BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 少年
- 日時: 2009/09/18 20:36
- 名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)
〜主な登場人物〜
神谷 優 (かみや ゆう)(15)〜(16)
千崎 雅 (せんざき まさる)(15)〜(16)
- Re: 少年 ( No.1 )
- 日時: 2009/10/13 19:31
- 名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)
第一話 「少年」
彼には日々驚かされる。 学力はズバ抜けていて
先生に教えるほど・・・
運動神経も高校生を上回る。
顔も最高で、
女子からの評判がとてもいい。
・・・ その前に彼は人間なのか?
技術の先生「それでは次の文字を打ってみて。」
今は技術授業の時間。
女の技術の先生が黒板に書いた字を
パソコンで打つという勉強内容だ。
「先生終わりました。」
・・・
生徒達はなれた目つきで彼を見る。
技術の先生「きょ、今日も速いですねー。
雅君。」
これが例の人間とは思えない人物だ。
ほかの生徒は雅の5分後に文字を打ち終える。
技術の先生「それでは次いきまーす。」
雅「・・・
先生。」
技術の先生「は、はい!」
技術の先生は、
何を言うのかという目で彼を見た。
雅「授業が退屈なのですが・・・
もっと難しい問題をお願いします。」
技術の先生「そんなこと言っても、
ほかの皆がついてこれないでしょ。」
雅「・・・
そうですか。
先生は僕に無駄な時間を
過ごさせたいとおっしゃるんですね。」
技術の先生「そ!そんなことはありません!
あなた!ちょっと先生に対する
態度を変えたらどうですか?」
雅「正直、中学校来たって意味がないと
思うんです。
何を学びに来てるのか分かりません。」
技術の先生「あなた!自分が成績いいからって
その態度はないでしょ!」
雅「だったら!
僕と勝負しませんか?
タイピングで・・・」
技術の先生「・・・」
技術の先生はいきなり黙り込んだ。
教室は冷たい空気に包まれ、
生徒達は氷のようにかたまった。
雅「・・・
情けない。
大人ともあろう者が・・・」
技術の先生「いい加減にしなさい・・・」
技術の先生は顔を真っ赤にし、
自分の教台の前にある、
教室の全パソコンの主となる
サーバーパソコンから雅のパソコンの
電源を切ろうとした。
・・・
雅はニヤっと笑った。
プツンッ・・・
サーバーパソコンの電源が切れた。
雅「あれ?
どうしたんですか?」
雅は技術の先生を馬鹿にした。
技術の先生「・・・」
技術の先生は唖然した。
その後、
雅以外の教室のパソコンの電源が切れた。
雅「先生、授業は終わりですか?」
技術の先生「くっ!
今日の授業はここまで!!!
もう勝手にしなさいっ!」
技術の先生は勢いよく扉を開け、
どこかへ走っていった。
授業はまだ20分間も残っている。
・・・
教室全体がざわめく。
・・・
雅は皆から歓声をあびた。
優「お前、何者なんだ?」
優が不思議そうに聞く。
雅「・・・
ただの少年さ。」
- Re: 少年 ( No.2 )
- 日時: 2009/08/30 10:47
- 名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)
第二話 「私考」
優「暑〜。」
今は、体育の授業の時間。
グラウンドは砂漠のようだ。
男の体育の先生が来た。
体育の先生「今日はソフトボールをしまーす!」
優「おっしゃぁー!」
優は野球部に所属している。
チームわけがされ、
その後試合が始まった。
優はAチーム。
雅はBチーム。
おそらくこの二人がこの試合の鍵になるだろう。
優は打席に入った。
投手は雅。
優「さぁーこい!」
優は余裕の構えで雅を挑発する。
・・・
雅からボールが放たれた。
・・・
グラウンドは静まり返った。
ただ蝉の鳴き声だけが聞こえる。
優「・・・」
雅「どうした?」
優は手も出ないどころか。
ボールが見えなかった。
結果は・・・
優の三振。
・・・
授業は終わった。
怜「雅〜。」
櫻井 怜 (さくらい れい)(女)(15)
が雅に話かける。
怜はとてもモテる。
怜「雅って本当にすごいよねー。」
雅「何が?」
怜「だって、6対0だよー。
