BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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メイドと追っかけと職人と巫女と【最終話うp今までありがとう】
日時: 2013/08/25 19:02
名前: マッカナポスト (ID: 57S6xAsa)
プロフ: http://ameblo.jp/posu39posu/

【次回作ついに始動!(詳細は>>402)】
【小説大会金賞受賞しました!!ありがとうございます!!】
【祝:参照人数2000人突破!!】
【新章突入&新章イメージ曲決定(詳細は>>314)】

アメブロアドレスは参照に載せました。
ツイッターⅠD=posu39posu
『ポス』で検索すれば出ると思います。

はじめましての人は……はじめまして!マッカナポストと申します(*^∀^*)

この小説は薔薇。。。っすね^p^(なのか?……たぶん)
意外な職業の絡み的なものをコンセプトとして書きたかったので((変態


屑作ですが、最後までお読みいただければ幸いです。
という訳で……応援宜しくお願いします。
特に最初の方は文が酷いので後々修正する予定です。
ちなみに暇があったらリクエスト小説『暇潰しの幻想@』の方にも立ち寄ってくだされば嬉しくて吐血します。(※現在全く更新できていない為、スレッドをロックしてあります。申し訳ございません)
あと、本館のほうで『ぱらぷっ!』というボカロのイメージ小説を書き始めましたので、退屈すぎて世界を壊したくなってしまった人は是非。


【※注意※】


1.「原作なしかよ、けっ、スレ荒らしてやろっ」という方
2.「はぁ!?BLとかマジキモいしw」という方
3.「ショタ攻めはちょっと……」という方
4.「マイナー派じゃないんだよな、俺」という方
5.「な、何と低レベル過ぎる事か……私とした事が少々目が狂ってきたようだな」という回りくどい僕みたいな人(つまり僕)
6.「ふっ、愚かな……私の邪気眼が、貴様が新世界の神である事を見抜けないとでも思ったか!!」という僕と同類の方


下記の1、2に当てはまった方は特に、即リターンを願います。
6は寧ろ尊敬しますけどね(´・ω・`)
畜生……っ!!僕が厨二病は厨二病でも邪気眼ネタが大好きだと言う事がばれてしまったではないか……っ!!((自重なんてサヨナラバイバイ

「おkぃ任せとけぃ☆」、そして僕の屑作に我慢できると言う神のような方はお進みください。


【登場人物】>>295へ。


【今まで来てくださった神】

■つんさど…僕に薔薇という世界を教えた僕の伝道神
■雲雀…儚げで美しい文章で必ず僕を泣かせる女神
■蒼…RPGの魅力をよく解ってくれる超万能神
■ワカヤ…アウトローな漢気溢れる乙女=萌える神
■さらだ…エ.ヴ.ァ.のアスカそのもののツンデレ神
■りま…妹系キャラなのに文才は神と言う恐るべき神
■アキラ様…いつも僕に優しく微笑んでくれた母神
■修羅様…あの文才で僕より年下という新世界の神
■樺根様…僕の永遠の師匠でコスもこなす最強の神
■1081様…僕が尊敬するマイハニーで僕の守護神
■禮夢様…心が温かくなる素敵な文章を書く救済の神
■空空様…一緒に居ると楽しくなる世界を操る文才神
■愛婁(・ω・)様…僕の心を射抜くクールで美しき神
■祐希様…つんさどの夫の姿も持つ穢れ無き創世神
■夢姫様…小説大会金賞を真っ先に教えてくれた夢神
■そうき様…コメントで僕を泣かす初の男子の神
■へぇ様…優しいコメントを下さる柔軟な母なる神
■優夢様…コメントからして可愛すぎるアイドル神
■アルジュナ様…真摯なコメで僕に勇気をくれる守護神
■hukushima女子#様…僕の心を癒した大いなる母神
■在様…僕の心にビビッとくる神小説を書く文才神
■暁壱様…僕に自信と喜びをくれた勇気と愛の神


