BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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少年
日時: 2009/09/18 20:36
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

〜主な登場人物〜



神谷 優 (かみや ゆう)(15)〜(16)

千崎 雅 (せんざき まさる)(15)〜(16)

Re: 少年 ( No.30 )
日時: 2009/09/08 13:47
名前: れみm (ID: xJUVU4Zw)

スゴイ展開になりましたねぇ〜♪

Re: 少年 ( No.31 )
日時: 2009/09/08 22:13
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

れみm>

コメントありがとうw

これからが見所だよ!

Re: 少年 ( No.32 )
日時: 2009/09/08 22:52
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

第十三話 「アース」



「・・・」

雅「・・・」

「一人みたいだね。」

雅「・・・
  舞華はどこだ。」

「・・・」



若い男は知的に見える。



「・・・
 話をしよう。
 そこにおいしいケーキ屋さんがあるんだ。」

雅「・・・」



雅は無言で若い男の後に続いた。

ケーキ屋。
なぜそんな所に・・・
若い男は何を考えているのか。

ケーキ屋につくと、
男は店員にケーキ二つとコーヒー二つを頼んだ。



「えっとぉ・・・
 まず自己紹介。
 僕の名前は・・・」



若い男は間をあけてこう言った。



「じん。」

雅「・・・」



若い男は紙に「仁」と書いて、
雅に渡した。



雅「・・・
  千崎雅です。」

仁「・・・」



ケーキとコーヒーが届くと、
仁はケーキ一つ、コーヒー一つを雅の前においた。



仁「どうぞ。」



雅は軽く頭を下げた。

なんなんだこの男は・・・
・・・



仁「それでは・・・
  ・・・
  君を呼び出した理由を話そう。」

雅「・・・」

仁「まず・・・
  僕はアースと呼ばれるチームに
  所属している。
  ・・・
  アース。
  それは日本改革を目指すプロジェクトチーム。
  あまり好ましくないチームだ・・・
  君にはアースの一員になってほしいと思う。」

雅「・・・」

仁「・・・はは。
  ・・・
  いきなり言われても困るよね。
  ・・・
  アースには約50人の人が所属している。
  ・・・
  コードな技術をもった一般人だ。」

雅「・・・
  なぜ僕なんですか?」

仁「・・・
  君の頭がほしい。」

雅「・・・」



どうやらアースは雅の頭脳がほしいらしい。



雅「あなたはアースの一員なんですか?」

仁「・・・
  アースの副リーダーを
  やらせてもらっている。」



仁はニッコリと笑った。



仁「・・・
  まぁ君の選択肢は一つしかないけどね。」

雅「・・・」

仁「もし君が断ったら・・・
  ・・・」

雅「僕の命はない。」

仁「・・・
  さすが雅くん。
  頭が回るねー。」

雅「・・・」

仁「・・・」

雅「舞華はどこだ。」

仁「君がアースの一員になるとしたら・・・
  開放してやるよ。
  ・・・
  アースの一員と言ったって・・・
  ・・・
  君は僕達から呼び出されない限り、
  普段の生活が出来る。」

雅「学校もですよね。」

仁「もちろん。」

雅「・・・」

仁「このことは誰にも言わないでね。
  ・・・
  今日はいったん家に帰りなよ。
  君のレディーも家に帰っているはず。」

雅「・・・」

仁「明日・・・
  ・・・
  夜6時にここに集合。
  ・・・
  君は明日からアースの一員になる。」

雅「・・・」

仁「待ってるから。
  ・・・
  天才少年。」

雅「・・・
  ただの少年さ。」

Re: 少年 ( No.33 )
日時: 2009/09/10 17:52
名前: 佐恵 (ID: hi4BpH9d)

いいですね!
また最初から読み直して
しまいました^^

ここでなんですけど・・・
私しばらくここに来れなくなったん
です。
理由は聞かないでほしいです。
ごめんなさい。
またいつか来るんでそんときは
たくさんコメントさして頂きます!
それでは^^

「私はただの少女さ」(決まったかな〜

Re: 少年 ( No.34 )
日時: 2009/09/10 18:15
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

