二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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World Saver Team2
日時: 2016/08/05 02:52
名前: りゅーと (ID: yWcc0z5O)

ここは特殊ギルドWSTのデータやWSTのメンバーに関する話がある場所。更新頻度は少なめですが気長にお待ちください。
過去作品は前作のWSTスレッドやシリーズを参考にどうぞ。


「タグ」
クロスオーバー オリジナル設定あり キャラ崩壊要注意 スマブラ リリカルなのは ぷよぷよ ポップン 黒子のバスケ ダンガンロンパ SB69 擬人化ネタあり 裸族 WST





更新日:8月5日





『キャラデータ』


『持ち込まれた依頼』
依頼7(前半)>>1-10
依頼7(後半)>>29-36
依頼8(前半)>>49-60
依頼8(後半)>>73-83
依頼8のNGシーン集>>97-102(更新)
依頼8(最終話&アフター)


『小話』


マリオ「ウーロン茶をるぅーどぉん茶と巻き舌チックで言えば、裸族が増えるって本当?」
ウルフ「お前黙れ」

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依頼8:本命の依頼人の依頼を解決せよ! 後半(その4) ( No.76 )
日時: 2016/08/01 02:51
名前: りゅーと (ID: xiz6dVQF)

カムイ「そう言えば、みんながりゅーとサイドの暗夜王国サイドをヤバいと言ってたよね。もしさ、マークス兄さんの周囲が、私とカミラ姉さん(り)とレオン(り)とエリーゼ(ゆ)とリョウマ兄さん(ゆ)だったらどうなるかな?」
エリーゼ「うわーwww完全に悪夢だーwww完全に胃に穴が開くwww」
カムイ「まあ、私がダークブラッド衣装で三角木馬に跨ってレオンに会ったのが原因ですがwww」
エリーゼ「あたしもあっちのレオンお兄ちゃんが覚醒したのが衝撃的なんだけどwww」


りゅーとサイドの暗夜王国は大丈夫ですか;まあ、ギャグカオス組が多くいるせいで白夜王国や中立国や王族を狙う族や下剋上を企む野心家達も最初はどうしていいか分からなかった模様です(当たり前だ)。また、カムイが弟の人生を変えた件でリョウマ王子が土下座する逸話もあったからね。
くだらない話で爆笑しつつ鍋をかき混ぜる中、料理の一つが完成する。あとは余熱で火を通すだけだ。他の料理も作ろうと、残りのメニューも確認する。


ミノリ「二人ともありがとうね。出来上がりが楽しみだわ。もうちょっとしたら休憩をしましょうか。」
カムイ「もしかして、昨日渡した薬草を使ったハーブティーですか?」
ミノリ「正解よ。この薬草はかなり万能薬だからね。隠し味にハチミツを入れれば、味がまろやかになるのよ。お仕事で頑張るアルジャ君の差し入れにも持って行ってるの。」
エリーゼ「ラブラブだね〜」
ミノリ「もっとも、これを教えてくれたのはメリルちゃんよ。」
カムイ「メリルが・・・?」
ミノリ「ええ。あとで分かったんだけど、この薬草には妊娠中の女性にいい成分が入ってるのよ。妊娠で体調を崩す私に渡してくれたのよ。直接渡す回数は少ないけどね。」


あのメリルに意外な一面がある事にカムイは驚きを隠せない。もしかしたら、メリルは恥ずかしいだけなのだろうか・・・?年頃の少女にとってはこういうのは敏感だし、かなりデリケートな悩みともなる。もっとも、兄と兄の大事な人に子供もいるので、よりピリピリするのは当然だろう・・・。


カムイ「(何か、もどかしいわね・・・)でも、今日はメリルと近づけるチャンスだよね?彼女も多少は・・・」
ミノリ「そうなるといいわね。お茶菓子はたくさんあるけど、何がいい?」
エリーゼ「オレンジタルトー!」





アルジャ「いろいろとありましたけど、何とか間に合いましたね・・・」


夕方、一同はミノリの頼み毎を済ませた。また、道中にギャグカオス組がふざけまくり、白夜王国の弟王子が風神弓を6回ほど乱射したのを記しておく。つか、武器を使ったのってここが初めてじゃね?(戦闘になりそうなシーンはあったが、三日目であの二人がやらかした)
最後にとある人物を呼べば、これで全てが揃う。


アルジャ「メリルに何度もメールや電話をしたんだけど、中々出ないんですが・・・」
リョウマ「家に帰って来た場合は「外で時間を潰せ」と伝えるように言われたけど、家に誰も訪ねてこなかったな」
マルス「買い出しに行ったけど、道中で会わなかったし・・・」


そう、この日にメリルが重要人物になるのだ。家で作業をしている中、本人が帰って来た場合は家に入れないようにしたり、外への買い出しで出会った場合は時間をずらすように伝えるのだが、彼女は現れなかった・・・。


マリオ「流石に何日も家に帰ってないとまずいし、探しに行った方がいいんじゃないか?蛇姫様の呪いの件もあるしさ・・・」
タクミ「もう少しで夜になるから危険度がさらに増すな・・・。手分けして探しに行くぞ。」
アルジャ「皆さん、すみません・・・。メリルの奴、最近はミノリさんに対しては何か冷たいし・・・前はあんな事をするような子じゃないのに・・・」



ドサッ・・・



アルジャ「ミノリさん・・・?ミノリさん!?」
ミノリ「うぐっ・・・あがっ・・・いぎっ・・・」
エリーゼ「ミノリがまた蛇姫様の呪いで苦しんでる・・・!」
マルス「それよりも蛇の締めつけ痕が前よりも酷くない!?明らかに強いんだけど・・・!」


突然、依頼人の妻にまたしても蛇姫様の呪いが襲い掛かる。何の前触れもなしに襲い掛かって来た激痛に彼女はその場に倒れた。一同が大急ぎで近づき部屋へ運ぼうとした時、ある事に気づく。服の隙間から見える締め付け痕が前よりも強くなっており、彼女のか細い体が悲鳴を上げる。彼女は大事な命が宿るお腹を抱えて苦しんでおり、そのお腹は大きく歪んでいた。そう、内部から何かが突き破ろうかとしているかのように・・・!


