二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ギルティクラウン-Everlasting everyday-
- 日時: 2014/04/05 10:59
- 名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)
こんにちわ( *`ω´)&#
ちょこちょこ「多寡」名義でイラスト書いているウルフラムです。
今回は中間テスト終了を記念して、描きたかったギルティクラウンの二次を書いてみたいと思います。日常になってしまうと思いますが…
あの終わり方でいい!!満足!
という人には目に毒です!(キリッ(*`へ´*) 
至らない点もあると思いますが、宜しくです!!
ちなみに、題名の文字制限が減ったようなので、題名を一部変更いたしました。
風邪の便り:>>28 >>29 >>30 >>31
#22.5 後日:conclusion >>01-07
>>01>>02>>03>>04>>05>>06>>07
#23 再起:phenomenon >>09-26
>>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26
#24 連動:Vulgarity >>27-49
>>27 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38 >>39
>>40 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49
#25 集結 : Diffusion >>50-55
>>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55
お客様
ルリ朱雀&様
推奨
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では!
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- Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.9 )
- 日時: 2012/11/06 22:48
- 名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)
東京都内ビルの一室。
真っ暗な大きな部屋に一人の男が、一画面しかないスマートフォンタイプの携帯型通信端末を右手にとりながら、電話越しの相手と話している。
存在する道具は全部で四つ。
ビジネスデスクと、携帯型通信端末の充電器、ぼんやりと光る白熱灯に、卓上に置かれた
30ページ程度に及ぶ書類の山。
そんな中、この場所にいた男が声を発した。
「どうですか?この甘ったるい世の中は…。GHQさえも撤退したこの地には、安息が、平和が、救いがあって、絶望や欲望や原罪なんて重たいなんてものはないでしょう?……ですがね、そんな事象は脆い幻想に過ぎない。…私はそんな風に思いますがね。なんたって、つまらないじゃないですか……。こんな世の中。…罪意識のない世の中は…、ただの言い訳でしょう。…ならばそれをこのつまらない地にも再起させなきゃいけない。あの時を手本としてね。」
「そして、そいつをどんな風に再起させ、拡張し、巨大化させる。…そうすれば、このつまらない土地を変革し、少しでも興味深い所に変えていくことが出来るっていうもんです……」
男は薄く笑みを浮かべながら、卓上の書類に少し目を通す。
「そう。……とっても興味深い、罪深くて孤独な孤島にね」
男は左手を頬に当て、しばし考えている風な姿勢になると、もう一度話し出す。
「そのためには、この子の復活が最優先事項だ…。あの少年を……、舞台に引き戻す道具としてね…………。うん?あぁ、そうですか……。…いや……、いい。問題ないでしよう。インターフェースは折角ですし、そっくりさんを作ろうじゃないですか…。……その方が」
先程まで読んでいた書類を閉じると、男の顔が笑みを浮かべた不可解な顔になる。左右不対称な色の目は大きく見開き、紫色の口は裂け、スマートフォンタイプの携帯型通信端末を強く握りしめながら、まるで劇を終えたばかりの道化師のように。
「集くんも……、喜んでくれるでしょうから。ね」
笑いながら、言った。
- Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.10 )
- 日時: 2012/11/08 07:12
- 名前: ウルフラム (ID: QxIgp5vM)
「コッ、コッ、コッ」
眩しすぎない太陽の影響からか、アスファルトが微かに灰色に光る。
集はその上で白杖を小刻みに上下させ、自分の今現在いる位置を確認しながら、歩く。
その歩幅は、4、5年前に初めて目から光を失った時よりは桁違いに広くなってはいるものの、以前のように、王の力を持っていたあの時よりは、速度は緩やかだった。
