複雑・ファジー小説

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The guardian werewolf 
日時: 2022/12/27 00:22
名前: zetu (ID: b/ePXT6o)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=10617

The guardian werewolf prologue


俺は橋本真。春休み中の新高三だ。だといえど塾はある。そして今その帰り道を自転車で走ってる。そろそろアイツの家の前を通る。べっ別に何も無いぞ、確かに体が弱いのに夜に一人で自主トレをやってたから少し心配だが、決して……とかじゃ無い。断じて無い。アイツはただの幼馴染だ。そうただのだ。…多分。

そんなこんなでもうアイツの家の前だ、うぉっほん。ちがうぞ、ってあれっ?俺は自転車を停めた。アイツとアイツの妹が話している。俺に気付いていない。それはいい、その奥にいるあれは誰だ?デケェ男が右手を挙げてアイツらに近付いている。あれっ、今右手に持っているものが光っt 俺は自転車をこぎ出した。

「テメェ!何するつもりだゴラァ!」

男が一瞬止まった、今だ。ガシャーン俺は男に突っ込んだ。男はぶっ飛ぶ。

「早く家ん中に入れ。」

俺はアイツらに言った。無事に入った事を確認してから俺は気付いた。男にはナイフがある。だが、俺は武器が無い。どうしたものかと考えようとした瞬間男が着ていたジャケットから…。あれは拳銃!あれでは逃げ切れない。素手でやりあうしか…、

「これ、使って!」

そんなとき上からアイツの声とともに金属の棒が落ちてきた。これだ、棒を拾いに行く俺、男は銃を構えている。ダンダンッ 俺は部活で鍛えたフェイントで棒を拾うと見せ掛けてエルボーをこめかみに入れた。男はぐらつく、俺はバックステップで下がりながら棒を拾い、そのまま助走をつけ、頭に棒を降り下ろした。男が倒れるとともにアイツの家の方から

「大丈夫?」

という声が聞こえてきた。話しかけられて嬉し半分疲れ半分で聞いているとアイツの妹の「お姉ちゃん、危ない!」という声が聞こえた。俺は反射的にアイツを押し退けた。

「ゴハッ」

左胸に激しい痛みが生じるが、そこは気にならない。まだ彼女を傷つけようとする男への怒りで痛みは感じ無い、そして最後の力を振り絞り、今度こそ男の頭の脳天へ打撃を決めた、男の意識が無いのを確認し、パトカーの音が聞こえてくるとともに、俺は意識を手放した。




「真、まことっ!」

意識を取り戻した俺が最初に見たのは涙でぬれた彼女の顔だった。

「死なないで!」「何で私なんかのために。」

そういっていた彼女の頭を撫でた。そして頭を近付けさせ、

「俺がそうしたかったからだ、お前のせいじゃ無い。」「お前は 梨花はお…の……だから。」

そこで俺は意識を失った。そして橋本真は二度と目をさます事はなかった。



俺が目を覚ましたのは辺り一面何も無い真っ白な所だった。いや、なにかいる。人?だが、足が無い。「あぁ、俺は死んだのか。」声に出そうとしたがここでは声は出ないらしい。とりあえず、その死人の列についていった。列の先に門が見える。そこに獣が立っていた。だが、誰にも話しかける訳ではない。無視して通ろうとすると、狼が、

「少年、守りたいものはあるか?」

としかけてきた。俺は頷く。

「ならばこい、少年。お前を…。」

prologue : end

Re: The guardian werewolf  ( No.33 )
日時: 2017/09/02 23:12
名前: zetu (ID: YNBvTGT8)

The guardian werewolf2 tapping

梨花side

零銘「やめようよ、盗み聞きなんて。」

「大丈夫!前もやってるから。」

零銘「ええ!?いつ?」

真「影刃が土下座してた日だよ。」

零銘「ああ〜、あの日ね!」

「別に着いてこなくてもいいんだよ?零銘。」

零銘「ううん!行く行く!私も聞きたい!」

「ならレッツゴー。」



真「よし、いつも通り」フッ

零銘『うわー、力の無駄遣い………』

真『リンク切るぞ?』

零銘『ごめんなさい!』

『しっ!』

悠乃『影刃〜、お〜き〜て〜。』

影刃『……』

零銘『寝起き悪!』

悠乃『影刃〜。……よし。』

『今よしって言ったよね?』

悠乃『影刃…………。』

あれ、なんか雰囲気が違う……?何するつもりなんだろ?

