複雑・ファジー小説
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- nameless world【名も無き世界】 祝!一周年!
- 日時: 2017/07/04 14:24
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
ある日、世界は誕生した。ある者によって……
ある日、宇宙は誕生した。ある者によって……
ある日、地球は誕生した。ある者によって……
ある日、全てが誕生した。ある者によって……
「世界は1つじゃない。別の世界に行って、無くしてしまえば良いが自分で創造するのも、悪くないな」
ある日、世界が終わった。
世界の名はネームレス。
普通の人間
何も能力を持たない人間。しかし彼らにも、強化人間や、サイボーグになれる道がある。
超能力者
普通の人間では不可能な能力を可能にする人間。遺伝により引き継がれる。
強化人間
元は普通の人間の体の部分の能力が飛躍的に強化される人間の事。人間が本来持つ機能を上げる事が出来る。人工によって強化人間になる。
サイボーグ
普通の人間の一部の体の個所をロボットに改造した人間の事。しかし、体の個所をサイボーグにしても良いと認められるのは、義足等の方々のみ。
アンドロイド
1から造られたロボットの事。何処から生まれたのか不明。普段は普通の人間のように過ごしている。人間側は、アンドロイドの能力に脅威を感じている。しかし、人間側もアンドロイドを制作している国も存在している。
未確認生命体
この世界が誕生してから、ずっと、存在している者。例:妖精等
人間に差別されてから、基本、人間の事をよく思っていない。人間側も未確認生命体の能力に恐れ撲滅を考えている。
オカルト
以上の点に属さない、まだ科学的にも証明不可の者
生物兵器
人間の手によって、造り出された兵器
この小説に出てくる様々な考えを持つ組織です。
大神型違法サイボーグ
この世界の混沌を目指している大神と言う者の部下。大神の裏切りは許されないが、裏切り者は実際に存在する。
名も無き教団
教祖と言う者が信仰している宗教。とは言っても、インチキである。信者と幹部がいる。インチキだと知る者は幹部と教祖。そして、創造主と言う生物兵器を創りだす事が出来る者のみ。しかし、信者にも、幹部に上り詰めて、信者を利用しようと言う者はいる。
神の元のアンドロイド
神と自ら名乗る者に従うアンドロイド達。此処に属しているアンドロイドは、人間を管理するべきだと考えている。例外も存在する。
神以外のアンドロイド
基本は人間にバレないように大人しくしている。しかし、中には、人間を撲滅する考えを持つ者や、組織を造ろうとするアンドロイドもいる。
暗殺部隊
政府により構成された部隊。しかし、一旦崩壊してしまうが、警視総監が再構成しようと言う事で暗殺部隊が復活。様々な考えを持つ人物がいるが、警察の言う事は基本聞く。勿論、聞かない者もいる。
刑務所・施設
刑務所は犯罪者が捕まって来る所である。施設は、強力な超能力者や極悪犯罪者、違法サイボーグ、アンドロイド、オカルト関連者、未確認生命体が入っている。
未確認生命体
人間の世界とは違い、結界に包まれた世界。王と呼ばれる者が、支配している。王としての考えは、弱者である人間を見守る事が未確認生命体である強者の役目と言う方針である。ゆえに、人間との交流を拒む。
人間の世界にいる未確認生命体
脱走して、人間の世界にいる未確認生命体。
ノーエスパー
インターネットで結成された超能力を持たない者の集団。最近は、今無き青い星と言うゲームの集会のようになっている。
名も無き高校その一
普通の高校。
名も無き高校その二
名も無き高校その一から少し遠い高校。
その他
これらに属さない者達。何でも、構いません。
目次は、>>522>>753です。>>522が文字オーバーの為、目次の続きは>>753になりました。
登場キャラは、>>535 です。
追記 siyarudenさんとモンブラン博士さんとバラバラさんが、名も無き世界のスピンオフを執筆してくれる事になりました。
モンブラン博士さん作:サディスクラブの離反者。
siyarudenさん作:名も無き世界【Nobody knows the stor】
バラバラさん作:暴走した愛は何を見る?【名も無き世界】
全て、複雑・ファジー小説にて連載されております。
この度は、この小説のスピンオフを執筆してくださりありがとうございます。
物語は完結しましたが此方の素晴らしい作品も是非ご覧ください。
これからも応援宜しくお願いします。
追記2 この度、6月30日にオリキャラ募集を終了します。今まで、オリキャラを提供して下さった方々、本当にありがとうございました。
オリキャラ募集を終了する理由としては、本編を終わらせる為です。(外伝等は執筆予定)
未熟な所もあったと思いますが、これまで応援して頂きありがとうございました。
追記3 6月30日で、この小説のオリキャラ募集は終了します。
未熟な私に今までオリキャラを提供してくださった皆様には本当に感謝しています。
これからも応援宜しくお願いします!