第十四話 「アジト」



翌日・・・

時計は6時をまわった。

・・・

昨日、舞華は家に帰ってきていた。
雅は事情を聞いたが何も話してくれなかった。
・・・
そして雅は今・・・
・・・
昨日と同じ、ケーキ屋に来ている。



仁「待たせたね。」

雅「・・・」



仁があらわれた。



仁「今日はアースの一員として、
  ここに来たんだよね?」

雅「あぁ。」



仁はニッコリ笑った。



仁「今日は、アースのアジトを紹介するよ。」

雅「・・・」



仁は歩き出した。
雅はその後ろを追う。
・・・
路地裏にまわる。
暗い道。
・・・
明かりが少しずつ失われゆく。
・・・
仁は無言で細い道を歩く。
・・・
どこまでゆくのか?
・・・
仁は止まった。



仁「ここさ。」



ここがアジトか。
古びた建物の裏に扉らしき物がある。



仁は扉を開けた。
・・・
下には階段が続いていた。
そこはとても明るかったが、
なんだか不気味に見える。
・・・
仁は階段を進んでゆく。
雅は仁についてゆく。
・・・
こんな所で殺されたらひとたまりもない。
・・・
雅は父親・隆文に友達の家に泊まる・・・
と伝えて家を出た。
・・・
と言っても最近、父親・隆文は一週間に一度、
家に帰るだけ。
最近、事件が多く忙しいようだ。
なので家に置き紙をした。

・・・
階段を進み続けると、
もう一つ扉があった。
仁は扉を開ける。
・・・



仁「ここがアースのアジト。
  そしてアースの仲間達だ。」



・・・
部屋にいる皆が雅を見る。



仁「これが千崎雅くん。
  アースの新しい仲間だ。」



どうやら皆は
雅のことを仁から聞いているらしい。
仁からの紹介が終わると、
皆はそれぞれ何かをし始めた。



仁「ここは一人一人が仕事を持っている。  
  ・・・
  だからオフィス風に
  部屋が成り立っているんだ。」



確かに、
皆はサラリーマンのように真面目に資料やら、
パソコンやらをいじっている。
コーヒーを運ぶ者まで。



仁「普段は皆ここには集まらない。
  しかし、今日は会議があったもんで・・・
  出張している者も全て呼び出した。」



出張?
・・・
そんなシステムまでここにはあるのか。



仁「君の席はあそこだ。」



仁は指をさして、
雅の席を指定した。



仁「ついて来てくれ。」



仁は雅を席まで案内する。



仁「自由に使ってくれ。
  ・・・
  ほかの仲間とも自由に交流してくれ。
  ・・・
  顔は怖いが、皆親切だ。」



仁は苦笑いを浮かべた。



椅子や机は新品でとても居心地がよさそうだ。
清潔感もあふれている。
机にはパソコンが設置されている。



仁「あ・・・
  アースのリーダーのことだけど・・・
  ・・・
  今日はいないんだ。
  今度機会がある時、君に紹介するよ。」

雅「はい。」



雅はいつの間にか敬語になっていた。



仁「なんか質問ある?」

雅「・・・ここにいる人達って、一般人ですよね?
  普段、どんな仕事を
  している人達なんですか?」

仁「・・・
  ここでは給料を支払っている。」

雅「給料?」

仁「あぁ・・・
  ・・・
  皆ここで働いているんだ。
  6時になったら帰宅してよいという
  決まりがある。
  ・・・
  まぁ皆仕事が面白くて
  8時頃までここにいるんだ。」

雅「・・・
  ここにいる人達も・・・
  僕のように?」

仁「・・・
  ここにいる人は皆、親を殺されている。
  しかも、
  その犯罪者は罪を裁かれなかった。」

雅「・・・」

仁「アースの目的。
  それは日本革命。」



仁は真面目な顔になった。



仁「皆、日本から犯罪者を減らそうとしている。
  ・・・」

雅「・・・」



雅は胸が痛くなった。
・・・
雅の母親は殺されたのだ。
・・・
その犯罪者は罪を裁かれなかった。
とても悔しかった。
自分と同じ気持ちの者達がここに・・・



仁「君の出勤時間。
  4時から6時だ。
  用事が出来て来れない時は連絡してくれ。」

雅「どうやってですか?」



仁は雅に紙を渡した。



仁「僕のアース用、メールアドレスだ。」

雅「・・・」



まるでここはもう一つの世界のようだった。
とても不思議だった。
ここは正義なのではないか?
そう思えてきた。



仁「今日は帰っていいよ。
  また明日。
  天才少年。」

雅「・・・
  ただの少年さ。」
  


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