悠乃『……影刃、すき。』チュッ

零銘『おお〜!』

真『悠乃もやるようになったなぁ。』

『嘘!あの悠乃が!?』

影刃『ん?』

悠乃『っ』///ビクッ

影刃『ん…………ゆうの?おはよう。』

悠乃『う、うん!おはよう影刃!もうお姉ちゃんとか真君とか零銘ちゃん起きてるからそろそろ起きて!』///

影刃『ん。…ん?なんでそんな顔赤いんだ?』

悠乃『え!?き、気のせいだよ!!それより、早く起きて起きて!』

影刃『お、おう。』

真『逃げるぞ!』



「いやーまさか悠乃があそこまで積極的だとは……」

真「影刃に後で教えてやろうかな〜。」

零銘「それはダメでしょ。寝ずに起きててって言えばいいんじゃない?」

真「それだ!流石我が娘!」ナデナデ

零銘「えへへへ〜」

影刃「なにやってんだ?お前ら。」

真「よう影刃。なに、タダの親子の団欒だ。」

悠乃「またやってるの?零銘ちゃんまた顔すごいよ?」

零銘「嘘!?」

詩夏「ま、まーくん?」

真「ん?ああ、詩夏か。どうした?」

咲希「親子の団欒って、どういう事かな?」ゴゴゴゴ

真「さ、咲希さん……?一体どうしたんで?」

詩咲「親子って、つまりれーちゃんが二人の子供ってこと?」ゴゴゴゴ

零銘「ふ、二人共?落ち着いて?遺伝子上はってだけだよ?甘えてみたいからそう呼んでみただけだよ?」

真「バカっ!そんなこと言った「遺伝子上は?」あちゃー……」

詩咲「どういう事?」

真「はぁ〜。しょうがない。説明するぞ?」



詩夏「へぇ〜、そういう事。」

咲希「わかったよ。」

真「理解早くて助かる。さてと、後はセレン姫とレオ、ハウルだな……遅くねぇ?」

「確かに。二人はともかくハウルさんはもう起きてそうなのに。」

零銘「行ってみますか。」



真「お〜い、レオ、ハウル、起きてるか〜?」ゴンゴン

影刃「ダメだな。部屋から物音が聞こえてこない。」

真「入るぞ……いない?梨花、セレン姫の部屋を見てくれ。」

「わかった。セレン姫?失礼しますよ……?真!こっちも誰もいない!」

真「なんだと!?どこいったんだ!?」

零銘「真さん!英語で書かれた置き手紙が!」

真「内容は!」

零銘「……!日本の皆さんにこれ以上迷惑はかけられません。私達はMr.ライオネルと合流します。だから、どうか日本に無事に帰ってください。また会えることを楽しみにしています。だそうです。」

真「フラグしか経ってねぇぇぇえ!影刃!刃夜さんたちと連絡は!?」

影刃「だめだ、何の反応もねぇ……あの二人が起きてないとなると……酒はないだろうから、睡眠薬でも盛られたか。あっちは起きるまで放置だ。」

零銘「どうします?幾ら何でも言われた通り帰るなんてことはしないでしょう?」

真「当たり前だ!だけどあちらがどこに行ったか分からないからな。どうしたもんかな……。」

「とりあえず、騒ぎが起きたところにいくしかないんじゃない?」

真「そうだな……。零銘、任せてもいいか?」

影刃「いや、俺もこっちだ。何があるかわからないからな。」

真「そうか、なら頼むぞ。」

「待って!どういうこと!?まさかひとりで行くの?」

真「これから行くのは戦いの中心だ。戦えない人間を連れていくのは無理だ。帰りも何かあるかもしれないから零銘と影刃も一緒に避難しててもらう。」

「それでも一人は!」

真「大丈夫だ。刃夜さんも夜久さんもいるから。……俺はもう死なない。絶対お前の元に帰る。何ならセレン姫達も連れてきてやるよ。いいな?」

「……絶対だよ?」

真「ああ、だが待ってろ。課題でもやってな?」

「うっ……うん。」

真「じゃあまたな?……梨花。」

「ん?」チュッ

……!!!

真「愛してるぜ?」

「わ、私も!」

Re: The guardian werewolf  ( No.34 )
日時: 2017/11/09 23:42
名前: zetu (ID: YNBvTGT8)

The guardian werewolf2 search

隠し通路を通って民家に戻る。着替えをする為だ。それにしても持ってきといて、いや貰ってきといてよかったわ、昔の私服。何かあった時に使えるかなってことで貰ったんだけどまさかこんな時に使うことになるとは。内容はTシャツにジーパンでパーカー。昔はあんまり気にしてなかったからなぁ………。念のためキャップもかぶっているのでまずバレない。刀2本はこれも一応持ってたバットケースに入れてある。それじゃさが……その前に、

『刃夜さん!夜久さん!聞こえますか!応答してください!!』

そろそろ起きてもいいんじゃねえかな……

夜久『真さんですね!?落ち着いてください!Mr.ライオネルが私達に睡眠薬を飲ませて何処かへ行ってしまって!!』

『夜久さんこそ落ち着いてください。もう分かってます。こちらもセレン姫とレオとハウルがいなくなりました。多分合流したんでしょ。今梨花達は影刃と零銘に任せています。とりあえずお2人は……って夜久さん、刃夜さんは?』

夜久『それが……まだ目を覚まさないんです。もしかしたら私より多めに飲んだのかも知れません。』

『え?確か刃夜さんって、』

夜久『ええ。元々薬とかが効きやすくて、今でも私より効きやすいです。今日中は起きないかもしれません。なので、私の権限を使います。』

『はい?ってまさか……』

夜久『はい。今この時からとりあえず刃夜さんが復活するまで、汝月牙真を臨時当主に任命します!』

『あ、ハイ。承りますです……。』

夜久『それでは後はお願いします。』

『夜久さん……刃夜さんのそばにいたいだけですね?』

夜久『う……』

『まぁいいです。夜久さんは刃夜さんをお願いします。では。』



「さてと、探すか。」

家を出ると、昨日使ったバイクが一台置いてあった。もう一台と車はレオ達が乗っていったのだろう。ガソリンも残ってるし、壊れてもいない。実は追わせるつもりがあるな……レオか?多分セレン姫が言い出したことだろうしな。まぁとりあえず行くか!一応匂い覚えておいて良かったぜ。



……やっぱり俺に追いつかせる気だな?車の走り方からして撒く気は無い。まぁ、下手にぐるぐる走っても不審に思われるわな。ん?二手に分かれた?これは……ハウルだな。おっ、そろそろ追いつけ……!?

