複雑・ファジー小説
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- チャイルド・デーモン
- 日時: 2015/02/16 20:27
- 名前: カトマナ (ID: uWCnjyP1)
「た、たずげ、て…くれ…!」
月が、妖しく輝くこの世界。
…その世界の月に乗って笑う
『え〜?オッサン何言ったんだ?俺、聞こえなかったわ』
二十歳にもならない、銀色の髪をした少年
- Re: チャイルド・デーモン ( No.2 )
- 日時: 2015/02/25 23:48
- 名前: カトマナ (ID: WjAAkDuu)
****朝
朝日が、窓からカーテンを抜けて入ってくる。
その眩しさに惹かれるように、少女…
…サーナが窓を開ける
「う〜ん…と、今日もいい朝だな〜」
小さく背伸びをし、朝食を作ろうとした。…その時、
ーーーーピンポーン…
インターホンの音が、静かな部屋に響いた。
(こんな朝からお客さん?)
足早に玄関の扉を開けた。
開けたと同時に、
「うわあ!!」
扉の先に立っていた人が、倒れてきた。
「うう…」
「大丈夫!?ど、どうしたの!?」
少しうろたえながらサーナは、倒れてきた人…白銀の髪をした少年に声をかけた
「は、」
「は?」
「腹、へった……」
「…はい?」
- Re: チャイルド・デーモン ( No.3 )
- 日時: 2015/03/01 17:08
- 名前: カトマナ (ID: flKtWf/Q)
ガツガツ、ガツガツ…
「ぶはー!!助かった〜。」
たった10分程度で数十枚以上の料理を平らげてしまった。
(よく、お腹の中に入ったなぁ…)
もはや関心してしまう…。
「お前、結構料理上手だな♪」
「ありがとう…」
(だいぶ適当に作ったから火加減荒くなったけど…)
- Re: チャイルド・デーモン ( No.4 )
- 日時: 2015/03/01 17:51
- 名前: カトマナ (ID: flKtWf/Q)
(それにしても、綺麗な顔してるな…)
少し立った月光のような美しい髪、
端正に整った顔、少し細めの目、
子供とは思えない雰囲気…
(とは言え、大人には見えないな…)
「?なんだ?人の顔じろじろみて?」
「あ、ごめん。ところで、あんた名前は?」
おぉ、忘れてた、と食後に出した紅茶のカップを置く。
「俺は、グリード。『グリード・フェイル』だ。」
にしし、と楽しげに笑う。
- Re: チャイルド・デーモン ( No.5 )
- 日時: 2015/03/04 19:02
- 名前: カトマナ (ID: nPUiXc5e)
不敵な笑顔に少し焦る。
けど、それと同時に、わずかな頭痛が走る。
(?なんだろう。……それに、『グリード』って名前、懐かしい感じ)
「なぁ〜、あんたの名前は?」
「ああ、私はサーナ。『サーナ・アドリア』よ。」
サーナが名乗ると、グリードは、少し固まった。
「どうしたの?」
「いや、昔離れた仲間と同じ名前だから、もしかしてと思ってな」
そう言うグリードの目は悲しそうな感じがした。
- Re: チャイルド・デーモン ( No.6 )
- 日時: 2015/03/07 19:23
- 名前: カトマナ (ID: Zxn9v51j)
「まぁ、飯ありがとうな。それじゃ…」
そう言いながら席から離れようとした。
「ちょっと、どこ行くの?」
思わず止めてしまいそうになった。
「ああ、ちょっと仕事に、な」
「仕事…あんた未成年でしょ?」
「特殊なやつなんだ、じゃあな。」
グリードは部屋を出た。
だが、サーナは、何か嫌な感じを持っていた。
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