複雑・ファジー小説

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The guardian werewolf 
日時: 2022/12/27 00:22
名前: zetu (ID: b/ePXT6o)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=10617

The guardian werewolf prologue


俺は橋本真。春休み中の新高三だ。だといえど塾はある。そして今その帰り道を自転車で走ってる。そろそろアイツの家の前を通る。べっ別に何も無いぞ、確かに体が弱いのに夜に一人で自主トレをやってたから少し心配だが、決して……とかじゃ無い。断じて無い。アイツはただの幼馴染だ。そうただのだ。…多分。

そんなこんなでもうアイツの家の前だ、うぉっほん。ちがうぞ、ってあれっ?俺は自転車を停めた。アイツとアイツの妹が話している。俺に気付いていない。それはいい、その奥にいるあれは誰だ?デケェ男が右手を挙げてアイツらに近付いている。あれっ、今右手に持っているものが光っt 俺は自転車をこぎ出した。

「テメェ!何するつもりだゴラァ!」

男が一瞬止まった、今だ。ガシャーン俺は男に突っ込んだ。男はぶっ飛ぶ。

「早く家ん中に入れ。」

俺はアイツらに言った。無事に入った事を確認してから俺は気付いた。男にはナイフがある。だが、俺は武器が無い。どうしたものかと考えようとした瞬間男が着ていたジャケットから…。あれは拳銃!あれでは逃げ切れない。素手でやりあうしか…、

「これ、使って!」

そんなとき上からアイツの声とともに金属の棒が落ちてきた。これだ、棒を拾いに行く俺、男は銃を構えている。ダンダンッ 俺は部活で鍛えたフェイントで棒を拾うと見せ掛けてエルボーをこめかみに入れた。男はぐらつく、俺はバックステップで下がりながら棒を拾い、そのまま助走をつけ、頭に棒を降り下ろした。男が倒れるとともにアイツの家の方から

「大丈夫?」

という声が聞こえてきた。話しかけられて嬉し半分疲れ半分で聞いているとアイツの妹の「お姉ちゃん、危ない!」という声が聞こえた。俺は反射的にアイツを押し退けた。

「ゴハッ」

左胸に激しい痛みが生じるが、そこは気にならない。まだ彼女を傷つけようとする男への怒りで痛みは感じ無い、そして最後の力を振り絞り、今度こそ男の頭の脳天へ打撃を決めた、男の意識が無いのを確認し、パトカーの音が聞こえてくるとともに、俺は意識を手放した。




「真、まことっ!」

意識を取り戻した俺が最初に見たのは涙でぬれた彼女の顔だった。

「死なないで!」「何で私なんかのために。」

そういっていた彼女の頭を撫でた。そして頭を近付けさせ、

「俺がそうしたかったからだ、お前のせいじゃ無い。」「お前は 梨花はお…の……だから。」

そこで俺は意識を失った。そして橋本真は二度と目をさます事はなかった。



俺が目を覚ましたのは辺り一面何も無い真っ白な所だった。いや、なにかいる。人?だが、足が無い。「あぁ、俺は死んだのか。」声に出そうとしたがここでは声は出ないらしい。とりあえず、その死人の列についていった。列の先に門が見える。そこに獣が立っていた。だが、誰にも話しかける訳ではない。無視して通ろうとすると、狼が、

「少年、守りたいものはあるか?」

としかけてきた。俺は頷く。

「ならばこい、少年。お前を…。」

prologue : end

Re: The guardian werewolf  ( No.38 )
日時: 2018/03/31 19:44
名前: zetu (ID: L0JcGsyJ)

The guardian werewolf3 nextday

??「……か、り……起き……だ…い。梨花!」

だれ……?このこえは…れいなかな……?

??「全然起きない……、こうなったら……、お、お母さん?起きて?」

……またからかおうとしてるな……?それなら……ナデナデ

「お願い、もう少し、寝かせて?」



零銘side

「梨花、梨花起きてください。梨花!」

真さんから梨花を起こすよう頼まれたので、起こしに来たまではいいのですが、いつもどおりながら

「全然起きない……、こうなったら……、」

やってる自分が少し恥ずかしいのですが、最終手段です。

「お、お母さん?起きて?」

これですぐにでも赤くなって飛び起きるはず……、あれ?起きない?

梨花「お願い、もう少し、寝かせて?」ナデナデ

な、なな、なななななな!?//////

「しょ、しょうがないお母さんですね!もう少しだけですよ……。それじゃあ私も……」

けん「あ〜〜〜〜!なんで一緒に寝ようとしてるんですか〜〜〜?」

「な!け、けんちゃん!?」

まずい!見られた!