追記4 11月中で完全完結!&一周年!今後の予定は、リメイクや外伝を書く予定です。
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.208 )
- 日時: 2016/02/27 14:29
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第二十三章 名も無き奴隷
五十嵐 光成は母親が死んだ為、学校には来ていなかった。
七里 嘉、見境 紬、一之瀬 燈は普段通り登校していた。
一之瀬はある人物を見て話しかける。
「あっ!扠武澤!最近、学校に来ているね!」
見境は一之瀬に話す。
「扠武澤……さんって、同級生じゃないの。どう見ても、年上なんだけど」
扠武澤は話す。
「一之瀬。消しゴムを無くした。一つ貸してくれ」
一之瀬は話す。
「え〜。……まあ、いいや」
そう言って、扠武澤に消しゴムを手渡す。
扠武澤は何処かへ行く。
見境は話す。
「ねえ、あの人とどういう関係なの?」
七里も話す。
「あの人が、光成と友達なんだ……」
一之瀬は話す。
「何か近寄るなオーラ、結構出しているけど、話してみると良い人だよ。暴言ばっかだけどね!」
扠武澤は別のクラスを何気なく廊下を歩きながら見ていた。
扠武澤は足を止める。
「なあ、赤目女。俺の心読めよ」
赤目女と呼ばれた赤い瞳のした少女は怯えながら呟く。
「い、嫌です。……やめてください。……お願いします」
男子は叫ぶ。
「ほら、その気持ち悪い目で早く見ろよ!五十嵐!」
男子は五十嵐と呼ばれた少女の襟を掴む。
五十嵐と呼ばれた少女は叫ぶ。
「嫌だ!助けて!」
周りはクスクス笑いながら五十嵐を見つめる。
扠武澤は考える前から行動に出ていた。
「お前ら、何やってんだ?」
男子は呟く。
「……あんたには、関係無いだろ。……チッ。気分が悪くなった」
廊下に出て何処かへ行く。
五十嵐は何も話さない。
其処に一人の少女が現れる。
「……ねえ、貴方のせいで、折角の面白みが無くなったわ」
そう言って、五十嵐のカバンを蹴る。
扠武澤は少女を殴ろうとしたが、少女は殴る前に話す。
「私は、富裕層街にある一流企業の社長の娘。私を殴れば、パパが黙ってないわ!」
扠武澤は話す。
「それがどうした」
扠武澤は少女の顔を殴ろうとするが、少し早いタイミングで少女は自ら倒れる。
少女は動揺しながら騒ぐ。
「こ、こいつ、本気で、本気で殴った。私を、わ、私を……!」
扠武澤は話す。
「……何、言ってんだよ」
その時、先生が現れる。
「おい、お前!何してんだ!」
先生は扠武澤の胸ぐらを掴み、職員室まで持っていった。
少女は先生の姿が見えなくなってから話す。
「パパに言ってもらって、あいつの人生終わらせてやる。この女みたいに、一生、私の奴隷にしてやる!!!!」
少女は五十嵐を殴り飛ばす。
扠武澤はしばらく、説教され、解放された。
昼休み。
見境と一之瀬と七里は扠武澤と一緒にいた。
七里は話す。
「本当に、そんな酷い事があったの?」
扠武澤は話す。
「少しは俺を信用しろ」
五十嵐は早退した為、外に出ていた。
扠武澤達は五十嵐が学校から出る前に話しかける。
五十嵐は怯えていた。
見境は呟く。
「……大丈夫。私達は何もしない」
五十嵐は、見境の目を見て話す。
「……わ、私に嘘はつけないよ?」
七里は見境に隠れながら話す。
「と、とりあえず、どうして苛められたのか話を聞きたいんだけど……。あ、でも言いたくないなら……別に大丈夫」
五十嵐達は場所を変えて話す。
扠武澤は話す。
「とりあえず、全員の自己紹介は済んだな。それじゃ、君の名前を」
五十嵐は話す。
「あ……五十嵐 蒼です……」