計22人(こういう時って『体』だったっけ、まあいいや)の神の皆様
本当にいつもありがとうございます!!
これからも宜しくお願いします。


《近況報告》
①イメソン&キャラソン決定!
・イメソン詳細は>>127へ!
・キャラソン詳細は>>155へ!
②東日本大震災被災者の皆様に心から哀悼の意を捧げると共に、短いですがメッセージを贈ります。
詳しくは>>124へ。
③キャラクター総選挙実施中!!詳しくは>>222へ。
④キャラクター総選挙集計完了。詳しくは>>269へ。
⑤第二章イメージ曲決定!詳しくは>>314へ。

↓題して【ポスちゃんのアホタレなひとこと】↓
③第一回アホタレなひとこと、詳しくは>>166へ。
④第二回、詳しくは>>174へ。
⑤第三回、詳しくは>>214へ。
⑥第四回、詳しくは>>303へ。

【更新済みストーリー】
>>01・・・第一話 >>02・・・第二話 
>>03・・・第三話 >>05・・・第四話 
>>07・・・第五話 >>10・・・第六話
>>13・・・第七話 >>14・・・第八話 

↑この辺まで特に文が酷いので時間があれば修正します。(いくらか修正済みです)

>>16・・・第九話 >>18・・・第十話
>>24・・・第十一話 >>26・・・第十二話
>>33・・・第十三話 >>40・・・第十四話
>>44・・・第十五話 >>48・・・第十六話
>>53・・・第十七話 >>59・・・第十八話
>>62・・・第十九話 >>65・・・第二十話【番外編】
>>66・・・【番外編2】 >>75・・・第二十一話
>>77・・・第二十二話 >>92・・・第二十三話
>>101・・・第二十四話 >>103・・・第二十五話
>>107・・・第二十六話 >>113・・・第二十七話
>>119・・・第二十八話 >>130・・・第二十九話
>>136・・・第三十話 >>143・・・第三十一話【優大と禅の過去編前編】
>>149・・・第三十二話【前編2】
>>152・・・第三十三話【後編】
>>160・・・第零話(禅の幼少期編)
>>164・・・第三十四話【後編2】
>>168・・・第三十五話【源と虚の暇潰し編前編】
>>177・・・第三十六話【前編2】
>>182・・・第三十七話【後編】
>>187・・・第零話(1)【源と虚の過去編】
>>198・・・第零話(2)【源と虚の過去編②】
>>205・・・第零話(3)【源と虚の過去編③】
>>215・・・第三十八話【後編2】
>>219・・・第三十九話【後編3】 
>>220・・・《第三十九話エピローグ》
>>231・・・第四十話【番外編Ⅰ】
>>235・・・第四十一話【番外編Ⅱ】
>>245・・・第四十二話【番外編Ⅲ】
>>256・・・第四十三話【番外編Ⅳ】
>>257・・・《第四十三話エピローグ》
>>264・・・第四十四話
>>274・・・第四十五話
>>282・・・第四十六話(1)
>>288・・・第四十六話(2)
>>292・・・第四十七話
>>296・・・第四十八話
>>302・・・第四十九話【番外編】  ←この時絶好調
>>308・・・第五十話
>>312・・・第五十一話
>>317・・・第懺話【虚の心の傷編】
>>320・・・第纏話【虚の心の傷編Ⅱ】
>>331・・・第想話【想ひ文】
>>339・・・第五十二話
>>340・・・第五十二話おまけ
>>343・・・第五十三話
>>351・・・第五十四話【虚の決別編完結】
>>352・・・《第五十四話エピローグ》
>>356・・・第五十五話
>>368・・・第五十六話
>>378・・・第五十七話
>>381・・・第五十八話
>>390・・・第五十九話
>>399・・・第六十話【最終話】

では、(最終警告的な意味で)『そんな装備で大丈夫か?』と聞かれて『大丈夫だ、問題無い』と答えてくださるノリの良い神のような方はお進みください。

第四十六話(2)・・・タイムパラドックスの悪戯X ( No.288 )
日時: 2011/08/29 14:05
名前: マッカナポスト ◆dDspYdvRLU (ID: P.nd5.WZ)
プロフ: http://www.youtube.com/watch?v=gk7vqYOnDec

