複雑・ファジー小説

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The guardian werewolf 
日時: 2022/12/27 00:22
名前: zetu (ID: b/ePXT6o)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=10617

The guardian werewolf prologue


俺は橋本真。春休み中の新高三だ。だといえど塾はある。そして今その帰り道を自転車で走ってる。そろそろアイツの家の前を通る。べっ別に何も無いぞ、確かに体が弱いのに夜に一人で自主トレをやってたから少し心配だが、決して……とかじゃ無い。断じて無い。アイツはただの幼馴染だ。そうただのだ。…多分。

そんなこんなでもうアイツの家の前だ、うぉっほん。ちがうぞ、ってあれっ?俺は自転車を停めた。アイツとアイツの妹が話している。俺に気付いていない。それはいい、その奥にいるあれは誰だ?デケェ男が右手を挙げてアイツらに近付いている。あれっ、今右手に持っているものが光っt 俺は自転車をこぎ出した。

「テメェ!何するつもりだゴラァ!」

男が一瞬止まった、今だ。ガシャーン俺は男に突っ込んだ。男はぶっ飛ぶ。

「早く家ん中に入れ。」

俺はアイツらに言った。無事に入った事を確認してから俺は気付いた。男にはナイフがある。だが、俺は武器が無い。どうしたものかと考えようとした瞬間男が着ていたジャケットから…。あれは拳銃!あれでは逃げ切れない。素手でやりあうしか…、

「これ、使って!」

そんなとき上からアイツの声とともに金属の棒が落ちてきた。これだ、棒を拾いに行く俺、男は銃を構えている。ダンダンッ 俺は部活で鍛えたフェイントで棒を拾うと見せ掛けてエルボーをこめかみに入れた。男はぐらつく、俺はバックステップで下がりながら棒を拾い、そのまま助走をつけ、頭に棒を降り下ろした。男が倒れるとともにアイツの家の方から

「大丈夫?」

という声が聞こえてきた。話しかけられて嬉し半分疲れ半分で聞いているとアイツの妹の「お姉ちゃん、危ない!」という声が聞こえた。俺は反射的にアイツを押し退けた。

「ゴハッ」

左胸に激しい痛みが生じるが、そこは気にならない。まだ彼女を傷つけようとする男への怒りで痛みは感じ無い、そして最後の力を振り絞り、今度こそ男の頭の脳天へ打撃を決めた、男の意識が無いのを確認し、パトカーの音が聞こえてくるとともに、俺は意識を手放した。




「真、まことっ!」

意識を取り戻した俺が最初に見たのは涙でぬれた彼女の顔だった。

「死なないで!」「何で私なんかのために。」

そういっていた彼女の頭を撫でた。そして頭を近付けさせ、

「俺がそうしたかったからだ、お前のせいじゃ無い。」「お前は 梨花はお…の……だから。」

そこで俺は意識を失った。そして橋本真は二度と目をさます事はなかった。



俺が目を覚ましたのは辺り一面何も無い真っ白な所だった。いや、なにかいる。人?だが、足が無い。「あぁ、俺は死んだのか。」声に出そうとしたがここでは声は出ないらしい。とりあえず、その死人の列についていった。列の先に門が見える。そこに獣が立っていた。だが、誰にも話しかける訳ではない。無視して通ろうとすると、狼が、

「少年、守りたいものはあるか?」

としかけてきた。俺は頷く。

「ならばこい、少年。お前を…。」

prologue : end

Re: The guardian werewolf  ( No.28 )
日時: 2017/07/17 01:31
名前: zetu (ID: N.hBywMC)

The guardian werewolf2 make a plan

真side
「ん〜〜〜ん?あれ?俺は何故寝てんだ?」

刃夜「目が覚めたかい?」

「刃夜さん?何で俺は寝てたんすか?しかもここの中に入った覚えもないんすけど。」

刃夜「まあまあ、小さいことは気にせずに、早く行くよ?」

「は、ハイ。」

刃夜「あ、後ね、」

「はい?」

刃夜「あんまり夜久ちゃんで遊ぶなよ?」ゴゴゴゴ

「はいっ!?」



刃夜『お待たせしました。Mr.ライオネル、レグルス君も。』

ライ『問題ない、Mr.ジンヤ。Mr.マコトも、こちらでは初めましてかな?』

『そうですね、あちらでお会いした以来でしょう。』

レグ『ハローMr.ジンヤ。ってマコトもう完全になったのかよ!?』

『ああ、こないだな。レグルスはまだなのか?』

レグ『レオでいいぜ?そうなんだよ〜聞いてくれよ〜、姫の相手をしてたら全然出動する機会がなくてよ。経験が積めねぇのなんのって。』

Mr.ライオネルとレオことレグルスはイギリスの皇族を守り、イギリス軍を統べるサンクロウ家の当主と次期である。簡単に言うとイギリスの月牙家だ。

『なるほどな。ところで、そこの2人は?』

今平然と話しているように聞こえるが、こちらが発している言語は日本語、あちらは英語である。何で会話が成立しているかと言うと、口と頭の中で同時に話しているからだ。頭の中での言葉は音ではなく思った通りの内容で伝わるので言語の違いが問題にはならない。え?それなら最初っから頭の中だけで喋れって?馬鹿言え、よく考えてみ?何も言わずにただ向かい合ってるだけの状況。シュールだろ?

