二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ギルティクラウン-Everlasting everyday-
- 日時: 2014/04/05 10:59
- 名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)
こんにちわ( *`ω´)&#
ちょこちょこ「多寡」名義でイラスト書いているウルフラムです。
今回は中間テスト終了を記念して、描きたかったギルティクラウンの二次を書いてみたいと思います。日常になってしまうと思いますが…
あの終わり方でいい!!満足!
という人には目に毒です!(キリッ(*`へ´*) 
至らない点もあると思いますが、宜しくです!!
ちなみに、題名の文字制限が減ったようなので、題名を一部変更いたしました。
風邪の便り:>>28 >>29 >>30 >>31
#22.5 後日:conclusion >>01-07
>>01>>02>>03>>04>>05>>06>>07
#23 再起:phenomenon >>09-26
>>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26
#24 連動:Vulgarity >>27-49
>>27 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38 >>39
>>40 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49
#25 集結 : Diffusion >>50-55
>>50 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55
お客様
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では!
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- Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.44 )
- 日時: 2013/01/07 18:30
- 名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)
「なのに……、あん時はみんな、自分達のことだけに一生懸命でさ。
……ちゃんと、王様を見ていなかった。集を、見てあげれてなかった。友達なのに、集が泣いているのに……。それに気づいてさえあげられなかった。
………『大丈夫』って、優しい言葉さえ、かけて、あげられなかった。
本当に、ハレの為にも、一生懸命みんなを救おうと頑張ってたのは、集だったのに。あたし達は、そんな集から距離を境目を自分からつくっちゃったんだよ。
でもね、……………………それでも、あたし達が集を拒絶すらしてても。いのりんは、さ。ずっとずっと、集を見てたんだ。
優しい集も、王様の集も、泣いた時の、弱虫の集も、全部、ね。」
ツグミはそう言うと、窓の夜景に向いていた自分の体を綾瀬のいる方に反転させ、今まで窓を向いていたせいでわからなかった涙を、両目に微かに光らせながら、綾瀬に言う。
「だから、あたしにもわからせて欲しい…………。いのりんが、集を想っていたみたいに、綾姉を……。
今日、初めて集も一緒になって、みんな揃って、ハレのお墓に行けたんだよ……?みんな一緒に。
……それなのに、なんで綾姉は、さみしそうな顔をするの?……何か、困ったことがあったら、あたしにも言って!あたしにも、わからせてよ……!!
あたしだって…………!綾姉が不安そうな顔してたら、いのりんみたいに、綾姉を励ましたいっ!
大丈夫だよって、心配しないでって…………綾姉ぇに………………」
先が出てこない。
聞こえるのは、綾瀬の部屋中に響き渡る微かな、けれど想いの籠もった床を見て俯いている一人のツグミの喘ぎ声のみだった。
そんな少女の泣きっ面を初めて間近に見た綾瀬は、刹那ではあるがツグミを凝視し驚愕していた。
しかし、すぐに彼女の表情は何事もなかったかのように、いつも通りの、ほわんとした微笑みを浮かべている篠宮綾瀬の表情に戻っていた。
全てを暖かく包み込み、その後ろで決して自らの足の械を外すことない篠宮綾瀬に。
- Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.45 )
- 日時: 2013/01/25 22:05
- 名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)
参照2500突破ありがとうございます!部活の合間を縫いながらちょくちょく進めていきたいと思います!
- Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.46 )
- 日時: 2013/02/15 22:09
- 名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)
めちゃ久の本編、更新です!アルゴ回最終かもです。
本編。
午後4時28分47秒。
「詳しい事は後日連絡します。今の現状はまだ待機していてください。これから、葬儀社の面々との音信を回復しなければいけないので。それではアルゴ、また」
通話先からあの妙に重々しい声がこちらに再度届いたと同時に、アルゴはボーッとしていた頭を働き起こし、最低限必要な日本語での呼応を行う。
「…………そうだな。あぁ、また」
アルゴはタブレット型通話機器を耳から放し、通話終了という赤く点滅した3D上のアイコンディスプレイ表示をさりげない動作でクリックする。
アルゴが通話終了を押すと画面は瞬時にコバルトブルーの通話終了画面へと切り替わり、先程の通話時間と通話料という情報がアルゴのタブレット端末に映しだされた。
通話時間、26分8秒。アルゴの葬儀社での上司であった者からの通話にしては、随分と長い間喋っていたと言えるに等しいものであった。今となっては、葬儀社の面子がどうこうというような連絡はほぼ皆無であり、仕事先やお得意先との連絡が大半を占め、唯一途切れなかったのが先程まで連絡していた四分儀のみという風な状況であった。
アルゴは一度、三十分程前までいた社長室を静かに覗き込み、未だに社長席に座り、怒り心頭の様子でちまちまと自分の金メッキに輝く腕時計で時間を確認している女社長の姿を目だけで目視すると怖気づいたのか、はたまた安心したのか、一瞬どうにもならないような溜息をつき、社長室の前から遠ざかり、そのまま自分の主としているデスクに戻った。
アルゴのデスクには契約先やら何やらの紙束がドサッと大量に乗っかており、全てを済ますのには少なく見積もっても残業して終わるか、という程であった。
しかし、アルゴはその膨大な紙束には目もくれず、そそくさと自分のデスクの前に立ちながら必需品だけを順に手に取り、まだ黒光りしている皮バックの中に不器用に詰め込んだ。
「おいおい、どうしたんだ。お前の仕事、片付いたのか?そういう様には全く見えないんだが」
そうこうしていると、アルゴと席を隣にする上司がアルゴに向かって若干苛立ち気味に尋ねてきた。しかし、アルゴは肝心の上司などそっちのけで黙々と自分の荷物を詰めている。やっと声を発したのは、アルゴが完全に荷物を詰め終えたときで、上司が発言してから十秒程も経過していた。
「すみません、急用ができまして。今日の8時までには、必ず戻りますんで」
アルゴはそれだけ言うと、黒光りする皮バックを肩にかけ、業務用エレベーターまで向かって行った。
その背中に上司は、「あ、ああ……」という肯定を示すことしかできなかった。否、させなかったのだ。彼、アルゴ自身が。
アルゴは誰も居ない西日に照らされたエレベーター前まで来ると、呟く様に、そして
「っ……、久々に、ホラ吹いちまった……」
悔やむ様な言葉を残し、最後となるかもしれない職場に一瞬だけ目をやる。
職場では、未来永劫変わらぬ忙しい日常が、鮮やかに映し出されている様に、アルゴには思えた。
- Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.47 )
- 日時: 2013/02/19 23:32
- 名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)
参照3000ありがとうございます!!これからもどうぞ、よろしくおねがいします!!更新速度は、のろまではありますが・・
- Re: ギルティクラウン-Everlasting every days- ( No.48 )
- 日時: 2013/02/23 17:22
- 名前: ウルフラム (ID: mVHy..WT)
午後4時45分31秒
あれからどれくらいの時間が経過したろうか。
西日の強過ぎるくらいの光の強射により、硬い黒色のアスファルトが盛んに光り輝き、その西日に照らされた無数の砂埃と黒煙の中、そのいてつく様な美しく悲しい光景を見ることも出来ない集がアスファルトに白杖を細かな刻みを入れながら位置確認をしてきて、流石に駆け足でここまで移動するのはかなりの重運働だったと言わざるを得ない。
ほんの一歩でも確信が無ければ踏み出すことの出来ない両足が迷いなく動いてくれるのには様々な想いが詰まっている証拠であるのと同時に、確かな確信が集に取り付いているからだったが、今この状況、この光景を目で見ることのできない集にとって、迷いなく進むという行動を選択するのは至極難関であり、不可能であった。
その理由さえ、案外シンプル極まりないモノだったりする訳で、つまりは巨大なある程度の高さは保持しているビルを丸ごと全て飲み込む程の、
巨大過ぎる、大爆発であった。
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