複雑・ファジー小説
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- チャイルド・デーモン
- 日時: 2015/02/16 20:27
- 名前: カトマナ (ID: uWCnjyP1)
「た、たずげ、て…くれ…!」
月が、妖しく輝くこの世界。
…その世界の月に乗って笑う
『え〜?オッサン何言ったんだ?俺、聞こえなかったわ』
二十歳にもならない、銀色の髪をした少年
- Re: チャイルド・デーモン ( No.27 )
- 日時: 2015/06/14 12:16
- 名前: カトマナ (ID: SGjK60el)
・・・・・・・・・・・・・・・
「さて、サーナに私達の事とかを説明するか」
一通り会議が終わり、エンビィが言った。
「私達はあの研究所から逃げたあとバラバラになった。だが政府の奴らに捕まり、この特殊な組織『チャイルドデーモン』で働く事になった。」
「チャイルドデーモン…」
「基本的な仕事は罪人の処刑、情報収集、私達それぞれがあの場所で渡された武器を使ってな」
「まあ、あんまり昔と変わんないってことだね〜☆」
- Re: チャイルド・デーモン ( No.28 )
- 日時: 2015/06/19 22:51
- 名前: カトマナ (ID: SGjK60el)
「待って、あたしは武器なんてもらってもいないわよ?」
「「「「はぁ?」」」」
その場にいたサーナ以外の全員の声が重なった。
「サーナ、お前はさっきの俺みたいな変な能力、武器を持っていないのか?」
信じられない、とでも言いたげな物言い。だが、サーナは能力も武器も持っていない。
「…サーナ、自分どんだけ昔の事覚えとるん?」
ラースの問いにサーナは自分の記憶を辿る。
「あんまり、昔の事覚えていないわ。…うっ…!?」
記憶を辿る途中、頭痛が走り、歌が聞こえてくる。
『壊れた壊れた可愛い我が子
おいでおいで 骸の道 彼岸花咲き乱れ
十六の頃 時は満ちる。
狐の皮がなくなって 解放されよう』
- Re: チャイルド・デーモン ( No.29 )
- 日時: 2015/08/06 18:59
- 名前: カトマナ (ID: kY71cFa4)
少し低い、女性の声。知らないはずなのに心の中に侵入するよう。
『サーナ姉さん…!』
歌の後に幼い子供の声。自分と同じ白髪に紫苑色の瞳。
…誰だったかな?
「…ーナ、サーナー!!」
「ほえい!?」
意識が朦朧としていたせいで返事がおかしなことになった。
「大丈夫か?ぼーっとしてたぞ」
グリードが心配しているとエンビィがサーナの肩に手を置いた。
「疲れたんだろう。サーナ、今日はもう休みな」
「エンビィ…すごい男前に見える」
「それ誉めてるのか!?それとも貶しているのか!?」
- Re: チャイルド・デーモン ( No.30 )
- 日時: 2015/08/07 22:24
- 名前: カトマナ (ID: kY71cFa4)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝、空にはまぶしい太陽がのぼり、すべてを照らすように輝いている。
まだ午前8時、人はあまり外に出ていない。穏やかな…
ガラガラシャン!
「うわあああああああ!!」
穏やか…
「おいこら離れろ!朝から何で襲われなきゃいけないんだよ!」
穏や…
「そんなに暴れないで…、きもちよくしてあげますから…」
…穏、
「ほら、こうすればもっとよくなるで…」
……お、
「すごい…こんなによくなるなんて…ぞくぞくするよ…☆」
「ちょっと!?朝から何が起きているの!?後半から卑猥になっている気がするんだけど!?」
- Re: チャイルド・デーモン ( No.31 )
- 日時: 2015/11/06 18:34
- 名前: カトマナ (ID: /48JlrDe)
リビングでサーナ以外は正座させられていた。
「…とりあえず、何があったか説明してくれないかしら?」
少し怒り口調でサーナが言うと、
「…俺はただ皿片付けようとしただけだぞ!」
威張りながらグリードが言う。
「片付け?この状態をどう見たら片付けに見えるの!?皿の片付けじゃなくて皿の破壊でしょ!!」
リビングの床には大量の皿の破片が落ちてある。グリードが割ったものだ。
「後悔しているが反省していない」
「反省しなさい!!」
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