梨花「ん…………、ん?零銘とけんちゃん?起こしに来てくれたの?おはよう。」

「お、おはようございます!梨花。」

けん「おはようございまーす。聞いてくださいよー。いまれ「けんちゃんストップ!お願い!スト〜〜ップ!」?」

急いでけんちゃんに詰め寄り、耳打ちする。

「梨花にも真さんにも内緒にしててくれたら好きなお菓子買ってあげるから、ね?」

けん「ほんとですか〜〜〜!わかりました!言いません!」

梨花「?」

か、間一髪……とりあえず説明しなければ。

「ええっとですね、真さんが「帰ったぞ〜って、まだベッドにいるのかよ。さっき出る時に起こしとくように言ったろ?」というわけです。」

梨花「おはよう真。今起こしてくれたところだよ。どこ行ってたの?」

真「ん?ああ。お二人を迎えに行ってたんだ。零銘、おろすの手伝ってくれ。」

梨花「私も行く!「その格好でか?」ううっ。」パシャマ

真「はぁ、待っててやるから、早くしろよ?けん、来い。」

けん「はーい。」

「では、私も外にいますね。」



梨花side

……よし、準備OK!

「準備出来たよ!」

零銘「はい。それじゃ、下に行きますか。」



「お待たせ〜。」

真「よし、いくぞ。と言っても駐車場だがな?」



駐車場に行くと、一台の軽の車が停まっていた。あれ?でも人影ある?

真「開けるぞ?」ガチャ ピョン

ドアが開くのと同時に出てきたのは黒い毛の小型犬だった。

??『ふぅ〜〜、この姿だと車の中でも快適ですが、やっぱり外の方がいいですね。』

「え、えっと……夜久さん?」

夜久『はい。夜久ですよ。今戻りますね?』シュン

夜久さんはいつもの人間の姿になった。

「夜久さんって、犬の時あんな感じなんですね。」

夜久「いえ、もっと狼っぽくなれるんですが、あれが元々の私の姿なので。」

「元々っていうと、刃夜さんのペットだった頃ですか?」

刃夜『そうだよ?可愛いでしょ?今ももちろん可愛いけど。』

刃夜さん?あれっ?車の中にはもう何も無いけど?何処?

真「梨花、上上。」

「上?あっ!」

車の上に真よりも渋い銀色の毛の狼が乗っていた。それじゃ、こっちが刃夜さんなんだ。

刃夜『やあみんな、大丈夫だったかい?』

「こんにちは、刃夜さん。ところでなんで刃夜さんもその姿に?」

刃夜『それがね、ライオネルに飲まされた薬が効きすぎたせいか、いまいち左足の感覚が戻っていなくてね。人の姿だと過ごしにくいからこの姿にしたのさ。』

真「やはりまだ回復しませんか?」

刃夜『ああ。もう少しかかりそうだ。』

真「そうですか……とりあえず、あがりましょう。こちらです。」

刃夜『悪いね、ありがとう。』

真と刃夜さん、夜久さんは玄関の方に歩いていった。

零銘「梨花?行きますよ?」

「零銘もさ、夜久さんみたいに元の犬の姿になれたの?」

零銘「え?ええ。もちろんなれましたよ?」

「どんなだった?」

零銘「白のミックスでした。親の顔を見たこともないので。」

「……ごめんね。」

零銘「梨花?……はぁ、もう!」ガシッ

「ふぇっ!?」

零銘「梨花?私は犬だった頃、親にも捨てられ一人で生きていました。でも限界が来て、死にゆくところを真さんの代役としてこの姿と零銘という名前を貰いました。そして真さんと梨花に新しい命を貰い、…親にもなってもらいました。確かに犬の時の姿も、月牙の力も失いましたが、私は今とても充実してます。人間として、女子高生として、二人の娘としての零銘の生活はかけがえのないものだと思ってます。だから、私の過去の事を謝らないでください。私は感謝しかしてないから。ね?」

「……うん。」

零銘「さ、行きましょ?」



零銘「お待たせしました。」

刃夜『大丈夫だよ。それじゃ、現状を整理しよう。真、僕達が眠らされたあとから今までの説明を頼むよ。』

真「わかりました。



それで先程、お二人を迎えに行った次第です。」

刃夜『そうか……。ライオネルは死んだんだね?』

真「はい。影刃の一突きで絶命しました。モロ穴が空いたので。」

刃夜『ありがとう。それならばまず考えないといけないのは影刃と悠乃ちゃんをどうするかだね。まずは影刃から考えよう。真、なんで影刃がああなってしまったかわかるかい?』

真「いえ、少なくとも何故かハウルの臭いが混ざっている事しか……。」

刃夜『ふむ。なら真、月牙ひいては獣人全ての特性、獣人化、獣化、超感覚、念話、単純な人以上の運動能力。それ以外に何があると思う?』

真「それ以外とすると……回復能力ですね。即死級でないこと、獣人の全てを司る精神力が枯渇してないことが条件ですが人とは比べ物にならない回復力を持つこと。」

刃夜『そう。でも少し違う。精神力が足りなければ回復することは出来ない。だが、あれば回復しようとはするんだよ。即死するような状況でも、……体が木っ端微塵でも、ね。回復の方法も人とは違い、細胞などは新たに作られるのではなく、元に戻ろうとするんだ。ただ、似たようなものを誤認してしまうことは、あるんだ。そもそも似たようなものがそうないからね。』