『レオ!!右から掃射来るぞ!ブレーキ!!』

レオ『!OK!!』キキィーッ

ガガガガガガガガ

急停止した車の前を大量の銃弾が飛ぶ。俺は敵の左側に回り込み、

「ありがとよ、影刃。」カチャ

影刃に借りたアサルトライフルを連射する。確実に殺りに行ってるため全て敵に命中する。よし、全員掃討し終えた。

『終わったぜ、レオ。ところでハウルは?』

レオ『それが、「先にMrのところに向かいます」って言ってどっかいっちまったんだ。車内は俺とセレンだけだぜ。』

セレ『ちょっとレオ!?なんでこれ以上巻き込まないようにって何も伝えずにあそこを出たのにマコトがそこにいるの!?』

『俺の仕事はあなたの護衛なんでね。大丈夫、あっちは影刃と零銘がいるし。それに困るんですよ。臨時の当主としてはね。』

レオ『はぁ!?マコトお前臨時当主って、』

『Mrに刃夜さんが多めに薬盛られて起きねぇから、起きるまでは俺が当主だ。』

セレ『え?でもMrはスタンガンで気絶させたんじゃ?』

『え?いや、スタンガン跡なんて無いらしいぞ?』

レオ『!マコト!急いでエーバ達に伝えてくれ!……』



悠乃side

零銘「え?」

影刃「はぁ!?なんだそれふざけんな!!」ガンッ ベキッ

影刃がいきなり壁を蹴る。ヒビが入るが、それより

「どうしたの?」

影刃は見たことないぐらい険しい顔をしている。

影刃『わかった!こっちはなんとかする!!そっちをこなせよ!!あとでな!』

「影刃」

影刃「零銘!急いで出るぞ準備させろ!「影刃!!」なんだ?」

「なんだじゃないでしょ!?どうしたのって聞いてるじゃん!!」

影刃「……あ〜〜後で説明する!お前ら最低限の荷物だけ持って急いで出るぞ!」



「影刃!準備出来た!」

影刃「よし、昨日とは違う道を使う。殿は零銘頼むぞ!」



今、別の隠し通路を走っている。

「ねぇ影刃!」

影刃「何だ!?」

「それで何があったの?」

影刃「Mrとハウルがアイツらと別行動しているらしい。Mrに限っては嘘を言っているから敵との繋がりがあると俺と真とレオはみてる。俺達が隠れている場所がバレてるかもしれないからこうやって脱出してる。っていう状況だ。質問あるか?」

梨花「刃夜さんと夜久さんは?」

影刃「刃夜さんは睡眠薬で意識不明、夜久さんは看病だ。その他は?」

梨花「それってもしかしてMrと真が戦うってこと?……真より強いんでしょ?」

影刃「加勢に行きたいのは山々だが、こちとらお前らで精一杯だ。流石にけんにここを全部任せるわけには行かないからな。多分レオはこっちだがハウルもいる。どうなるか……。」