カムイ「みんな、周囲を警戒して!」
マリオ「敵はどこに・・・そこだ!」


辺りを見回すと、塀の隅に何かが移動するのが見えた。それをマリオが見逃さずにファイアボールを投げ飛ばす。そこにはカムイ達が神社で見た靄で出来た蛇がおり、赤い炎を受けた事で存在は掻き消えた。だが、蛇は一匹ではない。よく見ると、数匹ほどいた。そして、その全てがミノリの方へと向かっていた・・・!


蛇「シャアアアー!」
マルス「マーベラスコンビネーション!」
タクミ「こっちに来るな!」
マリオ「ファイアボール!」
アルジャ「ミノリさんに近づかないでください!」
ミノリ「はあ・・・!はあ・・・!はあ・・・!」
エリーゼ「ミノリ、大丈夫だからね・・・!」
カムイ「何て数なのよ・・・!」


蛇をミノリに近づけないように愛用する武器を振るい、炎を操っては敵を減らす。だが、蛇は数が多く、消耗戦になる。


カムイ「もしかしたら、この呪いをかけた犯人が神社にいるかも・・・!私、神社の方に行くわ!」
リョウマ「俺も同行する!」
タクミ「こっちも蛇を近づけないようにするから、兄さん、カムイ、気を付けて進め!」


二つの国の姫君と白夜王国の第一王子は大急ぎで神社へと向かう。ミノリに呪いをかけた犯人がいる可能性が高く、戦闘を余儀なくされる場合がある。神社までの道のりはかなり長く、神社には長い階段があるので体力の消耗は避けられないが、今は緊急事態なので気にしてはいけない。
なりふり構わずに大急ぎで神社に着くと、ご神木の前に誰かがいた。相手の近くにはカバンがあり、そのカバンには蛇を細切れにするためのナイフと何も書かれていない紙人形などが入っていた。そして、肝心の相手は手に持っている紙人形に何かを書こうと、指から血を流していた。


カムイ「いたわ・・・!相手は気づいてないようね・・・!」
リョウマ「ああ・・・背後からこっそりと近づけば、取り押さえられるはずだ・・・!」


幸運な事に相手は全く気付いていない。物音を立てないように忍び足で近づき、一気に掴みかかった。相手は自分に近づくカムイ達に気づくも、抵抗する間もなくあっさりと取り押さえられた。


???「ちょっと何よ!放しなさいよ!」
リョウマ「貴様がミノリに呪いをかけた犯人か!」
???「呪い?私は知らないわよ!」
カムイ「あなたがここで何をやってるかは私は知ってるわよ!蛇を向かわせてミノリに蛇姫様の呪いを・・・って、え・・・?」


ミノリに呪いをかけた犯人の正体は・・・!





カムイ「メリル・・・ど、どうして・・・」





アルジャ「メリル、どういう事か説明をしてくれませんか・・・」


犯人を見つける事には成功したが、その先に待ってたのはあまりにも悲しすぎる現実だった・・・。メリルがやらかした事は重罪であり、軽く済む問題ではなかった。家ではミノリ達が息を呑んで見守る中、アルジャはメリルとの話し合いをしていた。だが、アルジャの顔は怒りと悲しみに満ちており、声色からして完全に怒っているのが誰でも分かる・・・。


アルジャ「メリル、あなたがミノリさんに対して思う事があるのは分かりますけど、やっていい事といけない事があるのは分かってますか!リョウマ様とカムイ様達が取り押さえたからよかったのですが、もし遅れてたら、取り返しのつかない事になるんですよ!!」
メリル「私、知らなかったんだもん・・・!蛇恋結びがこんなにも恐ろしいなんて・・・!」
アルジャ「知らないとは言えど、現にミノリさんと赤ちゃんはずっと前から苦しんでるんですよ!そこまでミノリさんの事を・・・!」
メリル「私はミノリさんに対してうるさいと思う事はあったけど、殺そうとなんて思ってないわよ!」
アルジャ「俺はメリルとミノリさんがうまく付き合える事を願ってたし、ミノリさんもメリルと仲良くしたいと願ってました・・・。なのに・・・!」


アルジャとメリルの口論はどんどん激化し、ついには暴言交じりになってしまう。兄妹や家族がいる者達にとっては辛く、エリーゼは泣きそうだった・・・。流石にまずいと察した一同が止めに入ろうとした時、メリルが立ち上がる。彼女の目には涙がうっすらと浮かべており、大好きな兄の言葉に傷ついていた・・・。


メリル「違うもん・・・私だって・・・こんな風にはしたくなかった・・・何でなのよ・・・」





メリル「お兄ちゃんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
アルジャ「メリル!」





ついには耐えられなくなり、彼女は涙を流しながら玄関へ向かった。大急ぎで追いかけるも、彼女は夜の世界へと姿を消した・・・。

依頼8:本命の依頼人の依頼を解決せよ! 後半(その5) ( No.77 )
日時: 2016/08/01 02:57
名前: りゅーと (ID: xiz6dVQF)

マリオ「アルジャ、落ち着くんだ!」
アルジャ「マリオさんは止めないでください!俺だってこんな事はしたくなかったんです・・・。俺もあいつ同様に傷ついてますし、何よりも一番辛いのは・・・」


今回の依頼で依頼人やその関係者が傷ついた・・・。ミノリはメリルと家族になろうと頑張っており、距離を縮めようと頑張っていた。両者は出身や年齢や性格はもちろん、アルジャと最も縁があるので、何らかの問題が起きるのは予想出来る。依頼人の妻は相手と仲良くなるために努力をしたり、相談したりした。だが・・・



ミノリ「私、メリルちゃんに嫌われてたんだね・・・あはは・・・今日、気合を入れたのに・・・」



泣きそうになる気持ちを堪えるミノリ。この日は特別な日であり、特にミノリは一番気合を入れていた。今いる部屋の隣は居間であり、その居間は一同によって雰囲気が変わっていた。部屋には可愛らしいバルーンやガーランドなどで飾られ、テーブルの上にはフルーツたっぷりのケーキや美味しそうなごちそう、・・・そして、カーテンの陰には三日目にミノリが取りに行った大きなプレゼント袋があった。
そう、今日はメリルの誕生日だ。それも、大人の仲間入りする年齢を祝う日・・・。


