複雑・ファジー小説
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- 聖吸天淫妖 〜創造する者〜
- 日時: 2011/10/17 20:49
- 名前: コーダ (ID: zdDXpDJz)
初めまして、もしくはこんにちは。私、コーダと申します。
獣妖記伝録と、この聖吸天淫妖 〜創造する者〜を同時に作成していきますが、どちらかと言えば前者の方を優先して執筆していきます。
とは言っても、この小説はとても短く区切るので更新速度は比較的早いと思います。
ちなみに、聖吸天淫妖(せいきゅうてんいんよう)と読みます。
コメントどしどし募集しています!
それでは、不思議な世界へ……
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9/18 「あら、100突破したのね」
9/27 「200突破できました」
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???
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- 2ページ ( No.23 )
- 日時: 2011/09/18 13:46
- 名前: コーダ (ID: qwv/zAi4)
快晴の夜空、そこに浮かぶ赤い月。
心地の良い冷たい風が吹いて、すこし気持ちが良い夜。
「やはり、赤い月を見ながら血を飲むのが1番だな」
バルコニーに置いてあるお洒落な赤いベンチに座って、ワイングラスを右手で揺らすドラキュラの女性。
背中の赤いマントを風で翻(ひるがえ)しながら、優雅に血を飲む。
「……だが、こんなこと出来るのは後もう少しか」
眉を動かして、どこか深刻そうに呟く女性。
黒い尻尾も挙動不審に動いて、その深刻さは他人から見ても伝わる。
「倉庫にある血で今は補っているが、そろそろなくなりそうだ……」
彼女が心配していたこと——————倉庫に貯蓄してある血がなくなることだった。
ドラキュラの生命を保つ重要な物がなくなる。それは、死活問題である。
「最近の人間は、ドラキュラという存在に驚かなくなった……酷い者は、ドラキュラという存在自体を知らずに生きている……」
左で頭を押さえて、小さく言葉を呟く。
「昔は、ドラキュラに怯えて暮らす人間を見て愉快に思っていたが……今度は、逆の立場になるか……」
ドラキュラという古い概念を、ゴミのように捨てる人間。
今まさに、そんな状況だった。
「人間の血は希少価値になり、最近は獣の血で代用しているが……だめだ。あんな血では生命がつなげられん」
だんだん苛立ってくる女性。
その場に居たら、腰にある刀で斬りかかってくるのではないかと思わせるくらいだった。
「人間を襲えばそれで済むのに、その人間は私たちを倒す道具を大量に持っている……」
ドラキュラの弱点——————太陽が昇る時間、イワシの頭、ニンニク、流水、十字架と非常に多い。
彼女がそう言うのも、少々納得がいく。
「まぁ、一応私は——」
そう言葉を言おうとした瞬間、バルコニーの窓から誰かが入ってくる。
「あら、お姉さま。今日はご機嫌ななめですわね」
>>35
- 2ページ ( No.24 )
- 日時: 2011/09/18 20:47
- 名前: コーダ (ID: qwv/zAi4)
とても平和な雰囲気を漂わせる場所——————天国。
善の人間が最終的に行きつく、極楽な所。
白い雲みたいな地面が覆い尽くし、それはちゃんと足で踏める。
「………………」
そんな天国を仏頂面(ぶっちょうづら)で歩く1人の天使の女性。
辺りを見回し、死んだ人間たちを見る。
意外と、死んだ人間は小さな子供が多い。
その理由としては、良いことと悪いことが判断できない歳で死んだからだ。
天国へ行く条件。簡単に言えば悪いことをしなければ良い。
常に良心的な心を持ち、悪への道へ行かない心。それが三途の川で評価されると行ける。
「ふむ」
仏頂面の天使は、一言呟く。
「問題ないな」
なにが問題ないのか分からなかったが、女性は安堵の表情を浮かべる。
死んだ子供たちと遊ぶ天使たち——————
天国へ行った者をお世話する人は、天使である。
せっかく極楽へ行って、誰とも話せなかったら極楽とは言えないからだ。
余談だが、天使は死んだ人がなるものではなく、本当に天使という種族でなりたっている。
