複雑・ファジー小説
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- The guardian werewolf
- 日時: 2022/12/27 00:22
- 名前: zetu (ID: b/ePXT6o)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=10617
The guardian werewolf prologue
俺は橋本真。春休み中の新高三だ。だといえど塾はある。そして今その帰り道を自転車で走ってる。そろそろアイツの家の前を通る。べっ別に何も無いぞ、確かに体が弱いのに夜に一人で自主トレをやってたから少し心配だが、決して……とかじゃ無い。断じて無い。アイツはただの幼馴染だ。そうただのだ。…多分。
そんなこんなでもうアイツの家の前だ、うぉっほん。ちがうぞ、ってあれっ?俺は自転車を停めた。アイツとアイツの妹が話している。俺に気付いていない。それはいい、その奥にいるあれは誰だ?デケェ男が右手を挙げてアイツらに近付いている。あれっ、今右手に持っているものが光っt 俺は自転車をこぎ出した。
「テメェ!何するつもりだゴラァ!」
男が一瞬止まった、今だ。ガシャーン俺は男に突っ込んだ。男はぶっ飛ぶ。
「早く家ん中に入れ。」
俺はアイツらに言った。無事に入った事を確認してから俺は気付いた。男にはナイフがある。だが、俺は武器が無い。どうしたものかと考えようとした瞬間男が着ていたジャケットから…。あれは拳銃!あれでは逃げ切れない。素手でやりあうしか…、
「これ、使って!」
そんなとき上からアイツの声とともに金属の棒が落ちてきた。これだ、棒を拾いに行く俺、男は銃を構えている。ダンダンッ 俺は部活で鍛えたフェイントで棒を拾うと見せ掛けてエルボーをこめかみに入れた。男はぐらつく、俺はバックステップで下がりながら棒を拾い、そのまま助走をつけ、頭に棒を降り下ろした。男が倒れるとともにアイツの家の方から
「大丈夫?」
という声が聞こえてきた。話しかけられて嬉し半分疲れ半分で聞いているとアイツの妹の「お姉ちゃん、危ない!」という声が聞こえた。俺は反射的にアイツを押し退けた。
「ゴハッ」
左胸に激しい痛みが生じるが、そこは気にならない。まだ彼女を傷つけようとする男への怒りで痛みは感じ無い、そして最後の力を振り絞り、今度こそ男の頭の脳天へ打撃を決めた、男の意識が無いのを確認し、パトカーの音が聞こえてくるとともに、俺は意識を手放した。
「真、まことっ!」
意識を取り戻した俺が最初に見たのは涙でぬれた彼女の顔だった。
「死なないで!」「何で私なんかのために。」
そういっていた彼女の頭を撫でた。そして頭を近付けさせ、
「俺がそうしたかったからだ、お前のせいじゃ無い。」「お前は 梨花はお…の……だから。」
そこで俺は意識を失った。そして橋本真は二度と目をさます事はなかった。
俺が目を覚ましたのは辺り一面何も無い真っ白な所だった。いや、なにかいる。人?だが、足が無い。「あぁ、俺は死んだのか。」声に出そうとしたがここでは声は出ないらしい。とりあえず、その死人の列についていった。列の先に門が見える。そこに獣が立っていた。だが、誰にも話しかける訳ではない。無視して通ろうとすると、狼が、
「少年、守りたいものはあるか?」
としかけてきた。俺は頷く。
「ならばこい、少年。お前を…。」
prologue : end
- Re: The guardian werewolf ( No.8 )
- 日時: 2017/06/25 02:25
- 名前: zetu (ID: .mrUqyHH)
The guardian werewolf fenrir3
梨花side
影刃君がいきなり黒い狼に変わったので正直心配だけど、あんな感じなら大丈夫かな。にしても面白かったな〜。さっきの悠乃、めっちゃ口に出てたんだけど。
影刃「戻ったぞ。」
おっ!帰ってきたきた!って、え?