リョウマ(兄である俺でもこれは・・・)
タクミ(僕もサクラや兄さん達とケンカになった時はこんな感じだった・・・)
エリーゼ(めでたい日でこんな事って・・・)
マリオ(カムイ、大丈夫か・・・初の依頼が・・・)
カムイ(大丈夫よ・・・でも・・・)
マルス(カムイは兄妹や家族がいるんだよね・・・)


今回の依頼同様に人の心情に触れるものが多くあり、初の依頼に挑むカムイにとっては衝撃が大きかった・・・。何度もこのような場面に遭遇したマリオとマルスも割り切る部分はあるが、それでも元は感情を持つ人なので、何かを思う部分はあった・・・。
WSTに所属する者達は戦いや才能に優れているだけじゃなく、メンタルや人を思う気持ちなどの精神的な面も左右される・・・。カムイにも依頼を取り組む前に何度も説明をしたが、現場に行くとその弱さが露呈してしまう事がある・・・。


カムイ(感情移入や優しすぎるのはダメってこういう事なんだ・・・どこの世界でも言えるんだね・・・でもさ・・・こんなのはあんまりだよ・・・!)


依頼人達と最も接したカムイにとっては納得出来ない。同じようにエリーゼも同じ感情を抱いている。しかし、皮肉にも依頼人を苦しめる呪いの元凶ははっきりとしてしまった・・・。これでいいのだろうか・・・?


カムイ(本当にメリルはミノリに対してあんな感情を取ってたのかな・・・?何か、彼女の本音を知る方法は・・・)


何らかの突破口を見つけようと頭をひねる中、彼女は数日前のある言葉を思い出す。





「日記は口に出せない本音や思いを形にする・・・。特に僕のように素直になれない奴にうってつけだ。だって・・・本音には悪いものだけじゃなく、いいものだってある。それは人への感謝の言葉と愛情表現だからだ・・・」





カムイ(口に出せない本音や思いを形に・・・?)


その言葉と共に預かっているメリルの日記帳の鍵が入っているポケットに手を置く。ポケット越しから鍵の独特の形が手に伝わる。ずっと仕舞われっぱなしの鍵に日の光を浴びる機会が近い。


カムイ「もしかしたら・・・!」


即座に行動を移そうと、メリルのカバンを探す。カバンは本人が持って行っていなかったため、すぐに見つかった。中には財布や携帯や化粧ポーチ、呪いに使った紙人形やナイフなどが入っている。そして、その中に日記帳が見つかった。


カムイ「メリル、ごめんね・・・」


一言言って詫びると、鍵を錠に差し込む。カチャンと音を立て、錠が開く。分厚い日記の数ページに目を通すと、そこには彼女の本音がちゃんと書かれていた。


アルジャ「エリーゼ様やリョウマ様達に迷惑をおかけしてすみませんでした・・・こんな形でミノリさんの依頼が解決になるなんて・・・今後、話し合いが余儀なくされると思いますし、場合によっては両国を巻き込む形にも・・・」
カムイ「みんな待って!」
エリーゼ「お姉ちゃん・・・!その手にある日記帳って・・・!」
カムイ「一部の依頼が解決に向かっているように見えるけど、その前にこれを見て!」
ミノリ「それはメリルちゃんの日記帳・・・?」


カムイの手にある日記帳を依頼人夫婦に渡し、彼女の本音をその目で知るべきだと告げる。押し付けるように渡された日記を開くと、そこにはメリルの本音が書かれていた・・・。





○月×日
趣味の日記はこれで4冊目になる。気が付いたらこんなに書いてたんだ。きっかけはお兄ちゃんが誕生日プレゼントでくれた日記帳。忙しいお兄ちゃんがくれたプレゼントを無駄にしないように使い続けた結果、まさかこんなに書くとは思わなかった;だけど、その分の思い出もあるって事。たまに読む事もあるけど、楽しかった思い出や一生忘れられない日、過去の自分を振り返るのにもピッタリなんだよね。
さて、明日は早いからこれくらいにしよう。だって、暗夜でのお祭りがあるからね。白夜王国の人達が来るし、アクア様がステージで歌うからライブが楽しみだ。だけど、エリーゼ様が暴れないかが心配だ;前回、ドリフの如く、マークス様の頭の上にたらいが降って来たから・・・;


△月□日
久々にお城の方に行った。何でも今度の会議でお兄ちゃんの研究レポートが採用されたみたい。特にレオン様はしっかりと吟味してたし、表情を変えずに全部目を通してた。あの様子だと、賞が貰えるだろうね。やったね!後日、白夜王国のタクミ様にも見せるみたい。最近、二人とも仲がいいもんね。
(隅っこの方に)しかし、レオン様の法衣がまた逆になってた・・・;



◇月×日
カミラ様とヒノカ様、カッコいいなぁ・・・。私もあんなお姉ちゃんが欲しいなぁ・・・。あの凛々しいお姿は女性でもときめきます。あ、お兄ちゃんもカッコいいよ。
そう言えば、学校で進路の話があったけど、どれにしようかと迷ってるの。運動と魔法が得意な私にとってはどれも選べない!エリーゼ様が凄いロッドナイトを推してたな〜・・・;魔法の方は初級魔法全部と一部の中級魔法は扱えるけど、まだまだなんだよね。今度の授業でお披露目するから、誰かに相談しようかな?