五十嵐の話だと、彼女は心を読み取る能力と、幼い頃に親が強制的に学生では危険とされている強化人間にされた事もあり、中学から同じように苛められていたらしい。さらに、高校に入学して、パパとか騒いでいた少女、比嘉 友未(ひが ともみ)に目を付けられ、さらに酷い状況に陥ったという。ちなみに、親は蒸発して、一人暮らし。面倒を見てくれる人はいるらしい。
五十嵐は扠武澤に話す。
「ゴメンなさい、扠武澤さん……。私のせいで、比嘉さんに目を付けられちゃって……」
扠武澤は話す。
「別に問題は無い。でも、しばらく、俺は学校でもプライベートでも五十嵐以外と話さない方が良い。仲間と思われたら、何されるか分からない。今日、俺も早退する」
そして、扠武澤は無断で早退。
一之瀬と見境と七里はいつも通り授業に取り組んだ。
扠武澤は怯えている五十嵐に話す。
「さて、何処に行こうか……。陸田組や姫哭にも迷惑がかからない所。……喫茶店に行くか」
扠武澤と五十嵐は喫茶店に行った。
扠武澤は叫ぶ。
「うわっ、懐かしいな。喫茶店。餓鬼の頃に良く遊んでたな……。今は、確か、七里と光成が住んでいるんだっけ?」
五十嵐は話す。
「わ、私に言われても……」
扠武澤は話す。
「……ゴメン。後、思ったんだがお世話になっている人はイジメについて知っているのか」
五十嵐は話す。
「知らないよ……。だって悲しい気持ちにさせたくないから」
扠武澤は呟く。
「陸田さんはいないのか……?」
喫茶店の扉が開く。
其処にいたのは、大神だった。
「……ん?おお、救世主。久しぶり。隣の君は彼女か?」
扠武澤は話す。
「俺みたいなクズに、彼女なんか出来ませんよ」
大神は、インスタントコーヒーを飲みながら話す。
「陸田は、裏切った。土田もだ。まあ、今に後悔させてやるけどな。他の仲間達は、色んなところにいる。後、陸田組自体は、頭を坂本に変えて頑張ってもらうつもりだ」
五十嵐は驚く。
「扠武澤さんって、暴力団関係者なんですか……?」
扠武澤は話す。
「まあな。だが、虎の威を借りるつもりは無い。俺は俺だ」
大神は話す。
「陸田は、相変わらず、此処にいる。……俺の事より、大切なモンがあるんだろ。きっと……」
大神はそう言って去った。
五十嵐は呟く。
「どうして、彼は此処に来たの……」
扠武澤は話す。
「あの人の考える事は俺には理解出来ない。まあ、とりあえず、光成もいないらしいから飯奪って此処から逃げる」
清掃の時間。
比嘉は校内放送を流した。
「今から、扠武澤 流努って言う馬鹿を私の元に持ってきた奴に、大金を用意する!後、私の元から勝手に消えた五十嵐 蒼も対象に入れる!」
途端に、人々は騒ぐ。生徒は騒ぐ。先生も騒ぐ。
見境は呟く。
「……そんな」
清掃を部活を道徳を放棄して、皆は走る。金の為に走る。
一之瀬は話す。
「扠武澤は、携帯を持っていないから、連絡手段が無いよ。……どうしよう。このままじゃ……」
七里は話す。
「私なら、何度でも守れるけど……」
そして、扠武澤と五十嵐は……。
「み、見つけた!扠武澤!五十嵐もいやがる!」
扠武澤は話す。
「何だお前」
扠武澤と五十嵐の周りを、十数人が取り囲む。
「よし、そいつ等を逃がすな。……悪く思うなよ」
沢山の人が扠武澤と五十嵐を殴る。
扠武澤と五十嵐は倒れる。
「……お前ら……」
一人は話す。
「俺達は超能力を使っていない。……感謝して欲しいくらいだよ。他の奴だったら、腕一本は無くなっていただろうな」
扠武澤は話す。
「……お前らみたいな奴がいるから、五十嵐は笑う事を、楽しむ事を忘れたんだな。……お前らは俺以下だよ、ゴミクズ」
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.209 )
- 日時: 2016/02/27 15:36
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
突如、物凄い速さで、数十人が気絶する。
「……扠武澤。元気か?」
