複雑・ファジー小説
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- チャイルド・デーモン
- 日時: 2015/02/16 20:27
- 名前: カトマナ (ID: uWCnjyP1)
「た、たずげ、て…くれ…!」
月が、妖しく輝くこの世界。
…その世界の月に乗って笑う
『え〜?オッサン何言ったんだ?俺、聞こえなかったわ』
二十歳にもならない、銀色の髪をした少年
- Re: チャイルド・デーモン ( No.7 )
- 日時: 2015/03/12 22:43
- 名前: カトマナ (ID: B81vSX2G)
グリードは、まだ日が登りきっていない町の裏道を一人歩いていた。
(サーナ、まさか、な。)
彼は思い出していた。昔、あの黒く壊れた幼少期。
ある施設に入れられ、残酷な日々を送ってた、あの頃。
17人の子供達、血と腐った臭い、死んだよう子供の目。
何もかもが絶望色に染まったあの日々。
その中で唯一笑顔を絶やさず、希望を捨てなかった。
あの少女の事を
- Re: チャイルド・デーモン ( No.8 )
- 日時: 2015/03/21 21:57
- 名前: カトマナ (ID: 6fVwNjiI)
〜第1章〜
グリードは、仕事の゛標的″に見つかっていた。
「だ、誰よあんた…!!」
相手は、三十才ほどの女性。大きめな鞄を持ち、どこからか逃げたかのように汗を流している。
「初めまして、通りすがりの美少年です♪」
飄々とした態度は、何かを見透かしているように女は感じた。
「あんた、こんなところで何しているの?あたし、急いでいるの」
女も飄々としているように見せているが彼の鼻はごまかせれなかった。
「へぇ、そんな血のにおいをさせながらどこに逃げようとしてるんだ?」
- Re: チャイルド・デーモン ( No.9 )
- 日時: 2015/03/23 08:09
- 名前: カトマナ (ID: KVMT5Kt8)
「っ!!?」
女は一歩後ずさり、愛用のナイフを手に持つ。
女はそれで脅せると考えていた。が、それは彼には通用しなかった。
「なぁお姉さん♪俺と楽しい事、しない?」
その言葉は、女にとってよく耳に入る言葉だった。
「馬鹿な事言わないで。あんたみたいな子供、相手にする訳ないわよ」
(子供、かぁ。)
彼の体は、強い高揚感に浸っていた。もう、すぐにあれを使えるのだから。
『来いよ、死者の眠る静寂の世界』
言葉と同時に二人のまわりが歪みだす。
- Re: チャイルド・デーモン ( No.10 )
- 日時: 2015/03/25 12:35
- 名前: カトマナ (ID: qvpAEkAG)
〜in死月界〜
二人の世界は一変していた。
先程までの綺麗な青空は、妖しく月が輝く夜空になり、
彼女から少し離れたところには、大きな棺がいくつも置かれている。
(一体何が起きたの!?)
そんなことを考えていると、暗闇の方から足音が聞こえて来た。
何かから逃げようとしているのか、音が速く不規則だ。
「ーーだ。ーにたーー。」
言葉は途切れ途切れで、何を言っているのかわからない。
暗闇の足音がとても近くなり、人が出てきた。ーが、
「っ!?」
その人は、もはや人とはいえない状態だった。
- Re: チャイルド・デーモン ( No.11 )
- 日時: 2015/03/26 21:35
- 名前: 夢月 (ID: K6n4/LVf)
面白いです。
続き楽しみに待ってます!
頑張ってください。
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