#月$日
カムイ様とヤヤ様、兄妹ゲンカはやめて。二人ともお祭りの日は大人しくしようよ;国境で大暴れした時は洒落にならないから・・・;あ、また何人かが運ばれた;


アルジャ「あー・・・確かにこんな事がありましたね・・・(しかし、俺がくれた日記をちゃんと使ってたなんて・・・かなり書いてたんだ・・・」
タクミ(僕も城に帰ったら、即行で日記をどこかに隠さないと・・・;)
エリーゼ(あ、あたしがやらかしたネタまで書いてる;余談だけど、あの後は女装したリョウマ王子がマークスお兄ちゃんを追いかけ回してたんだよねwww)
マルス「しかも、ゆめひめサイドのカムイsの被害が半端ないね・・・;」
ミノリ「カムイ様とヤヤ様の兄妹仲の悪さは有名だもんね・・・;この間なんかは・・・;」
マリオ「兄弟がいるこっちにとっては心が痛むぜ・・・;これは数年前っぽいし、他のページを・・・」


たくさん書かれたページをめくると、ミノリの事を仄めかす内容があった。


★月◎日
お兄ちゃんの職場に行くと、おいしそうなお弁当を食べてた。どうしたのかと聞いたら、何とお兄ちゃんに恋人がいたんだって!研究や歴史などに集中するお兄ちゃんに恋人がいたのにビックリし、素で驚いちゃった・・・。
だけど、お兄ちゃんに春が来たのは嬉しい。だって、お兄ちゃんは私が小さい時に両親を亡くしてからずっと私の面倒を見ながら働きっぱなしだもん・・・。しかも、考古学者になりたいという夢を持ちながら・・・。だからさ、たまには私や仕事の事を忘れて、恋人さんとゆっくりと過ごしてね・・・


$月%日
お兄ちゃんと恋人さんはずっと前から交際しており、お互いの出身や仕事柄中々会えない事が多かったが、今は落ち着いたみたい。話からすると、相手は白夜王国関係者か凄い人なのかな?
そして、今度の休みはお兄ちゃんと一緒に買い物に行く日であり、お兄ちゃんの恋人に会う日でもある。私も相手に合うのが楽しみだし、相手も私に会うのを楽しみにしているんだって。あの研究一筋のお兄ちゃんが気に入り、お兄ちゃんに惚れた恋人なんだよ!何か会うのに緊張するなぁ・・・


〒月☆日
そして、お兄ちゃんの恋人に会う日。その人は狐の獣人さんであり、とても美しくて神秘的だった・・・。どこか慈愛に満ちており、全てを包み込みそうな感じがした・・・。
彼女の名前はミノリさん。彼女は巫女さんであり、さらにその職業を極めようと白夜王国に修行に来たらしい。ミノリさんが白夜王国のサクラ様の元で修業をする中、そこでお兄ちゃんに出会った。こういうのが運命の出会いと言うんだねー・・・。
その後はミノリさんと一緒に買い物をしたり、ゲーセンで遊んだりとした。ミノリさんは優しい人だし、お兄ちゃんもミノリさんと一緒にいて幸せそうだった。今日一日、凄い楽しかった。また三人で遊びたいなぁ・・・。

依頼8:本命の依頼人の依頼を解決せよ! 後半(その6) ( No.78 )
日時: 2016/08/01 03:03
名前: りゅーと (ID: xiz6dVQF)

ミノリ「これは私と会った日ね・・・懐かしいわ・・・私もメリルちゃんに会うのが凄い楽しみだったわ・・・この時はぎこちない感じだったけど、緊張感があっさりと打ち解けたのよね・・・」
アルジャ「俺も最初は緊張しましたけど、二人があっさりと打ち解けたのは嬉しかったです・・・こっちも少しはヒヤヒヤとしましたからね;この時の買い物では俺はずっと試着で待たされたり、荷物持ちをさせられましたからね・・・;あはは・・・;」
タクミ「どこの世界でも女子は凄いからな・・・;(荷物持ちや試着でずっと待たされた」


過去の懐かしい思い出に依頼人夫婦は脳裏にそのシーンを思い浮かばせる。あの時はお互いが緊張してたのとワクワク感があった。当然、アルジャも二人の女子の気持ちを察していた。懐かしい思い出に少しだけ表情が緩む。
その日からミノリに関する事が書かれている。ページをパラパラと先へ進ませると、徐々にメリルの本音が見え始める・・・。


×月?日
一か月後、お兄ちゃんとミノリさんの結婚式がある。二人の交際は長く続き、ついに結婚へと進んだ。周囲が「早くくっつけ」と言ってたし、私も「早くプロポーズして!」と何度も思ったもん。まあ、二人とも苦労してたし、結婚までの道のりがかなり長かったんだよね・・・。
結婚するという事は、ミノリさんがお兄ちゃんの奥さんになり、私のお姉ちゃんになるって事だよね?前は優しいお姉さんや頼りになる先輩と思ってたけど、それが家族になるんだよね・・・。前の方なら気楽に話をしたり相談が出来たけど、今度からは何かしづらくなりそう・・・。だってさ、私はお兄ちゃん以外の家族を知らないからどうしていいか分からないんだもん・・・。
何か心の奥底がぐちゃぐちゃとしてきた・・・。エリーゼ様やカムイ様達もこんな感じに悩んでたのかな・・・?


カムイ&エリーゼ「・・・」


!月@日
そして、お兄ちゃんとミノリさんの結婚式・・・。
お兄ちゃんのタキシード姿とミノリさんの白無垢とウエディングドレスは凄い似合ってた。女神様のように美しかった・・・。元が巫女さんだからか・・・。
分かってるんだけど、ミノリさんはお兄ちゃんの奥さんと私のお姉ちゃんになるんだよね・・・?心の中ではいろんな感情が渦巻いていた・・・。何だろう、この感情は・・・?分からないよぉ・・・。だけど、私は結婚式で感謝の手紙を読む事になってた。カミラ様やレオン様達に相談して書き、当日までに何度も練習はした。だけど・・・どうしてかな・・・さっきから、視界が凄く滲んでいて・・・うまく手紙が読めないよ・・・ここは笑顔で送り出さないといけないのに・・・
後日、写真を見たけど、私、凄い不細工な顔じゃん・・・。どんだけ泣いてたのよ・・・


リョウマ「年頃の少女にとっては凄い悩んでたようだな・・・あの結婚式では多くの人が感動してたし、エリーゼ王女やマークス王子達が号泣してた・・・」
マルス「凄い結婚式だったんだね・・・メリルは胸に複雑な感情を抱く中、最後まで自分のお仕事を担当したんだよね・・・」
マリオ「だが、このような出来事は相手を成長させるきっかけにもなる・・・人は悩みながらも前に進んだり立ち止まったりするんだ・・・ほら、次のページを見ろ・・・」