真「な!?それはつまり……」

「どういうこと?」

よくわからない……。

刃夜『つまりね……、ハウルの中で起爆した爆弾で二人は傷付いた。ハウルは木っ端微塵、影刃も人間では耐え切れるはずのないダメージを負っただろう。そして、体がすぐに回復を始める。至近距離にある二つの体はお互いに引き合った。でも、粉々のハウルが一つに纏まるより、影刃に集まる力の方が強かった。そうして、ハウルを取り込みながら影刃は復活したんだ。』

真「でも!いくら何でも他人の体をそんな易々と間違えますか!?臓器移植とかの拒絶反応みたいなことが起きるんじゃ!?」

刃夜『確かに、なんの共通点もなければね。二人には共通点があったのさ。影刃はハウルを使い捨てるようにした事、ハウルは自分を使って影刃を騙し討ちした事、というライオネルへの怒りがね。先程から言ってるように精神力が司る以上、精神や感情が近いとそれだけ誤認しやすくなる。そうして二人は混じり、その怒りに駆られたその姿になったんだろう。』

真「影刃……くそっ!俺があそこでアイツ一人に任せなければ!」

刃夜『いや、それは最善の手だったさ。言い方は悪いがしょうがないとしか言いようがない。問題は、悠乃ちゃんを何故連れ去ったかだ。影刃はライオネルを倒した後、すぐ向かったんだろう?』

真「そうです。急に走り出した上に速くて俺達も離されないようにするのに必至だったので。」

「あの……それならこっちの状況もヒントになるかもしれません……



あの時の悠乃の異変を伝えた。

刃夜『悠乃ちゃんが急に調子を崩したのに影刃の異変は関係ありそうだね。でも何故……あの腕輪はそこまで繋げるものではないはず……』

真「繋げるっていったら、よく影刃と悠乃は超聴覚の共有をしてたよな?」

「うん。車の中でも悠乃が代わりに音を聞いてたよね。」

零銘「梨花を助けるために学校に潜入した時から使っていましたね。」

刃夜『何だって!?超感覚の共有!?あのバカそんなことをしたのか!?』

真「な、どうしたんですか?」

刃夜『超感覚は五感のどれかが並外れたものになるものだ。人間には強過ぎるんだよ。それを何回もおこなって、もし悠乃ちゃんが慣れてでもいたら、無意識にでも繋がっても不思議じゃない。そしてその影響が悠乃ちゃんに出たことに気づいたんだろう。そうして連れていったんだ。多分だけどね。』

そういうことなんだ……

「そうすると、二人を助けるにはどうすればいいんですか?」

刃夜『影刃とハウルが分離出来れば、悠乃ちゃんへの影響もなくなると思うよ。ただ、』

真「ただ?」

刃夜『ただ影刃を切ったところで分離は出来ない。二人の精神を切り分けないと。』

零銘「待ってください。」

「零銘?」

零銘「二人の精神を切り分けれたとして、ハウルの精神はどうなるんですか?」

刃夜『体のある影刃の精神は勿論何ともない。だが体のないハウルの精神は、そのまま消えていくしかない。』

零銘「そんなのダメです!何かないんですか!?そうだ!私の中に」

真「いや、無理だろうな。」

零銘「なんでですか!」

真「俺の推測だが、もうハウルの精神は人の精神の形、というか姿を保てていない。影刃から切り離したら霧散するかもしれないし、万一零銘の中に入れてもそこにハウルの自我はない確率の方が高い。」

零銘「それじゃ…それじゃあハウルが……報われない……。」

真「……つまり、影刃と悠乃の事を最優先にしつつハウルも救える様な方法を見つければいいんだな。わかった、やってみよう。」

零銘「……え。」

真「流石に後味が悪いしな。難しく確率が低いって言っても何もしないのは違う。長考物だがな。それに、可愛い娘の頼みだ。」

零銘「真さん……」

刃夜『そうか、君がそう決めたのなら止めはしないよ。僕も文献を当たってみよう。』

真「お願いします。よっし、それじゃあ一旦日本に」プルプルプルプル

「電話?誰から?」

真「ええっと……善さん?」ピッ

真「もしもし?…………え?イギリスですけど。…………え?」


Re: The guardian werewolf  ( No.39 )
日時: 2018/05/06 16:05
名前: zetu (ID: Gwedwj2v)

