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少年
日時: 2009/09/18 20:36
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

〜主な登場人物〜



神谷 優 (かみや ゆう)(15)〜(16)

千崎 雅 (せんざき まさる)(15)〜(16)

Re: 少年 ( No.115 )
日時: 2009/10/11 20:15
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

第二十四話 「あの日・・・」



雅達は來也の家へ向かった。           慎重に・・・慎重に・・・

無事、たどりつけることが出来た。



ピーンポーンッ。
チャイムを鳴らす。



ガチャ・・・



來也「入れ。」



・・・



雅「・・・」

優「・・・」

來也「・・・」



沈黙。
どこか寂しげで。
どこか悲しい。



雅「あれ?礼緒は?」



礼緒がいない。



來也「・・・」

優「來也?」

來也「あのさぁ・・・
   ・・・
   あの日・・・
   何があったの?」



あの日・・・
あの日・・・
あの事件。



雅「・・・」

優「・・・來也。それは・・・」

來也「優。黙ってろ。」

優「・・・」

雅「・・・」

來也「なんか言えよ。雅。」

雅「今はそんな場合じゃ・・・」

來也「なんで隠すんだよ!」

雅「・・・」

來也「なんで!
   なんでだよ!」

優「來也!!!」



優が來也を止める。
数分の沈黙・・・



雅「・・・」

來也「殺したんだろ?」

優「!」

雅「・・・」

來也「お前は!
   二人を殺した!」

優「おい!何を言ってるんだ!?」

來也「玲と魁を殺した!!!」

雅「!」

優「魁・・・」



・・・
來也がズボンのポケットから何かを出す。
・・・
銃。



優「・・・來・・・也。」



來也が雅に銃を向ける。
・・・
來也は泣きながら言った。



來也「魁は!
   魁は!俺の家族なんだよ!」

優「!」

雅「・・・」



家族・・・
魁・・・
山本 魁。
・・・
山本・・・
・・・
來也。



來也「・・・
   信じられない。
   お前が・・・
   お前が!」

優「來也!やめろ!!!」

來也「死ねー!!!」



バァァァァァンッ!



・・・
銃声が鳴り響く。



バタンッ・・・
・・・
來也が・・・
倒れた。
・・・
床が赤く染まった。



優「來・・・也。」

雅「・・・」



雅の手には銃が・・・
その銃口は來也に向けられていた。
雅の銃口から・・・
弾が発射された。



  

Re: 少年 ( No.116 )
日時: 2009/10/11 20:38
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

別編 「天国からの手紙」



元気にしていますか?
僕がいなくても大丈夫ですか?

天国は住みにくいです。
また戻りたい気がしますが・・・         もう戻れないんですよね。

いきなりいなくなってごめんね。
君の誕生日なのに。
・・・
プレゼント買って。
君に早く届けたくて。
急いでいた僕は・・・
・・・
最後の最後までこんな僕ですいません。

僕は君のことが大好きでした。
うまく言えなかったけど。
うまく伝えられなかったけど。

こんな僕にでも君は 
輝いている笑顔を見せてくれましたね。
その笑顔を
いつまでも見ていたかったです。

僕は天国から・・・
いつも君を見守っています。
僕の分まで生きてください。

そして最後に。
あの日。君を呼び出した理由。
君の誕生日だからもあって、
プレゼントを渡すというのも
ありましたが・・・
・・・
本当の理由はこれを言うため。
・・・結婚しよう。

今になって・・・
もう遅いのですが。

・・・
今までありがとう。

Re: 少年 ( No.117 )
日時: 2009/10/12 17:44
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

〜作者から〜



参照が700を超えました!
クリックありがとうございます。

これからも応援よろしくお願いします。

Re: 少年 ( No.118 )
日時: 2009/10/13 19:24
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

別編 「WORD」



闇包まれた、この世界で。
お前は息苦しくはないか?
全ての物が黒く染まる。
天使は悪魔と変わる。

真実の奥に迫る。
新たな真実に瞳荒れる。
そんな世界信じられるか?

WORD・・・
WORD・・・
光がほしけりゃ輝け。

WORD・・・
WORD・・・
希望がほしいのなら叫んでみろ。

Re: 少年 ( No.119 )
日時: 2009/10/13 19:53
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

第二十五話 「闇再び」



優「來也・・・」

雅「・・・」



來也はピクリとも動かなかった。
・・・
優の瞳から涙が落ちる。



優「來也・・・
  來也・・・
  なぁ。來也。」



來也は冷たくなっていた。



優「來也・・・
  來也。」

雅「うるせぇー!」

優「・・・」



・・・



パチパチパチッ・・・
拍手の音がする。



仁「見事だったよ。
  雅。」



背後から仁が現れる。
元々來也の家にいた様子だった。



優「・・・」

雅「・・・
  バレバレだぜ。
  こんなの。」

仁「大切な友達に
  命をとられる絶望を
  あじわってほしかったのに・・・
  残念だ。」

優「・・・
  お前は?」

雅「・・・」

仁「雅君の友達だよ。」

優「・・・」

雅「コイツが・・・
  アースの頭だ。」

優「・・・」



優は軽蔑した目で仁を見た。



仁「俺の上にはもう一人・・・
  いるけどね。」

雅「・・・」

優「・・・」

雅「優・・・下がれ。」

優「・・・」

雅「アイツの目当てはお前だ。」

優「俺が?」

仁「・・・
  勘が鋭いねー。」

雅「・・・」

仁「銃を置け。」

雅「・・・」

優「おい!?
  どういうことだ!?」

雅「お前は104に感染しなかった。
  ・・・
  それを検証するのがアイツの目的だ。」

仁「・・・
  出て来い。」



ダッダッダッ・・・

数名のアース員が
仁の背後から現れた。

雅は銃を向ける。



仁「・・・
  いい話をしてやる。」


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