マリオの言うとおりにページをめくると、今度はミノリの妊娠について書かれている。


☆月〒日
最近、ミノリさんの様子がおかしい。この間は夜中にトイレで吐いてたり、食事中に洗面所へ行くようになった。病院に行くと、ミノリさんのお腹の中に新たな命が宿った事が分かった。お兄ちゃんとミノリさんの赤ちゃん・・・!
二人は喜んでたし、私も喜んだ。つまり、私に新しい家族が増えるって事・・・?お姉ちゃん・・・?いや、叔母さんになるんだよね・・・?こういうのは分からないけど、新しい命が宿った事に喜ばなきゃね!
(※この日はかなり混乱したらしく、日記は早めに書き終わってる)


¥月♪日
妊娠のつわりは酷く、落ち着くまではお兄ちゃんがずっと付きっ切りだった。妊娠について図書館や本屋で調べた結果、かなりきついと言うのが分かった。
私のお母さんも私やお兄ちゃんを生む時にこんなに辛い思いをしてたんだ・・・。一番苦しいのはミノリさんなのに、それでもミノリさんは辛い表情を一切見せず、私やお兄ちゃんに笑顔を見せてくれた・・・。


*月$日
つわりはますます酷くなり、ミノリさんは大好物のシチューの匂いでもダメみたい・・・。妊娠中は食事にも影響があり、私とお兄ちゃんが家事をやる事にした。ミノリさんの料理は当分の間はお預けなのはちょっと悲しいけど、まずはミノリさんのために私も行動に移さないといけない・・・。


&月○日
ミノリさんの体調が思ったよりも優れない・・・。今日、病院へ行くみたい・・・。お兄ちゃんが「今日はゆっくりしていいよ」と言ったけど、ゆっくり休める訳がないじゃん・・・。
ミノリさんのため、たまたま暗夜王国に来ていたアクア様にこっそりと相談した。アクア様は突然の事にびっくりしたけど、私の気持ちを察してくれた。粗ぶった気分が和らぐ花や健康にいいお茶があると聞き、私は探しに行った。花の方はあったけど、お店の人に手伝いを頼まれたから手伝った。そのせいで服が泥まみれになったけど、別に構わない。ミノリさんのためなんだもん。アクア様、お忙しい中ありがとうございます。
しかし、城のキッチンから物凄い爆発音が聞こえたような・・・;またフェリシアさんがやらかしたんだ・・・;あーあ、ジョーカー様に半殺しにされるね・・・;


@月@日
最近、この周辺でノスフェラトゥが出没したみたい・・・。ノスフェラトゥの被害は大きいから洒落にならないし、強い兵隊さんが病院送りになった・・・。出現場所は私達がよく使う道だし、エリーゼ様と遊ぶ際に早めに帰らなきゃ。だけど、あそこの道はお兄ちゃんやミノリさんが使うし、病院や相手の国に行く時に使うから最悪な事が起きなければいいんだけど・・・。
最近、魔力がちょっと高くなったのか、魔法の威力が高くなっていた。新しい魔法を覚える機会だし、あの魔法を覚えようかな?


×月%日
お兄ちゃんとミノリさんに怒られた・・・。どうしよう・・・酷い事を言っちゃった・・・。
理由は今度の試験のために図書館で閉館時間までずっと魔導書を読んでたからだ・・・。私が図書館の閉館時間に外に出た時にはお兄ちゃんの電話とメールがたくさん来ていた。ノスフェラトゥの件があるからだろう・・・。大急ぎで家に帰ると、二人がかなり心配していた・・・。連絡を入れなかった私も悪かったが、この日は私の機嫌がたまたま悪かったから、ミノリさんに酷い事を言ってしまった・・・。あとになって後悔しかない・・・。会いに行きづらい・・・


*月▼日
今日、ミノリさんと一緒にお買い物に行った。どうして私がミノリさんの買い物に付き合わないといけないのよ・・・。こっちは学校の課題で忙しいのに・・・。ミノリさんはしきりに無理させてゴメンねと言うけど、無理してるのはそっちじゃん!この間なんか、足元に落ちている懐中電灯に気づかずに転びそうになってたのを忘れてないよね!お腹が大きくなるにつれて、動きにくくなるだけじゃなく、足元が見えづらくなるんだよね・・・。無茶しないでよ!これは私やお兄ちゃんにとっては無関係じゃないからね!
あと少しで家に着くという時、川の方を見たら、マ ー ク ス 様 が 川 で 溺 れ て い た。そう言えば、マークス様は泳げなかったんだ・・・;つか、そこの川は浅いんですが・・・;だが、マークス様にとっては一大事なので、私は荷物をミノリさんに預けて泳いで助けに行った。幸いにも運動系の部活を手伝って正解だったわ。その後はミノリさんが救急車を呼んでマークス様は運ばれた・・・。


♪月◇日
今日、マークス様に呼び出された。何でもこの間のお礼をしたいんだって。私は当然の事をしただけなんだけど・・・。そのお礼として、大人気のレストランでの食事会があった。マークス様は何でもおごってくれた。ありがとうございます
食後のデザートを食べる中、マークス様から「少しは素直になれないのか?」と言われた。どうやら、私の最近の態度に思う事があったらしい。マークス様も私の気持ちを知ってるからだろう・・・。素直になるなんて難しいよ・・・。あの後、今の事を少し愚痴ったら、マークス様は親身になって話を聞いてくれた・・・。兄妹の中でも一番上の立場になると、いろいろ経験するんだろうね・・・。お兄ちゃんもこんな感じだったかな・・・?
今度、三人でこのお店に行こうかな・・・?そう思った矢先、ウエイトレスさんが運ぶ伊勢海老のカルパッチョを見たマークス様が「あの伊勢海老、ブチコロス・・・(▼益▼###)」と呟いてた。マークス様、何か不幸な目に遭ってませんか・・・;





書き込みまだ

依頼8:本命の依頼人の依頼を解決せよ! 後半(その7) ( No.79 )
日時: 2016/08/01 03:09
名前: りゅーと (ID: xiz6dVQF)

行動とは裏腹に隠された本音。一見するとミノリに対して噛みついている部分はあったが、それには意味があった。メリルに係わった人達も彼女の言動を思い返すと、ミノリに対して気遣う部分もあった。特に嫌われていると思っていたミノリの心にも伝わっている・・・。
そして・・・