真side

「もしもし?」

善『真君か?今どこにいる?』

「え?イギリスですけど。」

善『そうか、なら、急いで日本に帰って来てくれ。』

「え?」

梨花「真?どうしたの?」

俺が聞きたい

「ちょっ、一旦スピーカーにしてもいいですか?」

善『周りには誰が?』

「月牙の人間と梨花が居ます。退出させた方が?」

善『……いや、いた方がいいかもしれない。彼女にも関わりがある可能性が低くはないからね。』

「わかりました。」

「今からスピーカーにします。いいですね?」

全員が頷く。

「スピーカーにしました、もう一度お願いします。善さん。」

善『警視総監の高橋善と申します。月牙の方に至急お力を貸していただきたく電話しました。』

刃夜『月牙当主の刃夜です。どうなされたんですか?』

善『現在、日本国内の犯罪組織の拠点が強襲され、構成員がほぼ全員惨殺される事件が起きています。』

零銘「な!?犯罪組織の構成員を惨殺!?何処かの敵対組織との抗争ですか?」

善『それが……、唯一生き残った人間を保護し、話を聞いたのですが、相手は二人、しかも実際に殺し回ったのは一人であると。』

「そんなことがありえるんですか?犯罪組織なら戦闘員ぐらいいるはず、それを一人で全滅させたと言うんですか?」

そんなことが出来るのはもはや人間じゃない。まるで俺らのような……

善『実行犯は170cm位の男性、もう一人は男より小さい女性。そして、二人とも動物の仮装をしていたということです。そこで聞きたいことがあるのですが、』

……まさか、いや、そんなはずが……

善『影刃君と悠乃ちゃんは、其方に居ますか?』



梨花side

どういうこと?全く理解が追いつかない。

真「……わかりました。今から帰国の準備をします。日本についたら連絡します。」

善『わかりました。では。』

「ま、真……どういうこと?悠乃が、影刃が、人を沢山……こ、ころ「梨花!それ以上は言うな。」真。」

真「今からそれを確かめてくる。梨花はここに残っててくれ。刃夜さん、夜久さん、お願いできますか?詩夏と咲希の事もも。零銘とけんはついてきてくれ。」

零銘「わかりました。」

けん「りょーかいです。」

真「レオ達にもよろしく「待って!」なんだ?梨花。」

「私も連れて行って!」

真「ダメだ。お前は連れて行けない。今でさえそんな顔色なのにこれ以上無理させられるわけないだろ。」

零銘が見せてくれた手鏡には真っ青な顔をした私が映っていた。

真「……元々影刃はそういう仕事をやる人間だ。お前達の前ではなるべく殺さないようにはしてる。だが、それでも死亡した人間はいるし、悪邪は最後確実に殺した。俺がな……。お前はそんなもんには付き合う必要は無い。だから待ってろ。」

…………そうか、真は私の為に…………

「真。」

真「なん」チュッ

「なら行かないとね、尚更。私は大丈夫。」

真「おまっ、話聞いてたのか?」

零銘「真さん。梨花はこうなったら簡単には折れないんじゃないんでしたっけ?」

真「はぁ……わかった。だが、あんまり気にしてやれないからな?」

「うん。」

真「それじゃあ三人とも準備に取り掛かってくれ。」



真「忘れ物はないな?出発するぞ。」

離陸した飛行機の中、真は精神統一……してるのかな?

零銘「梨花、ちょっといいですか?」

「うん?何?」

零銘「梨花に渡したい物があります。でもその前にお話ししなければならないこともあります。」

「う、うん。」

な、なんだろう……

零銘「先程の電話で善さんの言っていたこと。それが本当に影刃と悠乃なら、悠乃は不味い状態にあるかもしれません。」

「なんで?あの感じだと悠乃はまだ……」

零銘「ええ。悠乃は人に手を出してはいないと思います。影刃も流石にさせはしないとは思いますし。そこではありません。」

「?」

零銘「悠乃が人間ではない可能性です。」



「悠乃が、人間じゃない?」

零銘「電話では動物の仮装をしている2人と言っていました。隠れてやりたいなら普通の人間の格好でやるはず。影刃が隠せなかったとしても悠乃に意味は無い。つまり、」

「悠乃も、獣人になってるってこと?」

零銘「影刃にどのくらい正気があるかによりますが、影刃と悠乃の繋がりを辿って力が流れてしまっている可能性もあります。影刃の知らないところで。勿論本当に仮装かもしれませんが。」

「そんな……大丈夫なの!?」

零銘「……わかりません。最悪、人間に戻れないかも知れません。」

「…………。」

零銘「真さんがどう影刃とハウルを切り離すのかによりますが、悠乃にも対応を考えなければ行けません。イマイチ動機が不明ですし。」

「……とりあえず、行かなきゃわかんないよね。わかった。私はとりあえず動機の方を考えてみるね?」

零銘「お願いします。それじゃ、これが渡すものです。」

そう言って渡されたのは縦長の細い箱だった。

「何これ?開けていいの?」

零銘「ええ。どうぞ?」

開けると、三本の簪のようなものが入っていた。ええと?