扠武澤は話す。
「川瀬さん……」
五十嵐は呟く。
「誰……なの……」
川瀬は話す。
「とりあえず、お前らを運ぶか」
扠武澤と五十嵐は気を失う。
しばらく経ち……。
五十嵐は話す。
「それで、貴方は誰ですか……?」
川瀬は話す。
「私の名前は、川瀬 元旦(かわせ わたる)。違法サイボーグだ」
扠武澤は話す。
「大丈夫、違法サイボーグは世間の敵でも、俺の味方の人達だ」
川瀬は話す。
「しかし、リンチにしても酷いモンだね。普通、女性まで殴るかね。いやいや、女性は殴らないね。だって、俺にとって、人生だからー!」
五十嵐は話す。
「……この人怖い」
扠武澤は話す。
「少し女好きなだけだ。それ以外は、問題は無い。……多分」
扠武澤は事情を説明した。
川瀬は話す。
「……明日、学校に行って、決着をつけるべきだ。君なら勝てる。何故なら、君の方が比嘉ちゃんより信念があるからだ。後は、五十嵐ちゃんの勇気だけだ」
扠武澤と五十嵐は川瀬の家で泊る事になった。
五十嵐は扠武澤に話す。
「本当にゴメンなさい。私のせいで……」
扠武澤は話す。
「謝るな。悪いのは、比嘉だ。……五十嵐、復讐とか考えんなよ。憎しみの連鎖を生むだけだ。……お前は、比嘉の所に行って、自分の気持ちを伝えれば良い。障害は全部俺が吹っ飛ばす。問題は無い。俺は、投げた物を標的に当てられると言う超能力者と戦った事があってだな……」
扠武澤の想い出話に五十嵐は笑っていた。
五十嵐は話す。
「思ったんですけど、扠武澤さんの服ってオシャレですね」
扠武澤は話す。
「ん?これか。これは、プレゼントだ」
五十嵐は話す。
「誰からのプレゼントですか?見境さん?一之瀬さん?七里さん?……女友達多いですね……」
扠武澤は話す。
「一之瀬以外は、今日会ったばっかりだ。七里は、タイミングが良ければ、会えたと思うけど。それで、プレゼントだが……何て言ったらいいんだ……。……え〜と、パートナー?から貰ったんだ」
五十嵐は話す。
「パートナー?……ああ、想い出話に出ていたシャドウプリンセスさんですか?」
扠武澤は話す。
「ああ、まあ、プリンセス感は無いけどな。ナイトだよ、あれは」
そして、次の日。
学校では、不良高校もビックリするほど、ガラが悪かった。近所にもクレールの電話が相次いでいたが、先生は電話の電源を切り、扠武澤と五十嵐をどう潰すのかを、対策を取っていた。
電話の電源を切る等の対応に対し、親達は激怒。大抵の生徒は、休みになる大事態。
しかし、比嘉の会社が、金を各家に支払い、一つ一つの生徒の家に社長自ら謝りに行った。
比嘉自身は、先生と同じ所で話していた。
比嘉は話す。
「今度は、貧民層街のカス共を使うわ!私に逆らったらどうなるか、思い知らせてやる!」
校門に二人は立つ。
「さて、比嘉の所に行くぞ」
「……怖い。怖いよ」
「……大丈夫だ」
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.210 )
- 日時: 2016/02/27 15:58
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
比嘉は校門を見て叫ぶ。
「……五十嵐!扠武澤!」
比嘉は窓ガラスを飛び出し、校門へ行く。
比嘉は叫ぶ。
「……さあ、奴隷共。私に跪け!」
比嘉は体が浮き飛ぶ。
扠武澤は五十嵐を校門の外に避難させて話す。
「お前はまず、話し合いと言うのが、必要だ」
比嘉は叫ぶ。
「奴隷が、私に同等に話し合い?馬鹿か!?お前!」
比嘉は扠武澤に向かって蹴ろうとする。
扠武澤は話す。
「奴隷ごっこはおしまいだ」
蹴りを避けて、比嘉を掴んで投げる。
比嘉は浮く。
比嘉は喋る。
「死んじまえ!」
比嘉は浮いたまま扠武澤に向かって殴ろうとする。
扠武澤は首の後ろをチョップで殴り、比嘉を気絶させる。
比嘉は地面に倒れる。