「母の日に書かれた日記」
今日は母の日。今までの私にとっては無関係だったけど、今回からは違う。だって、ミノリさんがいるんだもん・・・。
私はミノリさんに渡す赤いカーネーションの花束と紅茶を買った。正直言うと、渡しにくかった。だって、最近は・・・。だけど・・・こんな大事な日ぐらいは・・・
あの後はちゃんと渡したけど、うまく話せなかったのと顔が見れなかった。相手に渡すと同時に返事を聞く前に去っちゃったんだから・・・。こんな態度だと、受け取ってくれないよね・・・。
正直言うと恥ずかしかった・・・だって、こんな私に対してもちゃんと向き合ってくれるんだもん・・・。親身になってくれたり、ちゃんと叱ってくれたんだもん・・・。あの時も私を本気で心配してたんだと思う・・・。だから、あそこまで気にかけてくれたんだ・・・。お兄ちゃんが惚れるのは当然だもんね・・・





カムイ「世の中には本音を言うのが苦手な人やうまく感情や気持ちが伝えられない人がいるの・・・嫌われていると思っているけど、実際には愛情の裏返しなの・・・メリルはミノリの事を思ってたけど、それを伝えるのが恥ずかしかったんだもん・・・日記だと読む人が自分しかいないから、本音が書けるんだ・・・」
タクミ「・・・」


仲間の助言でメリルの本心を知る事が出来た。カムイを動かした張本人に至っては黙ってたが、少し照れている。日記に目を通した依頼人夫婦はメリルの本心を知った。本心だけではない、過去から現在までの日記を読むにつれ、彼女の成長も知るきっかけとなる・・・。


アルジャ「メリルも知らないうちに成長してたのか・・・あいつは昔から俺にずっとベッタリだったのに・・・兄貴面してた俺もまだまだか・・・俺、あいつに何て事を・・・!」
リョウマ「あれは誰も間違ってない・・・大事な人を守る事や血の繋がった兄妹がとんでもない事をしたら誰だってああなる・・・冷静になれと言われても、実際に見たら感情の制御が難しくなる・・・俺もお前と同じ立場だったら、怒鳴ってたかもしれない・・・」
アルジャ「リョウマ様・・・」
マリオ「メリルは二人の事をちゃんと祝ってたのと、ミノリとお腹の子を心配をしていた・・・。みんなの証言にも偽りはないし、日記に書かれている事は全て本当だろう・・・。だけど、何故あんな事を・・・?」
カムイ「確かに・・・。去り際に言ってたセリフも気になるわね・・・」
マルス「そうなると少しだけ矛盾が生じるね・・・。もしかしたら、日記にこの件も書かれているんじゃ・・・!」
エリーゼ「急いで調べるね!」


日記に書かれている事が真実ならば、メリルがあのような凶行に及んだ理由が書かれているはず。パラパラと日記をめくると、最近書かれたページにこんなのが書かれていた。





「1ヶ月前の日記」
ミノリさんにとって、この時期は大変そう・・・。だって、お兄ちゃんとミノリさんの赤ちゃんが生まれる時期とミノリさんの生まれ故郷で次期統治者になるための儀式が近いからだ・・・。ちょっとの移動も大変そうだし、この間なんか気分が悪くなって一日中寝込んでた・・・。今度こそ、ちゃんとミノリさんとお兄ちゃんの手伝いをしないと・・・。
この土地に神社があると聞き、私は蛇姫様にお願いをした。蛇姫様、ミノリさんが無事に過ごせますように・・・


「1週間ちょっと前の日記」
いつも通りに神社でお祈りをしてたら、何かのおまじないが書かれた紙を見つけた。それは蛇恋結びと言う、この地で昔流行った遊びだそうだ。このおまじないをすると、対象の人物が幸せになるらしい。特に恋人同士や夫婦だと、蛇が頑丈に絡みついてその絆は簡単には解けないんだって。
だけど、蛇を殺して神社で捧げるってやだなー・・・。ここの地って、蛇にまつわるものが多いんだよね・・・。でも、お兄ちゃんとミノリさんと二人の赤ちゃんが幸せになるならやってみようかな・・・?





カムイ「蛇恋結び・・・?さっき、メリルがやってたあれの事・・・?」
アルジャ「ミノリさん、蛇恋結びについて知りませんか・・・?」
ミノリ「蛇恋結びは聞いた事はあるけど、詳しくは知らないわ・・・。昔流行ったおまじないと聞いた事はあるけど・・・」
エリーゼ「あたし、少し前に蛇恋結びについて書かれた紙を見つけたの!」
タクミ「エリーゼ王女、それを見せてくれないか・・・!」


最近書かれた日記に書かれている蛇恋結びについて知る必要がある。偶然にもエリーゼがそれに書かれた紙について見つけており、一同はそれを読む。


「蛇恋結びのおまじない」
この地で昔流行ったおまじない。このおまじないは意中の相手や気になる人、さらには恋人や夫婦などの絆を強く結ぼうと、一対の蛇が頑丈に絡み合ってお互いが解けないように結びついた事からこの名がついた。
やり方は紙人形に自身の血で対象の名前を書き、生きのいい数匹の蛇を細かく切り刻んで神社などのご神木に打ち付ける。そして、対象の人物への思いを念じれば、蛇が相手に結びつくだろう。


エリーゼ「メリルはこれを信じてご神木に紙人形と刻んだ蛇を打ち込んだ・・・?メリルが家に帰ってこなかったのはミノリとアルジャと赤ちゃんの幸せを願って、このおまじないをしてたって事・・・?」
アルジャ「そう言えば、メリルは困っている人がいると、なりふり構わずにツッコむ癖がありますからね・・・日記でマークス様が川で溺れた時やミノリさんを落ち着かせるために花や薬草を探しに行った時も・・・」
カムイ(だから、家に帰ってこなかったのね・・・)
マリオ「ちょっと待て。メリルがこれをしたとなると、誰がメリルにこのおまじないを教えたんだ・・・?」


新たな謎がどんどん出る中、明らかに嫌な予感しかしない。その予感を告げるかのように・・・





バサバサバサバサバサバサ!!!