『そっちの女性は俺達(獣人)とは違うだろ?つーかどっかで見たことあるんだけど?』

レオ『あ〜少し待ってくれよ…よし。やっぱりバレましたよ、セレン。』

セレ『あらあら、バレてしまいましたか。それなら仕方ありませんね。』

レオを通して喋る、品の良さが分かる話し方。そしてセレンという名前……もしや

セレ『こんにちは、Mr.ジンヤ、マコトさん。私は現英国女王が娘。セレンと申します。』

刃夜『それは失礼致しました。月牙家当主、月牙刃夜と申します。』

『同じく、次期当主、月牙真と申します。』

セレ『宜しくお願い致しますね。』

刃真『『こちらこそ宜しくお願い致します。』』

『ところで、セレン姫は何故こちらへ?今日は天皇陛下が英国を訪問される時の事前打ち合わせと聞いていたのですが。』

セレ『それが……お手伝いをお願いしたいのです。』

刃夜『お手伝い、と言いますと?』

ライ『実は先日、女王陛下の弟君が暗殺されかけた。』

刃夜『何だって!?』

レオ『たまたま俺がいたので凌ぎきりましたが、なかなかの手練でした。』

真『このタイミングってことはなにか狙いがあるな。って言うか牽制か。』

ライ『ああ、もしかしたら訪問の日程中に何かあるかもしれん。だから協力して敵を探し出したいのだ。勿論警備の方が重要だ。だからこちらからはレグルスに捜索に出てもらう。』

刃夜『ならばこちらからは真。頼めるか?』

『ええ、俺も多分影刃も問題ないです。……あっ。』

刃夜『ん?どうかしたかい?』

『い、いえ。この事を内密にしながら家を空けようかと思いまして。』

セレ『あら?マコトさんはこちらに住んでいらっしゃる訳では無いのですか?』

『はい。人間の頃の幼馴染の家に住まわせて貰ってます。』

セレ『まぁ!ならその幼馴染の方もお連れになられたら?お家の方々も御一緒に。私が日程の間用の部屋を用意しますわよ?』

『えぇ!?そんな、セレン姫自らなんて恐れ多いですよ!』

セレ『マコトさん?私が言うのもおかしいけれど人の善意は素直に受け取っておくものよ?』

刃夜『いいんじゃないかな?セレン姫もこう仰られている事だし、婚前旅行ということで!』

『ちょっ!刃夜さん!?』

セレ『あらあら!?マコトさん結婚なさるの!?先程の幼馴染さん?』

『まだ付き合い始めただけですよ。』

セレ『でも結婚する気はあるのでしょう?』

『……えぇ、まぁ。』///

セレ『いいですねぇ、私もいるんですよ?』

レオ『え?姫様想い人とかいたんすか?』

セレ『え…………』ウルウル

あっ…(察し)

レオ『嘘だよ嘘!俺もセレンの事好きだからな!?な!?』ナデナデ

セレ『うう……』グスッ

ライ『レグルス。』

レオ『はい?』

ライ『純粋な姫様で遊ぶな!!!!!!』ゴッ

レオ『ぎゃぁぁぁ!』ドーン

真刃「「oh......」」

よかったーかべががんじょうでー

セレ『レオ?レオ……?レ……オ……』ハイライトオフ

レオ『わぁぁぁぁぁあ!大丈夫!大丈夫だよセレン!!』

セレ『……ホント?どこかに行っちゃわない?』

レオ『ああ、もうセレンを置いてどこにも行かないさ。』

セレ『……そう。』ハイライトオン

レオ『ふぅ〜〜。……ところでよ、思ったんだが、その幼馴染たちは暇なのか?』

急に振ってくるなよ……

『そうなんだよ、平日だからどうするか。』

刃夜『真何言ってるんだい?夏休みだろ?』

『へ?ああっ!そうじゃん!学校行ってないから忘れてた!でもあいつらにも予定が……『真!真〜!』ん?』

個人の方に梨花から?

『どうした梨花?』

梨花『いつもの5人で夏休みに旅行に行こうってなってるんだけど行く?お父さんとけんちゃんは残って影刃君はこれから誘う所だけど。』

わお……

『梨花、イギリス行くか。』

Re: The guardian werewolf  ( No.29 )
日時: 2017/07/24 00:17
名前: zetu (ID: X7Da.dhQ)

The guardian werewolf2 into the sky

真side
女子「わ〜〜〜〜〜!すご〜〜〜〜〜〜〜い!!!」

さぁ!今どこにいるかと言いますと!雲の上です!!…うん。雲の上です。つっても飛行機の中だよ?プライベートジェットの。

今日は天皇陛下のイギリス訪問の日。天皇陛下ご夫妻や刃夜さんと夜久さんは日本の公式のジェットに乗り。このジェットには俺、影刃、零銘、梨花、悠乃、詩夏、咲希。それにレオと何故かセレン姫まで乗っている。

『おいレオ。何でセレン姫までいるんだよ?』

レオ『あれ?言ってなかったか?これセレンの私物だぜ?』

『嘘!?マジで!?なんで!?』

セレ『お手伝いとしてお呼びするんですから、これくらい当然ですわ。それに、日本の同年代の子とお話してみたかったんです!ということで、お願いしてもよろしいですか?』キラキラ

そんなに目をキラキラさせなくても……しかもよりによってコイツら……まぁいいか。4人に合わせて……

『4人とも、』

梨花『何?』

悠乃『真君、どうしたの?』

詩咲「何!?今の何!?」

そういや2人にはやったこと無かったっけ。

『詩夏、咲希、今頭の中に直接話しかけてる。それでなお前達、まずそこにいる人が誰か知ってるか?』

梨花『え?知らない。』

悠乃『僕もわからない。』

咲希『まー君の友達?』

零銘『私もさっぱり。』

とりあえず零銘にはデコピンをした。

零銘『いたい!』

詩夏『やっぱり……イギリスのお姫様……だよね……?』

『そうだ。現王女のセレン姫だ。』

梨悠咲『え〜〜〜!?』

『3人はもっと新聞なりニュースなりを見ろ。そして零銘はなんで知らねぇんだよ!』ゴッ

零銘『ギャッ!』

刀(鞘付き)で殴った(軽め)

『はぁ……それでな、セレン姫がお前達と話してみたいんだと。』

梨花『えっ、私達?』

『ああ、だから失礼の無い程度に話し相手になってさしあげろ。いいな?』

悠乃『い、いいけどどうやって?英語喋れないんだけど……』

これであっちと繋げれば

セレ『ごきげんよう、皆さん。セレンと申します。』

梨花『あ、姉の佐々木梨花です!』

悠乃『お姉ちゃん緊張しすぎ……妹の悠乃です。』

咲希『松本咲希です。宜しくねセレンちゃん。』

詩夏『さすがにお姫様にちゃんは……あっ、倉橋詩夏です。よろしくお願いします。』

セレ『リッカ、ユーノ、サキ、シーナね。よろしく!日本の事とか色々教えて下さいね?』

『それでは改めまして月牙家次期当主、月牙真です。』

刃夜『戦闘部長、月牙刃夜と申します。』

零銘『警護部長、月牙零銘です!よろしくです!』

セレ『マコト、エーバ、レーナ。よろしく』

レオ『では俺も。イギリス王室親衛隊副隊長、レグルス・サン・クロウだ。レオって呼んでくれ。マコトとはほぼ同時期に俺もこうなったからライバルだ。ったんだが、俺はまだ完全になってないからなぁ……』