「なんで影刃君悠乃お姫様抱っこで持ってきてんの!?」
悠乃「そっ、それは……。」
影刃「簡単に言うと、驚いて立ち上がったらよろけて足をくじいて歩けないから、こうして連れてきたんだ。」
「へぇ〜〜。で、悠乃。立ち上がる程何に驚いたのかな〜?」
悠乃「うるさいバカ!!影刃も!早く下ろしてよ!」
影刃「お前足怪我したんだから大人しくしろって。梨花、救急箱あるか?」
「あるよ。ちょっと待っててね〜。あと悠乃、何があったか聞かせてもらうからね〜。」
悠乃がまた何か叫んだ気がするけど、まあそんな事は置いといて、へぇ〜。悠乃は影刃君みたいな人がタイプなのか。男勝りな性格だから悠乃はそういうのが出来たことは無い。好みすらわからなかったので、いいものを発見できたな〜。よし、あったあった。
竜神「梨花、悠乃は見つかったか?」
「あ、お父さん!うん。影刃君がね。でも足くじいちゃったみたいだから今から手当てするとこ。」
竜神「そうか、なら話の続きもしよう。」
悠乃side
僕のせいで頓挫していた話は、全員揃ったことでまた始まった。
竜神「ということで、零銘がお前らを守りながら後輩が敵を探して、オレがぶっ潰す。ってことだ。」
けん「先輩は『フェンリル』って名前で有名なアサシン何ですよ〜!」
影刃「うるさい。その厨二病みたいな呼び名を使うんじゃない。」
梨花「あのさ、」
影刃「どうした。梨花?」
梨花「影刃君さ、なんか口調ちがくない?」
「それ思った!」
竜神「何でなんだ?」
影刃「あ〜、多分眠くないからだろうな。」
梨悠「「えっ?」」
影刃「オレは夜型なんで、日が沈む当たりからが本領なんだ。」
「そ、そういうものなんだね……。」
影刃「ああ、そういうものだ。」
「フェンリルって神話の狼だよね。ぴったりじゃん。」
影刃「確かに狼の部分はあってるが、いくら何でもこの年でフェンリルは流石にキツイものがあるぞ。」
「そっかな、カッコいいと思うけど。」
影刃「まあ、ありがとう。」
「えへへ……はっ!」
影刃に頭を撫でられて、つい照れてしまった。お姉ちゃんの顔がうざい。
「お・ね・え・ちゃ・ん?」
梨花「いや〜、ごめんごめん。さっき影刃君に包帯巻いてもらった時といい、今といい、本当に面白いね悠乃。」
影刃「こら。梨花、そのへんにしとけって。オレなんぞ好きになるわけないだろ。」
え
「え、ええええ影刃!なな何言ってるにょ!?」
ちょっと前に見たような噛み方をしてしまった。
影刃「オレはただでさえ人間じゃない。しかも何人も既にやってきてる。そんな奴とは嫌だろ?」
梨竜「「にっぶ!」」
良かった。まだ気づかれてないらしい。……ちょっと残念とか思ってないよ?
影刃「まあ、そんな血塗られたオレでも仲良くしてくれるならよろしく。さて、そろそろ零銘がうるさいから代わる。じゃあな。」
「ま、待って!影刃!」
影刃「なんだ?」
「おやすみなさい。」
影刃「ああ、おやすみ。」
fenrir:end
- Re: The guardian werewolf ( No.9 )
- 日時: 2017/06/25 11:51
- 名前: zetu (ID: .mrUqyHH)
The guardian werewolf mission
梨花side
零銘「ということで、代わりまして零銘です。悠乃的には影刃の方が良かったかな?」
悠乃「零銘ちゃんもうるさい!」
零銘「影刃は鈍感だからね。わからないと思うよ。実際わかってなかったし。あ、今ちゃんと寝てるから聞いてないよ。」
悠乃「わかってないのか……。」
「あっれ〜〜?もしかして残念がってる〜?」
悠乃side
「そんなんじゃないし!バレてないから安心した……あっ!」
気付いたら口車に乗せられて言ってしまっていた。2人ともめっちゃニヤニヤしている。
「ふ〜た〜り〜と〜も〜!!!!」
僕は木刀を構えた
梨花「ちょっ、ま、まって悠乃!落ち着いて、木刀をおろそう?ね?」
「このバカ姉〜!!!」
梨花「ギャーーー!」
零銘「悠乃落ち着いてください!今何も持ってないので流石に厳しいです!」
「ふぅ……」
零銘「へっ?」
「零銘ちゃんはいいや。でも次は無いから。」
零銘「は、はい!」
そんなに圧かけたかな?