梨花「そんな……真……。」

「お姉ちゃん……」

影刃「大丈夫だ。アイツはもう絶対に死なねぇよ。お前が生きてる間はな。不安なら腕輪に思いでも込めろ。アイツの力になるかもしれないぜ?」

梨花「腕……あっ。」ホワン

梨花「出たけど、どうすれば?」

影刃「さあ?思いついたのでいいんじゃないか?願掛け程度だし。」

「えぇ!?」ガクッ



真side

レオ『なぁマコト、やっぱどこかに身を潜めるべきか?』

バイクは乗り捨て、俺が車を運転している。

『それが最善だが……ん?そういやなんの音だ?』

レオ『音?ああこのモスキート音みたいなのか?マコトにも聞こえるんだな。今日の朝から俺も気になってんだけど俺の耳鳴りかと思ってたわ。』

『今日の朝から…………!レオ!お前と姫の服だ!服を調べろ!』

レオ『服?ちょっと失礼?』ゴソゴソ

セレ『え、ええ……』

レオ『…………チッ!なんてこった!発信機だろこれ!?』ヒュッ

『それで俺ら、正確にはセレン姫の位置を把握してたんだろうな。』パシッ

セレ『そんな……やはり私のせムグッ……』チュッ

レオ『そういうこと言うなって。な?セレンのせいじゃなくて敵のせい。わかったか?』

セレ『はい……。』

『見せつけてくれるねぇ全く。ああ、案外セレン姫と梨花の思考は近いのかもな。取り敢えずもう他に何か付いてないか確認してくれ。俺はこれを……。』ググググッバキッ

レオ『他、他……は無さそうだぞ?』ゴソゴソ

セレ『あ……レ、レオ……///』

レオ『ん?どうした?』

セレ『……擽ったい……///』

レオ『!!……ごめんな!?』

セレ『い、いえ……。』

真『なぁ、もしかして。二人って実はそこまで進んでない?』

セレ『そ、そんなことないですよ?』

『結構初心な反応してましたよね今。セレン姫?』

セレ『うっ……』

レオ『当たり前だろ?お忍びでハイスクールに編入してくるような何も知らないお姫様だぞセレンは。恋愛についての知識も無いんだ。』

セレ『…………』グスッ

レオ『ああもう泣くなって!』チュッ

セレ『だって……レオがバラしちゃうんだもん……。』グスグス

レオ『悪かったって。でもバレた嘘ずっとついててもしょうがないだろ?』ナデナデ

セレ『うん……。』

レオ『待たせたなマコトいい所思いついたから行こうぜ?』

『お、おう。』



移動中

『で?何処なんだ?そのいい所って。』

レオ『まぁまぁ、言う通り進んでくれ。そこを右な?』

『そこ隠す必要あるか?まぁいいけど。ほれ次は?』

レオ『今度そこを左で、その次の次を右だ。』

セレ『レ、レオこの道のりって……もしかして……』

レオ『ああ。思ってる通りさ。』

セレ『駄目よ!みんなまで巻き込むの!?』

レオ『下手に逃げ回ってる間に人質に取られるよりいい。しかも、予め言っとかないと状況もわかんないだろ?あ、そこを右で門から入ってくれ。』

『おーけー……なるほど、ここが。』

レオ『そう。俺とセレンが出会った場所。俺の通ってたハイスクールだ。』



門のところで教員に止められたが、レオが顔を出すとすぐに入れてくれた。顔パスなのか?進んでいくと明らかに恰幅の良い男性が待っていた。

男性『お待ちしておりました。お久しぶりです。セレン様。ツキキバの方もようこそいらっしゃいました。よく来たな、レオ。』

レオ『一ヶ月前でしたっけ?こんにちは、校長先生。』

セレ『校長先生……。』

校長『どうぞ中へお入りください。』



セレ『レオ。』

レオ『どうした?』

セレ『もしかして、もう言ってあったの?校長先生に。』

レオ『いや?言ってないぞ?』

セレ『え?それならなんであそこでまってたの?』

レオ『先生に何かあったら頼るように言われてたんだ。俺ら見てないけど色々報道でもされてたんじゃないか?』

先生『いや、何も報道はされていないよ。事故として隠蔽されているようだ。まぁ不自然だから分かったんだけどね。弾の跡があったし。』

レオ『さっすが先生元軍人!』

元軍人なのか。結構穏やかそうな人だけど。

セレ『え?』

セレン姫知らないし。大丈夫なのか?それ。

先生『さてと。それで私、いや私達はどうすればいい?』

レオ『セレンをお願いしたいです。それと、こっち側に出来る人が欲しい。お願いできますか?』

先生『わかりました。呼べる者総員手配しましょう。セレン姫のことはお任せ下さい。ツキキバの方のお連れの方もこちらで受け入れましょうか?』

『本当ですか?それなら連れてきてもいいですか?』

先生『ええ。お待ちしております。』

『じゃあ少し行ってくるわ。』

レオ『おう。』



さて、今どこにいるんだ?

『梨花!梨花!』

梨花『真!』

『今どこだ?』

梨花『それが……まだ別荘。』

『はぁ?まだそんな所にいんのか?』

梨花『うん。地下通路を通って別のところから出ようとしたんだけど、全部敵に囲まれてたの。だから戻って篭城中だよ。』

『お前……籠城って知ってたんだな。』

梨花『酷い!』

『わかった。なら昨日入るのに使った家から出るように準備していてくれ。』

梨花『え?でも敵が……』

『俺が全滅させる。』

梨花『ん、わかった。無茶はダメだよ?』

『おう。』

んじゃ、本気出しますか。



ザンッ ズバッ

敵1「What's happen!?」

敵2「Enemy ruid ours squad!」

敵1「How many enemys!?」

敵2「one!!」ザンッ

「Hello, British Armys. my name is Makoto Tukikiba. Nice to meet you. and, good bye.」

敵1「Tukikiba!? Get in touch with commander in chief!!」ズバッ

コマンダー、総司令官だな。あ、ちなみに聞きたくもないので読み取ってはない。このぐらいは聞き取れるからな。

「さてさて、殲滅完了っと。」

『梨花、終わったぞ!』

ガチャ

梨花「真!」ダキッ

いきなり突っ込んできた……

「よう梨花。無事で良かった。お前達も大丈夫だな?」

影刃「ああ、問題ない。それで?どうするんだ?」

「この車でレオのハイスクールまで行く。二人は既に置いてきた。」

悠乃「刃夜さんと夜久さんは?」

「放置。」

女子「「「「「放置!?」」」」」

「大丈夫だろ。それより、サクッと行こうぜ?」



「よし着いた、降りてくれ。影刃は残れよ?行くだろ?」

影刃「勿論だ。悠乃、無事でいろよ。」

悠乃「うん。頑張って。」

「零銘はどうする?」

零銘「私は残ります。こっちはお任せ下さい。」

「わかった。頼むぞ?誰かレオ呼んできてくれ。」

レオ「いるぜ、ここに。」

「もう来てたのか。セレン姫は?」

レオ「クラスメイトと談笑中だ。こっそり抜け出してきた。」

「おいおい。よし、なら行こうか。」



梨花side

悠乃「何も言わなくてよかったの?お姉ちゃん。」

「まあ、さっき言ったしね?それに、あの3人だもん。」

悠乃「そっか。」

「それじゃあ私達も中に入ろう?ってあの3人いなくてどうやって会話するの?」

悠乃「あ、それならあとちょっとで……」

??「みなさ〜ん!」

詩夏「あ!けんちゃんだ!久しぶり〜!」

「あれ?けんちゃん何でここに?」

咲希「着いてきてたの?」

けん「じつは、刃夜様と夜久様のほうについて言ってたんですけど、こっちに呼ばれたので来たんです。」

悠乃「お疲れけんちゃん。ごめんね影刃が急に呼んで。」

けん「大丈夫ですよー。ずーっと暇だったので!」

「そういう事ね。よし、じゃ行こっか?」

Re: The guardian werewolf  ( No.35 )
日時: 2017/12/05 22:31
名前: zetu (ID: JIUk.xR2)