しかし、あの時と比べて今は、しっかりと歩みを地面につけることが出来る。昔のように弱腰ではなく、しっかりと。
「そろそろ、着いたかな」
集の目の前には、見えるはずの高層マンションが存在するが、今は見えない。
いつも落ちつくために行くことが多いあの海辺のベンチから、春夏とともに住むマンションまで、ざっと1時間程度。昔はこんな短い距離は、歩いて10分もあれば済む話であったが、目から光を失った当初は、歩くことすらままならなく、50m進むのでも30分も時間を費やしてしまっていたことが多かった。しかし春夏と一緒に毎日毎日、歩を進める練習をしたおかげで、最初は30分も費やした時間を今は1分もかからず進むことができる。3年程前までは春夏と一緒でないと歩くことの恐怖心が起き、前に進めなかった。しかし、今となっては、春夏が自分の時間を割いてまで集が歩く事が出来るよう手伝ってくれたし、颯太達も歩く練習に何度か参加してくれこともあり、誰かが傍に居なくても、歩くことに、迷いはない。
「…………」
集は自分の足があるであろう場所に盲目の目を向け、下唇を噛む。
それでも。
傍に誰かがいないとしても。
自分を信じ、愛してくれた人にはずっと。
そばにいて……、ほしかった。
集は顔を元のように前方向へ向け、マンションに設置されているエレベーターまでの黄色い補助ブロックに白杖を叩きながら、更に前へと進んだ。
- Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.11 )
- 日時: 2012/11/08 17:33
- 名前: ルリ朱雀& (ID: J/cl5oqb)
神文!!
ただその一言に限ります。
集君がかっこいいです。
あの人も出ていて、波乱の予感ですね!!
では、更新頑張って下さい。
- Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.12 )
- 日時: 2012/11/08 19:52
- 名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)
ルリ朱雀&様!
いえいえ・・・、まだまだです私なんか・・。
とはいえ、コメントありがとうございます!
まだまだ物語はこれからですが・・・、がんばって書いていきます!
ありがとうございました!!
- Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.13 )
- 日時: 2012/11/09 21:41
- 名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)
「ただいま」
誰もいない家に、虚しく集の声が響く。
春夏は昨年度から内定が決まった、科学の最先端を先ゆく『ロスト』という企業に現在勤務している。春夏の頭の良さと、人柄を買った男社長様からの特別選出なそうだ。集は始めの頃は、この会社に就職した春夏を少し心配していた。表向きは男社長様が買ったのは頭の良さと、人柄なんだろうが。裏側では春夏の女性として非常に整った顔立ちに惹かれたんではないかと、集もあの時は久々にイラついたものだ。
春夏自身、GHQ所属のヴォイドゲノムを培養するセフィラゲノミクス主任研究員としての仕事が蒸発してからというもの、大きな負担を背負っていた。
一つ目は、仕事の問題。
春夏の仕事は文字通り自然蒸発したため、集が盲目になってすぐの時は春夏に仕事などなかった。
そこで、春夏は。一人の少女が全て背負った「罪」、つまりはアポカリプスウイルスの後処理及び、その他の復旧復興の目処がつくと、既に復旧が済んでいる小さなコンビニでアルバイトを始めた。
最初は集も反対した。
自宅に帰るなり平気で下着姿でうろつくラフな性格の持ち主が、人様の、それもバリバリ公共の、決して上品とはいい難いコンビニで働いては、迷惑がかかるだけだと。
しかし、春夏の本職を見つけるまでという条件付きで、結局その日の会議は終了した。
今になって思えば、あれも集、自分のための行為、だったのかもしれない。少しでも、集に楽をさせてやりたいという、彼女の気持ちの表れ、だったんだろうか。
二つ目は、集の問題。
集が盲目となってからというもの、春夏はその世話を愚痴も何も言わずやってくれていた。
時には、集のいる部屋とは違う部屋で、春夏が一人啜り泣いていたということもあった。
しかし、そんな時に春夏に声をかける、なんてことが出来るはずもない。
春夏は自分の為に、涙を流してくれている。集を想って、涙を流してくれているのだ。
そんな彼女に、「なんで泣いているの?母さん」などと聞いたら、必ず春夏は集のことではなく、別の答えが帰ってくる。
それも、さも集のことで悩んでいるのではなく、春夏が自分自身のことで迷っている風に。
涙を流しながら、答えるのではないか、と。
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