複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- nameless world【名も無き世界】 祝!一周年!
- 日時: 2017/07/04 14:24
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
ある日、世界は誕生した。ある者によって……
ある日、宇宙は誕生した。ある者によって……
ある日、地球は誕生した。ある者によって……
ある日、全てが誕生した。ある者によって……
「世界は1つじゃない。別の世界に行って、無くしてしまえば良いが自分で創造するのも、悪くないな」
ある日、世界が終わった。
世界の名はネームレス。
普通の人間
何も能力を持たない人間。しかし彼らにも、強化人間や、サイボーグになれる道がある。
超能力者
普通の人間では不可能な能力を可能にする人間。遺伝により引き継がれる。
強化人間
元は普通の人間の体の部分の能力が飛躍的に強化される人間の事。人間が本来持つ機能を上げる事が出来る。人工によって強化人間になる。
サイボーグ
普通の人間の一部の体の個所をロボットに改造した人間の事。しかし、体の個所をサイボーグにしても良いと認められるのは、義足等の方々のみ。
アンドロイド
1から造られたロボットの事。何処から生まれたのか不明。普段は普通の人間のように過ごしている。人間側は、アンドロイドの能力に脅威を感じている。しかし、人間側もアンドロイドを制作している国も存在している。
未確認生命体
この世界が誕生してから、ずっと、存在している者。例:妖精等
人間に差別されてから、基本、人間の事をよく思っていない。人間側も未確認生命体の能力に恐れ撲滅を考えている。
オカルト
以上の点に属さない、まだ科学的にも証明不可の者
生物兵器
人間の手によって、造り出された兵器
この小説に出てくる様々な考えを持つ組織です。
大神型違法サイボーグ
この世界の混沌を目指している大神と言う者の部下。大神の裏切りは許されないが、裏切り者は実際に存在する。
名も無き教団
教祖と言う者が信仰している宗教。とは言っても、インチキである。信者と幹部がいる。インチキだと知る者は幹部と教祖。そして、創造主と言う生物兵器を創りだす事が出来る者のみ。しかし、信者にも、幹部に上り詰めて、信者を利用しようと言う者はいる。
神の元のアンドロイド
神と自ら名乗る者に従うアンドロイド達。此処に属しているアンドロイドは、人間を管理するべきだと考えている。例外も存在する。
神以外のアンドロイド
基本は人間にバレないように大人しくしている。しかし、中には、人間を撲滅する考えを持つ者や、組織を造ろうとするアンドロイドもいる。
暗殺部隊
政府により構成された部隊。しかし、一旦崩壊してしまうが、警視総監が再構成しようと言う事で暗殺部隊が復活。様々な考えを持つ人物がいるが、警察の言う事は基本聞く。勿論、聞かない者もいる。
刑務所・施設
刑務所は犯罪者が捕まって来る所である。施設は、強力な超能力者や極悪犯罪者、違法サイボーグ、アンドロイド、オカルト関連者、未確認生命体が入っている。
未確認生命体
人間の世界とは違い、結界に包まれた世界。王と呼ばれる者が、支配している。王としての考えは、弱者である人間を見守る事が未確認生命体である強者の役目と言う方針である。ゆえに、人間との交流を拒む。
人間の世界にいる未確認生命体
脱走して、人間の世界にいる未確認生命体。
ノーエスパー
インターネットで結成された超能力を持たない者の集団。最近は、今無き青い星と言うゲームの集会のようになっている。
名も無き高校その一
普通の高校。
名も無き高校その二
名も無き高校その一から少し遠い高校。
その他
これらに属さない者達。何でも、構いません。
目次は、>>522>>753です。>>522が文字オーバーの為、目次の続きは>>753になりました。
登場キャラは、>>535 です。
追記 siyarudenさんとモンブラン博士さんとバラバラさんが、名も無き世界のスピンオフを執筆してくれる事になりました。
モンブラン博士さん作:サディスクラブの離反者。
siyarudenさん作:名も無き世界【Nobody knows the stor】
バラバラさん作:暴走した愛は何を見る?【名も無き世界】
全て、複雑・ファジー小説にて連載されております。
この度は、この小説のスピンオフを執筆してくださりありがとうございます。
物語は完結しましたが此方の素晴らしい作品も是非ご覧ください。
これからも応援宜しくお願いします。
追記2 この度、6月30日にオリキャラ募集を終了します。今まで、オリキャラを提供して下さった方々、本当にありがとうございました。
オリキャラ募集を終了する理由としては、本編を終わらせる為です。(外伝等は執筆予定)
未熟な所もあったと思いますが、これまで応援して頂きありがとうございました。
追記3 6月30日で、この小説のオリキャラ募集は終了します。
未熟な私に今までオリキャラを提供してくださった皆様には本当に感謝しています。
これからも応援宜しくお願いします!
