複雑・ファジー小説
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- チャイルド・デーモン
- 日時： 2015/02/16 20:27
- 名前： カトマナ （ID: uWCnjyP1）
「た、たずげ、て…くれ…！」
月が、妖しく輝くこの世界。
…その世界の月に乗って笑う
『え〜？オッサン何言ったんだ？俺、聞こえなかったわ』
二十歳にもならない、銀色の髪をした少年
- Re: チャイルド・デーモン ( No.22 )
- 日時： 2015/06/01 21:36
- 名前： カトマナ （ID: nA9aoCfQ）
「いたた…ひどいなぁ、エンビィは。まぁそこが可愛いんですけどね。」
そう言いながらお腹を押さえているルストはエンビィより少し短い黒い髪を流し、少しルーズにスーツを着こなしている。見ていると何か…
「胸焼けしてきたわー…。」
「サーナひどいですよ！？男見て胸焼けって！微妙に傷付きましたよ！？」
「いやいや、ルストちゃん見ていると半端なく胸焼けしちゃうよ〜☆」
廊下の向こう側から幼い女の子の声がしてくる。その方に顔を向けると、金髪のデカイ男の肩に紫の髪の女の子が乗っている。
「おおー、久しぶりやな、サーナ！なんややっと起きたんかいな。」
金髪の男が関西弁で話しかけてくる。
(あー、…思い出せないなぁー…)
「…サーナちゃん、僕らのこと覚えていないみたいだよ〜☆」
クスクス、といたずらっ子のような笑顔で笑う。
- Re: チャイルド・デーモン ( No.23 )
- 日時： 2015/06/05 21:40
- 名前： カトマナ （ID: TKLsfDAG）
「サーナ、ワシらのことわからんのか？」
ずいっと男が顔を近づけてきた。それとともに女の子の顔も近くなる。
(何か、思いだし…)
「あー！わかった！ラースとプライドでしょ？」
「当ったり〜☆そうそう、僕はプライド。おっきいのはラースちゃんだよ〜☆」
「ワシ大きいけど、その紹介は微妙やなー…」
ごめんごめん☆と軽く流すプライド。まるで兄弟、親子のような感じだ。
- Re: チャイルド・デーモン ( No.24 )
- 日時： 2015/06/07 11:39
- 名前： カトマナ （ID: PBOj5esF）
「ところでここどこなの？て言うか私何でここにいるの？」
昔の仲間に会って頭の中にあった悩みを忘れていた。
「ああ、その事は今から話すよ。会議も兼ねて、ね」
エンビィがヒラリと手を差し出してくる。
「…エンビィって女の子にモテそうね…」
「…誉めてくれているのだろうけど、あんまりうれしくないな…」
「エンビィちゃんって外歩いている時女の人からナンパされているよね〜☆」
「プライドは毎回おっさんらから話しかけられとるよな〜。ちっこいから」
「うるさいなぁーラースちゃん☆その口縫ってあげようか？☆」
会話がエグい、そう思いながら案内されるままみんなについて行った。
- Re: チャイルド・デーモン ( No.25 )
- 日時： 2015/06/09 18:15
- 名前： カトマナ （ID: PBOj5esF）
〜リビング〜
「サーナ、やっと起きたんだな」
飄々としたグリードの声が聞こえてきた。
「グリード、あんた…！」
サーナがグリードを怒鳴ろうとしたがそこで言葉が詰まった。
なぜなら、グリードの顔がボコボコになっていたからだ。
「ちょ、グリードどうしたの！？大丈夫！？痛くない！？」
怒る、などよりも労る気持ちが優先された。
「あー…大丈夫大丈夫。ちょっと殴られた程度だから…」
「まあ、今回の件はコイツの自業自得だから気にすんな、サーナ」
そう言うエンビィの顔は黒い笑顔になっていた。
(怖ぁ…)
「ねえねえ、早く会議始めようよ〜☆サーナちゃんの事もあるし☆」
サーナたち三人以外は席に着いていた。
- Re: チャイルド・デーモン ( No.26 )
- 日時： 2015/06/11 22:16
- 名前： カトマナ （ID: PBOj5esF）
「じゃあ、西区から報告してくれ」
サーナたち三人も席につき、会議が始まった。
「西区『ヴェノム・ウィッチ』担当は僕、ルストです。今日は特に目立った事件なし。ただ、ある店で違法な取引をしているという情報あり」
「北区『マリア・ブローシュ』担当はプライドちゃんだよ☆今日は任務通りカウ・ラウを処刑。今回はそれくらいかなぁ？☆」
「東区『ドライス・コール』担当はワシ、ラースや。今日は指名手配されっとったミコイ・レイを発見、処刑や。」
「中央区『ギルティ・ロード』担当代表エンビィ。上からの任務が増えた位だ。あとは…グリード」
エンビィが呼ぶとめんどくさそうな声でグリードが言葉を発した。
「南区『フロイル・タンカ』担当俺、グリード。連続殺人犯のレイナ・ヴィッチを処刑。あとサーナを拾った。」
「拾ったってやめて！？あたし犬？犬なの？」
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