二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ギルティクラウン-Everlasting everyday-
日時: 2014/04/05 10:59
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)

こんにちわ( *`ω´)&#
ちょこちょこ「多寡」名義でイラスト書いているウルフラムです。
今回は中間テスト終了を記念して、描きたかったギルティクラウンの二次を書いてみたいと思います。日常になってしまうと思いますが…
あの終わり方でいい!!満足!
という人には目に毒です!(キリッ(*`へ´*) 
至らない点もあると思いますが、宜しくです!!

ちなみに、題名の文字制限が減ったようなので、題名を一部変更いたしました。

風邪の便り:>>28 >>29 >>30 >>31

#22.5 後日:conclusion >>01-07
 >>01>>02>>03>>04>>05>>06>>07

#23 再起:phenomenon >>09-26
 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26

#24 連動:Vulgarity >>27-49
 >>27 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38 >>39
>>40 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49


#25 集結 : Diffusion >>50-55
>>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55

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では!

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Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.39 )
日時: 2012/12/20 15:58
名前: ウルフラム (ID: aNM7VPh4)




午後4時15分59秒。

とある研究所の研究室にて。


この研究所と呼ぶにはあまりにも巨大すぎる縦30m横50mのスペースは、あらゆる大型の電子機器によって殆どの隙間という隙間が占め尽くされていた。

それらは全て高性能人工知能、言わばハイスペックスーパーコンピューターであり、以前にもこういう似たような機械で、LINPACKベンチマークにおいて10.51ペタフロップス(毎秒1.051京回の浮動小数点演算)、実行効率93.2%(LINPACK結果10.51PFLOPS/理論効率11.28PFLOPS)を記録し、最終構成である864筐体(CPU数88,128個)の搬入と据付を完了し、後にこれらの基本動作と設計性能を確認するために29時間28分間LINPACKベンチマーク・プログラムを走らせて計測した結果、世界で最も高速なコンピュータシステムの上位500位までを定期的にランク付けするTOP500において首位を獲得するに至ったという京という日本製のスーパーコンピューターがあるという経歴があるが、現在となっては過去の偉業となっており、近年の日本のこういった機械の操作性能とLINPACKベンチマーク・プログラムの複雑化は、米国のスーパーコンピューターであるSequia Ⅲや、中国の天河5号Eなどの40台のペタフロップスを記録するスーパーコンピューターにも引きを取らない。

というわけで、このだだっ広い研究室内に設置されているものは紛れもないアメリカ製のスーパーコンピューター、タイタンⅣが数十台。
また、水色の液体が入った水槽のすぐ前で、此方を見ながら話しているポーカーフェイスのようなピエロと、あたふたしている様子の黒髪の新米研究員。

そして、その水色の液体が入った水槽の中にいる実験体こそが。

実験体コード名、revivalsince1937









通称『inori』、である。








Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.40 )
日時: 2012/12/20 20:03
名前: ルリ朱雀& (ID: J/cl5oqb)


 おひさしぶりです!
 名前の件は勘違いしてすみません…。

 inoriだとっ!!
 inoriかぁ…。
 ていうか、コンピューターの説明がスゴイ!!
 すごすぎてわからない…!!
 とりあえず、集が無事に目的地に着くことをいのります!!

 では、更新頑張って下さい!!

Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.41 )
日時: 2012/12/20 22:17
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)

度々のコメントありがとうございます!
いえいえ、名前の件はかきこ内の知り合いに散々言われているので、反省したつもりだったんですが、たまにこういうミスが出てしまうのです……(T ^ T)
コンピューターは、図書館の資料をまとめて適当に書いた奴ですから、俺もあんまりわかりません(笑)
一応、資料抜粋なんであってると思いますが……(‾◇‾;)
最後に、参照2000ありがとうございます!

Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.42 )
日時: 2012/12/26 22:08
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)



午後4時17分29秒。



ハイテク化され、高速で走れるように改良された車椅子をツグミにやや強の強さで押されながら、篠宮綾瀬は自宅である海辺に接する高さ40階建ての高層マンションの前まで来ていた。所々の窓にはほんのりと明かりが灯っているが、辺りはまだ暗くなるにはじばし早く、少女達が連れ立って歩いていても申し分無い時間だった。



「ふーーーっ。……少しかかっちゃったね、時間。」


ツグミは自分の両手が握っている車椅子の取っ手から一度右手だけを放し、光沢のある長い黒髪のセットが壊れていないかどうか軽く指と指でクルクルとチェックしながら、上目で言った。


「うん」


それに綾瀬も微笑を浮かべながら端的に答える。しかし、その瞳はツグミを合わせてはおらず、眩しい西日で軽く照らされたアスファルトを静かに目視し、その顔はどこか物憂しげな、寂しそうな表情をしていたが、隣で髪のチェックをしているツグミには気付かれていない。
その事に綾瀬は一抹の安堵感を感じ、軽く溜息をつくが、表情は以前として、回復することはない。


「部屋、上がろっか……!綾姉ぇっ!」


髪のチェックが終わったのか、艶やかな黒髪をまたびかせて綾瀬の顔を覗き込ませている、笑顔のツグミが言う。


「そう、ね……」


綾瀬の視界殆どが、可愛らしい黒髪の丸顔で覆われ、一度目を丸くしたが、一枚咀嚼されることはなく、またもや両頬を微すかに横に引っ張りながら短く、答えただけだった。



ただそれでも、ツグミにとって綾瀬の今の心情を窺うのには、余りにも充分過ぎる程に、明白だった。


Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.43 )
日時: 2013/01/08 07:16
名前: ウルフラム (ID: rc1iwi.s)



「開けるよぉ」


ツグミが右手で握っていた電子ロック式のドアの鍵に、青い光沢のあるIDカードを横に差し込む。
途端に電子ロック特有のウィーンという機械音と同時に扉のロックが外される。
ツグミはそれに合わせるように右手のみで扉を開け、左手で綾瀬の車椅子を器用に部屋に入るように押す。全てが終わってからのここ四、五年の機械の発展と成長は凄まじく、女性が車椅子を軽く押すだけでそれ以上の力で押すことができるようになっている。

扉を開け、綾瀬の部屋に入ると、パッとした白を基調とした全体的に広々としたスペースの他、綾瀬本人が生活しやすいように段差はまるでない部屋がツグミの目に入る。

ツグミは玄関で一悶着した後、綾瀬の車椅子をベランダのある大窓の近くまで持っていき、窓の前でひと伸びする。



「ぅう〜んっ!!!…………はぁ…………、今日、ムチャクチャ楽しかったっ!!そう思わない、綾姉ぇ?」


ツグミが綾瀬に話かけるが、それでも尚、どこか寂しげな表情を崩すことなく、綾瀬が俯きながら言う。


「うん、そうね。楽しかった」


「…………」

「…………」


「はぁ」と意味あり気な溜息を軽くついた後、ツグミは窓の外に浮かぶ平和な、本当に穏やかな東京の夜景の街並みをみながら、淡々と、独り言のように、綾瀬に語りかけた。



「あたし達はさ……。ハレのこと、集や八尋や颯太や花音より、よくは知らないんじゃん?
……なんていうか、あたし達が思っていたハレのいる場所と、集達が思っているハレのいる場所には、埋められない、どうしようもないくらいの境目があった。
ほら、葬儀社の面子って、アンときはあんまり集の友達がどう、って思わなかったからさ。
だからあたしは。いや、あたし達は……。前に集が本当の『王様』になって、自分の感情を押し殺して、罪の王冠を無理矢理に被っていた理由が……、あたし達には理解出来なかった。
……みんなが分からなかったっていうのは、勝手な憶測なんだけどね…………。それでも、自分の心を傷つけて、独裁者の殻に籠もって、……悪役になってまで、守りたいものって、一体なんだろって。

……自分が涙を流しても、やらなくちゃいけないことって……。

でも……、それが今日、少しだけ分かった気がする。ハレの為に、たった1人の「友達」の為に、罪の王冠を手にした集の気持ちが、さ。少しだけ、分かった。」



「集を見てたら、感じてあげていたら、想ってあげていたら、もう少し前にちゃんと、集の気持ちがわかったのにね…………………………。」
……………


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