追記4 11月中で完全完結!&一周年!今後の予定は、リメイクや外伝を書く予定です。
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.424 )
- 日時: 2016/04/12 14:53
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
目羅と御堂は、工場を後にして、食事を摂る。
食事は、全員で食道らしき所で摂る。
意外に食事は、普通の食事である。だが、良いと言う事でも無い。
食事中も、私語厳禁。食べ残しは良しとするが、おかずの交換は厳禁。懲罰の対象になる。
複数の看守が、囚人達を見張っている。
一方、独房棟では。
西村が、何者かを拷問していた。
「永遠の苦しみは、どんな気分だ?」
「……」
何者かは、全ての指を切られていた。
「……痛いか?そうだろうな?なら、再生してやるよ」
指は少しずつ再生を始める。
「何度でも、何度でも、何度でも、何度でも、切ってやるよ。……ヒヒッ。さて、飯でも食うか」
西村は、拷問部屋から出る。ちなみに、西村の能力は、再生。壊れた物等の再生が可能。
西村は、隣の部屋の独房棟を見る。
隣では、血まみれになりながらも、眠っている柴田阿修羅がいた。
「お楽しみは、玩具共が完全に壊れて院道みたいになってからだ……」
西村は、その場を去る。
「犬は、よく吠える。自分が弱者とも知らずに」
柴田は隣の部屋に聞こえるように呟く。
「……阿修羅さん、お久しぶりです。相変わらず、囚人服は着てませんね。黒い帽子が良く似合う」
「鰐浦 九十峰(わにうら くつみね)。超能力は、体を人型に保ったまま、動物に変化出来る事。……お前は、ハ虫類が特に好きだったな」
「ええ……。そういえば、囚人達で、阿修羅信者なんて出来ていますよ。そろそろ、頃合いじゃないんですか?」
「全く、お前等が三下だから、俺がこんな所に行かなければならなくなったんだ。武器や能力にしか頼れないバカが」
「榊原と、三宅さんも、この刑務所にいたはずなんですが……」
「極悪犯罪者隔離施設と言うふざけた施設がある。其処にいる可能性が高いな。あの二人は、俺の言う事も聞かない、あのお方の為にだけ動く兵器だからな。まあ、武器や能力に頼る外道でも極めれば、騎士にはなれる」
「後は、院道の居場所が、分かりました。13番と468番等が入っている牢屋です」
「全く、暴力で支配する正義程、茶番で笑えないモノは無い。俺が、この拳一つで審判を下してやるよ。俺達、殺し屋よりも醜い正義の名のつく殺人鬼共が」
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.425 )
- 日時: 2016/04/12 18:15
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
時は少し過ぎ、目羅もこの生活に慣れ、坊主になった頃。
目羅達は牢屋を掃除していた。
「……明日は、風呂ですよ、若城さん」
「そうか……。俺、風呂入るの初めてだな」
「そう言えばそうですね」
風呂は一週間に一回。受刑者全員で入る。さらに、制限時間も設けられており、十五分で体等を洗わなくてはいけない。
院道は、相変わらず、呟いている。
「我々は、悪魔。善を嫌い、悪を好む。そして、我々の心に打ち立ててある正義をこの国に掲げよう……」
看守が、目羅達の所に行く。
「13番。手紙だ」
「手紙……?」
目羅は封筒を受け取る。
「……どうしました?若城さん……」
「おい、私語厳禁だ。……気をつけろ」
看守は、何処かに行く。
「……!」
封筒には、切手と必死に書かれた成木 林檎と言う文字と目羅 樹と言う文字が書かれていた。