The guardian werewolf2 operation



「レオ、作戦は?」

レオ「先生に頼んで協力者の人達は各地から続々と集まってきてくれてる。俺達はその人達と合流し次第、敵本拠地を強襲する。ただし、俺らは上からな?」

真影「「上?」」

レオ「ヘリを使う。報道ヘリを何台か借りたからそれを使って上空まで行って、飛び降りて上から。その他は正門からって戦法だ。先生には先に合流地点に行ってもらってる。」

影刃「ところで、敵の本拠地ってのはどこなんだ?」

レオ「イギリスの軍事基地だ。」

真影「「うわ〜……」」

影刃「絶対めっちゃいるだろ軍人。しかも殺らずにだろ?」

真レ「「あ〜……」」

レオ「催眠ガスでも使うか?」

「俺は峰打ちができるからいける。」

影刃「トンファーか当て身があるからな。」

レオ「俺が何も無い……せめて盾があれは……。」

「お前そういや盾は?持ってねぇの?」

月牙の基本スタイルは刀の2本持ち(同時に2本使うかは別)、サンクロウは片手剣と盾だ。

レオ「一応俺のって言うのはあるんだけど、普段邪魔だから持ってなくて。」

影刃「何処にあるんだ?」

レオ「ハウルに任せてたからなぁ……まあ、素手かな。」

「相手も武装してんだぞ?大丈夫かよ。」

レオ「まぁ、やれるだけやるしかないだろ。」



先生「レオ、ツキキバの御二方、準備は出来ております。」

その場にいるのは現役かってぐらいガチガチの装備のガチムチの方々。若い人はあまり見かけないから退役した方が多いんだろう。どう見てもベテランぞろいだ。

レオ「ありがとう先生。皆さん!集まっていただき感謝します!昨日、我が主セレン姫が乗っていた車が襲撃された!相手は現役軍人だ!そして、恥ずべきことながらライオネル・サン・クロウは敵対勢力についている!私や日本のツキキバの2人だけでは彼の者が率いる者達から姫を守ることは出来ない。そこで!諸君らにあつまってもらった!諸君らは既に国の為に働いてくれた身、そして退役した身だ。もし我々が負ければ諸君らも罪人となるだろう。それでも、姫や国の為に私に力を貸してくれる者はここに残ってくれ!」

去る人はいない

レオ「去っても咎めはしない!…………ついてきてくれるか!!」

「「YesSir!!!」」

レオ「ありがとう!では作戦の説明に入る!」


レオ「以上が作戦だ。それでは準備に入ってくれ!健闘を祈る!!」

レオの敬礼に全員が敬礼で応える。



レオ「はぁ〜〜〜〜……。」

「お疲れさん。」

レオ「あれで良かったか?俺はああゆうの苦手なんだよ……。」

影刃「良かったんじゃないか?大分士気も上がっているし。」

レオ「ならいいけど。」

「おいおい、しっかりしてくれよ親衛隊長代理殿!」

レオ「………………はぁ!?俺が隊長代理!?」

影刃「当たり前だろ?何がどう転んでも、俺達が勝てばライオネルの失脚は免れない。そしたら次はお前だ。」

レオ「マジか……」

「まぁ俺も臨時当主だからな。」

影刃「……は?」

レオ「お!ヘリ来たぜ!」



『なぁ、レオ。』

レオ『なんだ?』

『ライオネルや刃夜さん達と一緒にいた皇族の方はどうなったと思う?』

レオ『セレンの前では言わなかったが、殺されてる可能性は無いことは無い。だが、そうじゃない可能性もある。』

影刃『と言うと?』

レオ『ライオネルは血筋主義だ。本当に大元なら、いや大元でなくても絶対に殺しはしないと思う。』

『すると、犯行予告や姫を狙った事も含めて今までのはフェイクか……目的は一体……。』

パイ「そろそろ上空です!」

レオ「とりあえず、考えるのは後にしようぜ。」

真影「「おう!」」

3人「「「せーの!」」」バッ



スタッスタッスタッ

「上には誰もいないなぁ。」

影刃「まぁ上だからな。」

レオ「よし、行くぜ!」

「待てコラ!下が準備出来てからって言ってんだろうが!」グイッ

レオ「グエッ、襟をつかむな襟を!先生、こっちはいいぞ!」

先生「わかった。総員、作戦開始!」

爆発音が鳴り響く。どうやら門を吹き飛ばしたらしい。

レオ「そんじゃなんか気合い入れようぜ。」

「気合い?簡単なのでいいか、いくぜ!?」

影レ「「おう!」」

Re: The guardian werewolf  ( No.36 )
日時: 2017/12/20 19:45
名前: zetu (ID: JIUk.xR2)