幸せなはずの結末を あたしが望んだ夜に
幾万の誰かも愛を誓う
なんだか、素敵なんです。

夜光の蝶の羽ばたく先の 甘い蜜の香り
そしてあなたに恋をしました
刹那に酔う町で__________










「そして僕は、妖艶に舞う」

妖艶という言葉の檻に縛られ、虚しく唄うのは、君だった。
残念なことに。


懐かしい、あの頃と変わらない古ぼけた匂いの混じったスタジオで、
満員の客の中、一番輝いているステージに上がっていたのも僕で。


そんな中を突き抜けるような甘いヴォイスで、観客を魅了してたのは君で。


その姿を見て、
『美しい』
と思ってしまったのは、

僕だった。










透き通る汗までもが輝いて見えるこの小さなステージで、只管に真っ直ぐにエレキギターを奏で、きらきらと歌うその姿は、全く洒落ていなくて___寧ろ色気を醸し出していた。
鈍く輝きを放つエナメルのベストと、眩しすぎるほどのネオンとスポットライトが、奇妙なコントラストを放っていた。


瞳に微かに据わる妖艶の紅は、耳障りなノイズの様な僕に何かを訴えてくるようだった。


大して経験していない恋愛を悲しげに歌い、
心優しい人を偽善者と呼ぶ癖に偽善を歌い、
好きでもないロックをただ我武者羅に歌い、




そんな姿が余りにも虚しくて、愛おしかった。




「え〜、次で最後の曲となります」そう言った途端ブーイングの声が上がる。女子と男子五分五分といったところか。
「と、その前に!飛び入りゲストを紹介したいと思いますっ!」歓声の中にどよめきが入り混じる。よくある展開なのに皆何故同じ反応をするのだろう。

「直ぐお隣のアキバで伝説とまで呼ばれた、『むむたん』こと田丸拓夢さんです!!」






女子軍は疑問符を浮かべながらもとりあえず歓声を上げているといった雰囲気だったが、男子勢の圧倒的な歓声に気圧されている様にも見えた。

久しぶりのステージに、少しだけ足が竦む。
その歓声は、拓夢の心をますます高揚させた。






「みなさぁ———ん!!復活しましたっむむたんです!」






隣で奏でられる柔らかで深いビート。真織に全く似合わない小洒落た音律は、何処かジャズの様な雰囲気で。
呑まれてしまいそうだった。


歓声は最高潮を迎え、どよめきが打ち消される。
歓喜の環は益々広がりを見せ、懐かしい匂いが拓夢の周りに取り戻される。
硝煙と汗が入り混じった様な古ぼけた__かつての幸せの象徴。

我武者羅に歌ったあの頃の残像。
昔飽きるほど歌った愛の標。
メイドなのにも拘らずアイドルらしからぬ歌を選曲した僕は、逃げているように視えるのだろうか?