「目羅?違う人じゃないんですか?」
「……俺、便所の方に行っていいか?」
「あ、はい。でも、便掃(便所掃除の訳)しましたけど、一生懸命」
「この手紙を読むだけだ……」
目羅は心の中で嫌な予感を感じていた。しかし、嫌な予感が外れて欲しいという希望も感じていた。
目羅は仕切りがある便所に行く。透明なガラスだが。
いつきへ
わたしは、いつきの為に生きたい
だけど、病気は進行してもう駄目みたい
いつもなら、明るく、元気で、過ごせるのに
死を受け入れていたはずなのに
怖いよ
私は、いつきを探して、何度も家出をしてしまいます
いつきとの約束を守れなかった
いつきはわたしの為に、罪を償っているのに
私は、最後にいつきに会いたかった
また、遊園地にいきたかった
死にたくない
まだ、いつきといたいのに
目羅は、号泣する。
「林檎……」
「若城さん……?」
「……畜生」
院道は呟く。
「人生は続く。例え、キスをしてハッピーエンドで終わっても、君の人生は終わっていないんだよ」
「黙れよ!人の人生をゲームに例えるな!犯罪者!」
「そんな君も犯罪者。真っ黒く汚れた黒歴史は、どう足掻いても、落ちないんだ。犯罪者は一生、犯罪者なんだ!可哀想にな、林檎ちゃんも、犯罪者に恋するなんてな」
「お前!」
目羅は崩れ落ち、泣く。
御堂達は、戸惑いとりあえず掃除をして、見て見ぬふりをする。
「……13番。犯罪者は犯罪者らしく、生きようではないか。闇の中に生き、闇の中で死ぬ。光を浴びれば、即、刑務所。君に、善良な一般市民なんて言葉が……相応しいとは思っていないよ。さあ、此処から脱獄しようじゃないか。
君の正体は、知っている……同志よ」
「……!まだ、活動を行っていたのか?」
「ああ。君もな。阿修羅や九十峰は気付いていないが……」
「そうか……俺もか」
看守が目羅の泣き声に反応し、やってくる。
目羅は看守を説得する。
「すみません。あの人が、急に泣き叫んだんです」
「……柴田と同じ所に行かせるか?」
「いや、さすがにこれ以上西村さんに囚人を殺されちゃ、他の組織にバレますよ……」
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.426 )
- 日時: 2016/04/12 20:17
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
目羅と御堂達は、掃除を終え、就寝した。
院道は目羅に話しかける。
「……明日、我々は、仲間に合図を送る。そして、此処から脱獄する。君は、死にゆく彼女の元へ行ってから、君が詐欺を行う前にいた組織の場所で待っている」
「……そういえば、院道さんって精神崩壊していたんじゃ……」
「私は、職業を可憐に変化出来る殺し屋だ。時に、SPに成りきり、守るべきターゲットを刹那の瞬間に殺し、時に……」
「もう眠いんで良いです……。と言うか、鰐浦さんの方が得意なんじゃないんですか?」
「……そうか」
目羅は、成木の事を思い出し、号泣し、布団の中に入る。
「……林檎……!今、会いに行くからな!!!!」
「目羅……。林檎ちゃんには、君の本当の正体を話していないんだよな?」
「……!……これ以上、嫌われたく無かったんだ……」
「犯罪者は何処まで行っても、犯罪者だ。……ちゃんと、犯罪者の自分を隠さずに、正面から林檎ちゃんに話すんだ。そして、ちゃんと、死を見届けて来い」
「出来る事なら……ううっ……!」
「……神は時に残酷である」
翌日。
ベルが鳴り響き、囚人達は、即座に布団を片付け、ドアを開け、整列する。
受刑者達は、それぞれ工場に行く。
目羅は普通に行動していた。
「……全部、院道さんが脱獄の手引きをしてくれるらしいが……」