The guardian werewolf2 explosion

真side

「おらっ!」ドッ バタッ

影刃「ふんっ!」ガッ バタッ

レオ「寝てろ!」バキッ バタッ

「レオお前それケンカ術だろ!?」ゲシッ

レオ「よくわかったな!」バキッ

影刃「どう見ても型も何も無いアウトローだしな。」ドゴッ

レオ「昔荒れてた頃に地域のトップとか張ってたからな。銃以外は問題ないぜ。まあでも簡単だろ?」

「ああ、なんたって、」

3人「「「頭殴れば倒れる!」」」ドゴォッ

1発で確実に味方を気絶させる俺たちを見て怯え始める現役軍人

英兵「ひぃぃぃい!化け物が!!」

「お前らのトップも同類だろうが。」ガッ

レオ「今この場で離脱を望む者は速やかに武装を放棄し脱出せよ!我らは向かってくる者のみを無力化する!選んでくれ!」

影刃「優しいな、お前は。」

レオ「セレンの力になってくれるかもしれない人間は多いに越したことないからな。さぁ、進もうぜ。」



「さすが軍事基地、広いな。」

影刃「どこに誰がいるかもわからないしな。鼻は利かないのか?真。」

「さっき試したんだが、なんかの臭いが辺り一面にあるせいで全くわからん。てか死にそうになるからもうやってねぇが今でもうっすら臭うし。」

レオ「俺も中に入るのは初めてだからな。探っていくしかない。」

「こういうのって大抵一番上にいるんじゃねぇの?ま、いなかったけどさ。」

レオ「ライオネルは軍の人間じゃないからな。」

影刃「なら地下じゃないか?」

「また地下かよ。」

レオ「基地の地下、さらに闇が深そうだな……」



影刃side

真「いや……マジでここデカすぎじゃね……1階から入った方が良かったんじゃ……」

「敵の分散が目的だろ?オレらが気絶させたりしてきた分あっちも楽になってるはずだ……はずだ。」

真「2回言うなよ……しょうがないだろ……」

レオ「でも、少なくとも無駄足にはならなかったようだな。なぁ?ハウル!」

ハウ「ええ、この先にライオネル様がいます。」

レオ「一応確認するが、敵対するつもりなんだよな?」

ハウ「はい。私はライオネル様にお仕えしているので。」

レオ「そうか、なら「オレが相手だ。」エーバ?」

「お前らは先に進め。俺は真の部下だが、ハウルとはほぼ立場は同じだ。先駆け戦みたいなもんだ。引き受ける。それでいいか?ハウル。」

ハウ「ええ。元々今の貴方達があの方に勝てると思っていませんし。誰か一人でも足止めすれば勝ちは確実ですから。それではお二人は先にお進み下さい。」

真「なら行くぞ。」ダッ

レオ「お、おう。」ダッ

ハウ「あ、これを!」ブンッ

レオ「ん?これは…俺の盾……。」

ハウ「お持ちください。」

レオ「……。ありがとう!」ダッ

やっぱり零銘の言う通りか……。

ハウ「さあ、はじめましょう。」

「………ああ、そうだな。行くぞ!!」



真side

ヘリの中にいる時、零銘から念話が来た。

『ハウルが無理やりやらされてる?』

零銘『無理やりというか、しょうがないみたいな感じだと思います。』

影刃『なるほど。ハウルはライオネルがやっている事をやりたいとも正しいとも思っていない。が、ライオネルの命令には逆らえない。しかも物理的にではなく、精神、気持ち的に。』

