複雑・ファジー小説
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- 『あ』から始まる物語
- 日時: 2013/02/24 22:19
- 名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: 49KdC02.)
一年ぶりの\復活/
どうも、結城柵あらため結城柵です(変わってない)。
とりあえず完結させます。はい。
[あばうと]
この小説は五十音を頭文字に使ったタイトルを使用したSSを書いていきます。
つまり、短編集になります。
また、微エロ、微グロ、シリアス、コメディ、反道徳的描写等がごった煮になっています。
まだまだつたないところは多々ありますが。暖かく見守ってください。
[こんてんつ]
目次前半(『あ』〜『の』) >>3
目次後半(『は』〜『ん』) >>46
一年ぶりに見たら参照900突破してて鼻水吹いた。嬉しすぎて。
ゆったり更新ではありますが、引き続きまたーり読んでいただけたら嬉しいです。
では、ごゆるりと。
- Re: 『あ』から始まる ( No.48 )
- 日時: 2012/01/22 14:50
- 名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: khvYzXY.)
- 参照: きっとおたがいおなじなのにね。
【不安】
目の前の、彼女の瞳が、揺れた。
それがなにを意味しているのか、どういう理由からなのか、僕は知らない。僕にはわからない。
何か不安があるのか。心配ごとがあるのか。悲しいことがあるのか。隠し事があるのか。僕は知らない。僕にはわからない。
何が不安なのか。何が心配なのか。何が悲しいのか。何を隠しているのか。僕は知らない。僕にはわからない。
だって君は教えてすらくれないんだもんね。だって君は嘘が上手だもんね。
違う、よ。と、彼女が俯き加減に言った。
何で俯いてるのかな。もしかして目を見れないのかな。やましいことでもあるのかな。
あのね、僕は不安なだけなんだ。君が揺らぐのが不安で仕方がないんだよ。むしろいやなんだよ。知ってたよね。
それとも、もしかして僕なんてもう見たくないの?愛していない?傍にいたくない?死んでほしい?
彼女は、無言で首を横に振る。声はない。
確証のないそれが、余計に僕を不安にさせた。
『ふ』あん
2012.01.22
- Re: 『あ』から始まる ( No.49 )
- 日時: 2012/01/24 17:53
- 名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: khvYzXY.)
【変な顔】
アイツが、私の前から消えて、一年経った。
アイツは、ある日突然現れて、ある日突然姿を消した。
荷物とかは全部持っていったくせして、温もりだけは、置いていきやがった。
元々、掴み所のない奴だった。ふわふわと、いつか本当に消えていきそうだった。
それを素直に伝えれば、アイツは、「ふぅん?君にしたら、やけに素直だね」と皮肉ってから、柔らかく、大丈夫だよ。なんて無駄に綺麗な顔で笑った。
アイツは、嘘吐きだ。
懐かしい声と、表情を思い出したら、視界が歪んだ。
一年経ったって、いまだに私はアイツが好きで好きでたまらない。
ぽろぽろとこぼれる雫はしょっぱい。止まらないそれを見たら、アイツはいつも少し困った顔で頭を撫でながら、こう言うんだ。
「「変な顔」」
重なった声と、頭の上の、控えめな温もりに思考停止。
本能的に振り返れば、そこには、懐かしい白色が、困ったように微笑んでた。
どこ行ってた、とか。生きてたのか、とか。なんでここに、とか。言いたいことは色々あった。あったんだけど。
「ばか…、変な顔はアンタもだっ…」
とりあえず今は、その腕の温もりに触れさせて。
『へ』んなかお
2012.01.24
- Re: 『あ』から始まる ( No.50 )
- 日時: 2012/01/24 18:22
- 名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: khvYzXY.)
- 参照: 珍しく前後編
【ホットココアを君に 1】
「あ、」
雪が降ってきた。どうりで冷え込むはずだ。辺りはもう、暗くなってきて、人通りも少なくなってきた。
待ち合わせは、二時間前だったはずなんだけど。
不意にこみ上げてきた熱いものを、無理矢理ぬぐい取った。目の前を行くカップルには、ため息しかでない。
「ねぇ、まだ待つの?」
かけられた声に振り向くと、全身を黒で統一した、顔だけは良い友人が立っていた。ファー付きコートがあったかそうだったから、ファーだけ毟り取ってやりたくなった。
「うるさいな、約束したんだもん。それに、折原には関係ないでしょ?」
強がりを一つ吐き捨てると、折原は、楽しげに「そうだね」なんて言った。その表情が、やたらと楽しげだったから、余計に腹がたった。
「そう、俺には関係ない。けど、彼が来なくて泣きそうなのに、強がってる君を見るのは楽しいからねぇ」
そう言って、無駄に整った顔で笑った折原に、悪趣味!と言ってやる。本当に、こいつは悪趣味だ。人間観察が趣味とか。いつか、折原に巻き込まれた事件を思い出しながら、小さくため息。
「ほんと、悪趣味よね、アンタ…って、折原?」
顔をあげると、そこに折原の姿はない。
- Re: 『あ』から始まる物語 ( No.51 )
- 日時: 2012/01/25 18:46
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: bPhpA475)
- 参照: 折原って、折原・・・
ひさしぶり、揶揄菟唖です
『名前を呼んで』
リクエストかいてくれてありがとう!
すげぇww
私が想像していたのと全然ちがくてやっぱり書く人によって変わるんだなぁと思いました!いや、当たり前だけど・・・
とにかく素敵なお話をありがとう!
もう後半に入るんだね・・・
淋しい感じがします
えっとリクエスト二回目いいですか!
『や』で
『やめて。やめないで。』
っていうのを・・・
決まっていなかったらでいいからお願いします!
更新心待ちにしてるね!
- Re: 『あ』から始まる ( No.52 )
- 日時: 2012/01/27 19:14
- 名前: 結城柵 ◆ewkY4YXY66 (ID: khvYzXY.)
- 参照: 人、ラブ!
>>51 揶揄ちゃん
おひさしぶりー!
名前を呼んで、気に入っていただけたかな?
僕としては、結構楽しく書かせていただきました!
個人によって違うのは当たり前だねー。個性だもの!
後半戦突入だね!ね!
僕は完結が待ち遠しくて、わくわくしてたり……w
や、一応書き上げてありますが、書いてみるね!
あまり期待せずに待っていてね。
ありがとう!更新頑張るねー。
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