『何言ってんだ。いつまでも俺らはライバルだせ?』

レオ『マコト……おう。』

零銘『それじゃセレン姫と梨花達、レオ君と私達にわ『零銘はこっちでいいよね?真。』『ああ、そっちに連れていってくれ、梨花。』か……え?』

『警護部長はおとなしく対象と親睦を深めてろ。そもそもお前に無理させることはほぼ無いからな。』

零銘『ええ〜〜!仲間外れですか!?』

『いざって時にそっち側で頼れるのはお前だ。任せるぞ?いいな?』

零銘『……はい。』

セレ『レイナレイナ。』

零銘『?どうしました?』

セレ『私とお話するのは、嫌、かしら?』ウワメ+ウルウル

零銘『っ!そんなことないです!いっぱいお話しましょう!』ズキューン

『あ〜落ちたな。』

レオ『あれは落ちたわ。凄いだろ、あれ素だぞ?』

影刃『会議するならしようぜ……ねみぃ……』

『そうだな、じゃあ始めよう。』



梨花side
セレ『ところで、マコトの幼馴染とは誰かしら?』

『私ですね。』

セレ『そう!あなたがそうなのね!』

何がだろう?

セレ『マコトのフィアンセって!』

『ひゃい!?』

真『ごっほっ!!』

あ、真むせた。じゃなくて!

『フィ、フィアンセなんて……///』

セレ『あら?違うの?』

『ち!違い……ま……うぅ///』

咲希『あ〜〜〜〜〜!』

詩咲『照れてる〜〜〜〜〜〜!』

『ちょっとふたりとも!?』

セレ『何が恥ずかしいのですか?私にだっていますよ?ねぇレオ?』チョイチョイ

レオ『そうですね姫様。』スタスタ『どうぞ?』

セレ『レオ〜〜!』ギューー

女子『え〜〜〜〜〜!!! 』

悠乃『お2人ってそういう関係なんですか!?』

セレ『ええ、そうよ。』

レオ『俺は元々は一般人だったんだけど、お忍び入学してきたセレンに一目惚れされてな、最初は嫌々だったんだが、次第に俺もセレンのことが好きになったんだ。それでOKしようと思った日に貴族の奴に刺されてよ。それで生まれ変わってこうなったんだ。』

セレ『それでね、問題がサン・クロウに入ったレオは人間じゃないって結婚を許してくれないのよ。だからどうしたらいいか考えているのよ。あ、ちなみにその貴族の家には潰れてもらいましたわ。』

影刃『レオ……早くしてくれ……寝ちまうぞ…オレ……』

レオ『いや起きてろよ!』

あ、そうだ!(ニヤリ)

「ねぇ悠乃?」

悠乃「?どしたのお姉ちゃん?」

ゴニョゴニョ

悠乃「え!は、恥ずかしいよ…」

『セレンさん、今から面白いものが見れますよ?』

セレ『え?何ですか?』

『ほら、悠乃。』

悠乃『う〜〜!分かったよ!』

悠乃『影刃。』

影刃『ん?なんだ?』

悠乃『あ、後で……いい一緒に!……お昼寝、する?』

影刃『なっ!?//////』

真に直通にしてと

『真よろしく!』

真『オーライ!』

真『それなら今は起きとかないと寝れないなぁ影刃!レオもそう思うだろ?』

レオ『そうだよなぁ!今寝ちまったら寝られなくなっちまうぞ?ユーノちゃんと!』

悠乃『うっ!///』

あ、悠乃にまで、

影刃 !(キラッ)

影刃君の目が光ったよ!?

影刃『そ、そうだな!なら今は堪えて頑張るかな〜!///』

悠乃『ううううっ!!//////』

ごめん悠乃、私もこうなるとは思ってなかったからこっちを睨まないで……

セレ『アハハハハハwww初々しですねお2人は!まさかエーバとユーノもとは……こうしてはいられません!レオ!私達も寝ますよ!』

レオ『はぁ……わかりましたよ。』

真『んじゃ俺達も寝るか?梨花。』

…へ?真と、昼寝……?

『ふひゃう//////』パタッ

悠乃side
お姉ちゃんって人をあれこれいじるくせに真くんに自分が言われるのに弱いよね。

3人『いーなー!相手がいて!』

ガタガタッ

ん?真君と影刃が急に立った。

レオ『ん?どうしたんだよ?』

真『あ、ああいや。』

影刃『な、なんでもない。』

変なの

Re: The guardian werewolf  ( No.30 )
日時: 2017/07/31 18:33
名前: zetu (ID: N.hBywMC)

The guardian werewolf2 sleeping

悠乃side

こうしてわちゃわちゃしながらもイギリスに着いた。日本より寒いね。

?『セレン姫、レグルス様、お疲れ様でした。日本の方々も。』

真『あれ?この間いたよな?名前が出てこねぇ……悪いな。』

?『いえ、そもそも名乗っておりませんゆえ。名乗る程の者でもございませんし。』

セレ『こら!いつもそうやって自分を卑下するのやめなさいと言っているでしょう?ハウル、とりあえず自己紹介なさい。』

ハウ『はい。ハウル・サン・クロウです。よろしくお願い致します。』

真『お、おう。よろしく。』

レオ『悪いな、こういう奴なんだよ。いいやつではあるんだぞ?』


「零銘ちゃん?」

零銘「…………」

「れーいーなーちゃん!」

零銘「ん?なに?」

「なに?じゃないでしょ、どうしたの?ずっと固まってたけど。」

零銘「へ?固まってた?私が?今?」

「自覚ないの?まるでハウルさんを見つめてるような感じだったけど。」

零銘「え?そんな事な……いはず。」

ん?これはもしや……まあ今はとりあえず、

「みんな行っちゃったよ?ハウルさんに待ってもらってるから早く行こうよ。」

零銘『え!?それは不味い!すいませんちょっとボーッとしてて。』

ハウ『構いませんよ。行きましょう。』

梨花side
真『零銘、遅かったな?何してたんだ?』

悠乃『フフフ、じつはね、零銘ちゃんハu『わぁぁぁぁぁぁぁぁあ!悠乃言っちゃダメです!!もう稽古つけませんよ!?』え〜〜〜それはいやだなぁ。んじゃ真くんには言わない!』

悠乃が喋る間に真と影刃君の顔がどんどん青ざめてく。どうしたんだろ?

