複雑・ファジー小説

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チャイルド・デーモン
日時: 2015/02/16 20:27
名前: カトマナ (ID: uWCnjyP1)


「た、たずげ、て…くれ…!」

月が、妖しく輝くこの世界。
…その世界の月に乗って笑う

『え〜?オッサン何言ったんだ?俺、聞こえなかったわ』

二十歳にもならない、銀色の髪をした少年

Re: チャイルド・デーモン ( No.47 )
日時: 2015/12/27 20:31
名前: カトマナ (ID: JIUk.xR2)

公爵の入れられた水たまりの中から無数の手が伸びていた。
手の形は人間と同じだが、明らかにおかしい色をしている。しわくちゃで細長い黒のインクをこぼしたような色をした手が公爵の体を好きなように触る。
「ぁあ、だずげで、だずげでくだざ…!!」
情けない公爵の声にルストは大きく笑う。
「あはは、見てくださいサーナあの苦しみに耐える顔、たまんない…!!」

Re: チャイルド・デーモン ( No.48 )
日時: 2015/12/27 22:30
名前: カトマナ (ID: KS1.rBE0)

恍惚の笑みを浮かべるルスト。罪悪感なんて欠片も感じない。
「っ…!!ルスト!もうやめなさい!!」
思わずルストに飛びつき、制止をかける。
その瞬間、サーナの頭に映像が流れ始めた。

《 No.3、仕事だ。》
「やだ!!やだよ!!もうお家帰る!!」
複数の白衣を纏った大人が黒髪の男の子の腕を掴み引きずる。
(…あれは、ルスト…?)
まだ10歳にもなっていないルストを大人達は引きずりある部屋に運んだ。
そこには大きなベッドとそれに横たわるお世辞にも綺麗とは言えない女が肌を多く見せた服を着ていた。
《 その子が今夜の相手?ずいぶん抵抗してるみたいねぇ》
《 心配いりませんよマダム》
そう言って1人の大人がルストの口に薬のようなものを押し込めた。
「あ、あぁぁあ、ぁあ…!!」
しゃがみこみ嗚咽混じりの声を出すルスト、やがて落ち着き出し顔をあげる。
(…!!ルストの目が真っ赤に!!)
ゆらりと動き女の元へ行く。
《 いいのかい?坊や、罪悪感はないのかい?》
女がわざとらしい声で言うとルストは笑顔で言った
「抱いてよ。罪悪感なんてない。僕にそんなもの求めないで」

Re: チャイルド・デーモン ( No.49 )
日時: 2016/02/08 08:05
名前: カトマナ (ID: KVjZMmLu)



サーナが我に返った時にはもう元の世界に戻っていた。
「大丈夫ですか?うなされてましたよ」
慣れたように笑うルストに涙がでる。
(なんで、こんなのおかしい、おかしいよ…!)
「さ、仕事も終わりましたし、早く帰りましょう」
壊された日常がまた舞い戻る。
一人の少女を翻弄する。

Re: チャイルド・デーモン ( No.50 )
日時: 2016/03/18 17:56
名前: カトマナ (ID: kY71cFa4)

〜第4章〜

「だーかーらー!なんで僕の料理に口出すの〜!?」
「いやプライド、さすがに砂糖使いすぎや!なんやこれ?スープに砂糖溶けてないやん!?」
「糖分は頭にいいんだよ!!」
「こんなとったら身体に悪いわ!!」
ヴェノムウィッチでの件から数日後の朝。
今日は朝ご飯担当がプライドだったのだが、事件が起きた。

Re: チャイルド・デーモン ( No.51 )
日時: 2016/03/19 23:35
名前: カトマナ (ID: kXLxxwrM)

プライドの作った料理がかなりヤバイ。
「うえっ、ご飯まで砂糖が…」
「ああー!エンビィちゃん今まずいと思ったでしょ!!」
「いやこれは誰が食ってもうえってなるぞ…」
朝食の全てに砂糖が入っている。しかも溶けてない。
「プライド、糖尿病になるんじゃないかしら...」
こんなのがこれからも続くのはさすがに引く...。
「プライド姉さん相変わらずだよね…甘い...」
「姉様の料理、甘すぎ…」
黙々と食べる双子。もう料理の感想が甘いだけになっている。
「とりあえず、今日はプライド、お前の地区だけ仕事が出てる。朝食後執行せよとの事だ」
「了解だよ〜☆ならサーナちゃんにお手伝いお願いしよ〜☆」
「ああうん…え?」


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