決して代表曲では無いと言うのに、
真織がこの曲を選んだ意味が、
僕にはまだ理解できなかった。


そして、コラボ何かも入り混ぜたりして、幻想的な舞台は幕を閉じた。
舞台を降りて笑顔を撒き散らした後の、
疲れたような君の瞳は、
とても美しかった。










『そして僕は、帰路に着き、くだらぬ言葉で愛を語るんだよ。』
これで充分でしょ。










卑猥に誘うネオンの
騒ぎを抜け出したなら
朧の月の明かり消して
抱き寄せて


音も無く散る花がひらひらり
チープなガラスの飾り
解いた黒の髪が広がって
とてもね、綺麗なんです。


明日には消えてゆく優しさを
あたしが望んだように
幾万の誰かも愛を誓う
なんだか流行りの幸せに包まれ
笑っていたいのです


表通りは狂喜のフロア
切り裂くロックンロールミュージック
ジャズマスターの艶美な響き
虜にする、ふたり


神様がいないのなら
あなたのやりかたでいいの
誰も知らない遠く彼方
連れてって


音も無く散る花は淑やかに
虚ろなラジオのノイズ
素肌の薄い紅が鮮やかで
とてもね、綺麗なんです。


泡のよに消えてゆく温もりが
寂しくほのかに名残り
ここにいるあたしはありのままに
誰か嘯く虹色の結末を
信じてみたいのです


さよならをするんだから
ありふれた言葉でいいの
童話のような星屑の空
描いてよ


音も無く散る花がひらひらり
チープなガラスの飾り
解いた黒の髪が広がって
とてもね、綺麗なんです。


明日には消えてゆく優しさを
あたしが望んだ夜に
幾万の誰かも愛を誓う
なんだか流行りの幸せに包まれ
笑っていたいのです__________

Re: メイドと追っかけと職人と巫女と ( No.289 )
日時: 2011/08/29 14:19
名前: マッカナポスト ◆dDspYdvRLU (ID: P.nd5.WZ)
プロフ: 著作権を無視した作品となっております

今回のテーマ曲はもう見え見えですね、歌詞全部入れちゃったもん。
参照にも入れちゃったもん。(参照のは一番真織の声に近いであろう、バルシェver.だお)

えぇと、『トウキョウト・ロック・シティ』です。
凄く大人っぽい洒落た曲なので、拓夢と真織という、一番似合わない奴らに入れてみたらどうだろうと思って入れてみちゃいました。
作風も少しジャズっぽくしてみたけど後から読み直してみたら全然いつも通りだったね!さすが屑!

今回は真織の秘められた色気を感じてもらえれば有難いです。
案外真織が一番流し目の似合う子だと思ってますww

毒舌な拓夢受けに挑戦したかったんだ。
わるぎはないお!

帰り道の事を何も描かないことで余韻とか微かな大人っぽい雰囲気を持たせられるかな、と思ったけど、ただ面倒くさくて書かなかったみたいになっちゃったね!
わるぎはないお!その2

……もう何も突っ込まないでくださいww

とりま、之からものっぺり書いていきたいと思います。
之からも宜しくお願いしますノシ

Re: メイドと追っかけと職人と巫女と ( No.290 )
日時: 2011/08/29 16:57
名前: 1081 (ID: nGuu1StL)

色っぽい内容でした!!


前のコメントで真織をみんながどう見ているのか、と書いてらっしゃいましたが、私もちょっと掴み兼ねていました☆(すんません)

でも今回のでちょっとわかってきました!
なんというか、カッコイイ方だなと!そしてちょっとだけ、ほんのちょっとだけこの人はヘタレか!?と想うときもあります!!
でもそれが毒舌拓夢と合います!
いい組み合わせ☆☆☆


今回のお話で拓夢がどれだけ男性ファンに売れていたのかよく解りました!
でもこれを機に女性ファンの上昇も望めそうですね!!

参照の曲は真織イメージなんですよね?
とても素敵な曲で、いい声でした!!

そして真織が拓夢をどの視点で見てるのかも気になるところです!!(キュピーン☆)



次も楽しみにしております!
では、愛・羅・武・勇ーーーーー!!!!!!☆☆☆☆☆☆

更新乙ですノシ

Re: メイドと追っかけと職人と巫女と ( No.291 )
日時: 2011/08/30 15:17
名前: マッカナポスト ◆dDspYdvRLU (ID: TkB1Kk0e)
プロフ: 最近キャラがみんなへタレになってるね、気にしない

1081様

ですよねぇ!
真織のキャラクター性といえば……といったら、特に無いですしww
小さいのにカッコいい、そんな拓夢と対照的なキャラクターにしたいと思いまして。
どちらかと言うとイメージは禅(禅の方が静かかな?)に近いと思います。若干ロックっぽいけど。


へタレも判ってくださいましたか!!流石です!
へタレキャラ好きなのかな、僕。
でも源とかとは似てるようで逆なのかな、と思ったり。

多分、真織はいつもは悪戯好きなのにへタレっぽいけど時々凄く色っぽいような、攻めっ気のある所謂“ノーマルタイプの”ギャップ萌えなのかな、と。

源はいつもへタレだけど時々凄く大胆で、でも冷酷な二重人格入り気味の誘い受けな“マニアックな”ギャップ萌えなんだろうと思ってます。
源マジ愛してる。


本性が出てしもうた……!!