突然、古文書が鳥のように羽ばたいて飛んで来たのだ!古文書はアルジャの周囲を飛び回っており、何かを訴えているようだ・・・。
依頼の一つである古文書。この古文書を解読するのがWSTの依頼であったが、同時に疑問があった。この古い本がいつの間にかカバンの中に入ってたり、近くに落ちてたりするのだ。最初は慌てて持って来たかや入れっぱなしなどと思ってたのだが、その直後に一同は様々な出来事に巻き込まれた。それは偶然なのか・・・?


アルジャ「古文書が飛んでる・・・!?まさか・・・!」
マルス「僕達が何かに巻き込まれる度にその古文書が度々出現してない・・・?ほら、三日目の拉致騒動・・・!」
マリオ「三日目の夜でもそうだった・・・!俺が廊下でそれを拾った後に何かが襲撃して来て・・・!」
カムイ「神社でもあったわ・・・そのあとに・・・!」
タクミ「アルジャ、もう一度古文書を読み直せ!何か変化あるはずだ!」


周囲を飛び回る古文書を掴むと、持ち主の意思に反応して大人しくなる。大急ぎで本を開くと、最後の白紙のページに新たなページが刻まれていた。そのページは赤い文字でかすれており、まるで血で書いたような感じだった。そのページは解読しなくてもすぐに読めるようだが、そこにはとんでもないものが書かれていた・・・!





「この古文書を見ている者に告げる。継承の儀式を行うな!あれは次期統治者にする継承の儀式ではない!あれは蛇姫の恐るべき儀式だ!奴は目的のためなら、人の絆や気持ちを弄(もてあそ)び、幼子の命を奪う事に躊躇(ためら)わない。儀式の事を知ろうとした者や継承の儀式を妨げになる者達は不幸な目に遭ってたが、あれは蛇姫が邪魔者を始末していただけだ。私同様に多くの人達が真相を知ろうとし、セイレン族は闇の中へ葬られた・・・。奴のせいで多くの女達が犠牲になり、私の妻も犠牲になった・・・!愛する人や大事なものを守りたいのならば、私達が奴に見つからないように密かに編み出したセイレン族の術式を使え。そして、蛇姫の野望を阻止し、忌々しい歴史に終止符を打て・・・!」





ミノリ「これって、どういう事・・・!?継承の儀式はしちゃダメって・・・!」
カムイ「分からない・・・!だけど、次期統治者が危ない目に遭うって事だけは分かる・・・!」
リョウマ「ミノリが蛇姫様の呪いを受けた件も関係しているのか・・・!?」
タクミ「十中八九関係しているだろうな・・・!」


古文書に今回の依頼に関係する真実が記されている可能性が高く、一同は先のページを読む。そこには・・・!





嫌な予感が・・・

依頼8:本命の依頼人の依頼を解決せよ! 後半(その8) ( No.80 )
日時: 2016/08/01 03:15
名前: りゅーと (ID: xiz6dVQF)

「誰かの書記」
我々セイレン族は占いや呪術に長けており、特に女性の場合は魔力が強かった。また、出産時には子供の方に魔力が継承されて弱体化する。そして、子供は親の才と魔力を継いでセイレン族へ導く存在となる。
だが、我々は異教徒狩りや他部族への迫害が起き、セイレン族はその迫害から逃れようと、外部との交流を避けて山奥で密かに暮らした。迫害からは逃れられたが、同時に外の交流を自ら断ったせいで、我々の文明は発達しておらず、一族は衰退の一途を辿るしかなかった・・・。
セイレン族が滅びの道を辿る中、我々はある人物に見つかった。その人物は蛇姫だ。彼女の一時な気まぐれか我々に興味を持ったのか、セイレン族を見逃すだけじゃなく、外の文化や情報や技術、新たな魔法や呪術を伝授してくれると言った。その条件は「我々セイレン族に関する事を教え、蛇姫を一時期だけ長にする」とそれだけだった。千載一遇のチャンスに我々は相手に従った。
約束通りに彼女は自身の魔法や術で自然の恵みを与え、我々を災害から守り、我々の文明や歴史を尊重し、セイレン族を反映させた。この時にはセイレン族への差別や迫害もなくなり、時代の流れについて来れるようになった。そして、蛇姫の役目が終える日になり、最後に次期統治者や次期統治者にまつわる儀式を考案した。そして、最初の儀式が行われ、蛇姫は去って・・・はいなかった。何故なら、我々が最初に見つかった時点で奴の罠にはまり、そこから悲劇の引き金が引かれたからだ・・・!
最初に行われた継承の儀式をきっかけに、多くの人達が犠牲になった。特に次期統治者に選ばれた女性は何も知らず、あの武家屋敷で蛇姫の犠牲者となった・・・。他にも儀式を断った女性や次期統治者に選ばれずに異議を唱えた者や儀式前にお腹に子を宿した女性や武家屋敷で行われる儀式を知ろうとした者達が不慮の事故や一家心中や疫病にかかるなどとあったが、あれは奴が持ち前の術で直接手を下したり、対象に呪いをかけたり、従者に命令を出して裏で始末したり、言葉巧みに相手を仲違いにさせたりとしたからだ・・・。その間に蛇姫は多くの術と魔力を身に着け、姿を変えて生きている・・・。
我々が蛇姫のうまい餌で釣られたばかりに、多くの人達が犠牲になった・・・。現代、いや未来でも誰かが蛇姫の手によって命が失われ、私同様に愛する人や大事なものを失うだろう・・・。だが、我々はセイレン族の誇りを失ってはいない・・・。この忌々しい歴史に終止符を打つべく、我々も水面下で奴に対抗する術を探した。道中に思わぬ妨害があったものの、ついにこの古文書を完成させた・・・。いつか来る日のために・・・。





ミノリ「私達が祀っている蛇姫様はセイレン族の敵だって事・・・!?私達が知らない間、この故郷で多くの人が亡くなった・・・!?私もその一人に・・・!!」
アルジャ「武家屋敷で行われる継承の儀式は蛇姫様の野望のための儀式・・・!?じゃあ、蛇姫は現在でも生きているって事・・・!」