零銘「大分遅くなってしまいました。梨花、あなたの武器です。」

「私の……ああ!てっきり忘れ去られたものだと……でもこれどうするの?」

零銘「けんちゃん、お願いします。」

けん「はーい!」スッ

けんちゃんは胸元からクナイを取り出して、

けん「それ!」シュッ ドッ

ダーツ盤に投げた。真ん中に。

「すごい!」

零銘「梨花にはこれをやって貰います。」

「うえ!?あれを!?なんで!?」

零銘「梨花はテニスのおかげが手首が凄く柔らかくてしっかりしてます。タイミングさえ掴めば余裕で当てれるようになります。試しに一本投げてみてください。」

え〜〜やったことないのにいきなり当たるかな……真ん中……それじゃあけんちゃんのクナイを狙って……

「とうっ!?」スウッ

零け「「え?」」

投げた簪はクナイの持ち手に刺さった。やばい!

「ごめんねけんちゃん!まさか本当に刺さるとは「「ええ!?」」うわっ?なに!?」

零銘「狙って当てたんですか!?真さん!?」

真「ん?なん「貴方まさか梨花に」まてまてまてまて取り敢えず揺らすな!」ガクガクガクガク

真「はぁ……梨花には何もしてない。本人のセンスだろうな。」

零銘「こんなことがあり得るんですか!?」

真「昔から天才肌だからな。勉強以外。」

「勉強を出さなくてもいーじゃ「梨花様!是非僕と一緒に練習しましょう!いや練習させて下さい!!」う、うんいいよ……てか急にけんちゃんの圧強くない?」

零銘「投擲やる人あんまりいないからですからね。多分。」

すごいキラキラした目で見られたら断れないよ。そんなつもりないけど。

「にしてもなんで今なの?」

零銘「梨花に大役を任せるかもだからですよ?」

「え?え!?」

零銘「流石に悠乃は梨花を攻撃出来ないと思います。なので、それを利用して牽制してほしいんです。勿論ものになればですし、確実に当てる必要もないし、危険な時は逃げてください。ただ、少しでも隙が出来ればやりやすくなるので。」

「……それがあった方が悠乃の助かる確率は上がる?」

零銘「助けるのは絶対なので確率は変わりません。」

「……零銘、また無茶しようとしてるでしょ?……わかったやる。」

零銘「う……やっぱりお母さんにはかないませんね。」

「お母さんだからね。」

零銘「そう言えば、普段精神鍛練中は話しかけても反応しないのになんでさっきは返事したんですか?お父さん。」

真「ん?ああいや、かけ声が可愛かったから聞いてたんだよ。」

「かわっ!?」//////

零銘「相変わらずお父さんに言われるのは弱いんですね?」

「もう!真のバカ!!」

真「俺かよ!?」

Re: The guardian werewolf  ( No.40 )
日時: 2018/06/30 20:50
名前: zetu (ID: n/98eUHM)

梨花side

「はぁ〜。やっと着いた……。飛行機だと半日かかると長いねぇ〜。」

空港に着いた。プライベートジェットなので直接滑走路に降りる。これって改めて考えると普通の人じゃ出来ないよね。最近感覚が擦れてきた気がする……。

真「連絡するって言ったんだけどな……。」

「え?」

何の話か分からずにいると何処からか車が向かって走ってきた。ん?何か上に乗ってる?ランプ?目の前で止まるとスーツの人達が降りてきた。誰?

零銘「警察の方ですね?御出迎え恐れ入ります。」

警察「はっ!警視総監の指示で御迎えに参りました!」

真「了解しました。案内をお願いします。」



警察の人に連れられて、やって来たのは警視庁。あの時以来なので2度目なんだよね、ここ。

警察「こちらです。中へどうぞ。」ガチャ

零銘「ありがとうございます。」

警察「いえ!光栄です!」ビシッ

真「失礼します。お待たせ致しました。」

善「いえ、こちらこそ急にお呼びだてして申し訳ございません。こちらにお掛けになってください。君、扉をしめてもらえるかい?」

警察「は!失礼します。」バタン

善「……。楽にしてくれ。何か飲むか?」

真「大変ですね。この部屋の防音は?」

善「完璧だ。でないと君に普段のように話はしないさ。君達は立場は警察より上だからね。」

やたらよそよそしいって思ったらそういう事なんだ。私と零銘は紅茶、真はコーヒー、けんちゃんは何故かあったオレンジジュースを受け取り、椅子に座った。

善「さて、こうやって君たちに来てもらったが、その間にもまた一つ組織が攻め落とされた。今度は本当に全滅だ。」

真「な!?半日ほどしか経っていませんよ!?」

善「ああ。驚異的速度だ。深夜の内に行われるおかげでマスコミや野次馬を防ぐことは出来ているがね。」

真「何でそんなことをするんだアイツらは……犯罪組織なんて魔華以外関わった事ねぇしあそこはあの戦闘で壊滅した筈だ。そもそもいくらシスコンの悠乃でもそれだけでこんな事しないだろ……」