真「影刃、これは後でちょっと会議が必要だな。」

影刃「ああ、今からしたいところだが後にしよう。お二人にも意見を聞かないと。」

真「おう。」

「何かあったの?」

真「い、いや大したことじゃないんだ。」

さっきからちょくちょくおかしいよね二人とも

ハウ『それでは、これよりホテルへ向いますが、何処か行きたいところはございますか?』

真『俺や影刃はねぇが、お前らあるか?』

『私達も今日はいいかな。飛行機疲れたし。』

真『んじゃホテルで昼寝するか。』

レオ『そうしますかー』

セレ『ええ、寝ましょう。』

梨悠影『/////////』

詩咲零『うっ、リア充オーラが……』



ホテル
詩夏「ねえみんな、部屋割りどうするの?」

全員「あっ」

レオ『なんだ?どうした?』

真『いや、どの部屋に誰が入るかなと。』

セレ『一応、五部屋抑えてありますから、マコトとリッカ、エーバとユーノ、私とレオ、シーナとサキとレーナでいいんじゃないかしら?一番奥から続けて五つの部屋ですし、念のためにハウルに内側の部屋にいてもらいますしね。』

影刃『もうなんでもいい、俺は寝るぞ。』

真『んじゃ、また後でな。』



なんか流されて本当に真と同じ部屋になってしまった……///

真「梨花、おいで?」

「う、うん……。」

真の顔が恥ずかしくて見れない……

真「そんなに緊張されても、ただ寝るだけだよ。疲れたろ?」

「うん。じゃあ……失礼します……。」モゾモゾ

真「…………ああ……梨花だ……」ギュゥ

「ふえっ!?」

真「…ごめん、ちょっとそっち向いててくれるか?」

「え?いいよ?はい。」コロン

私の背中になにか当たる。頭かな?

真「ーーーーん。」

「え?」

真「ごめん……ごめん……」

「真?どうしたの?」

真「ごめん。怖かったよな、あの時。俺に力が無いせいで……」

真はどの時を思い浮かべてるのだろう。一番最初の時か、この前の戦いの時か。確かに怖かった。でも、

「真。」コロン

「私はね?真のこと、大好きだよ。」

真「…………ああ。」

「だからね?どの時でも、真が助けに来てくれたこと、嬉しかったんだよ?」

真「…………だが、あの時なんてお前の前で……」

「確かに真が死んじゃった時は自分を責めたよ。酷い顔をしてたと思うし。でも、真は守ってくれたでしょ?零銘や影刃君の姿で、コンビニの時とか、家の時とか。沢山守ってくれた。夜久さんから聞いたんだよ?私の所に行くって聞かなかったらしいじゃん。」

真「ぐっ///」

「だから大丈夫。私は真を信じてる。だから、謝らなくていいから、また私を守ってね?あ、今度は死なないように!」

真「ああ……ああ!」

「あと、鍛錬もいいけど、もう少し構ってくれると嬉しいな……///」

真「そうだな、おいで?」

「ん。」ギュ

真「おやすみ」ギュ

このまま抱き合って眠った。



悠乃side
影刃と同じ部屋……でも寝るって言ってたし大丈夫フワッん!?

「ええええ影刃!?」

影刃「…………」

影刃は無言で僕をお、お姫様抱っこでベットまで運ぶ。そしてゆっくりベットに下ろされ、隣に影刃が横にな……!!

影刃「悠乃、好きだ。」

「ひゃう!?」

み、耳元……!

影刃「お前は、どうだ?」

「ん〜〜〜〜〜!!///い、いじわる!」

影刃「そうか……」シュン

あ……うう、

「ぼ、僕もす、す好きだよ?」

影刃「ありがとう」ギュー

「うえっ!?……ん」ギュー

影刃「おやすみ悠乃。」

「うん。おやすみ影刃。」

Re: The guardian werewolf  ( No.31 )
日時: 2017/08/27 00:54
名前: zetu (ID: ai5/g0Y4)

The guardian werewere2 escaping

梨花side
コンコン

ん〜〜……だれ〜?