「とりあえずお姉ちゃんにぶつけたし、それで聞きたいんだけどさ。」
零銘「ん?なに?」
「零銘ちゃんと影刃って体は別なの?」
そう。零銘ちゃんと影刃の意識が別なのはわかったけど、体はよくわからない。同じ体に入ってるようだけど、2人の体つきは……ま、全く違った。気になる。
零銘「あ〜、え〜と、その〜……。」
「ん?」
零銘「あの〜、大変言いにくいんだけど……。」
「何?気になるから早く!」
零銘「……よくわかんない!」
「……はい?」
零銘「ほんとにわかんないんだよ〜これが。意識が入れ替わると、からだも入れ替わってるんだけど、片方が居たところにしか出れないから同じなのかな〜って思うんだけど、服も前着てた服だし、あ、でも別にはなれるらしいよ。」
「らしいって?」
零銘「何でも、主様が覚醒されたら、別々にしてくれるんだそうな。」
「それって、誰?」
零銘「あ〜それは内緒。特秘事項だから。でも、いつかわかるよ。」
なんか最後だけはぐらかされたけど、まあいいや。
団員「頭!姐さんと姫たちもいらっしゃったんすね。すいやせん、サツからの要請です。また例のヤツらみたいっすよ。」
「例のヤツらって?」
竜神「コンビニにお前達をさらいに来たヤツらだよ。手当り次第にさらおうとするから、団員総動員で対応してんだ。警察の許可も降りたし、そろそろ俺も出張ろうと思ってな。」
「父さんって……戦えるの?」
竜神「……おいおいおい、ひどい事言ってくれるじゃねぇか娘よ。そういえば確かにお前に武器見したことないな。ホレ」
そう言って見せてくれたのは2丁の拳銃だった。
「父さん拳銃撃てるの?」
確かに射的とか上手いけども
竜神「俺一応元警察官だぞ?」
「え?嘘っ!」
団員「そうなんすか!?」
竜神「おめぇは知ってるだろ!体術の心得も多少ならあるが、やっぱチャカじゃないとな。でも普通の奴が持ってたら違法になるから、警視総監のダチに頼んでるんだ。」
「警視総監友達なの!?」
竜神「ダチかつ収入源。」
今更だけど家の父さん凄いな……
竜神「ってことで行ってくるから。零銘ちゃん、2人を頼むぜ。」
零銘「任されました。けんちゃん!竜さんについて行って、情報宜しく。」
けん「はい!任されました!いってきまーす!」
3人が出て行った。
「そういえばさ。」
零銘「はい。」
「零銘ちゃんがこないだ使ってた月牙流剣術って、文字通り月牙の流派だよね。」
零銘「そうですよ。私は反式と守式しか習っていませんが。」
「反式と守式って?」
零銘「ようは反撃の型と守備の型だね。」
「攻撃の型は?」
零銘「私は守る為の技術しか学んでないから、この2つしか知らない。でも、攻式もあるそうですよ。」
「誰の為の攻式なんだろう。影刃とけんちゃんも知らないんでしょ?」
零銘「多分主様のためですね。」
主様って誰なんだろう。覚醒するって言ってたよね。
零銘「悠乃。梨花を起こしてください。私も警戒に入ります。」
そう言うと零銘ちゃんは白い姿になった。
「お姉ちゃん。起きて〜。」
梨花「ん、……ん?あれ、なんで私こんな所で寝てるの?」
「さ、さぁ?」
いくらなんでも記憶が飛ぶとは思わなかった。でも説明しちゃうとまたいじろうとしてくる気がするので、言わないで置こう。
梨花「あれ、お父さんは?」
零銘「自警団の仕事をしに行きました。居ないうちにここを狙ってくるかもしれないので、警戒してください。」
梨花「あ、うん。はい。」
