二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ギルティクラウン-Everlasting everyday-
日時: 2014/04/05 10:59
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)

こんにちわ( *`ω´)&#
ちょこちょこ「多寡」名義でイラスト書いているウルフラムです。
今回は中間テスト終了を記念して、描きたかったギルティクラウンの二次を書いてみたいと思います。日常になってしまうと思いますが…
あの終わり方でいい!!満足!
という人には目に毒です!(キリッ(*`へ´*) 
至らない点もあると思いますが、宜しくです!!

ちなみに、題名の文字制限が減ったようなので、題名を一部変更いたしました。

風邪の便り:>>28 >>29 >>30 >>31

#22.5 後日:conclusion >>01-07
 >>01>>02>>03>>04>>05>>06>>07

#23 再起:phenomenon >>09-26
 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26

#24 連動:Vulgarity >>27-49
 >>27 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38 >>39
>>40 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49


#25 集結 : Diffusion >>50-55
>>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55

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Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.4 )
日時: 2012/11/03 00:57
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)

203X年。日本国、東京。



海辺からのものであろう心地よい風が、ベンチに腰掛ける少年の髪を静かに揺らす。
少年の周りには防風林の役目を担う森が広がっているらしく、草木が重なり合う静かな音色が耳に入ってくる。


もしあの時の自分がこの景色を観たらどんなに驚き、感嘆し、悲しみ、涙するのだろうか。


あの頃には存在もつかなかった、この感覚を。

GHQさえも存在しない、清楚な姿を取り戻した、この国を。

自分の歩む道の、「正しさ」、「愚かさ」、そして引き換えにした心を。


無くしてしまった人を。

そして、




自分の「罪」を。







僕は……、想えるだろうか。

Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.5 )
日時: 2012/11/04 17:13
名前: ウルフラム (ID: zx5jjBXL)

風に凪いだ茶色いであろう髪に軽く義手の右手で触れる。義手特有の冷んやりとした感覚が額を通じて伝わると、少し顔を俯向けながら、その右手を下に下に下ろし、ズボンのポケットにそのまま手を突っ込む。
刹那、機械と機械が擦れるような何とも言えない摩擦音が右手を通じて、奇妙な波長で全身に響く。
しかし、そんな些事はとうに慣れてしまった。
傍らにポツンと置いてある白杖とともに、そして、一人の少女がいなくなってしまった間に。

「懐かしい、な…」

あの右手の感触、今でもはっきり覚えているだろうか。
「心」という名の青い光に触れた、あの感じを。自分の右手が相手の気持ちに暖められているような、筆舌に尽くし難い感覚を。

集はポケットの中にある白色のコードレスイヤホンを右手で探りながら取り、ゆっくりと右耳に付ける。
何気ない動作で耳に掛かっている髪を後ろの方に持っていき、あらかじめワイヤレスイヤホンに記憶させている、とある歌い手の声色に耳を済ませた。




Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.6 )
日時: 2012/11/05 07:22
名前: ウルフラム (ID: KoErH5Nm)



「……………………」



心が安らぐ。

時々時間を見つけては、この海辺のベンチに腰掛けながら、彼女の歌声に耳を傾けていた。
この海は。

正確には四度目の黙示録、それのスタート地点。

もしくは、

集のかけがえのない人の。

復活の祭壇、だったのかもしれない。


そこは集自身が最後に「心」に触れた場所であり、「罪」を背負おうとした場所であり、彼女と別れた最後の場所であり、そして。

全ての始まり、



終わりであった。

Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.7 )
日時: 2012/11/05 20:52
名前: ウルフラム (ID: zx5jjBXL)






「ピーッ」

歌い手の声色に耳を済ませていると、突如として右耳のイヤホンから奇妙な電子音が流れ出し、静かな歌声がかき消される。

「うっ…。……何だろ。調子悪いのかな、このイヤホン…」

このイヤホンのタイプは、右耳のみに着装するものであり、左耳のイヤホンとの併用が出来ず、片方のイヤホンに異常がでても、もう片方のやつで聴こう。とはいかないタイプとなっている。
そのため集は仕方なく、義手の右手で右耳のイヤホンを外し、端に出っ張る電源スイッチを押し、ONからOFFに変更する。
義手の手探りでスボンのポケットを見つけ、それを適当にその中に。
顔を海辺があるであろう場所に向け、大きく深呼吸する。

視界にはなにも映らない。

しかし、そのことに関して後悔など毛頭していないし、それよりか感謝さえしている。
あの時、最期に彼女が残してくれた「罪」を自分が背負うことが出来た。ウイルスにより体がキャンサー化され、視界が真っ暗になってもなお、自分を想い、守り、信じてくれていて、自分に言葉を伝えてくれ、自分の傍に居てくれ、そして今でも居続けてくれている。


そんなことを考えていると、海辺から吹きつける心地よい海風や、草木が揺らめく音を感じるだけで、自然と頭の中にその風景が具現化される。

「さてと…。行こうか…、母さんのとこに」

集はベンチにかけているであろう愛用の白杖を義手の右手で取り、それに重心を乗せてすっとベンチから立ち上がる。


家までゆっくり行こうか。
何せ、時間なら幾らでもある。
あの時とは、違うんだから。

集は白杖で海辺に設置されている柵まで一、二歩で歩くと、杖を持っていない左の手で、太陽に照らされた黒光りする柵をつたい、次なる一歩を踏み出した。

これからの





更なる罪へと。

Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.8 )
日時: 2012/11/06 07:29
名前: ウルフラム (ID: KoErH5Nm)

#23
再起:phenomenon


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