溢れかえりそうになった。
「ふぅー危機一髪でしたね。」
この声は…!
砂埃が晴れていくと分かる…!
ルカリオの前にはミツキさんと…
メガシンカしたミュウツーが!!
「なっなんでポリゴンZの破壊光線を受けたのに立って居られるっ!」
12は怒りと焦りが混じった声で怒鳴る。
「それは俺が教えてやる。これだよ」
セブンが手に何かを持ち近づく。
横にはポケモンの影が…!
「このスペシャルガードを限界まで使わせてもらった。」
セブンが淡々と告げる。
横にはパルシェンが…!
スペシャルガード。
戦闘時に使える道具で、使ったポケモンの特防を二段階あげる。
それを限界までってことは六段階だから…
能力が四倍になってるってこと…?!
それでもミュウツーはHPを半分持ってかれてる…
しかも下っぱがゾロゾロ出てきたし…
勝て…るの?
「一勢にかかれぇーー!!」
12が叫ぶ。
さすがにこれはっ…!
「エンブオー。」
その刹那辺りはシンとした。
ポケモンが全部とは行かずともほぼ倒れてる…
「バニリッチ!凍える風!」
すると残ったポケモンにダメージ…
「フタチマル波乗りっ!」
さらにダメージ。
下っぱのポケモンは全滅していた。
これは…
「あ、あぁ…」
私は糸が切れたように倒れる。
瓦礫の隙間から…
見慣れた顔の三人が…
不適な笑みを浮かべてる…
「マニアッタ…」
ヒュウはゼイゼイしている。
たしかホドモエに居たんだっけ…
普通なら数日かかる道をこの短時間にきたのだ…
そりゃこのザマにもなるだろう。
トモバもマオもへとへとだ。
「いい仲間が居ますね。」
ミツキさんがどこか寂しい笑みを浮かべながらそういう。
セブンは黙ってボールを構えている。
そして…
『あなたたち!ここは完全に包囲されています!』
ジュンサーさんの声だ…
外の敵を倒してくれたんだ…
「…ひくぞっ!」
12もさすがにここまで大事にされると不味いのか
命令をくだす。
『まちなさいっ!』
ジュンサーさんがメガホンごしに叫ぶ。
あぁ…お、追い返せた…?
「あぁ…よかったっ!」
私がそういうや否や、尻餅をつく。
ミツキさんもセブンも同じ心境なのか、その場に座る。
「レイナ!大丈夫!怪我してないっ!」
トモバが半泣きになりながら抱きついてくる。
「レイナは…凄いよな…」
マオが目を細目ながら私の頭に手を置く。
ヒュウはなにも言わずにニカッと笑ってくれる。
私は…人生で一番…嬉しかった…
~~~~~~~~~~~~~~~~~
この後ジュンサーさんに怒られたのはまた別のお話…
~~~~~~~~~~~~
ジュンサーさんの説教が終わってようやく解放されたミツキさん、私、セブン。
ヒュウ達は私たちとはまた違う立場なのですぐに解放された。
「色々と災難でしたね」
ミツキさんが苦笑いをする。
本当に…災難だった…
「では、私は行きますね。プラズマ団の計画も阻止できたことですし。」
ミツキさんはそういうとダークライ(?!)
をだして去ろうとする。
「あ、あの、ありがとうございました!」
私はそう叫ぶとミツキさんは手を振りながら言う。
「ベストウィッシュ!また会いましょう!
そこのぶっきらぼうな少年も!」
そして、私は見えなくなるまで手を振っていた…
セブンも去ろうとする。
「セブン…」
ありがとう。そう言いたいが、謎のプライドが邪魔をしてしまう。
「次は…」
セブンがピタッと止まって前を向いたまま呟く。
「次はバトルだ。レイナ。」
そのまま走り去って行ってしまう。
雑魚。ではなかった。
きちんと名前で呼んで貰えた…
自分の勝手な解釈だが、
ライバルとして認められたような感じで
くすぐったく、そして嬉しかった…
第五章~完~
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