零銘ちゃんは刃を抜いた。僕も木刀を手に取る。すると、零銘ちゃんの耳がピクッと動いた。
零銘「なにか来ます。構えて!」
すると窓が割る音共になにかが投げ込まれてきた。
零銘「悠乃!梨花!どうにか弾けますか?」
僕は木刀で打ち返す。でもお姉ちゃんはあたふたしていた。すると、破裂するような音と煙が吹き出た。
零銘「チッ、煙幕か!みんなこっちに来て!」
投げ込まれた方からは何人もの男が入ってきている。
??「ふ、この前は良くもやってくれたな。」
そう、この前のコンビニでの一件で零銘ちゃんにぶっ飛ばされた奴だ。
零銘「また負けに来たんですか。何度かかってきても同じです。」
??「ははは!いくら月牙の人間でも女は甘いな!」
ダンッ
零銘「くっ!」
零銘ちゃんが、撃たれた。右腕から血が出ていて、刀も落としてしまっている。お姉ちゃんは銃弾の発射音でパニクっている。トラウマのせいだ。
??「お前ら、やれ!」
「やらせるかよ。」
更に銃声が響いた。目の前には銃を構えた黒い服の人間が立っていた。
「影刃!」
影刃「まかせろ。」
そう言うと影刃は耳と尾をはやした。
影刃「いくぜ。」
影刃は右手にトンファー。左手に拳銃を持っていた。銃を撃ちながら影刃は上に飛んだ。一回転したと思ったらカチッという音と共にトンファーの先が飛んで、鎖が伸びていく。僕達の上を通って、男達を薙ぎ払っていく。着地した時には鎖は元に戻っていた。影刃はトンファーを逆に持ち替え、殴り倒していく。銃を撃つのも止まらない。
??「クソッ!」
影刃「はっ!」
トンファーを投げた。回転しながら数人の頭に当たり、倒していく。そして影刃はジャンパーの右側から短刀を取り出した。
影刃「全員、斬り殺す!」
影刃は駆け抜けるように首を斬り裂いていく。血はこっちに飛ばないようにされてるのか、ほぼ影刃にかかっていた。
影刃「はぁぁ!」
リーダー格以外全てを斬り伏せると、逃げ出そうとするリーダーを追いかける。投げてきた煙幕玉を斬ったため。再び煙が立ち込める。影刃はこちらを見て、すぐ屋根の上へ駆け上っていった。僕はどうしても見ないと行けない気がして、ついて行った。遅れて屋根に上ると、影刃は弓をかまえていた。車で走り去った男を狙っているようだ。
「無理だよ!」
しかし、影刃は矢を放った。すると、遠くで金属が貫かれる音と、爆発が見えた。
影刃「周りに何も無いところでやった。あそこなら誰にも被害は無いだろう。」
父さんが帰って来た時には、大体の後片付けが終わっていた。団員達と畳を貼り替えた。僕はお姉ちゃんを部屋に寝かせ、再び蔵の中に居た。あの場に居ても邪魔なだけだし、少し、一人になりたかった。それに、
影刃「悠乃」
来てくれると思ってたから。
「影刃」
影刃「ごめん。お前達にあんなモン見せることになっちまって。」
「ううん。影刃は助けてくれたんじゃん。謝ることなんてないよ。確かにちょっと怖かったけどさ。」
影刃「悪い。やはりこんな殺人鬼会いたくないよな「まって!違うの!」……え?」
「怖かったのは、零銘ちゃんが撃たれた時。零銘ちゃんが僕に剣の使い方教えてくれてるのは知ってるよね?」
影刃は無言で頷く。
「撃たれた時。僕じゃ勝てない、お姉ちゃんを守れない。そう思ったら、急に怖くなって、足が動かなくなっちゃってさ。ホントに、怖かったんだ。」
「でも、影刃が出てきてくれて、どんどん敵を倒してくれて。影刃はただ倒してただけかもしれないけど、僕は……嬉しかったんだ。助けてくれて。だから、ありがとう。」