そして、先生達が扠武澤に向かって騒ぐ。
「扠武澤だ!五十嵐だ!……金だ」
一人の先生が、人差し指を上に刺す。
「扠武澤さん、五十嵐さん。この指とーまれ、はーやくしないと……」
扠武澤と五十嵐は強制的に指の方へ連れて行かれる。
「さて、金が来ましたね。お金は山分けと言う事で……」
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.211 )
- 日時: 2016/02/27 16:41
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
突如、影が伸び、先生達を縛り、気絶させる。
扠武澤は呟く。
「この能力は……」
姫哭とクロエが扠武澤の目の前に立っていた。
姫哭は話す。
「.....困った時は私を呼べ。私の名を叫べ。.....あんた一人よりは、役に立つからね」
扠武澤は話す。
「……俺は別に、困ってない……!」
クロエは呟く。
「あらら、此処で意地が出てきちゃうんだね」
比嘉は起き上がる。
「私は……私は……まだ!」
扠武澤は話す。
「五十嵐。……彼女と二人で話せ。そして、和解しろ」
姫哭は何も話さなかった。
五十嵐は話す。
「……比嘉さん」
比嘉は呟く。
「……五十嵐!」
五十嵐は話す。
「……む、無理です。私には、和解なんて……」
五十嵐は目を比嘉に向ける。
「彼女は、私に和解なんて求めてません。……私だって、和解を求めてなんていません」
五十嵐は扠武澤に向かって叫ぶ。
「……わ、私は比嘉が憎い。……殺してやりたい程。これが、私の答えです。こんな人と、和解なんて嫌ですよ……。ご、ゴメンなさい……でも、これが私の……気持ちです」
五十嵐はその場を立ち去る。
扠武澤は唖然とする。
姫哭は話す。
「あんたは、頑張ったよ。.....だけど、彼女の気持ちを知ろうとしなかった。だから、この結果を生んだ.....人の憎しみは、言葉で簡単に済まされるモノじゃない。.....それじゃ、孤児院で待ってるから」
姫哭とクロエは立ち去る。
扠武澤は自分のやって来た事に疑問を覚える。
その後、比嘉のやった事や先生の事が親達がネットで書き込み話題になり公になる、そして、比嘉は転校。先生達は、三か月間の減給となった。
五十嵐 蒼は……。
「蒼ちゃん!今日は何処で遊ぶ?」
一之瀬は五十嵐に話す。
五十嵐は目を見て話す。
「……はいっ!」
見境は話す。
「……七里は?」
一之瀬は話す。
「光成が、学校に行くみたいだから、一緒に行ったみたいだよ」
扠武澤は担任の所にいた。
「……辞めるのか。学校」
扠武澤は話す。
「ええ……先生は、あの馬鹿共と違って良い先生でしたよ。誇りを持って下さい」
扠武澤は職員室を後にした。
「……私には、何も出来なかった。……生徒が守れなくて何が教師だ。何が大人だ。……何が人間だ!!」
担任は机をたたく。
一方、川瀬は……。
「おっ、白咲。今度、女の子紹介してよ」
白咲は話す。
「やあ、川瀬君。大神さんが、川瀬君に話が有るんだって」
川瀬は話す。
「そう言えば、お前も目が赤いな」
白咲は話す。
「ええ、だからたまに馬鹿にされましたよ。まあ、そいつ等全員、火葬しましたけど」
川瀬は呟く。
「……怖っ!」
第二十三章 名も無き奴隷 完
視点変更
次へ続く
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.212 )
- 日時: 2016/02/27 18:25
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第二十四章 名も無き戦場
暗殺部隊の武藤は、警視総監と話していた。
「……死んだのか。弟が」
武藤は話す。
「ああ。死んだ。まあ、奴一人で、施設の管理等、不可能と言う事だ」