善「君達、もしかして悠花君について何も聞いていないのか?」

ゆうかくん?ゆうか……悠花って

「お母さんのこと知ってるんですか!?」

善「知ってる何も私と修もいたからな。竜と悠花君が出会った時に。」

「え!?」

善「もしかして何一つ話していないのか、あの男は……。いいだろう、多少非常識かも知れないが君達に教えてあげよう。ただし、竜が聞かせたがらないのは明確な理由がある。私も未だ心苦しいことだ。楽しい話でもない。それでもいいかな?」

真『俺達は聞かない方がいいか?』

『ううん、聞いて。』

真『分かった。』

「お願いします。」

善「分かった。なら始めよう。時は20年前に遡る。



あの頃は私と竜と修の3人で組んで捜査をしていた。警察学校からの同期でね。優秀だと言われていたから新米だけで動いていた。人手が足りなかったということもあったがね。

その頃まさに犯罪集団が活発だったからだが、重要性の低い事件を任せられて車で張り込んでいたら1人の女子高生が車窓をノックした。追われているから匿ってくれなんて言い出したから私と修は目を見合わせてしまったが、竜はすぐにドアを開け、彼女を中に引き込んだ。それが悠花君だった。」

お母さんが、追われてた?

善「緊張からか意識を失った悠花君を病院に連れていき、私は署に報告を。荷物から学校が分かったから修は学校に連絡を。彼女の見張りを竜。と分担して分かれて行動したことで色々と事態がわかった。まず悠花君は2、3日学校に行っていなかった。その間追われていたということになる。そして悠花君が行方不明の重要参考人の娘であるということ。その事により私達も悠花君の担当として捜査に加わる事になった。そして修と合流して彼女の病室に戻ると、悠花君が竜に抱き着いていたんだ。」

「え、ええ!?」

善「私も事案かと思って銃を抜きかけたが、修のお陰で立ち止まったよ。」

真「えぇ〜……」

善「何でも、目が覚めた時に震えていた彼女を安心させようと色々したら安心し過ぎて泣き出してしまったらしい。落ち着いた所で自己紹介をして、何があったかを聞いたんだ。真君も梨花君も既になかなか濃い人生だと思うが、負けず劣らずだったよ。長いから割愛するが、親が組織の人間を追っていたフリーのジャーナリストで、重要なデータを手にしたことにより追われた。娘の悠花君も。ただの高校生が躍起になっている悪人に追いかけられたらそれは怖いだろう。」

「なんでお母さんも?娘だから?」

善「私もそこが気になって最近父親から受け取ったものは無いかと聞いてみたら、小さなぬいぐるみの中にあったよ。USBメモリが。スマホなんかまだない頃だから竜を部屋の中、修を外に置いてもう一度署に戻った。とても有益な情報だったよ。薬や武器の密輸ルートや商談相手のリスト、構成員名簿と下っ端とはいえ顔写真がある者さえいた。ただのジャーナリストが集めたものとは到底思えなかったよ。それを捜査本部に提出し、病院に戻ろうとした時だ。悠花君の父親が発見された……海中でね。車ごと沈んでいたそうだよ。」

「そんな……」

真「落ち着け、」ギュッ

「……うん。」

善「クレーンで引き上げ、身元の確認をする時、胸のポケットにメモが入っていた。内容は、“次は娘だ。”中国語でね。後に魔華の構成員の字だと判明したよ。……私は、彼女にこのことを伝えることが出来なかった。後には言った。だが、震えていた悠花君にそれを伝えるのはその当時の私には荷が重かった。竜と修とも相談して、ある程度片付いたら言うことにした。標的が悠花君に向いていること、警察が厳戒態勢を敷くことを伝え、私達の誰かが必ず付いてることを約束した。病院に無理を言って隣一部屋を借り、その部屋に彼女が入院してる事にしたりもした。捜査官が既に何人か死んでいたから本部も多少の無理を許可してくれたからね。そうして日が経っていくにつれて私達、特に竜と悠花君は仲良くなっていった。……今思うと、それがいけなかったのかもしれないな……。」

「え?どうしてですか?」

善「……ここからが理由足り得る話だ。心して聞いてくれ。」

Re: The guardian werewolf  ( No.41 )
日時: 2018/08/13 20:52
名前: zetu (ID: SCMOcoS4)