この刑務所には、脱獄を成功した者は一人もいない。理由は、看守長の存在である。
看守長は、裏社会からも恐れられる人間であったからだ。
名前は、西村 帝釈(にしむら たいしゃく)。
拷問部屋で鰐裏の指を切ったのは看守長の息子。
看守長は、息子を可愛がり自分の職場をコネで入社させた。
看守長は、警視総監と仲が良い。
院道は、工場で働いていた。
複数の看守達が見張っている。
院道は、突如苦しむ。
「……ぐあああああああああ!!!」
「……おい、大丈夫か?今すぐ、医務室へ運ぶぞ」
院道は、口から大量の砂を出す。
院道は、苦しみながら、その場を立ち去る。
「おい、待て!」
看守達は、院道を追いかける。
院道は急に立ち止まる。
看守達は、捕まえようとする。
「……一粒程の砂は、君の口の中に入る。そして、私は砂の強度を変えられる」
「……?いつもの、呟きか?」
看守達の頭から、一粒程の砂が、真っ赤になって飛ぶ。
看守達は、頭を抱え苦しむ。
「貴様!……此処から脱獄なんて不可能だ!我々だって、超能力者!しかも、強力だぞ……」
「……死ぬ前まで、強気か。一生ほざいていろ」
院道は、口から砂を出し、砂を剣の形状にする。
「ちゃんと、切れるんだよ。砂なのに……」
沢山の看守達が、院道の方に行く。全員が強そうな超能力を使い院道を追い詰める。
目羅は周りを見る。
看守は、少ないがいた。
「……大丈夫かよ……」
「くれぐれも、馬鹿な真似は止めておけ!……お前等ごときが、反抗しても……無駄なのだ!お前等、犯罪者に堕ちたゴミクズが、我々最強のエリートに勝てる訳なかろう」
「……」
西村は、鰐浦を拷問していた。
「……おい!……こいつ、全然反応しないな……。普通、鼻にアリを、20匹入れさしたら、発狂するぞ……!」
「……」
西村に、二人の看守が現れる。
「西村さん!反逆者です!」
「おいおい……今は暗殺部隊を呼べないんだぞ……。用事があるらしいから何だが分からないけど……。どうすんだよ……」
「……幻想を見せれば良いんですよ」
「は?」
西村は、突如発狂する。
「うああああああああ!!!!!!俺の鼻に……アリが……!!!」
幻想を見せている看守は、西村にナイフを首の方に向ける。
幻想を見せていない看守は、その間に、柴田の元に向かう。
「三宅。自分で出来る。それより、施設に行ったんじゃないのか?」
柴田は、鎖を引き千切る。
「阿修羅。説明は後だ。この状況は、お前に任せるぜ。俺は、気に入らない囚人を殺しまくる」
「スキンヘッドの奴は止めておけ。脱獄の際に必要だ」
「……何か、スキンヘッド軍団って……どっかの高校にあったよな。カラス達とか、最下位とか……」
「不良漫画の話は今は置いておけ。気を抜くな」
「……分かっているよ」
看守は、腕を鎌に変える。
「……腕を武器に変える能力って意外に腕が変形する時痛いんだよな……。まあ、骨の形状とか変わるから当然か……痛い!」
「……気を抜くなと言ったはずだが。さて、無双の時間だ」
柴田は、看守が集まる方に向かう。
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.427 )
- 日時: 2016/04/13 14:49
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
柴田は、叫ぶ。
「何かに頼らないと生きていけない三下共よ!今こそ、己で判断し、このくだらない正義に審判を下すのだ!」
叫ぶど同時に、スキンヘッド軍団が工場内で暴れ、工場内にいた少数の看守達がボコボコにされる。
目羅は、柴田の元に行く。
「……柴田阿修羅さんですね」
「何だ?貴様、図が高いぞ」
「貴方と同類の者です」
「成程。お前が目羅か」