本当に僕の核心を突いて来ますね!凄く有難いです!
1081様がこのままその慧眼っぷりで、最終回のオチを見抜いてしまったらどうしよう!!

真織の見所はその拓夢に対してどんな目線で見ているのか、なんですよ!
これからは、優大を愛し続けて真織と友達を保つことが出来るか、といったじれったさが誇大化してくると思います。

これからも応援宜しくお願いします!
では、愛・羅・武・勇〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

第四十七話・・・焦燥曲 ( No.292 )
日時: 2011/09/01 18:06
名前: マッカナポスト ◆dDspYdvRLU (ID: Ti.DGgQd)
プロフ: http://www.youtube.com/watch?v=pqmBbYB7AUg

つん、とすまし顔でこちらを見つめる稲穂は、黄金色に輝いていた。
客足を着々と伸ばしつつある工房での多忙な日々はあっという間に過ぎ去り、季節は夏を終えようとしていた、そんな8月31日。

そして本日定休日。

「もうこんな季節か___」疎らに見える稲穂を目を細めながら見つめ、ふと呟く虚。
今年は夏休みという夏休みがあまり無かった為に、工房で住み込みで働く虚たちにとっては、正直あまり満足できる夏ではなかった。

拓夢の知り合いであるフリーライターの縣芽姫威とか言う女が度々現れては、雑誌の連載に付き合わされるし、最近になって毎日のように源が遊びに来るし__とは言えども自分も週一だけ源たちの洋服店を訪ねているのだが__多忙な割に内容の無い夏を過ごしてしまった、と今になって後悔がこみ上げる。


少なからず欲が出る8月。
危機感を覚えた31日。
この机の上で、釜の周りで夏休みを終わらせたくなかった。
最後の日にどうしても、何かしたかった。

やり残してしまった、たった一つの思い出作りを。






【     煌     】





「おっさんの所、行ってくるから」唐突に口を開く。こういう時の行動力は恐らく誰にも真似できないだろう。
「今日は昼から寺で霊媒師の仕事があるって自分で言ってた癖に」珍しく優大が最初に反応した。
「別に大丈夫だろ。今すぐ断ったって寺の住職の代わりで委託されてるだけだし、代わりは幾らだっている」
「……おっさんってお前の叔父さんの事だろ?何処に住んでんだよ?」
「茨城。まだ俺が中学の頃過ごした家に住んでる」一瞬だけ薄ら薄ら浮かべていた笑みが消えた気がした、考えすぎだろうか。





口を開いたのもあまりに唐突だったのに。
腕を組み、気難しげとも言えない複雑な表情を保ち、唐突に一言を放った。
「優大、今日だけ俺に付き合え」


          一瞬の沈黙。


「___良いけど、拓夢は呼ばないのか?」
「着いて来ても構わないが、」
そう言って意味ありげに暫く間を空け、上目遣い気味で優大を見つめる。
「今日は…………俺とお前だけにしてくれ」


美しすぎるほどに中毒的な笑み。
思わずうっとりしてしまうその笑顔は、優大を導くようで。
次の言葉が何故か待ち遠しかった。




何かを思い出したような素振りを見せ、またも唐突に一言。
「あ、でも禅は連れて行きたいな」
「………………」この男、まったく理解できない。天然なのだろうか、天然の自分が言うのもどうかと思うが。
「あぁ?何か悪いのか?」
「_____別に」










こどもみたいにつっぱねちゃうの、ゆうだいのよくないところだよ。
そんな、逢いたくても逢えぬ旧友の声が聞こえた気がした。


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