警視総監は話す。
「……それもそうだな。なあ、武藤。本題はそれじゃないだろ?」
武藤はパソコンを警視総監の前に出し話す。
「これは、同盟国の闘技場です。黒獅子と、ルルディが戦っていた場所です。現在は闘技場は修復中です」
警視総監は話す。
「それが、どうかしたのか?」
武藤は話す。
「闘技場は、通常バトルロワイヤル。そして、不定期で、個人戦と団体戦。今から流れるパソコンの映像は、団体戦の映像です」
団体戦は同時に5対5で行われる闘い。互いにチームを作り参加している。直、命の保証は無い。
映像には、一人の超女顔の美少年が四人の大人に指示を出している映像だった。
団体戦は、如何に一対一で戦わない事が重要である。決して戦場とは、相手を輝かせる場所では無いのだから。互いに不利になるようにどんな酷い事だろうが勝てばいい。
そんな映像が、流れていた。
結果は一人の超女顔の美少年が一人だけ残り勝利した。
武藤は話す。
「我々に必要なのは、統制力だ。彼なら、我々をまとめられる力がある。これで、黒獅子の暴走の件は問題は無いはずだ」
警視総監は話す。
「しかし、彼は同盟国にいるんだろ?しかも、現在同盟国は戦争中だ。空港は機能していない」
武藤は話す。
「問題はありません。彼をスカウトしたので」
すると、何も無い所から美少年が現れ話す。
「ボクはファントムと言います。以後、お見知りおきを」
警視総監は話す。
「……瞬間移動の能力?映像では、体をバネみたいに飛び跳ねる能力を使用していたぞ」
ファントムは話す。
「僕の能力は、一度見た相手の技や動き、能力を完璧に再現できる能力です」
武藤は話す。
「もう既に、これまでの施設送りにした者達の映像を見せて、強力な能力を再現してもらってます」
警視総監は話す。
「そうか、それは良かったよ!」
武藤とファントムはその場を立ち去る。
ファントムは呟く。
「早速、花霞 叶多を連れていきましょうか?」
武藤は話す。
「暗殺部隊のメンバーが集合してからだ。それに今は、照山が手術している」
ファントムは話す。
「照山さんはどうやら花霞さんを僕達の手に渡って欲しくないようですね」
武藤は話す。
「そうか、それじゃ、花霞を連れて行った後に、照山には暗殺部隊に対しての疑問と言う概念を記憶ごと消してやろう」
しばらくして、暗殺部隊のメンバーが集まる。
武藤は話す。
「今いるのは、桐生、芽小折、霜月、黒獅子、ファントム、そして俺か。照山は裏切る可能性があるとして、今回の作戦には加入しない。川宮は別に必要が無いと判断。今回の作戦には加入しない」
ファントムは話す。
「それでは、今回の作戦の説明をします」
霜月は話す。
「ねえ?貴方って本当に男なの?チョー女顔だね」
ファントムは話す。
「ボクは男です。それと、言っておきますが、ボクは君達と世間話をする気はありません。話すなら、暗殺の話をしてください」
ファントムが考えた作戦は、手術が終了次第、照山を記憶操作して気絶させる。その後、花霞を忍者のスピードで霜月が連れ去り一番近い窓ガラスを割り外に出る。その際に、黒獅子は窓ガラスが割れる音と同時に黒獅子が腕に発生した氷を待合室で思いっきり割る。外には、雲に乗っている芽小折、花霞が暴れないように抑える為に桐生が霜月を連れて逃げる。
そして、花霞は施設に送られる。
窓ガラスが割った音さえ聞こえて来なければ、バレる事は無い。
そして、すぐに作戦は実行された。
待合室で黒獅子は暴れ、雲に乗る霜月。武藤は何事無かったように、黒獅子を連れて外に出る。
ファントムが外にいた。
「作戦はどうでしたか?」
黒獅子は話す。
「僕が恥かいただけだよ!あ〜ひゃひゃひゃ。でも、作戦通りってつまらないね〜!何か起こらないかな!」
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