BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

少年
日時: 2009/09/18 20:36
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

〜主な登場人物〜



神谷 優 (かみや ゆう)(15)〜(16)

千崎 雅 (せんざき まさる)(15)〜(16)

Re: 少年 ( No.35 )
日時: 2009/09/10 18:17
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

佐恵>

コメントありがとう。
・・・そうか。寂しくなるな。
またもどって来いよ。
待ってる。

セリフ決まってるぞ!
雅のように帰ってくることを祈る!

Re: 少年 ( No.36 )
日時: 2009/09/11 21:03
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

別編 「心」



人間は恐ろしい生き物だ。
自分の都合の良い方向に事を進め、
つじつまが合わなくなると人のせいにする。
欲望に満ち溢れ、自分の為になら何でもする。
・・・
あなたは自分は
善人だと自信を持って言えますか?
・・・
言えるのなら善人とは
何なのか教えてほしいものである。
・・・
しかし人間の中でもすばらしい者がいる。
それは子供の時から、愛、友情、優しさ、
を学んでいる者である。
・・・
子供の時は皆心が綺麗なものだ。
その純粋さには言葉で表せないものがある。
・・・
あなたは善人ですか?
・・・
あなたがいつか自信を持って善人だと言える時、
地球は温かくなるだろう。
・・・
その温かさが・・・
・・・
たくさんの種を育てるであろう。

Re: 少年 ( No.37 )
日時: 2009/09/12 21:50
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

〜作者から〜



参照が200を超えました!
クリックありがとうございます!

・・・
でもコメントが少ないのが・・・
残念です。

Re: 少年 ( No.38 )
日時: 2009/09/13 19:47
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

第十五話 「二つの世界」



雅はいつも通り学校へ向かう。
・・・
もう一つの世界。
なんだか退屈に思えてくる。
この世界が正義なはずなのに。
アース。
雅は自分があの世界に取り巻かれるような・・・
そんな気がしていた。

教室へ入る。
仲間から挨拶をもらう。
自分は挨拶を返す。
・・・
いつも通りの生活。
何かが足りない。
・・・
教室では男子が走り回ってはしゃいでいる。
もう高校生なのに。
昨日はこんなこと思わなかった。
・・・



優「雅〜。」

雅「何?」

優「今日さぁー。
  來也の家で遊ぶんだけどさー。
  雅、来ない?」



山本 來也 
(やまもと らいや)(16)(男)。
美男子で頭もそこそこいい。
雅とは結構仲がいい。



雅「何時?」

優「う〜ん。
  6時頃かな?」



雅の頭にアースのことが過ぎる。



雅「ごめん。
  無理。」

優「・・・そっか。
  んじゃぁまた今度な。」

雅「あぁ。」



行きたくないわけではなかった。
ただ・・・
ただ・・・
・・・
・・・

雅は理由が見つからなかった。
なぜ自分はアースに協力しようとしているのか。
舞華は助かった。
警察にアースのことを言えば・・・。
・・・
自分が怖くなってきた。



下校・・・・・・



雅は学校を出る。
・・・
雅はふと気がつく。
舞華がいない。
・・・
今日は何か用事があるのだろう。
雅は校門を出た。
自転車に乗り、ゆっくりと進む。
・・・
アースのことが頭から離れない。
・・・



「雅!!!」



雅を呼ぶ声が後ろからする。
雅は後ろを振り返る。
・・・
舞華だ。



舞華「ハァ。ハァ。ハァ。」



息が上がっている。
全速力で来たのだろう。
・・・
舞華は自転車を降り、
雅の目を見る。



雅「どうした?」

舞華「・・・」



雅も自転車を降りる。



舞華「なんで先に帰ったの?」

雅「なんでって・・・
  舞華、いなかったし。」

舞華「ちょっと遅れただけよ。」

雅「・・・
  ごめん。」



雅は自転車に乗ろうとする。



舞華「雅。」

雅「・・・」



雅は自転車に乗るのをやめ、
舞華を見る。



舞華「あたしのこと・・・
   好き?」

雅「・・・」

舞華「・・・」

雅「好きだよ。」

舞華「・・・
   嘘つき。」

雅「嘘じゃない。」

舞華「嘘よ!
   いつもあたしばっかり雅に甘えてる!
   雅はあたしのことなんか!」

雅「じゃあ別れよう。」

舞華「っ・・・」



舞華の口が止まった。



雅は自転車に乗り、
さっきよりも速く自転車をこいだ。



舞華「雅!ねぇ!雅!」

雅「・・・」



雅は誰にも聞こえないような小さな声で言った。



雅「俺、そんなに強くない。
  ・・・
  ただの少年さ。」

Re: 少年 ( No.39 )
日時: 2009/09/14 18:54
名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)

第十六話 「幾重の目」



雅は家に帰宅し、仕事へ向かおうとした。
・・・
玄関で雅の足が止まった。
・・・
雅は思った。
・・・
自分は何をしているのだろう。
自分は何を考えているのだろう。
・・・
自分の過ちに気づいた。目が覚めた。

雅は自分の部屋に戻り、パソコンを開く。
仁にメールをする。



『今日はいけません。
 すいません。』



送信した。
・・・
雅は警察に連絡しようと携帯を開く。



ピンポーンッ。



チャイムが鳴る。



雅は玄関に向かう。
雅の家では玄関の外にカメラが設置されていて、
室内の映像パネルから
玄関の外を確認できるようになっている。
・・・
雅は映像パネルを見る。
同時に自分の目を疑った。
・・・
玄関の外にいたのは・・・
・・・
仁。



仁「ねぇ。開けてよ。
  いるのは分かっているんだ。」



外から聞こえる仁の声。



雅「今日は風邪をひいているんです。 
  帰ってもらえますか?」

仁「へー。学校には登校したのにね。」



なぜ知っているのだ。



雅は警察に連絡しようとする。
・・・
・・・
・・・
馬鹿な。圏外になっている。



仁「あー。そういえば。
  君の携帯。
  圏外にしておいたよ。」

雅「・・・」



電波遮断器でも使っているのだろう。



仁「言っておくけど。
  君さぁ。
  常にアースから監視されてるんだよ。
  ・・・
  今日だって君の一部始終を
  見させてもらったよ。
  ・・・
  朝はあくびをしながら学校へ向かい。
  昼は学食のカレーを食べ、
  帰り道、レディーとケンカした。」

雅「なぜ知ってるんだ?」

仁「だから言ったろ?
  君は常に監視されている。」

雅「・・・」

仁「出てきなよ。
  じゃないと・・・
  殺しちゃわないといけなくなるんだ。」

雅「・・・」



雅はドアを開けた。



仁「聞き分けのいい子だ。
  さすが天才少年。」

雅「・・・
  ただの少年さ。」


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。