影刃「オレは……今言うのはなんだが、お前を、お前達をたすけたかったんだ。零銘がやられたのなんて二の次だ。お前達が手を出されると思ったら何も考えられなくなってな。お前達にあんなモン見せなくて済んだはずなのに。」
「ううん、ありがとう。影刃」
影刃「……お、おい。」
「ん?なに?」
影刃「お前もしかして、自覚無いのか。」
「へっ?」
影刃「なんで俺に抱きついてんだお前?」
「へっ!?うわっ!!」
影刃「ちょま、やべっ!」
無意識に抱き着いていたらしく、驚きと恥ずかしさでつい影刃を押し飛ばしてしまった。しかも影刃の足が引っかかった。
「きゃ!」
二人して倒れて影刃の上に僕が乗っかっている状態になってしまった。
(顔!近い!)
顔は多分真っ赤だろうが、なんというか、安心してしまった。
「えいば、えいばぁ〜……。」
影刃「急だな。…………よく頑張った。」
とてもぎこちない手つきで、撫でてくれた。
「うわぁ〜〜!!」
この後、散々零銘ちゃんにいじられた。
mission:end
- Re: The guardian werewolf ( No.10 )
- 日時: 2017/06/25 02:40
- 名前: zetu (ID: .mrUqyHH)
The guardian werewolf school
梨花side
うぅ、昨日は大変だったなぁ。今日既に学校にいることが信じられない。あんな事があったのにすぐ学校って酷くない!?というか途中から記憶無いし!
零銘「どうしたんですか?そんな深刻そうな顔をして。そんなにさっきの小テストやばかったんですか?」
「そうじゃな……いや、確かにやばかったけど。」
零銘「……冗談だったんですが……。まあ、そこは後で教えるとして。何を考えていたんですか?」
「昨日の今日で、学校に来てるなぁって。」
零銘「そりゃあ、学生の本分は勉強ですもん。しかも受験生なのですから、ヘタに休むとまずいでしょう?私も高校に所属している以上出席しない訳にもいきませんでしたし。」
「ギャーーーー!受験とか言わないでぇ〜〜〜!!」
零銘「そういえば、梨花進路は?」
「えっ、決まってないよ。」
零銘「なにか夢とかも?」
「ないね。」
悠乃「ふふふふふふふ」
「うわぁっ!悠乃!脅かさないでよ。」
悠乃「お姉ちゃんの夢、お嫁さんだもんね?」
「ちょっ悠乃!その話はダメ!」
零銘「気になりますね。悠乃。追加1時間でどうですか?」
悠乃「その話のった!」
「コラーー!」
昼休みにそんなことを話しながらお弁当を食べて、もう放課後だ。とても大変だったなぁ、テス勉してないし……。
若林「おい、佐々木。ちょっといいか?」
「はい!何ですか?」
若林「お前というかお前んち昨日なんかあったか?」
「な、なんでですか?」
若林「お前の顔はわかりやすいよ。とても。大方、竜に振り回されてんじゃないの?」
「え?竜って、」
若林「ああ、お前の親父だよ。知らなかったか?俺とあいつは中学の時からのダチだ。」
「ぜんっぜん知らない。えっ、なら警視総監さんも友達?」
若林「そうだな。今の中日本自警団も、元々は俺と竜とあいつの3人でこの辺りを守っていたグループから来てるんだぜ。いや〜あの頃は無茶したもんだ。悪さしてる不良グループをしめたり、暴力団とやり合ったこともあった。そんで三人揃って警察官になって、色々あって己の望む道のために今に至るって所だな。」