古文書に書かれた新事実。ミノリの地で祀られ、セイレン族を栄えさせた蛇姫は裏で多くの人を殺し、姿を変えて現代でも生きているという事・・・!依頼人夫婦は隠された真実に絶句するも、これだけではない。


エリーゼ「ミノリが狙われる理由が分かった・・・」
カムイ「エリーゼ、それってどういう事・・・?」
エリーゼ「ミノリって、お腹の中に赤ちゃんがいるんだよね?赤ちゃんが産まれるという事は、ミノリの魔力が赤ちゃんの方に移っちゃうんでしょ?それさ、蛇姫にとっては不都合じゃない・・・?だって、次期統治者は魔力が強い女性って条件があるじゃん・・・!」
タクミ「で、でも、ミノリはセイレン族の血が薄いと言ってたはずだが・・・はっ!まさか・・・!」
マルス「おそらく、ミノリは先祖返りをして当時のセイレン族と同じ状態になったって事・・・!」
マリオ「リョウマ、ミノリが力を使った時、何か察知しなかったか!?」
リョウマ「以前、サクラとミノリが修行してた時に不思議な力を察知したんだが・・・」
ミノリ「サクラ様やアサマさんにも「独特の魔力がありますね」と言われた事はあるけど・・・。先祖返り・・・」


ミノリが蛇姫様の呪いをかけられた理由はただ一つ。彼女が先祖返りしたからだ。時代と共に血が薄くなったと言えど、たまに先祖返りで当時の種族同様の力を身に着ける場合もある・・・。信じられない話に彼女はお腹をギュッと抱えるも、何人かが彼女の魔力が特殊である事を証言している。本人はその気はないのだが、白夜王国にいる高度な術者が認めるという事はその可能性が大きい・・・。
だが、彼女が先祖返りしたという事は蛇姫にとっては予想外の事態である。ミノリの体にある膨大な魔力が腹の中にいる赤子の方に移るからだ。こうなると、蛇姫にとっては予想外の事態であり、早急に赤子の方を潰さないといけなくなる・・・。しかも、最悪な形で・・・


エリーゼ「蛇姫はミノリのお腹の中にいる赤ちゃんをとんでもない方法で殺そうとしてたの・・・!これを見て・・・!」


家族や兄妹を大事にするエリーゼは古文書に書かれているある一文を見て顔を青くしていた。そこには・・・



「クチナワの呪い」
蛇姫が扱う術の一つ。対象の人物を呪い殺す術であり、どこへ逃げても逃れる事は出来ず、生まれる前の赤子ですら呪う事も可能。
術のやり方は紙人形に自身の血で呪いの対象となる人物の名を刻み、生贄用の数匹の蛇を切り刻む。そして、神社のご神木などの神聖な場所に打ち込んで、最後に呪いをかける対象の人物を思い浮かべて念じれば、死した蛇が蛇姫の使いの蛇と転生し、対象の人物へ向かって呪い殺す。



エリーゼ「クチナワの呪いの手順・・・蛇恋結びに似てるでしょ・・・これさ、どういう意味か分かるよね・・・蛇姫がメリルの家族を思う気持ちやその悩みに付けこんだって事だよ・・・!」



蛇姫はミノリの腹の中にいる赤子を殺すため、家族の付き合い方に悩む年頃のメリルの心に付け込み、クチナワの呪いを教えたのだ。その結果、何も知らないメリルは恐ろしい術をおまじないと信じ込み、クチナワの呪いを実行したのだ・・・。


アルジャ「ふざけないでください!蛇姫は自分の手を汚さずに人の妹の心に付け込んで、ミノリさんの腹の中にいる子供を殺そうとしたって事ですか!!?メリルの純粋な思いをこんな形に利用するなんて・・・!もし、この術が成功してしまったら・・・!!」


年頃の少女は敵の嘘に騙されたと言えど、最悪な場合は一生取り返しがつかない事になってしまう・・・。もし、メリルがこの事を知ったら、発狂をしかねない・・・。蛇姫の企みに全員の怒りが沸々と湧き上がる・・・。
全ての元凶とも言える蛇姫の行いに一同は恐怖や怒りの感情を抱く中、古文書のページはまだある。この先にも今以上にとんでもない事が記されているのが分かるが、事実が明らかになった以上、見逃す事が出来ない。次のページに何かの絵が描かれているのが見え、開くのに躊躇(ためら)いが生じる。深呼吸をして心を落ち着かせると、次のページを開いた・・・!
そこには見開きで皆が最も気になっていた継承の儀式が描かれていた。予想通りに継承の儀式は普通の儀式ではなかった。武家屋敷の一室、部屋の隅には蛇と人が合わさった化け物が数人おり、前には次期継承者で選ばれたであろう女性と祠に祀られている像のモデルである蛇姫がいる。蛇姫は空中に丸い何かを浮かばせており、何かと気になるも、もっとも気になるのがあった。それは・・・





部屋の上部の空間が切り裂かれ、巨大な爬虫類の手が空間をこじ開けてこちら側に来ようとしていたからだ・・・!





マルス「この巨大な手は何・・・!?大きさからすると、この手の持ち主がとんでもなく大きいのが分かるんだけど・・・!いや、それ以前に相手は別の世界に棲む存在なんじゃ・・・!?」
タクミ「つまり、蛇姫はこの化け物を召喚する際に次期継承者の女性を生贄に捧げてたんじゃ・・・!だけど、この丸いものって・・・」
アルジャ「黒曜石の鏡でしょうか・・・?詳細は書かれてなかったので・・・ですが、この鏡はこの継承の儀式を行う際に必要なものとは言えます・・・!」
マリオ「この鏡の効果、何となくだと思うが、場所や時代を問わずに繋ぐ効果があるんじゃないのか・・・。俺の弟も過去の依頼で似たようなものを見てたし、それにこの鏡の効果は俺等も体験したはずだ・・・!」
リョウマ「ああ・・・三日目の襲撃か・・・!」


オカルトに強い知り合いがいると、自然にある程度は詳しくなる。三日目の深夜にあった襲撃は鏡の力で蛇姫が何かをしたのだろう。これならば、家の戸締りや起きていた住民の目を無視する事も可能だ・・・。
最後のページにはミノリの先祖達が編み出した術が書かれおり、この術を使えば蛇姫に対抗する事が可能である。


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