二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ギルティクラウン-Everlasting everyday-
日時: 2014/04/05 10:59
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)

こんにちわ( *`ω´)&#
ちょこちょこ「多寡」名義でイラスト書いているウルフラムです。
今回は中間テスト終了を記念して、描きたかったギルティクラウンの二次を書いてみたいと思います。日常になってしまうと思いますが…
あの終わり方でいい!!満足!
という人には目に毒です!(キリッ(*`へ´*) 
至らない点もあると思いますが、宜しくです!!

ちなみに、題名の文字制限が減ったようなので、題名を一部変更いたしました。

風邪の便り:>>28 >>29 >>30 >>31

#22.5 後日:conclusion >>01-07
 >>01>>02>>03>>04>>05>>06>>07

#23 再起:phenomenon >>09-26
 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26

#24 連動:Vulgarity >>27-49
 >>27 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38 >>39
>>40 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49


#25 集結 : Diffusion >>50-55
>>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55

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Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.54 )
日時: 2013/07/18 21:32
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)


午後5時15分28秒。





ソレはおぼつかない足取りで、砕け散った数多の硝子片の上を血濡れた両足で歩いてゆく。

ビル上部爆発の衝撃波の影響により、ビル内部は無惨にも鉄筋丸出しといった風な状態で、光源は壁のひび割れによって漏れる西日の緋色の光のみであり、それさえも盲目のソレにとっては必要性にかけるものとなっていた。

西日の鋭い陽光が照らし出すのはソレの裸体の肉体のみで、目に光が届くこともない。




このビルはもう既に用済みというが如く、あの不愉快極まりないポーカーフェースのピエロも、その他白衣の研究者達の気配すら感じることは出来ない。







今なら。






今なら外へ、みんなの所へ。





ソレは強くそう望み、希望のみを胸に抱きながら、外の世界を見るために、ただひたすらに上を目指して歩を進める。








ソレ自身が、罪の塊と知らずに。







Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.55 )
日時: 2013/07/18 23:16
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)

午後5時22分12秒。



「どうなっているんだ・・」

白杖をつきながらようやく爆発現場のビルまで来た集は、まだ興奮冷めやらぬ多勢の観衆から少し離れた位置で息を荒げながらビルのあるであろう方角を光が届くことの無い目でじっと見つめる。

観衆の中には多数の報道陣が存在するのであろうか、所々で記者らしき声が乱雑に耳に届く。それ以外にも至るところから、この状況をもの珍しそうに話している人々の声も聞こえ、どの程度の人々がいるか粗方想像するが易い。




(っ、何か手がかりは無いのか。なんでもいい、なにか、あそこに上る手段は——!)





焦っても何も答えが出やしないことくらい集はわかっている。導かれるのはいつも問題であり解こうにも何かを探そうにも探せる目も、ましてや光も彼には届くことは無い。

あの時に培った全ても、激しい悲しみや慈しみや怒りも、そして自らの罪でさえも、今はもう黒色の義手となってしまったこの右腕とともに乗り越え、償ってきた。

しかし今はもう。この右腕に頼ることはできなくなってしまった。友達を傷つけ、時には叱られ、悲しんだ心の力は使うことはもうかなわないのだ。







だが、それでももう一歩くらいなら、歩き出してみよう。この罪の右腕を遍く天に伸ばして。そうすれば、きっと失われた最愛の人に、近づけるはずだから。






そう心に決め、集は立ち止まっていた足をもう一度動かした。

Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.58 )
日時: 2013/08/15 18:37
名前: ウルフラム (ID: LXRMec4z)

参照5000ありがとうございます!感謝の限りです!
更新も頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします!

ギルティクラウンという感じが出るように頑張ります!

Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.60 )
日時: 2013/09/02 12:57
名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)


午後5時25分32秒。





杉並高速道路上。


移動速度約80kで移動するトラックの運転席に黒髪の新米員が腰掛け、隣の助手席に座り一向にポーカーフェイスを崩すことの無い嘘界班長が陣取る。黒髪の新米にはうっすらと冷や汗が浮かぶが、彼の隣ではジョーカーの如く一切表情を表さない長が遠い目をしながら外の景色をじっと見つめていた。

ここで口火を切ったのは、冷や汗を浮かべていた新米員である。



 「その、班長。ビルから退避してもよろしかったのでしょうか。実験体の確認は、先程の爆発に伴うカメラの故障により不可能です。まだ不完全な実験体がどんな影響を及ぼすかわからないですし、ここは後方のトラックに戻らせたほうが・・」



口元を震わせながら彼は隣に尋ねる。
しかし、彼は一切表情を変えることなく、静かな歎息を漏らし、言った。




「君、死なせたいんですか?」



あまりに突拍子も無いことを逆質問されたような気がして、何を言おうか言葉に詰まる。
しかし、新米が何かを言う前に、彼が続ける。



「相当な虐殺者ですね君は。まあ、腕利きの殺人ガンマンだからこそここにいるんでしょうが。それはそうと、実験体は止められない、否止めませんよ。彼女の罪の解放があってこそ、もう一度王の力が開眼するというものです。何のための3年間だったと思っているんですか、こんなに時間をかけたのにも関わらず、王の力をもう一度見ることも無く、彼女の罪の暴発のせいで二度目の死を迎えるなど、溜まったものじゃない」



唖然。この言葉が一番しっくりくる表情に新米はなっていたのだと思う。



「——そ、それは、どういうい——。」

「兎に角、今は逃げることが最優先です。逃げて逃げて逃げて逃げて、ここ杉並を一先ず出れば、それ以上は罪の力も浸食しないでしょう。それに、いくらそれ以上したとしても、彼の王の元までは罪の力は及ばない。彼がこの地に未練がましくいることは確認済みです。杉並さえ出ればあの罪はやってこないと、僕はそう確信しています」




ですが、と嘘界が続ける。

「これは悪魔で彼、桜満集があのビルの上で実験体inoriと接触しないことが大前提です。この前提が万が一にも覆されようものなら、仕方がない」


数秒の間をおき、言い放つ。興味関心に自らの命までも注ぎ込んできた男が語ったのは。





「——彼女を、殺すしかないでしょう——」






一種の、犯行声明だったのかもしれない。

Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.61 )
日時: 2013/09/27 16:45
名前: ウルフラム (ID: CW38StRe)

参照5500ありがとうございます!感謝感謝です!
私がここまでやってこれたのも、全て読者様の応援あってこそだと改めて感じております。一ヶ月に一度とかいうペースになりつつある状態で続けさせて貰えることも含め本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
ウルフラム


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