ハウ『リッカ様、マコト様。御夕食のお時間です。ご起床なさって下さい。それでは。』

夕ご飯か……起きな……あれ?動けない。何か絡まっ……真!?」

真「うおっ!?びっくりした。急に叫ぶなよな人の名前を。ってかどうしたんだ?」

「いや、えっと、真の顔が近かったからつい……。」

真「お前なぁ、俺らこれでも付き合ってるんだろ?違うか?」

「違わないよ!付き合ってるよ!」

真「なら」チュッ

「ん!?」

真「こういうのもアリだろ?」

「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!//////」ボンッ

ああ、もう、真のこと好きすぎだよね……私……パタッ

真side
あ、気絶しちまった。まぁいいや。もう少し寝かしとこ。

『影刃、起きてるか?』

影刃『ああ、夜になったからな。すぐ起きるさ。』

『朝相当寝起き悪いもんな。悠乃布団に引きずり込むぐらいだもんな?』

影刃『ぐっ、そうだな。悠乃はまだ寝かせているが。』

『こっちもだ……つーか気絶した。』

影刃『気絶?何やったんだよ。』

『え?キス。』

影刃『あ〜。なるほど。』

詩夏『え!キスしたの!?あ、』

咲希『しーちゃん!喋っちゃダメだって!』

『はぁ……零銘。』

零銘『は、はい!』

『夜久さんに甘やかしすぎるなって言われたからな、帰ったら刃夜式トレーニングな?』

零銘『ええ!?あれ前ですらきついのにこの体で『な?』……はい。わかりましたごめんなさい。』

咲希『まー君、まー君!私がれーちゃんにお願いしたの!だかられーちゃんのせいじゃないよ!』

詩夏『そうだよ!私とさーちゃんが一緒になってやらせたんだから悪いのは私達だよ!』

『んじゃ2人にも、……これからも零銘と仲良くしてやってくれ。』

影刃『オレからも頼もう。』

零銘『真さん……影刃……』

詩夏『ふふ、なんか2人が零銘のシスコン兄貴みたいだな。』

『シスコン……』

影刃『それはそれで……』

零銘『真さん?影刃?』

咲希『シスコンブラザーズだね〜。』

詩夏『シスコンブラザーズwwwあ、くくっ、だめ…あははははは!』

『シスコン?』

影刃『ブラザーズ!』

詩夏『だめwwwもうむりwwwwww』

零銘『もう!恥ずかしいからやめてください!兄さん達!』

真影『なんだって!?』

咲希『しーちゃん笑いすぎて過呼吸になってるし。そういえば夕ご飯じゃなかったっけ?』

一同『あっ、』



2人がやっと起きたので用意しておいた服に着替える。いわゆる正装だ。最初は着物で揃えようかとも思ったが、あからさますぎるということになったので、スーツとドレスで統一した。零銘にもドレスを着せました(無理矢理)そしてホテルのレストラン(高級)に来た。

『いやー悪い悪い。なかなか2人が起きなくてな。』

悠乃『ごめんなさい、いつもなら起きれるのに……』

セレ『それぐらいエーバと一緒に寝たのがあんしんしたということですね。』

悠乃『う、//////』

セレ『それに、レオもそうそう起きませんから。』

『あれ?お前朝型なの?ライオンだろ?』

レオ『単純に俺の眠りが深いだけだよ。一応ちゃんと夜型だ。』

悠乃『やっぱりライオンなんですね。』

セレ『ええ、我らがイギリスの象徴だもの。哺乳類だけなのでしょう?』

レオ『ああ、名のある国に俺らのような存在はいるが、全て哺乳類のはずだ。』

梨花『そうなの!?』

レオ『ああ、人間に近くないといけないし、つよくなきゃいけない。そして一応同じ動物で被ったことは無いな。俺らサン・クロウはライオン。マコトたちツキキバはオオカミってな。』

『ゴリラとかバッファローとか居るぞ?強いんだよな皆さん。』

レオ『ほんとにな、まだ1回しか勝ててないぜ。』

梨花『そんな強いの!?』

『俺らと、刃夜さんやMr.ライオネルとの間ぐらいだからな。あ、刃夜さんが月牙のトップでMr.がサン・クロウのトップだぞ?詩夏、咲希。経験も年季も違うからな。ずっと負けてるつもりは無いが、今じゃまだ無理だな。というかお前は何より早く完全にならないとな。』

レオ『しょうがないだろ?』

セレ『レ、レオ……』キュッ

レオ『急にどうした?セレン。』

セレ『私の……せいですね……あなたを戦いに出させないから……』

レオ『なんだ、きにしてたのか。いいんだよ心配してくれてるのはわかってるし、俺だってセレンが危険な所に行くって言ったら絶対止める。でもな?俺を信じてくれ。私はセレン姫の騎士であり、セレンのフィアンセなんだから。な?』

セレ『…………ええ。信じます。』

レオ『と言っても君の安全が第一だ。君を1人にはしない。絶対に。』

詩咲零『くっ!ここにもラブラブオーラが!』

セレ『あ、お待たせしました。それではいただきましょう?』

そうして出てきた料理は超高級料理だった。さすが姫様用……

梨花『はぁ〜〜〜美味しかった!』

悠乃『お腹いっぱいだよ〜。』

『お前らなぁ……幾ら何でも少しは場所を考えようぜ。一応口にも出てるって分かってるか?日本語のわかる人には聞こえてるぞ?それ。』

梨悠『嘘っ!?』

『詩夏と咲希もな?ラブラブオーラのくだり周りに丸聞こえだから。つーか零銘てめぇ夜久さんに言いつけんぞ?』

零銘『いやぁ!それだけはやめて!死んじゃうから!!』

『だからうるせぇっての……』

ん?

刃夜『真!姫様は一緒にいるかい!?』

『はい。セレン姫もレオもこっちの人間も全員いますが。何かありましたか?』

刃夜『数分前何者かによって襲撃された。』

真レ『襲撃!?』

どうやらレオの方もMr.と会話してるらしい。

真『刃夜さん。面倒なのでこっちとあっちの会話を繋げてください。別々に会議する必要は無いでしょ?』

刃夜『わかった。少し待ってくれ。』

ライ『日本側も通じたな?まず私はライオネル・サン・クロウ。イギリス王室親衛隊隊長だ。まぁMr.とでもよんでくれたまえ。』

刃夜『そして僕が月牙の現当主、月牙刃夜だよ。』

夜久『妻の月牙夜久と申します。』

『こっちの自己紹介は後でいいでしょう。現状を。』

ライ『数分前、女王殿下と天皇陛下がご会食されていた建物から出た瞬間何者かによる狙撃を受けた。もちろん問題なく防いだが、辺りはパニックになり、犯人の探知も出来なかった。』

刃夜『そんな状況でどこからか紙を丸めた玉が飛んできた。中身を確認するとただの石ころだったよ。中身はね。』

レオ『ってことは紙になにか?』

刃夜『ああ、丁寧にも英語と日本語で犯行声明が書かれていた。イギリス王家を根絶やしにする、とね。』

セレ『そんな……』

ライ『そこで君達には姫の警護をお願いしたい。相手はなかなかの手練れのようだ。』

『了解しました。二人もいいな?』

影刃『了解。』

零銘『了解!』

刃夜『それでは明日、所定の地点で。』



『さてと、それじゃここを出ます。全員出立の準備を。』

梨花『真!』

『なんだ?』

梨花『何処に向かうの?』

『だから、ここだと日本語が通じる人間にバレるんだよ。相手は日本語を流暢にかける人間だ。もしかしたら日本人の可能性もあるな。それよりレオ、頼んでおいたものは用意してあるか?』