まさかこんな所に繋がりがあったとは。
悠乃「へぇー、まさか若林先生まで友達だったんだ〜。うちのお父さん何者?」
「でも先生だけレベルが……」
零銘「あれ?知らないんですか2人とも?若林先生って赴任先の学校のヤンキー達を次々と更生させてった伝説の敏腕教師だよ?」
梨悠「「嘘ーーーー!」」
もうお父さん強すぎでしょ
school:end
- Re: The guardian werewolf ( No.11 )
- 日時: 2017/06/25 11:54
- 名前: zetu (ID: .mrUqyHH)
The guardian werewolf discussion
竜神side
今日は久しぶりに高校の仲間とあつまることになった。っていうか3人で会うの警察辞めてから初めてじゃね?
若林「おーい!竜!」
集まる予定の店の前で修造にあった。
「おお!修!久しぶりだな。いつぶりだ?」
若林「橋本の葬式以来だ。」
「そうか。」
彼には本当に謝っても謝りきれないな。
若林「ところで、月牙の話は本当なのか?」
「それは中で。あいつにも言っとかないといけないしな。」
入ったのは警察官時代から何かと使っている居酒屋だ。
女将「あら〜竜ちゃん修ちゃん久し振りじゃないの〜。元気してた?」
若林「女将さんお久しぶりです。」
女将「今日も個室よね?開けてあるわよ。」
「さすが女将!ありがとう。ゼン来たら通して。」
女将「はーい。」
思い出話しながら待っていると、個室の扉が開いた。
「おう!来たかゼン。」
入ってきたのは高橋善警視総監だ。出世としては一番こいつがしてるだろ。
高橋「呼ぶのが急なんだよ。こっちは暇じゃないんだから。」
竜修「「よっ!警視総監殿!」」
高橋「馬鹿!バレたらいけないって言ってるだろ!?」
もちろん公共の場で他人に知られてはいけないのは知っているが。ここは賑わう居酒屋だし、個室だ。密室である。
高橋「それでなんの集まりなんだ。今日は。」
「この前の傷害致死事件知ってるよな。」
高橋「橋本真くんだったな。君の娘の、梨花君だよな。彼女を守って逝ったのだろう?警察としても何か送ろうと思ったんだがな。我々の力不足が原因だ。文面だけにしておくのが無難だと煩くて。当日隠れて手を合わせにいくことしか出来なかった。」
若林「居たのかあの場に!気づかなかった。」
高橋「お前達に会いに言ったわけじゃないからな。それで、その彼がどうかしたのか。」
「んじゃ月牙家は知ってるよな。」
高橋「もちろん。彼らには頼りさせてもらってるからな。それで?もしかして、君のところの月牙家の娘の事か?」
「おっ、話が早いな。実は……」
高橋「そういうことなら任せてくれ。」
「よろしく頼むぜ。」
若林「ああ。俺も出来ることをやろう。」
「大丈夫!お前は頼りにしてねぇ。」
若林「酷すぎんだろ!俺も頼ってくれよ。」
「冗談だよ。さぁ大人の力見せてやろうぜ!」
修善「「おう!」」
decision:end
- Re: The guardian werewolf ( No.12 )
- 日時: 2017/06/25 11:58
- 名前: zetu (ID: .mrUqyHH)
The guardian werewolf homecoming
零銘「若林先生」
若林「おう!どうした?」
零銘「明日休まして頂きます。よろしいでしょうか。」