善「悠花君の父が残してくれた情報のおかげで、一気に捜査が進んだ。交渉や売買の現場を抑え話も聞き出した。3つの集団が同盟関係を結んでいることもわかって、特殊部隊を含む拠点同時強襲作戦も立案された。が、実行の前日病院は襲撃された。残念なことに警察側にスパイがいたんだ。幸い夜間のため警備と私達泊まり込みの警察以外に被害はなかった。なかったが、竜が悠花君を庇って腹に弾を受けたんだ。どこかで聞いたような話だね?」

真零「「うっ……、」」

善「真君も竜に似てるのかもしれないな。私達も軽傷を負い、竜は意識不明。大泣きしていたよ。この男はそう簡単にくたばらないとは言ったんだがね。私のせいだって聞かなくて、医者に私達も寝るよう言われてしまったから他に入口を見張らせて寝ていたら、窓からなんて古風な方法でどこかへ行ってしまっていた。」

真「まさか、」

善「自ら行ってしまったんだ。魔華の拠点に。この辺りは梨花君と似ているかな。勿論見過ごす訳もなく作戦に奪還も加えられた。私達3人が担当になったが竜はまだ目を覚ましていなかった。書き置きをして本部に戻って装備を整え、悠花君救出のため急ピッチで準備して現場を包囲した。先客がいたけどね。竜が待っていたよ。私達も一人分多く装備を持っていたから大概だけどね。突入して比較的すぐに悠花君を見つけた。外傷はなく意識もあった。目隠しなどはあったからそれを外すと、泣いていたんだ。一先ず竜に任せて私達は本隊と合流した。だからあとから聞いた。悠花君はのある薬を投与されていた。それは……」

「そ、それは?」

善「数年後に死ぬ薬だった。」

梨真零「「「え?」」」

善「元々はバレずに要人を暗殺するための薬で、開発途中の段階のものだということだった。悠花君を外に預けてきてからの竜はまさに逆鱗に触れられたかのようだったよ。警察の中でも問題視されるほどにね。制圧が終わったその場で辞職した。これが警察時代の竜と悠花君の話だ……それで、なぜこの話をしたかと言うと、その薬は魔華だけではなく共同研究されていたものらしいからだ。魔華はあの時や君達の時で完全に崩壊したが、他はまだ存在している。彼らが追っているのはそれだろう。あの薬を抹消する方かもしれないが、ね。……竜と悠花君のその後は本人に聞くといい。これが私が予想した理由だ。どう思うかい?」

真「それが動機なら確かに行動に納得がいきます。ですが、なぜそのことを2人が知っているんでしょう。この話を知っている人なんて、それこそ竜さんか先生か善さんぐらいでは?」

善「それは分からない。修には確認したが2人に話してはいないそうだ。竜が、あいつが梨花君に言わずに悠乃君に言うとは思えないんだが……。」

零「善さん。1つお聞きしてもよろしいですか?」

善「なんだい?」

零「その事件は何日に起こった事ですか?」

善「17年前の先月だ」

「それって……お母さんの命日……ですか?」

善「そう。薬の効果は丸10年だった。あの頃君は7歳、悠乃君は5歳だったね。」

零「次は梨花。毎年の命日どうしていますか?」

「別段変わったことは何も……何周忌とか以外はお墓参りぐらい……お父さんが遅くまて晩酌してるぐらい?」

零「最後に真さん。その日の夜影刃は何をしていましたか?」

真「……竜さんに付き合って言ったの迄は見たが先に寝たからな。部屋には戻ってないと思うが。」

零「決まりです。影刃は竜さんの晩酌に付き合い、そこで悠花さんの話を聞いた。そして混ざった時に悠乃と共有したとしたら……」

真「動機は完璧か。よし、善さん。俺達は一旦佐々木邸に帰ってからまた夜に動きます。多分俺達が帰ってきてるのはあっちも勘づいているだろうし、そこで最悪1戦交えるかも知れませんがとりあえず止めてみるので、何がなんでもあの二人は撃たないようにしといてください。」

善「わかった。どうやら君でも一筋縄ではいかないようだ。頑張りたまえ。」

真「はい。では失礼します。いくぞ。」

零け「「ない。」」

「うん……。」



今は車の中、家に向かう道だ

真「梨花、どうしたい?」

「……どうって?」

真「ついてくるか、家で待ってるか。」

「いつもだったら置いてこうとするくせに。」

真「それはそうだ、危険だからな。だが今回は佐々木家の問題だ。お前を仲間はずれに出来るかよ。」

「……行くよ。」

出来るか分からないけど、悠乃と話せるなら

真「わかった。帰ったら支度してくれ。零銘、残りの簪も渡してやれ。」

零「はい。」

行くよ、悠乃、影刃

Re: The guardian werewolf  ( No.42 )
日時: 2018/08/13 22:31
名前: zetu (ID: SCMOcoS4)