レオ『ああ、しっかりハウルにチェックを任せてある。行けるよな?』

ハウ『はい。問題ありません。ドライバーに最終チェックはしてもらいたいですが。キーはこちらです。』

『影刃、行けるな?』ヒュッ

影刃『勿論だ。』パシッ

悠乃『鍵?』

『影刃にはバイクで出てもらう。わざわざ愛車と同じ型を注文したんだ。頼むぜ?よし、準備出来たな?地下駐行くぞ。』

梨花side
駐車場にあったのは黒塗りのバイク2台と同じく黒い日本でも売ってる高級車だった。

真『もう1台は誰が乗るんだ?』

レオ『ハウルだ。一応俺より運転は上手いし、訓練もしてる。エーバ程の技術は無いかもしれないがノーハンドルは得意だ。』

ノーハンドルってハンドル操作無しってこと?自転車じゃないんだから……

真『零銘、』

零銘『何ですか?』

真『お前が運転だ。』ジャラ

零銘『……嘘ですよね?』

真『このタイミングで嘘つくわけないだろ?』

零銘『いやいやいやいや無理ですよ!現実でまだ1回も運転したことないんですよ!?一番最初がこんな大仕事なんて!しかもドレス!』

真『お前しかいないんだ。俺とレオは迎撃の方に力を注がないといけないからな。お前だけが頼りだ。本当に無理させたくはなかったんだがな。』

零銘『……わかりました。私もこういう場面を想定した訓練はちゃんと受けてます。避けきれないかも知れませんが怒らないでくださいね?』

真『わかってるよ、頼りにしてるぜ?無事だったら刃夜トレーニングなしにしてやる。つーことで、セレン姫と梨花達はとりあえず車に乗ってくれ。』

『う、うん。わかった。みんな乗るよ?』

セレ『皆さん!』

セレンさん?

セレ『私の……私のせいで……巻き込んでしまって……』

『セレンさん、大丈夫です。一応みんなこういう事があるかもとは聞いてきてます。だから、まずはとりあえずここを出ましょう?』

セレ『リッカ……。』

詩夏『ま、この間りっちゃんのに巻き込まれたばっかだしね〜』

咲希『しーちゃんその言い方はダメでしょ?
確かにそうだけど。』

『うぐっ』

悠乃『と、言うことでみんな割と今更なので気にしてませんし、セレンさんを責める人はいません。悪いのは犯人です。』

セレ『シーナ、サキ、ユーノ……はい。それでは皆さん、お願いします。』



乗り込んだ車の中は外側が見えるようになっていた。どうなってるの?

零銘『外をカメラで撮って内側の壁をスクリーンにしてるんですよ?特注品です。そとは防弾仕様になってますし、レーダーもついてます。』

レオ『それじゃハウルのバイク、車、エーバのバイクで行くぞ。タイミングはハウルにまかせる。それでいいか?レーナ。』

零銘『はい。分かりました。いつでも行けます!』

影刃『ハウル、とてもいいチューニングだ。これなら最高のパフォーマンスが出来そうだ。こちらも行けるぞ!』

ハウル『わかりました。……行きます!』



悠乃side
今は市街地の道を走行中、今のところ何も無いけど、

影刃『後ろにいやがるぞ。どうする?』

零銘『レーダーでも確認しました。』

真『一応あっちが撃ってくるまでは手を出すな。当たるなよ?』

影刃『勿論だ。』

ハウ『前方は敵勢力は感知できません。』

レオ『わかった。警戒を続けてくれ。』

ハウ『了解。』

影刃『悠乃!』

個人の方だ

『何?』

影刃『また耳任せてもいいか?』

耳……学校でやったやつ!

影刃『分かった!』

影刃『いくぞ、せーの!』キーン

外の音が聞こえる。影刃のバイクの音、この車の音、そしてなにか……!

『遠くに車の音!凄い音だから多分めっちゃとばしてるよ!』

真『影刃!視認したか?』

影刃『……いた!』

ダンッダンッ

『発砲音!』

真『影刃ァ!撃てェ!』

影刃『悠乃ありがとな!』ガガガガガガッ

影刃が持ってるのはアサルトライフ……お姉ちゃん!

『詩夏さん咲希さんお姉ちゃんの目と耳塞いで!』

詩咲『了解!』ギュッ

梨花『ちょっ!?何するの!?』

『いま影刃が銃使ってるから!』

梨花『そうなの?』

『あれ?もしかしていつものアレ起きないの?』

セレ『ユーノ、いつものアレとは?』

『お姉ちゃんは真君が死んだ時のショックで銃にトラウマがある……筈なんですけど、』

セレ『その時使ってたのは拳銃かしら?』

『ええ。』

セレ『なら、多分リッカは拳銃に恐怖心があるか、拳銃以外を銃と認識してないかもしれないわ。』

あ、なるほど。

ハウ『前方にも敵。遠いですがどうしますか?』

レオ『流石に同一犯じゃないことは無いだろ。撃て!』

ハウ『了解、狙撃を開始します。』

ハウルさんが構えたのはスナイパーライフル。……何処にあったんだろう?ハウルさんは両手でライフルを構えて、狙いを定める。ってほんとに手無しで運転してるし

ハウ『ファイア、……命中、爆破まで3……2……1……』ドォンッ

正確すぎ……

レオ『よし、このまま海岸沿いまで行くぞ。』



梨花side
あの後も何台もの車を爆発させながら走っていま大きな橋に差し掛かっている。地理は苦手なので何橋か分からないけど大きな橋だなぁ……

真『おかしい……』

レオ『お前もそう思うか?』

悠乃『何が?』

影刃『何もこないな。先程から。』

咲希『いいことなんじゃないの?』

真『いや、そこまで遅い時間でも無いのに車が走ってないってことは多分道を止めてるんだと思うんだが、それなら攻撃をしてきてもおかしくない。なのになにもこない。ヘリもいないからな。幾ら何でも見逃してくれるわけもないし。』

確かに……辺りにはなんにも見えな……

『セレンさん、聞いてもいい?』

セレ『何ですか?リッカ?』

『イギリスに、ステルス機ってある?』

真side

梨花『イギリスに、ステルス機ってある?』

セレ『ええ、確か軍が持っていたわよね?』

レオ『あるぞ?それがどう……!』ギリッ

俺とレオは同時に上を睨む

梨花『うん。多分、私達を着けているのはステルス機だと思う。』

『なるほどな。確かに上空じゃ音も聞こえないし、色もこう夜じゃ見えない。レーダーにも反応しないとなるとな。だがしかし!一つだけ見誤りがある。零銘!上開けてくれ!』

零銘『はい!開けます!』ピッ ウィィィィン

屋根が縦に開く。外の臭いが入ってくる。アスファルト、潮風、ガソリン、そして……

『ケロシンだ!上に居る!』

梨花side
ケロシン?ケロシンって何?