「……院道さんの所に行きましょう」
目羅と柴田は、院道の所に行く。
院道は、逃げていた。
看守達は、色んな超能力を使いながら警棒を振り、院道を追いかけていた。
「能力ばかりに頼っている三下共めが!この俺がまとめて相手してやろう!」
看守達は力が抜けて金縛り状態になり、超能力が使えない状況に陥り、警棒もボロボロになり使い物にならなくなる。
目羅は驚く。
院道が説明をする。
「阿修羅の能力は、一切の能力、武器を使用不可能にする事だ。さらに、超能力者は、金縛りの効果も付く」
阿修羅は、一人ずつテンポ良く、看守達を一発で殴り飛ばし、頭を吹き飛ばし、内臓を潰し、破裂させ、頭から脳を剥き出しにされてしまう。
「……ちょっと……院道さん?」
「阿修羅は、地上最強の殺し屋と言われる伝説の男。彼と戦った人間は例外なく【怪物】と呼ぶほどの常軌を逸するほどの強さを誇るんだ」
看守は叫ぶ。
「この……犯罪者が!」
「俺は審判を下している。お前達は死ぬべき人間だと」
「お前にそんな権利は無い!」
「俺は強者だ。強者なら、弱者を殺す権利がある。強者の特権だよ!お前のような弱者は、有罪。ギルティだ!」
阿修羅は、看守の頭を砕け散らせる。
「……ビールと葉巻か欲しい。醜い奴等の血の匂いが鬱陶しい」
「阿修羅、早く此処から脱走するぞ?」
阿修羅の周りの看守達の傷がゆっくりと治っていく。
「……?」
「随分と、荒らしてくれたじゃないか?柴田」
「看守長か……院道と目羅は、この場から立ち去れ。足手纏いになる」
目羅と院道は立ち去る。
「良いんですか?逃げて?」
「あいつは、一人でも脱獄出来るからな。問題は無い」
院道と目羅の目の前に、仲間である榊原と鰐浦が現れる。
目羅は、今の状況を説明。
「……それじゃ、脱獄をするぞ」
スキンヘッド軍団は、看守を殺し、支配していた。
「阿修羅様!」
スキンヘッドでは無い囚人達は、全員殺されていた。
看守長と柴田は、睨み合う。
「超能力は使わないのか?」
「超能力を使ったら、金縛りになる事は十分分かっているんだよ」
「この俺に、素手で倒せる自信があるのか?」
「……俺はエリートだ。お前等、犯罪者とは違う。俺は正義を背負っているんだ」
「暴力を恐怖を植えつけるのが正義か。……そんな薄っぺらな正義で、俺に勝てる訳無い!」
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.428 )
- 日時: 2016/04/14 11:39
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
看守長は、右足で、柴田の顔を蹴ろうとする。
柴田は、看守長の頭を掴もうとする。
柴田の顔に足が当たるが、柴田は気にせず、顔に当たった足を振り回し、投げ飛ばす。
「どうした? 能力が無ければこんなものか。やはり三下は三下のようだ」
「お前等みたいな、犯罪者を易々と脱獄させる訳にはいかないんだよ。国民の平和を守る為、貴様を此処で……懲罰を下す」
「雑魚に権利等無いのだよ。この俺のように、強さこそが、偉さ。……まあ、俺は自分の意見を押し付ける気は無い。弱者を審判し、有罪を下し、処刑する。それだけの事だろう」
看守長は、柴田の左腕を掴み、押し倒そうとするが、柴田は動じず、看守長を右腕で殴ろうとする。
看守長は、叫ぶ。
「動け、看守共!」
倒れていた看守達は、柴田を取り抑える。
看守長は少し離れる。
「この刑務所は、毒ガスで満たされる。お前は、死ぬ」
「……この看守共は?」
「正義に犠牲は付き物だろう!」
「弱い犬ほどよく吠える。俺はそんな下等な真似はせん。拳で叩き潰すだけだ」