零銘「梨花、残りの簪です。」

「ありがとう、大事に使うよ。」

零銘「本当はつかうことなんでないほうがいいんですがね……。真さん、準備完了です。行けます。」

真「……ああ、行こう。」



今いるのは高層ビルの屋上。互いに見つけやすく、理由は戦いやすいからだ。

真『出てこい影刃!居るんだろ!?この辺りに!』

悠乃『今行くよ、待ってて?』

悠乃……

真「梨花、ちょっと下がってくれ。」

「うん。」

私が後ろに下がると何かが着地した。

真「よう。悠乃、影刃。」

悠乃「二日……ぶりだね。真君、お姉ちゃん、零銘ちゃん、けんちゃん。早速で悪いんだけど、どうせならお姉ちゃんと二人だけで話させてくれない?」

真「どうする?」

「……お願い。」

真「分かった。零銘、けん、行くぞ。影刃、着いてこい。」

真達は隣のビルに飛び移った。影刃君も着いていった。

「…………」

悠乃「…………誰かに聞いた?」

私が知らなくて悠乃が知っていた事。それは勿論、お母さんの事。

「善さんにね。まだお父さんには会ってないよ。家にいなかったから。」

悠乃「そっかー……」

「……辞める気はないの?」

悠乃「ないよ…………お姉ちゃん、僕が復讐したいんだと思ってるでしょ?」

「え、違うの?」

悠乃「確かにお母さんの事は許せないよ?復讐したいとも思うし。でも、私がしたいのはお母さんみたいな人を出さない事。その為に、全部滅ぼすの。」

違う。悠乃は正気じゃない。悠乃は私と話す時に絶対に自分を[私]って言わない。つまり、悠乃は混ざってるハウル君に引っ張られてる。

真「ーーーーーーー!!」ガキッ

影刃「ーーーーーーー!!」ガンッ

悠乃「あーあ、始めちゃった。」



真side

「さてと。影刃、何か言うことはあるか?」

影刃「何も、オレは悠乃の為に殺すだけだ。」

「言ってんじゃねぇか……お前せめて悠乃を現場に連れてくのやめろよ。なんてもん見せてんだ。」

影刃「悠乃が望んだ事だ。オレだって見せたいと思って連れている訳では無い。」

「はぁ……お前いつの間に悠乃の従者になったんだ……警察から身をつけられてる。お前なら全員峰打ちとかで捕まえさせれば良かっただろ。」

影刃「こう言っては悪いが、髙橋警視総監の管理が全て行き通っている訳では無い。」

「はぁぁぁぁあ……わかった。もうめんどくせぇ!影刃!ハウルは悠乃とどの割合で分けてる!?」

影刃「50/50だ。」

「くっそ、それ俺よりつえぇじゃん。おもしれぇ、刀抜きやがれ!」チャキ

影刃「……いいだろう。」チャキ

「お前らは下がってろよ?」

零け「「はい。」」

「おらぁぁぁぁあ!」ガキッ

影刃「はぁぁぁぁぁあ!」ガンッ

二回切り結んでわかる。混ざった力を使いこなしている。使い切れてなかったら勝機にしようと思ってたんだがなぁ……

影刃「お前、流石に舐め過ぎだろ、なぜ片方しか抜かない。」

「貰ったばっかで強度の確認してないんだよ。お前に折られたら困るんでな。てかお前なんだその大太刀!そんなん持ってなかっただろ!」ギンッ

影刃「月牙の倉庫にあったので拝借した。」ガッ

「後で刃夜さんに怒られんの擁護しないからなクソがっ!」ザンッ

影刃「ふんっ」ガキンッ

くそ、刀飛ばされちまった。

「次は負けねぇ。」

影刃「次はちゃんと止めに来い。呼んでも行かないからな。」

影刃『悠乃、行くぞ。』

悠乃『うん。』ストン

ホントに獣人化してんな。

悠乃『じゃあね、みんな。ばいばい!』

梨花『悠乃!』

零銘「梨花!」シュッ

倒れたか……アイツ感情が意識のブレーカーになってんじゃねぇか?……にしても

「次はちゃんと……か、クソ野郎が……」



梨花side

真の刀が飛んだ。貰ったばかりの刀はつかっていなかったけど、それでも今までなら真が勝ってただろうに……

悠乃「そろそろ帰ろうかな、今日は時間無さそうだし。警察の配備も強化したんでしょ?」

「……悠乃。」

悠乃「私は全てを終わらせるまで止まらない。それは私の望んだ事だから影刃も私を止めない。私を止めたいんなら、次は戦うことになるね。」

「そんな……」

影刃『悠乃、行くぞ。』

悠乃「お、呼ばれたから行くね?」シュン

悠乃は影刃君と同じ黒の人狼になった。

悠乃『うん。』シュッ

隣のビルに飛ぶ。

悠乃『じゃあね、みんな。ばいばい。』

待って、待って!

『悠乃!』

暗転した。


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