真『ケロシンって言うのは戦闘機に使う灯油みたいな燃料だ。一般人には分からんが俺なら臭いが判別できる。』

臭いなんだ!っていうか臭いわかるんだ!?

レオ『よし、なら俺が行くぜ。真やってくれるよな?』

真『勿論だぜ。やろうぜレオ!俺達のコンビプレー見せてやる!』

真は2刀とも抜き、レオ君も剣を抜いた。

真『いくぜレオ!せーの!』

真が刀を構え、レオはしゃがむ。そして

真『おらぁっ!』ブンッ

レオ『はぁぁぁぁ!』ビューーーーーン

真が切り上げるようにフルスイングすると、レオ君は絶妙なタイミングで刀に飛び乗って、ミサイルのように飛んでいって……

真『今だ!』

レオ『chest!』ザンッ

ステルス機であろうものを真っ二つに切断した…………え?

女子『はあああああああああああああ!?』ドォーン

セレンさんも叫んでるし……大丈夫かな?お姫様として……

レオ『ふう……Gが凄いな。』スタッ

真『かっこつけんな馬鹿野郎!破片が落ちてくるだろうが!?』スパーン

レオ『あ、』

真『結局いかねえといけねぇじゃねえか!ああもう!』カッ シュッ

真は狼になった。普通のサイズにもなれるんだね…そして跳んでおっきくなって尻尾で破片を川に弾いた。川には何本もの水柱が立つ。真は狼のまま着地し、ジャンプして車に

詩咲『きゃぁぁぁぁあ!』

飛び乗った。

真『悲鳴あげなくてもいいだろ……地味に傷つくんだぞ……』シュタッ

詩夏『ご、ごめんつい……』

レオ『まぁ、とりあえず追手もいないし、さくっといこうぜ?』



辿りついたのは普通の民家だった。

『ここが?』

真『いや、この奥だ。』

この奥?中に入ってるのに?

真『レオ、明確に聞いてないからそっちでやってくれ。』

レオ『おう、えーっと?あ、ここだここだ。』カチッ ガシャッ

レオ君が何かをすると床の一部がずれて階段が出てきた。隠し階段……初めて見たよ……

ハウ『足元にお気をつけてお進み下さい。』



階段を下って上った先はどこかの部屋だった。ここどこ?

セレ『ここって、サンクロウの別荘?』

レオ『そうですよ?さっきのは七つの隠し通路のなかの一つ。まぁ、王室の方でも知らない人が多いですし。今日はとりあえずここで待機ですね。たくさん部屋もあるし定期的にハウルが掃除してくれてるので好きに使ってください。』

真『見張りは交代制でいいか?』

レオ『ああ、勿論だぜ。俺とハウルとマコトとエーバでいいか?』

零銘『はい!私も!』

真『おまえ……わかった、ただし何かあったらまず先に俺らを呼べよ?間違ってもお前一人で戦おうとするな。いいな?』

零銘『はい!』

真『んじゃ誰から行く?』

レオ『んじゃ俺から、ハウルとエーバは夜が強いから深夜帯を頼むわ。』

ハウ『了解』

影刃『わかった』

Re: The guardian werewolf  ( No.32 )
日時: 2017/09/01 19:00
名前: zetu (ID: pGxW5X.O)

The guardian werewolf2 beginning of love

梨花side

「ふぁ〜〜……えっ!?」

なんで真がまた隣で寝てるの!?

真「ん?ああ悪い。見張り終わってお前見に来たら限界でな、つい寝ちまった。」

「ううん?いいよ、お疲れ様。ところでさ、真って眠り浅いの?」

真「どうしてだ?」

「私が起きるといつも起きるし、家だと私より起きるの早いし。」

真「ああ、それは常に聞いてるから……」

聞いてる?なにを?もしかして……

真「梨花が起きたら声が聞こえるから、朝早いのは稽古する時間がいるからだな。前言ったみたいに他の国のひとたちを超えなきゃいけないから……ってどうした?急に赤くなって。」

「常にって……ずっと聞いてるの?」///

真「いや?梨花が寝てから朝起きるまでだが?寝てる間に何かあるといけないからな。」

「良かった……」

真「流石に全部聞いてはいないさ。嫌だろそれは。梨花の嫌がる事はしたくないからな。出来なくはないけど。」

「そうなんだ。ありがとね?」

真「おう。」

「今日はどうするの?」

真「刃夜さんたちと合流し次第話し合う予定だ。とりあえずリビングに行ってみるか。」

「うん。」



部屋から出ると零銘がいた。

零銘「あ、二人共おはようございます。ってなんで同じ部屋から?」

真「梨花見に行ったら寝ちまったんだよ。見張りご苦労さん。」

零銘「はい。ていうか私の番短くないですか?」

真「そりゃ四人いれば問題なかったんだからな。それで?何も無かったよな?」

零銘「もちろんです。」

真「とりあえず他が起きてくるまではゆっくりしてていいぜ?零銘仮眠いるか?」

零銘「大丈夫です。」

真「それじゃ、話でもするか?」



「改めてこの三人で話をするのは初めてじゃない?」

真「そうか、そうだな。」

零銘「それじゃ、聞いてもいいですか?お父さん、お母さん。」

「お、お母さん!?」//////

真「なんだ?娘よ。」

零銘「えへへ、二人の馴れ初め、みたいなのが聞いてみたいです。」

真「馴れ初め……か。」

「一番最初に会ったのは何時だったっけ?小学校だったよね?」

真「言ってなかったな。幼稚園だ。」

「え?うそ!?」

真「年長だからそこまで変わらないがな。同じ組でもなかったし。ただあの幼稚園から通ってた小学校に行ったのが少なかったから俺も覚えてただけだし。」

「そうだったんだ……あれ、もしかしてあの時の……」

零銘「あの時ってなにかあったの?」

「昔、私が公園で野良の子犬がカラスに襲われてるのを助けようとしたことがあったの。もちろん幼かったから子犬の前に立っても怖くて何も出来なくて震えてたんだ。その時に、一人の男の子が棒みたいなのを持ってカラスを追い払ってくれたの。子犬もすぐ逃げちゃってたから私も急いで帰っちゃって顔も覚えてなくてありがとうも言えなかったんだけど。」