つまり、天国に居る死んだ者は背中に白い翼もつけていないし、頭の上に謎のわっかもない。
「さて、報告しなければな……」
右手に持っているメモ帳を眺めて、女性はこの場を後にする。
その表情は少々、深刻そうだった——————
>>36
- 2ページ ( No.25 )
- 日時: 2011/09/18 21:18
- 名前: コーダ (ID: qwv/zAi4)
「やっぱりぃ……探そうと思っている時に限って居ないわねぇ〜」
森の中からやけに色っぽい声が聞こえてくる。
草むらで隠れて獲物を待っていた獣でさえも、その声に反応する。
「こんな森林を歩いている人の方が珍しいけどねぇ……」
落胆しながら、背中の黒い翼で飛んで進むサキュバス。
黒いマントを翻(ひるがえ)して、時折見える肌がとても色っぽかった。
この世界のサキュバスは主に深い森林に生息している。
その方が、退治する者が来なくて良いからだ。
だが、そのせいで深い森林には全く人が来ないので、サキュバスも困っている。
人を襲うために、わざわざ森から出て町へこっそり出向かないとだめだから。
「町へ行こうかしらぁ……でも、町に行くと殺されてしまう危険性もあるわぁ……」
右手人差し指を口に当てて、色っぽく深刻そうに言葉を呟く。
意外と、言葉を理解して喋ることができるサキュバスは少ない。
後の者は、身振りや手ぶりで男性を堕とすしかない。
つまり、このサキュバスはある意味天才でもあった。
もっと説明すると、サキュバスは基本的に黒いマントなんてつけない。言ってしまえば、全裸である。
しかし、このサキュバスはちゃんと自分の身体を隠すマントを着用している。
その方が、逆に興奮する男性も居るからだ——————
「と・り・あ・え・ず、森林から出ないと話しにならないわぁ〜」
黒い尻尾をうねうね動かし、森から出ようとするサキュバス。
その姿を、じっと見つめる者が居るのを知らずに——————
>>39
- 2ページ ( No.26 )
- 日時: 2011/09/18 21:53
- 名前: コーダ (ID: qwv/zAi4)
シェークスピアなどで有名な妖精。フェアリーがたくさん居る世界。
とてもメルヘンで、おとぎの国を連想させる場所。
「あらあら、このお花は枯れていますね……」
辺り一面お花畑の場所。そこで1人の女性フェアリーが言葉を呟く。
目の前には、枯れた花。
すると、女性はその花を触り、
「でも、種がある限り大丈夫ですね」
種を取る。そして、枯れた花を丁寧に抜いてそこへ1つの種をまく。
「また、ここで綺麗なお花を咲かせましょうね」
とても美しい微笑みを浮かべながら、女性は余った種を持ち別の場所へ、背中の蝶みたいな羽を動かしながら向かう。
フェアリーは基本的に、花が大好きで観賞用として育てる者が多い。
なので、このように大きな花畑が多くある。
当然この世界はおとぎの国そのものに近いので、様々な花の種を売っている。
だが、いくらなんでも気候の問題で育たない花はいくら頑張っても育たない。
「そういえば、あのお花はどうなっているのでしょうか?」
女性は何かを思い出したような言葉を呟き、少々急ぎめに羽を動かす。
「あら、もうそろそろ咲きそうですね」
嬉しそうに微笑む女性。
そこにはもうすぐ蕾(つぼみ)を開きそうな花があった。
「ふふっ……」
思わず口に手を当てて、嬉しさを言葉で表す女性。
その姿は、本当に花を愛する者にしかできないものだった。
「さて、そろそろ戻りましょうか」
花の様子を見終わった女性は、そう言ってこの場を後にする。
>>40
- Re: 聖吸天淫妖 〜創造する者〜 ( No.27 )
- 日時: 2011/09/16 07:39
- 名前: 王翔 ◆OcuOW7W2IM (ID: C.wu5m6D)
こんにちは、王翔です。
シスターさんは、おつまみが!?
意外でした^^
ドラキュラの弱点って思ったより多いんですね。
天国の人を世話するのも天使なんですか。
その発想はなかったですー。
サキュバスさんは、町に行くと殺されてしまうんですか……。
彼女を見つめるものとは……?
フェアリーさんはお花の世話ですか。
やっぱり妖精だからでしょうか?
長々とすみません><
では、続き楽しみにしてます!
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