零銘『はい。だから空港でなぜか悲しそうな顔をしていたんだと。』

悠乃『それでずーっと顔を見つめてたんだね?』

零銘『悠乃!?』

真影『『なんだと!?アイツぶっ飛ばす!!』』

零銘『二人とも!?』

梨花『はいはい、全部終わってからやっちゃってね〜。』

零銘『梨花も!?なんでですか!』

4人『え?だって見つめてたんだろ?(でしょ?)』

零銘『そういうのじゃないです〜〜〜!』

悠乃『と、言うことで『悠乃!?』影刃が戦ってね!』

影刃『まぁ、最初からそのつもりでいたが、何でだ?』

梨花『なんというか、真が戦うと勢い余って斬っちゃいそうだなって。』

『酷いな!?俺はお前ほど馬鹿じゃねぇ!』

梨花『私だって幾ら何でもそんなことしませんー!』

悠乃『夫婦喧嘩は個別でやって!!』

真梨『『す、すいません!』』

悠乃『全く……頑張ってね?影刃。』

影刃『ああ、わかった。』



「予想通り、だな。」

レオ「ああ、あいつは優しいやつだからな。」

「なぁ、レオ。」

レオ「なんだ?」

「お前はライオネルと戦えるか?」

レオ「もちろんだ。生き返らせてくれた恩はあるが、セレンに手を出した時点でそんなものは関係ない。その上ハウルを利用している。結構頭にきてんだよ。」

「ならいい。俺もだ。」

目の前には大きな扉、それを

真レ「「おらっ!」」バンッ

蹴り破った

ライ「随分とご挨拶な登場の仕方だな。レグルス。ツキキバの若造。何をしに来た。ハウルはどうした。」

「ハウルはうちの影刃が相手してくれてる。」

レオ「俺達はアンタを倒しに来た。日本からの客人を襲撃した罪、そして、セレンも襲った罪、きっちり罰させてもらうぞ!」

ライ「ハッ!貴様等が私をばっする?片腹痛いわ!!やはり貴様などサンクロウの恥だ!殺してくれよう!」フッ

ライオネルが獣人化する。禍々しいまでの殺気が部屋に広がる。

レオ「行くぞマコト!」フッ

「おう!」フッ

俺らも獣人化して剣と盾、二刀を構える。

ライ「ふん、」ピッ ガコン

何かが開く音が……! ヒューーーズシンッ

レオ「うおっ!」

上から降ってきたのはデカい剣とこれまたデカい盾だった。俺らでも両手が必要そうなそれらをライオネルはそれぞれ片手で持ち上げる。

「おいおいやべぇな。1発が相当重そうだぞ。こっちの武器がいかれなきゃいいがな。」

レオ「俺が盾で受ける。盾に当たらないように斬れよな。」

「なかなか言ってくれるな……上手くいくか知らねぇぞ?」

レオ「やるしかないだろ?俺だって止めれるかは五分だ。」

「んじゃ、いっちょいきますか!」ダンッ



影刃side

ハウ「くっ……」ドサッ

「オレの勝ちだな。」チャキ

ハウルの主武装の槍は折れ、本人も暫くは動けないだろう。結構危なかったが、短刀のお陰だな。

ハウ「どうぞ……先にお進み下さい。」

「あんたも大変だな……聞かせてくれ。首謀者は誰なんだ?」

ハウ「……首謀者は……!逃げ!」カッ



真side

「はぁ、はぁ……きっついなぁ、おい……」

レオ「クソッ……」

ライオネル「ツキキバの者はともかく、やはり弱いなレグルス貴様など邪魔にもならんわ!」

レオ「ぐっ……」

ライ「貴様らにいいものを見せてやろう。」ピッ ウィィィン ウォン

ライオネルが取り出したコントローラーのスイッチを押すとモニターが出てきた。映ったのは、地に伏しているハウルと話しかけているように見える影刃だ。どうやら無事勝ったらしい。

ライ「今モニターを出したのはこの左手のスイッチだ。ならこの右手のスイッチは何が出来ると思う?」

右手に持っているのは蓋付きの赤いスイッチ。まるで自爆ボ

「影刃!」レオ「ハウル!」

ピッ カッ ドォォォォオン!

Re: The guardian werewolf  ( No.37 )
日時: 2017/12/29 13:44
名前: zetu (ID: r5XOKg3d)

The guardian werewolf2 enigma

爆発の衝撃と熱でカメラが吹き飛んだのだろう。何も映らない。

「てめぇ!!」

ライ「なんだ?使えないゴミを処分しただけだが?巻き込まれたのは各自の責任だろう?」

「糞野郎が!「…………るな」レオ?」

レオ「巫山戯るな、巫山戯るな…ふざけんなぁぁぁぁあ!!!」ブオッ

「うおっ!?」 ライ「なんだと!?」

レオの髪が煌めくような金に変わる。

レオ「ふざけんなよ!!ゴミは貴様の方だろうが!今ここで!切り伏せる!!」ダンッ

レオが真っ直ぐ突っ込んでいく。ライオネルが剣を振ろうと構えた時、

ライ「ぐおっ!」

突然加速し、盾で弾いた。

レオ「マコト!合わせろ!!」

「お、おう!」ダッ

レオ「うぉぉぉぉおお!」

ライ「くっ、調子に乗るなぁ!」

飛び切りのレオに横薙ぎでライオネルは受けようとするが、別の生き物のように左手の盾が完璧にパリィする。そして、ザンッ

ライ「ガァッ」

左の肩口から斜めに一閃、レオが後に跳ぶ。今だ!