真「ああ、それが俺だ。助けなきゃって思って公園の掃除道具入れから箒引っ張り出して振り回したんだよ。振り返ったら走って行っちまってたからその日は何も無かったけど、次の日園に行ったら梨花を見つけて、そこで覚えたんだ。わざわざ先生に名前を聞いてな。」

零銘「へぇ〜、ってことはお父さんは昔からお母さんを狙ってたんだね。」

「ちょっと!?」

真「そうかもしれないな?」

「ま、真まで〜!」

真「それで小学生の時はほぼ同じクラスだったよな?」

「うん、そうだよ。それで唯一クラスの違った五年生の時に私はいじめられたの。」

零銘「え。そうなんですか……聞かない方がいいですよね?」

「ううん!いいよ?五年生にもなると、中途半端な知識がつくでしょ?それに自警団の皆って人相がそこまで良くないから自警団が危ない所。そして私はそこの娘だから危ないって言う風に思われてたんだ。物を隠されたりとか壊されたりはいっぱいしたな。それで女子に焚き付けられた男子が手を上げてこようとした時に真が助けてくれたんだ。」

真「梨花が古風にも体育館裏に連れてかれるのを見た時には既に火がついててな。男子が拳を振り上げた時にはガチギレだったなぁ。両足飛び蹴りなんて初めてしたわ。殺しかねんから影刃がストップをかけてくれたが。ボコボコにしてやったよ。」

「あの時の真、ホントにかっこよかったよ。あの時だもん。真の事を好きになったの。」

零銘「な、なんと言うか、壮絶だね。」

「あの後、真のおかげで誰からもいじめられることが無くなって。そっから家で遊ぶようになったんだよ。悠乃とも遊んでくれたし。中学の間も部活のない日とかずっと遊んでたよね。」

真「そうだな。」

零銘「ねぇお母さん。」

「な、なにかな!」

零銘「慣れないねぇ、それでさ、五年生の時にお父さんの事好きになったんだよね?」

「うん。そうだよ?」

零銘「ずっと隠しながらなかよくしてたんでしょ?どうだった?」

「どうだったって言うか、気づいたのは中学の終わりだからね。一緒にいて楽しい!もっと一緒にいたい!って言うのはあったかな?」///

真「そうか……」///

零銘「お父さんやっと照れた!それでその気づいたのは何がきっかけ?」

「実は私達お互いの志望校言ってなかったんだよ。しかもうちの中学から受験した人が多くてお互い気づかなくて。それで、合格発表の日の朝に高校に向かいながらもうすぐ真と一緒に学校で居れないんだって思ったらどんどん気が沈んじゃって、合格を確認して、帰ろうと振り返った時に真と目が合ったんだ。ビックリだよね。」

真「ああ、ほんとにな。俺は自分の合格より梨花の合格を気にしてていつの間にか高校についてて、サクッと確認して梨花に結果を聞きに行こうと思ってたら振り返った梨花と目が合ったんだよ。」

零銘「ひゃ〜〜〜〜〜!!まさに運命じゃん!?」

「その時に、やった!また真と一緒にいれる!って思って気づいたんだ。私は真のことが好きなんだなって。」

零銘「それで高校で両片思いが続いて、あの事件って感じなんだ?」

真「ああ。ま、俺と悠乃には丸わかりだったんだけどな。」

「ううっ……。そんなにわかり易かった?」

真「マジでわかり易かったぞ?前言ったけど卒業するまでは告る気無かったから何も言わなかったけどな?今思うとすぐ告らなくてホントによかったよ。」

「え?なんで?」

真「もし俺が刃夜さんに目をつけられなかったら、もし零銘が佐々木亭に行けなかったら、お前に鎖だけを残していくことになる所だったからな。零銘も見ただろ?梨花の顔。タダでさえあんな顔してたんだから。」

零銘「確かに凄い顔してたねお母さん。お父さんがあそこまで必死に刃夜さんに説得してたのを納得したもん。話しかけた時無視されたし。」

「ごめんね?」

零銘「しょうがないよ。そればっかりは。それにしても、ホントに壮絶なんだね。」

真「そうだなぁ、まさかこんな濃い、一回死ぬレベルで濃い道程になるとは思ってもみなかったぜ。だが、そのお陰で出会いも会った。お前もだぞ?零銘。」

「そうだね。あれが無かったら零銘とは会えなかったんだよね。」ヨシヨシ

零銘「えへへへへ〜」///

?「ぷっ、あ……」

その声は!

悠乃「お構いなく、とはいかないね。おはよう。」

「おはよう、悠乃。にしてもどうしたの急に。」

悠乃「いやぁ本気で親子に見えたから微笑ましいなって思ったんだよ。零銘ちゃん顔ゆるっゆるだったし。ごめんね、邪魔しちゃって。」

零銘「ゆ、ゆるゆるですか……」//////

悠乃「うん。すっごいね。そろそろほかの人も起きてくるだろうからそのへんにするか三人だけで話しなよ?僕は影刃の所に行ってくるから。」

「また捕まりに?」

悠乃「今日は大丈夫!……なはず……。」

どんどん尻すぼみに……自信ないのね……

「頑張ってね〜。」

悠乃「う、うん」テクテク

「あれって捕まりに行ってない?」

真「だろうな。」

零銘「悠乃も影刃もあんな性格だからしょうがないんじゃないですか?」

「お姉ちゃん二人の先が心配になってきたよ……」

真「大丈夫じゃないか?仲良いことは確かなんだし。」

零銘「そうだよ。」

「そうか、うん。そうだね。」

真「よぉし!それじゃ、今日もやりますか!」

「いいね!」

零銘「何やるんですか?」

真梨「盗聴!」

零銘「え〜……」


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