「……この世界は、頭が良い奴と偽善者が上に立てるんだよ。非人道的だ何だが知らないが……我々はこの国、この世界を守る為にやっているんだ。お前等のような、クズ共からな!」
「三下が考えそうな事だな。だが、俺のタフさを見くびらないで貰いたいものだ」
柴田は、看守達が掴んでいる体を強引に動かし、壁に叩きつける。
「……どう足掻いても死ぬんだよ。俺は、スキンヘッド軍団を懲罰する」
柴田は呟く。
「強者は、あまりベラベラ語らないモノなんだよ」
柴田は、腕を掴んでいる看守を、看守が掴んでいる足にぶつける。
看守達は、次々と血を出し、倒れる。
「もう……毒ガスは流れている……!お前の猛攻も此処までだ……!」
「馬鹿め。毒ガスを発生している装置を能力で、使用不可能にした。よって、毒ガスは噴き出ないのだよ」
「……!」
「お前等は生きているだけで有罪だ」
看守達を柴田は、人間の形も残らない程粉砕する。
柴田は、改めてガスマスクを装着していた看守長の元へ行く。
「……毒ガスの装置を壊されたか……。毒ガスが出てくる前にスキンヘッド共を、この手で殺していたのに……」
「お前達の語る正義など、全て俺のパワーで粉砕してやろう」
「出来るモンならやってみろ……!お前が思っている程、この正義は薄っぺらじゃないんだよ!!!」
「三下が正義を語るな。身の程知らずの殺人鬼が」
決着は、あっという間に着く。
「……お前だって、殺人鬼だろうが……」
血まみれになって倒れる看守長が柴田に語る。
「俺は、史上最強の殺し屋だ。殺人鬼では無い」
柴田は、その場を後にする。
この事件は、いずれ世界に大きく報道され、悪魔騎士脱獄事件と呼ばれる事になる。
なぜ、悪魔騎士なのかは、不明。ちなみに、記事を書いたのは、御法川と言う女記者。
「ど……うし……て、悪魔騎士何ですか?」
「相変わらず、死んだ魚のような目をしているね〜。もっと活き活き、生きないと!」
乾が話す。
「今日も、狙場さん、素敵ですね……。私の好みになってきた……」
「本当は、悪魔六騎士って書きたかったんだけど……。鰐浦が名前からワニ。榊原が名前が宙の為、宇宙。三宅がジャンクフード好きの為、血の海。一つ飛ばして、柴田がいつも、中心人物で、台風の目なので竜巻。院道が超能力が砂関係だから砂。
……焦熱がいないのよね〜。
あとは、将軍」
「……その情報ってどうやって手に入れたんですか?警察さえも、隠蔽にしていた事を……」
「……少なくとも、前よりは、警察の不祥事をスクープしやすくなっているのよね……。
……何でだろう?」
ちなみに、目羅も脱獄したが、誰もその存在を知らされる事は無かった。
そんな記事も知らない、柴田達は、それぞれで脱獄していた。
柴田は、院道の所に行く。
「やっぱり、シャバは面白いな」
「……榊原 宙(さかきばら そら)と三宅 伸生(みたく のいけ)と鰐浦 九十峰は、先に、アジトに行っているみたいだ」
「そういえば、何で、榊原と三宅が看守をしていたんだ」
「榊原の能力で、周りの人間に幻覚を見せ、看守だと思わせていたんだ」
「……目を強制的に見えなくするんじゃなくてか」
「あいつの能力は、長年の鍛練により、パワーアップしたんだよ」
「外道が……。それより、どうして早く、鰐浦達と合流しないんだ。早くアジトに……」
「……約束しているんだよ。目羅君との……」
「あんな奴等、三下だろ」
「……三下の目羅だって、超能力を持っているんだよ」
目羅は、囚人服からちゃんとした服に着替える。
「よし……。今すぐ、林檎に会いに行こう……!俺、一人じゃ直ぐに捕まりそうだから、院道と協力して……」
突如、扉が崩壊する。
「目羅。早く病院に行くぞ」
「……阿修羅さん!?」
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173