レオ「スイッチ!」

月牙二刀流剣術攻式秘伝『雷牙』

一瞬で間を詰め、左で右肩口から斬る。さらに回転して右で横薙ぎをする。ここは、

「スイッチ!」

右に転がる。すると、両刃の剣が飛んできた。

「あぶねっ!?」

ライオネルの腹部に刺さり、それをレオが引き抜いて縦に一切り入れる。

ライ「ぐぉぉお!キ……貴様ら!」

レオ「畳み掛けるぞ!真!」

「おう!……ん?」

レオ「どうした!」

「なにか来る!嗅いだことある匂いが混ざってるような……」

??「グァァァアアァaaAAaァ!」

レオ「なんだ!」

入口の方からなにか現れた。

「黒い……化け物?」

四足の黒くてデカい何かがいた。赤黒い何かを漂わせていてよくわからないが、この匂いは……

「影刃……なのか?」

??「ァアAァaアAAaアァA!!」シュン ズブッ

レオ「は?」 「え?」

ライ「な……グフッ……」バタン

雄叫びのようなものを上げた瞬間、ライオネルが前足で貫かれていた。

「早っ!?」

レオ「ボーッとするなマコト!いつこっちに来るか分からんぞ!」

「待ってくれ!これから影刃の匂いがする!あともう一つ……どこかで……!ハウルだ!ハウルの匂いもする!」

レオ「なんだって!?……!」シュッ

またとても早く移動し、部屋を出ていった。

「匂いはわかる!追いかけるぞ!」

レオ「ああ!」



「早くね!?」

レオ「しょうがない!見られる可能性もあるが出し惜しみなしだ!俺らもやるぞ!」

「いいね!」

真レ「「はぁっ!」」

互いに狼、ライオンになる。

《いくぞ!》



《これでも追いつかないって……もう暗くなってきやがったな……》

レオ《まずいぞ!行き先はハイスクールかもしれない!》

《あそこにいるのはセレン姫と日本組とお前の友達だろ?何しに行くんだ?》

梨花『真!大変なの!』

セレ『レオ!大変です!』

真レ『『どうした!』』

梨セ『『悠乃ユーノが!』』



梨花side 数分前

軍の基地の方から爆発音がした。大丈夫かな……

詩夏「悠乃ちゃん?大丈夫?顔真っ青だよ?」

悠乃「大丈夫です……ちょっと寒気が……」

咲希「無理しちゃダメだよ?」

悠乃「はい……え?」フラッ

「悠乃!?どうしたの!?」

悠乃「う……あぅ……あ……」フォン ォォォォ

悠乃が唸り始めると腕輪が勝手に現れ、黒く染まり始める。

零銘「もしかして!梨花!悠乃の腕を抑えてください!」

「え?う、うん!熱!」

すごい熱だ。40度より高いんじゃないの……

零銘「ちょっとあぶないですよ、はぁぁぁぁあ!」ブンッ

零銘が抜いた刀を腕輪に振り下ろす。けど、

キンッ

零銘「な!?弾かれた!?悠乃に力はないはず……腕輪?いや、もしかして!」

「とりあえず真に伝えるね!」

セレ「私もレオに伝えます。」



真side

『なるほど、これで分かった。あれの目的は悠乃。そんでもってあれは多分影刃だな。話聞かないし念話も通じないけど。』

梨花『真、あれって?』

『あー説明めんどいから後!とりあえず悠乃が怪我しないようにして離れてろ!こればっかりは誰にも読めん!』

梨花『う、うん。』

《と言っても、俺らは手を出すんだけどな?》

レオ《ああ、行くぞ!》ダンッ

より強く踏み込み、スピードを上げる。アスファルトが抉れるがしょうがない。

《待てこら影刃!止まれ!》

すると、 ダンッッ

影刃は遠くへ翔んだ、方向はハイスクール。

レオ《どんな運動神経してるんだ!》

《急ごう!》



梨花side

なにこれ、何か嫌な感じがして来た。もしかして、これが影刃の気配?

悠乃「お……ねぇちゃん」

「悠乃?どうしたの?」

悠乃「お姉ちゃん……逃げて……来る、から……」ガクッ

零銘「!梨花!悠乃から離れて!キャッ!」ドォンッ ガラガラガラ

「けほっ……影刃なの……!?」

そこには暗くなった外の闇より黒い何かを纏っている確かに影刃らしき人物が立っている。でも、雰囲気がまるで別人だ。影刃は悠乃を抱き上げる。その動作はいつもと変わらない、優しさが見えた。

「悠乃を連れていくなら絶対怪我させないこと!それだけは守って!いい?」

影刃の頭が動いた気がした。そして、

ビュンッ

再び外へ飛び去ってしまった。

真「くそ!間に合わなかったか!悠乃は?」

「連れていかれちゃった。でも、怪我させないって約束したから大丈夫。何やろうとしてるか知らないけど。」

レオ「そうか……すまない。こうなったのは全部ライオネル、いやイギリスの問題だ。」

「大丈夫。多分影刃が連れていかなくても悠乃はついて行くし、下手すると探し回った先で何かあるかもしれないから。影刃が付いていてくれるなら一先ず安心してるよ。」

真「悠乃のこともそうだが、お前の方もなかなかだろ?レオ。ライオネルは死に、軍基地も半壊。そして首謀者もわかって「それなら分かったよ〜」な!?咲希?分かったってどういう。」

咲希「首謀者はね、一番最初に暗殺されかけたっていう叔父さんだと思うよ。」

セレ「え?叔父様?叔父様が、私を?」

咲希「違うよセレンちゃん。セレンちゃんじゃなくてレオ君だよ。」

レオ「俺?」

咲希「前交際を反対されてるって言ってたよね?反対してるのってその叔父さんじゃない?」

セレ「え、ええ。」

咲希「多分だけど、叔父さんって血筋主義なんだと思うの。だからサンクロウだけど元々は一般人、しかも素行悪めだったレオくんも認めたくなかったんじゃない?あと、レオくんはライオネル自身に選ばれたんじゃないんでしょ?だからかなって。」

レオ「確かに俺はセレンの父上、つまり王にセレンが泣きついた「その言い方はないでしょ、レオ!……グスッ」悪い悪い。まあ、つまり俺は確かにライオネルに選ばれてない。」

咲希「だから結託した。レオ君を追い出すために。」

「そんな、」

真「何が血筋主義だ!今から行ってとっちめてやる!」

咲希「あ、今けんちゃんが捕まえに行ってるから大丈夫だよ〜。」

全員「いつの間に!?」

けん「もどりましたー」ドサッ

全員「早っ!?」

叔父「ヒィィィィイ!!」

セレ「叔父様、あなたには相応の罰を受けてもらいますからね。」

真「けん、何やったの?」

けん「咲希おねぇちゃんに言われた通りに、怖い追いかけ方をして、ちょっと怖い脅し方をしただけですよ?」

叔父「」ガクガクガクガクガク

全員ちょっとなのかあれ

真「まぁ、とりあえずどうする?ただでさえ壊しちまったこの学校に長居するわけにもいかんだろ?」

レオ「そうだな。最初のホテルでいいか?」

真「いや、別荘でいいんじゃないか?」

レオ「なら移動するか。」



レオ「部屋分けは一緒でいいな?」

真「おう、んじゃ後でな。」



真「梨花、おいで。」

「真、まこと…まこ…と……」ダッ ギュッ

「悠乃が、悠乃が…ゆうのがぁ……」

真「大丈夫だ。影刃は何かあっても絶対悠乃を悪いようにしない。影刃が元に戻れば一緒に帰ってくるさ。影刃は俺がどうにかしてみせるしな。まだどうなってるのかわかんねぇけど。」

「うん……」グスッ

真「だからとりあえず、竜さんになんて言うか考えてくれ……」

「へ?あ、あ〜〜……。お父さんなら気絶しそうだね……って誰か忘れてない?」

真「あ?誰か忘れ……あ、刃夜さんと夜久さん忘れた。」

真『夜久さーん!ご無事ですかー!』

『夜久さん!』

「反応がないね。もしかして……」

真「いや、あの人は刃夜さんを守る時狂犬のようになるらしいから。犬の時から。」

「そ、そうなんだ。」

真「敵も鎮圧したし。寝てんだろ。よし、とりま俺達も寝るか。疲れたし、な?」

「うん。」

真梨「「おやすみ。」」


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