若林「お前なら一週間休んでも問題ないくらいだろうな。わかった。一応理由は?」
零銘「ちょっと本家の方へ行く用事が出来てしまったので。2人のことお願い致します。修さん。」
若林「ああ、承ったぜ。」
梨花side
放課後、小テストの受けなおしをさせられ、部活にも行けず、下駄箱に向かっていると職員室から零銘が出てきた。
「零銘〜!」
零銘「あ!梨花。お疲れ様です。小テスト受かりました?」
「いっ、痛いとこつかないで!ところで零銘は何してたの?」
零銘「明日本家にいくために少し休むので若林先生に連絡を。」
「い〜〜な〜〜〜!私も休みたい!てか行きたい!」
零銘「零銘は勉強をしていてください。そもそもついてこれないです。」
「ええぇ〜〜〜〜!そういえば、本家ってどこにあるの?」
零銘「皇居」
「はい?」
零銘「だから、皇居です。」
「えええええええ!!こうkムグッ!」
零銘「わああああ!大声で言わないで下さい!!!!国家秘密ですよ!……落ち着きましたか?本家の場所を知っているのは梨花と天皇陛下だけです。他には誰にも知らないんです。分かりましたか?悠乃にも言っちゃダメですよ。」
「はい。」
零銘「ということで明日は私はいませんが、いざとなったら先生が守っててくれると思うので大丈夫です。さて、悠乃も連れて帰りましょうか。」
「そうだね。悠乃に言わないのが大変そうだな〜。」
零銘「絶対に言わないでくださいね!」
「はーい。いこ?」
零銘「はい。」
……零銘がいないと暇だな〜
明けて今日。別に友達がいない訳では無いので、話すこともあるし、別に楽しい。でも、物足りない。最近ずっと零銘と一緒だったからな〜。暇だな〜。
悠乃「お姉ちゃ〜ん。お昼食べに来たよ〜!」
「はーい。こっちー。」
悠乃「お姉ちゃん元気無いねぇ。そんなに零銘ちゃんいないと暇なの?」
「友達がいないみたいな目で見ないでよ!いるよ!友達いるよ!ね、咲希?」
咲希「悠乃ちゃん安心して?例えりっちゃんがどんなになっちゃっても私は友達のままだから。ね?しーちゃん?」
詩夏「そうだよ!私とさーちゃんはずっとりっちゃんの友達だよ!」
悠乃「咲希さん!詩夏さん!お姉ちゃんをお願いします。」
咲希「はい。任されました。」
詩夏「任されたよ!」
「二人共ひどーい!」
咲希「ところでれーちゃんは?」
悠乃「今日はなんか用事があるんだそうです。内容までは知らないですけど。お姉ちゃん何か知ってる?」
ギクッ!
「知らないよ?」
詩夏「りっちゃん。嘘ついてるね?」
「ひゃい!」
詩夏は嘘を見抜くのが上手い。そして嘘だとわかるととても怖い笑顔になる。怖い
咲希「りっちゃん本当はれーちゃんは何してるの?」
「実家に行くって言ってた。正確な場所は秘密にしてと言われたので私からは勘弁してください。」
詩夏「へぇ〜。話してくれてありがとうりっちゃん!あとは自分で聞くよ〜!」
ああ、あの感じだと明日零銘は大変そうだな……ご愁傷さま、零銘。
悠乃「わっ!もう時間ないよ!食べよ食べよ!」
零銘「ただいま戻りました。頭領」
頭領「ご苦労さま。そしてお疲れさま。……もうすぐだね。」
零銘「はい。」
頭領「急に呼びつけたのはこっちなんだけど、早速戻ってもらうよ。」
零銘「はい?」
頭領「犯人が割れたんだけど。どうやら思っていたよりこの事件は大変そうだ。書類はこれ。君の主のためにも。」
零銘「はい。それでは失礼します。」
頭領「ん。」
homecoming:end