複雑・ファジー小説
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- 『あ』から始まる物語
- 日時: 2013/02/24 22:19
- 名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: 49KdC02.)
一年ぶりの\復活/
どうも、結城柵あらため結城柵です(変わってない)。
とりあえず完結させます。はい。
[あばうと]
この小説は五十音を頭文字に使ったタイトルを使用したSSを書いていきます。
つまり、短編集になります。
また、微エロ、微グロ、シリアス、コメディ、反道徳的描写等がごった煮になっています。
まだまだつたないところは多々ありますが。暖かく見守ってください。
[こんてんつ]
目次前半(『あ』〜『の』) >>3
目次後半(『は』〜『ん』) >>46
一年ぶりに見たら参照900突破してて鼻水吹いた。嬉しすぎて。
ゆったり更新ではありますが、引き続きまたーり読んでいただけたら嬉しいです。
では、ごゆるりと。
- Re: 『あ』から始まる ( No.1 )
- 日時: 2011/12/17 13:58
- 名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: khvYzXY.)
【あ、始まってんの?】
平和な国、平和な朝、平和な教室。何一つ昨日と変わらない、平凡な日常。
窓際の一番後ろの席は、そこだけ時間の流れが違うかのように、のんびりとした雰囲気をまとっている…気がする。
暖かい日差しが照らす机上に、ぺたりと突っ伏した僕は、うつらうつらと夢と現実との間を行ったり来たりしていた。
あったかい、きもちいい、ねむい。
もう少しで、完璧に夢の世界にダイブできる、と思った時だった。
「あ、ちょ、終里(おわり)…なんでカーテン閉めちゃうの…」
布の擦れる音と、僕の机…正しくは僕の首辺りに当たっていた光が遮られたことで、僕は顔を上げる。
そこでは、幼なじみ兼クラスメイトの星野終里(ほしのおわり)がカーテンを閉めていた。
「まぶしかったから。てか、お前、前見てみ?」
にこりと笑った終里に促され、前を見ると、ぎっちりと文字が敷き詰められ白くなった黒板と、呆れ顔で僕をみつめる先生がいた。あ、一限目現国だっけ。てか、あれ…
「あ、始まってんの?」
呟いた言葉に、隣に座った終里はため息。前の席の竜胆くんと世界ちゃんは笑う。
これが、日常。
『あ』、はじまってんの?
2011.12.17
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