雅が入った打席は
全部ホームランだったじゃん。
相手は誰も雅のボールに
バットを当てられなかったしー。」
雅「相手が弱かっただけだ。」
そう言って雅は自分の席に座り、
目をつぶった。
怜「何してるの?」
雅「私考しているのさ。
自分の人生は自分の私考によって決まる。
常に私考することによって、
私考能力がつく。」
怜「何を私考しているの?」
雅「・・・
どうだっていいだろ。」
怜「・・・」
怜は冷たい雅も好きだ。
怜「あなたって、
ちょっと不思議ね。」
雅「・・・
ただの少年さ。」
- Re: 少年 ( No.3 )
- 日時: 2009/08/30 11:34
- 名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)
第三話 「事件」
学校は墓場へと変わった。
・・・
優の通っている学校で、
人が死んだ。
優「今日も休みかー。」
学校は休校3日目を迎えた。
学校からは指示が出されている。
外出禁止だ。
・・・
これも全てあの事件がきっかけ。
3日前、
学校で一人の男子生徒が死んだ。
山本 魁 (やまもと かい)(男)(15)。
ボイラー室で血まみれになっていたという。
魁は評判が良かった。
嘘は絶対につかなかった。
とても信頼できる奴だった。
優はその事件を聞いてとても悲しんだが、
それ以上に自分の学校で人が死んだことが
恐ろしかった。
学校にはたくさんの警察が出入りしていて、
テレビでもよく報道されている。
しかしあの事件に対してはいまだに不明。
優にはもう一つ衝撃的なことがあった。
とういうより、学校の関係者が
全員驚いているだろう。
・・・
雅のことだ。
雅の父は世界的に知られる刑事。
今回の事件には雅の父も加わっているという。
そして雅もこの事件に加わり、
真相を確かめているというのだ。
・・・
雅の力が試されている。
前代未聞だ。
中学三年生が事件を探る刑事として
現場で働くなんて。
優「あいつ、
すげーなぁ。
・・・
とか言ったらどうせ、
ただの少年さ、とか言うだろうけど・・・。」
- Re: 少年 ( No.4 )
- 日時: 2009/08/30 15:35
- 名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)
第四話 「犯人探し」
事件から5日後、
全生徒及び学校関係者は体育館に集められた。
妙な空気が流れる。
・・・
ステージに雅が入ってきた。
体育館は誰もいないかのように静寂としている。
雅「皆さん。
5日前、悲惨な事件がありました。
それはご存知ですよね?」
生徒達はうなずいた。
雅「・・・
それではまず簡単に述べますが・・・
あれは殺人です。
・・・
しかも犯人はこの学校の関係者であると
思われます。」
体育館は騒然とした。
雅「僕には犯人が分かりますがね。」
・・・
まさか・・・
そんな空気が体育館を取り巻く。
・・・
警察側も驚いている様子だ。
雅「この中に犯人がいる。
・・・
前に出ろよ。
お前はもう逃げられない!」
警察「行け!!!」
・・・
警察達はいっせいに
体育館を取り巻き、
拳銃を構えた。
優「このなかに、
犯人が・・・」
体育館はどよめく。
雅「・・・
・・・
・・・実験終了。」
警察「・・・」
雅は何を考えているのか?
雅「今、警察には演技してもらった。
僕が言った内容も全て嘘。」
・・・
雅「犯人は驚いただろうな。
・・・
その驚きが・・・
すべてこのコンピュータで証明される。
・・・
皆さん。
今の実験内容を説明します。
・・・
この体育館にはいくつもの監視カメラが
セットされています。
・・・
そして僕の話を聞いてもらい、
皆さんの体温を調べさせてもらった。
・・・
きっと犯人の体温はかなり上昇したはず、
このコンピュータで・・・
体温の上昇が高かった上位10名を
取調べします。
今からコンピュータ解析しますので、
皆さんはここに待機してください。
ご協力ありがとうございました。」
・・・
なんて奴なんだ。
・・・
まさかそんなことを・・・
・・・
体育館は再び静まり返った。
・・・
そして警察達はコンピュータ解析をし始めた。
警察「お前、本当に中学生か?
こんな考えを・・・」
雅「・・・
ただの少年さ。」
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